私のように結婚式に関わる人間が、
当たり前のように使っている
結婚式に関する様々な名称や表記。
結婚式に関わっている中で、
私自身が当たり前に使っている
名称やら表記をあらためて調べては、
結婚式の奥の深さを感じまくっています。
今日はそのうちの一つ、
【高砂に込められた夫婦の未来 】
と題して、高砂に込められた意味について
ぜひぜひご紹介したいと思います。
高砂とは・・・
結婚式で新郎・新婦さんが座る
メインテーブル席のことです。
かつては結婚式では、
ゲストより一段高いところに
豪華な金屏風をバックにした
高砂席がほとんどでした。
(これはかなり大々的な高砂席ですが・・・笑)
今はアットホームな結婚式が主流になり、
時代の変化・流れとともに、
このような高砂席を見る機会は
かなり少なくなっています。
最近では、こんな感じのゲストと同じ目線で
距離の近い高砂も増えてますよ。
そして・・・これはテーブルを置かない
高砂のスタイルです。
テーブルがない分、
気軽に立ち上がって
ゲストテーブルまで行けたり、
ゲストも新郎・新婦さんと
会話したり写真も撮りやすい
メリットもあります。
そんな『高砂』の由来は、
600年前の結婚式に謡われていた
《能》からきています。
(「たかさごやー」の出だしで
聞いたことがある方もいますかね?)
能の中では、
白髪のお爺さんとお婆さんが主人公。
二人は、仲良く高砂の松の木陰を
掃き清めています。
お爺さんは住吉という遠く離れた地に住み、
お婆さんとは離れて暮らしています。
この老夫婦は、高砂と住吉の松の化身で、
この松のことを「相生の松」と言います。
元は同じ場所に生えた松。
高砂と住吉。遠くに離れてしまっても、
心がずっと同じであることを表しています。
永遠性を持つ松と、
「あい(愛)(相)」「おい(老)」
という言葉から、
夫婦が共に過ごすことを
願って歌われてきた能『高砂』。
結婚する二人の未来の姿を願い、
能を参考に『高砂』という席の名称が
つけられたのです。
『高砂』に込められた意味を知ると、
ますますもってそこに座る
新郎・新婦さんの、末永い幸せを
願う気持ちが増していきそうです。
ということで今日は、
【高砂に込められた夫婦の未来 】
と題して高砂の由来について
ご紹介しました。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。