司会として結婚式を
お手伝いをしていると、
色々な家族の形や関係性を
目の当たりにします。
以前司会をさせていただいた新婦さん。
ご両親は新婦さんが小学生の頃に離婚。
離婚後はお母様が女手一つで、
新婦さんと2人のお兄様を
育ててくれたそう。
大人になってから時々連絡を
取っていたお父様に、
結婚が決まったことを報告した際、
電話口で泣いて喜んでくれたそうです。
その時
「お父さんに花嫁姿を見てもらいたい」
と強く思ったものの、
女手一つで育ててくれたお母様には、
なかなかその思いが伝えられずに
いた新婦さん。
お母様に思い切って気持ちを
伝えたところ、
「私はもうあの人とは他人だけど、
あなたにとってはずっとお父さん
なのよね。結婚式呼んであげたら」
と新婦さんの思いを汲んでくださり、
お父様が結婚式に来てくれることに
なりました。
新婦さんは、披露宴で中座のエスコートを
お父様にお願いすることにしました。
新婦さんがご自分でお父様を呼ぶと、
お父様は大号泣しながら新婦さんの
元に来てくれました。
そんなお父様の涙に、
会場中がもらい泣き。
新婦さんと一緒に歩けた
中座でのエスコート。
お父様は披露宴お開き後に、
「娘から何にも代えがたい
贈り物をもらえました」
とおっしゃていて、それを聞いて
さらに胸が熱くなってしまいました。
お父様の中座での涙。
いまだにその時の光景を思い出すと、
胸がジーンとしてきます。
それぞれの新郎・新婦さんの
人生のドラマの一端を
見るたびに、素敵な仕事だと
毎回再認識させてもらっています。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。