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Rev:No Parole From Ronk'n'Roll/ Alcatrazz

ご無沙汰しております。ヒロイデンです。
先週サボってしまいました。

また、気持も新たに、頑張ってメタルの勉強していきたいと思います。


さて、前前々回ぐらいに書いたとおり、今日のレビューはこちら!


僕のメタル学習帳-alcatrazz

「No Parole From Ronk'n'Roll / Alcatrazz」


アルカトラズではなく、アルカトラスと読むらしい。
濁点不要…。今までアルカトラズと言ってた自分がちょっと恥ずかしい。



ということで、Wikiで学習したポイントは以下のとおり。


・ボーカルのグラハムという人はMSGをクビになり、このバンドを作ったらしい。
・コージー・パウエルやロジャー・テーラーがメンバーになる可能性もあったらしい。
・このアルバムの日本版キャッチフレーズは「泣くがいい。声をあげて泣くがいい。」…泣くか?
・メンバーの入れ替えが激しいらしく、復活コンサートでのオリジナルメンバーはグラハム一人。
・復活の際、グラハム一人でAlcatrazzの名を使ったため、他の元メンバーと揉めているらしい。



なるほど…。
…うん、なるほど…。


えー、レビューいきます。


【Island In The Sun】…★★★★
Princess Princessの19 Growing Upを思い出しました。
イントロ部分だけですけどね。
それにしても、なんか爽やかな曲ですね。こういうの全然ありです。
というか、これもメタルなんだろうか・・・ちょっと疑問でした。
ギターの早弾きはいい感じですね。この人上手いっすね。


【General Hospital】…★★★★
なんか、いいっすね。この曲。
ところどころ、ドラムの一発が欲しいところで、あえて一発を入れない箇所があり、
この焦らし作戦にやられました。このドラマー、分かってらっしゃる!
4分以降は、この焦らし作戦に一人で悶絶してました。


【Jet To Jet】…★★★★
うーん、素敵な声してますね。
2分過ぎからのギターが気持ちいいです。
このギター、速弾きだけアピっておらず、それはそれで好感持てますね。
それにしてもJet To Jetってどういう意味なんだ…。


【Horoshima Mon Amour】…★★★
広島?そういうことですか?この曲。
ひろーしーまーもーなーむーっていったい…。
疑問に思い追跡調査してみたら、この歌詞については、なんかネットでも議論になっているらしい。
ということで、華麗にスルーします。
意味とか捉えずに、普通の曲かなぁ、と。


【Kree Nakoorie】…★★
この曲…何かを呼ぼうとしているんだろうか。
えーと、なんかこの曲聴いていると悲しい気持ちになるので、星は二つです。
それにしても、この方々、いろんな引き出し持ってますね。


【Incubas】…★★
うーーーむ。
だれか悪い人が登場しそうですね。
最初のギターは素敵…と思ってたらメタメタな世界スタート…。
あ…終わっちゃった…。


【Too young To De, Too Drunk To Live】…★★★★
このリズムは好きです。イントロのドラムが特にいいっす。
2分20秒ぐらいからのギターソロは圧巻ですねぇ。
こんなのどうやって弾くんでしょう?


【Big Foot】…★★★
ちょっとだけマリスミゼルを思い出しました。
勿論ちょっとだけですけどね。
それにしても、なんだかおどろおどろしいメロディですね。
自分は逆立ちしても、こんなメロディ出てこないでしょう。


【Starcarr Lane】…★★★
男らしい曲ですね~。絶叫してるし…。
リズムギター部分は好きです。
リフは耳に残りますな。


【Suffer Me】…★★★
重々しい曲ですね…。最後の曲って感じ。
そして、なんだか物悲しい曲ですね。
ギターの凄さは分かるのですが…。
それよりグッとくるものはありませんでした。


全体的には、普通…ぐらいでしょうか。

でも、1曲目はこのアルバムの中でも飛びぬけて好きです。



第2回メタルファンの集い(後編)

高まる胸の鼓動。
…落ち着け、練習どおりやればいいんだ。
2次会直前、一人アスリートのように集中力を高める俺。

皆がリラックスした表情で席に座る。
しかし、俺にとってここは戦場。
「油断するな、皆の笑顔は般若と思え。

自分に言い聞かせ、メニューを開く俺。

今回の2次会、自分なりにOzzy等の武器は持ってきたが、
他のメンバーに比べて武器の種類や数が見劣りすることは否めない。
武器を使用するタイミングが重要である。

今回の基本的な作戦は以下のとおり。
① 基本的に目立つことはせず、飲み会でよくある光景に同化する。
② 自分の武器が使えるポイントでは、身を乗り出してアピール。
③ 発言の順番が回ってきた時は、残酷なまでに自分の知識を投下する、遠慮はしない。
④ 発言する際は、早口にならぬよう留意。ゆったり喋ることにより、言葉に奥行きを持たせる。
⑤ 皆が自分をリスペクトしても、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の精神を忘れないこと。

          *          *          *

「何飲もうかな?」
「うーん、どうしよう…」
迷うメンバー達。
そこへメニューを持った店員が鋭くカットイン。
「珍しいお酒も幾つか入ってますが、如何ですか?」
「お!赤霧島のボトル!珍しいな!」叫ぶ総長。

…この空気…ボトルオーダーが決定しそうである。
よし、この流れを利用してやろう。
俺は心の中で、自分がボトル管理者となることを決意した。
ボトル管理者になれば、皆が会話している間も、空いたグラスに酒や水を注ぐ等の作業で、自分が会話に参加しなくても、何ら不自然ではない。
まさに、上述した①の作戦が実現できる。
更にこの作戦、ボトルを飲む人数が多ければ多いほど効果が高い。
…もう一押しだ…。俺は不自然に思われぬよう注意を払い、皆に訊いた。
「男性はみんなボトルでいいっすかね?」

次々と頷くメンバー達を見て、笑いをかみ殺す俺。
しかし、次の瞬間、NG氏の無慈悲な発言に俺は耳を疑った。

「俺、グレープフルーツサワー。」

…おかしなことを言う人がいるもんだ。
明らかにこの流れは、みんなでボトルを飲もうといった流れじゃないか。
すかさず総長も突っ込みを入れる。

「え、焼酎飲まないの?」

いいぞ!もっと言ってくれ!
全力で頷きながら総長に同意し、NG氏を睨みつける俺。
そして、俺も総長サイドに付き、焼酎を勧める。
「飲みましょうよ!飲みましょうよ!」
「いや、僕はサワーで。」

やれやれ、皆さんも何か言ってやって下さいよ、という顔で皆を見まわす俺。
そして、総長が口を開いた。…ガツンとお願いしますよ、総長。
「ま、いいか。」

!?
仕事ではあんなに押しが強いのに、もう引いてしまわれるのですか?
ほら…同じ酒を飲んで、メタルファンの結束を強めようとか…こう…いろんな理由があるじゃないですか…。

畜生…。
俺は、心の中を読まれている気がしてNG氏を見た。
…メガネ越しの彼の眼が暗く光るのを俺は見逃さなかった。

          *          *          *

飲み物が運ばれてきて20分ほど経っただろうか。
ボトル管理者の俺を差し置いて、次々とメンバーの水割りやロックを作る総長。
俺はといえば、マドラーを持ってあたふたするばかり。

「総長は働かなくていいっすよ!」

…言えない。突然こんな発言をしても、あまりに不自然である。
気付かぬうちに、俺はボトル管理者からマドラー係に格下げされていた。

そして、そんな俺に追い打ちをかけるように、左側から心無い言葉が飛んできた。

「アボカド食います?あはっ、アボカド食いますか?あはは!」

前回の集い で、アボカドを食えず涙した俺への侮辱!許せねぇ…誰だ!?
左を見ると、ニヤニヤした顔で、アボカドサラダ的なものを手に持つMK氏の姿…。
…君は…入口のメタル冷蔵庫の会話で理解しあえた筈じゃ…。
あまりのショックに言葉も出ない。俺は、アボカドを貪り食った。

          *          *          *

更に数十分後。
他のメンバーが1次会の話題に華を咲かせている横で、静かに飲み続ける俺。
しかし、予想していた通り、皆の会話はこの「メタル学習帳」の話題へ移った。

「レビューを見たけど、ヒロイデンはイントロに厳しすぎるよね。」
「本当は、皆に気を遣って書いてるんじゃないの?」
「メタルは奥深いから、これからのレビューが楽しみですね。」
この流れは悪くない。

「ですね。」
「そうっすか?」
「いやいやいや…。」
「う~ん…。」
といった曖昧な肯定・否定の言葉を駆使し、会話を少しずつ盛り上げる俺。
このまま盛り上がってきたところで、Ozzy、Judas、MSG、Dokkenの知識や好きな曲を挙げれば、「彼、割と出来るよね」的な雰囲気になる筈である。

でも、最初のレビューがDokkenってのはねぇ…。」
…あれ?なんか、否定的な聞こえ方をしたけど…気のせいだろう。

「Dokkenから入っちゃったよ、って話してたんですよ~(笑)」
「…ちょっと懐かしすぎるんだけど(笑)」
皆が邪悪な笑顔で俺をチラ見しつつ笑っている。

何かがおかしい…。
俺の持っている数少ないメタルのCDでも、最もジャケットがメタルっぽいのを選んだはずじゃないか。
何がおかしいんだ?
俺は勇気を振り絞って訊くことにした。

「何か…変でしたか?メタルですよね、Dokkenって…。」
「勿論メタルだけどさぁ…ウフフ。アハハ。」

最初にDokkenをレビューした俺をネタに盛り上がる一同。
…笑われている理由が分からない。
しかも、その理由を教えてくれる様子も無い。
皆の冷笑には「獅子は千尋の谷へ我が子を落とす」的な温かみは無かった。
これを世間一般では「苛め」と呼ぶ。

このまま馬鹿にされたままで終われるものか…。
窮鼠と化した俺は最後に一矢報いてやろうと、皆が喰い付きそうなな話題を提供した。
「でも、Ozzyは本当にカッコいいですよね。鶏とか食いちぎるし!」
「…うん、そうだね。」
「そうなんですよ。」
「……。」

…俺の放った矢は当たらずにどこかへ消えた…。
そして飲み会は終了した。

唯一楽しかった思い出…IH氏とメタルの語源で盛り上がれたこと…
この思い出一つで、年を越せるのだろうか。
そんな不安が残る中、俺は戦場を後にした。

第2回メタルファンの集い(中編)

時刻は夜中の9時半。

1次会が無事終了し、銀座パセラを後にするメンバー達。

俺はといえば、30分しか出席していないのに、ひどく疲れを感じている。

しかし、そんな弱音を吐いている場合ではない。

何故なら俺にとっては、今から始まる2次会こそがメインイベントだからだ。


1次会は常に曲が流れている環境であり、ヘッドバンキングやカラオケの手拍子等、肉体的なアクティビティをこなすことにより、他のメタルファンの方々と一体感を醸成できる。

ここだけの話、なんとかごまかすことも可能だ。


しかし、これから始まる2次会は純粋な飲み会であるが故、メタルに関する鋭い質問が投げかけられたり、適切なタイミングで気の利いたコメントを発しなければいけない等、知識面に軸足を置いたアクティビティが催される。


一言でいえば、1次会が実技試験、2次会が筆記・面接試験といったところであろうか。

試験官は4名、受験者は1名・・・完全アウェイの環境下で失言は許されない。


          *          *          *


「よし!2次会行くか!」

号令を発する総長。

しかし、メンバーは移動せず、何やら困った顔で顔を見合わせている。

どうやら、2次会の地図を誰も持っていないようだ。


・・・フフフ、俺の出番だ。

俺は、1次会に合流できなかった場合に備え、2次会の店の地図を持ってきていた。

これを出せば、俺の評価は著しく高くなる筈である。

地図を差し出した瞬間、称賛の言葉が俺に投げかけられることは間違いない。


「さすがヒロイデンさん!」

「やっぱりヒロイデンさんがいないと、この会は成立しないっすよ!」


メンバーが俺をリスペクトして、褒め称える姿が目に浮かぶ。

そして地図を見ながら、皆を率いて2次会の店に移動する自分の姿を想像し、思わず口元がゆるむ俺。

まさに、この会の中核メンバーへと昇格できるチャンス到来である。


・・・時は満ちた。ミスは許されない。


「僕、2次会のお店の地図持ってますよ。」

噛み気味であったが、言うべきことは言った。声も裏返らなかった。


「さすが!」

「おー!素晴らしい!」


皆から浴びせられる称賛の言葉に酔う俺。

そして、ポケットから地図を・・・・・・・・・・・・・・・取り出せない…。

ポケットの何かが邪魔してなかなか出てきてくれない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・ようやく地図を取りだしたときは、皆のリスペクトの雰囲気は消え、「トロいんだよ、お前」といった空気が満ち溢れていた。


今日一番の見せ場を、俺は自らの手で台無しにしてしまった。

俺は泣いた。


          *          *          *


・・・皆の後からトボトボ着いていくこと数分、2次会の店の近くに到着した。

総長が入店して、予約を確認している。

そして、入口には、お洒落な水が流れる大きな器があり、中には鯉の置物が並べられている。

それを見たMK氏が一言。

「この置物、メタルっぽいですね!」


・・・試されているのだろうか。

この置物、どう見てもメタルっぽくない。むしろ和のテイストが満ち溢れている。

しかし、これから始まる2次会を前に、メタルファンの集いの主力戦闘員である彼を敵に回してはいけない。

社会人10年の経験を生かし、慎重に言葉を選び答える俺。


「ですね。」


・・・乗り切った。120点の返答である。


そして、他のメンバーが入店しようとしたその瞬間、総長がお店のドアから出てきた。

どうやらお店を間違えたようだ。

先ほど、メタルっぽい置物で盛り上がった(フリをした)我々に流れる微妙な空気。



その空気を払拭するように、正しい店へ足を運ぶ一同。

地下1階の入口へ続く階段を降りると、そこには取っ手を鎖で巻かれた業務用冷蔵庫が置かれていた。


それを見たMK氏は再び言った。

「うわ!これ、超メタルっぽいですね!」


・・・なるほど、銀の冷蔵庫に鎖・・・この組み合わせはまさにメタルである。

そして、社会人10年の経験を生かし、慎重に言葉を選び答える俺。


「ですね♪」


・・・全力で同意してるぜ、という気持ちを送りつつ、完璧な回答をした俺。

そして、MK氏と俺の間で培われた強い友情と絆。

今夜ほど業務用冷蔵庫に感謝した日は無い。

ありがとう、HITACHI。


今日の為に武器は用意した。(MSG/Ozzy/Judas/Dokken等)

そして今、MK氏という味方も得ることが出来た。

もはや、恐れるものはなにもない。


「2次会、やってやんよ・・・」

そっと呟きながら、俺は次なる戦場へと足を踏み入れた。



(続く)