挙式で新郎新婦さんの交換する結婚指輪。
結婚式当日、お預かりするスタッフは、
超重要な貴重品として取り扱います。
以前司会をさせていただいた
新郎新婦さん。
当日スタッフが結婚指輪を預かる際に、
しっかりとケースに指輪があることを
確認していました。
その指輪をリングピローにセッティング
しようとしたところ・・・・
新郎さんの指輪がケースにない!!!
スタッフ総出で会場のあちこちを
探し回るものの見つかりません。
挙式の時間も迫る中、何とも言えない
緊張感がスタッフの間に走ります。
親族控室にいる新郎新婦さんに
事情を話したところ、
新婦さんがこんな一言を発します。
「指輪ケースを振ってみてください!」
言われるがままに振ってみると、
中からカタカタと音がします。
「そのケース、ちょっと上から
指輪を押すと、するんと箱の底に
指輪が落ちちゃうんです。
私も一度同じように、指輪がない!
って焦ったことがあったんです。
お伝えしてなくてごめんなさい」
「指輪がかくれんぼしたんだね」
一連のやり取りを聞いていた、
新婦さんの4歳の姪御さんが
言った可愛らしい一言。
指輪をお預かりしたスタッフは
その言葉を聞きながら、
無事に指輪が見つかったことに
ホッとして泣いていました。
リングピローに指輪を乗せた瞬間!
スタッフの間で拍手が起こって、
挙式前にめちゃくちゃ感動したことを
今でも鮮明に覚えてます!!!
後になればほっこりとする話ですが、
指輪の居どころがわかるまでの
イヤーな緊張感。
数年前の出来事ですが、
今でもその緊張感を思い出すと
ドキドキします。
指輪かくれんぼの出来事については、
打合せで機会があるごとに
新郎新婦さんにお伝えしてる私。
でも、むしろ
『そんな指輪ケースの方が
レア中のレアですよね』
と言って笑い話になっています。
結婚式は色んな場面で予期せぬことが
起こるもの。
司会者としてどれだけ多くの結婚式に
携わっていても、
毎回毎回勉強することだらけです(笑)
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。