僕のメタル学習帳 -3ページ目

第3回メタルの会(第1章:野に咲く花のように)

メタルの会、開始30分前。
俺はメタルの会が開催されるパセラ新橋を見上げ、拳を握りしめていた。


「今日から俺は…いや、今日こそ俺は…。」


前回は遅刻してしまい、場の雰囲気に馴染めなかった反省もあり、今回の俺は30分前に会場入りしていた。

勿論、会場に慣れておくだけでなく、最低限の存在感が示せるNTTポジション(※1)を確保することが第一の目的であることは言うまでもない。
しかし、早入りした目的はこれだけではなかった。


        *         *         *


正直、俺はメタルの会の中で、幹部や存在感の突出したメンバーになりたいとは思っていない。
むしろメタルの会では、野に咲く一輪の花のように、皆の邪魔にならなければそれでいいと思っている。
一番怖いのは、突然メタルの話題を振られ、それに関する知識が欠乏していることで、場の雰囲気をしらけさせてしまうこと・・・これだけは何としても避けなければならない…。


さて、ではどうすればよいのか?…簡単なことである。


つまり「あ、えーと…すいません。知りません。」
と俺が答えざるを得ない質問が飛んでこなければいいのだ。


であれば、俺の次のアクションは自明である。
質問してきそうなメンバーを黙らせればいいのだ。


…そう、このための準備が早入りしたもう一つの目的だった。


        *         *         *


ということで、拳を握りしめている俺の横にはメタルの会幹部のNG氏の姿。

「仕事も疲れたんで、ちょっと早めに会場付近に行って飲んでましょうよ!」
という俺の甘言につられ、まんまと俺について来た。
これから、怒涛の事前調整が始まるとも知らずに…。


「ねー、腹減ったんだけど。なんとかして、ねー。」
俺が意を決している横で叫ぶ彼。


「我慢という言葉を知らずに育った世代はこれだから困る・・・」
そんな思いを噛み殺し、俺は彼を近くの居酒屋「天狗」へ誘った。

・・・・・・いや、「天狗」という名の「蟻地獄」といったほうが適切かもしれない…。
彼の後姿を眺め、俺は皮肉な笑いを浮かべていた。


(※1)NTT = Near The Telephone


第3回メタルの会(プロローグ)

「もしもタイムマシーンがあったらどうする?」
誰でも一度ぐらいはこんな質問をされたことがあるだろう。

この問いかけに対し、1年前の俺ならこう答えていたものだ。
「そんな過去の話より未来を語ろうぜ!お前だってそうだろ?ロニー!」

しかし、今の俺は違う。
過去に戻れたら…そしてあの頃の自分の軽率な行動を諌めることができたら…。

       *       *       *

俺の名前はヒロイデン。
どこにでもいる音楽好きな好青年だ。
俺の至福の時間は、好きな音楽を聴きながら、楽しい仲間たちと音楽の話を肴に酒を酌み交わすそんなひと時。
「No Music, No Life」…俺の為にあるような言葉だと思っていた…あの会に出会うまでは…。

       *       *       *

ある夏の日の午後。
それは、俺の何気ない質問から始まった。

「(マキシマムザ)ホルモン好きなんですか?」

朝から電話で「ホルモンのTシャツがさ~」と話していた女性に、勇気を出して話しかけた俺。

「キモっ!」「うざっ!」
といった回答もありうる、とビクついてた俺に、彼女は優しくこう答えた。

「えぇ。ヒロイデンさんもホルモン聴くんですか?」

俺は舞い上がった。
音楽の話が出来る女性と仲良くなれたという嬉しさで胸はいっぱいになり、その後も自分がホルモン好きであるかのように喋り続けた。
ホルモンがメタルというジャンルに区分されていることも知らず…。
そして、その女性が大のメタル好きということも知らず…。

       *       *       *

あれから1年。
俺は「メタルの会」の一員となり、「使いっぱ」という底辺的な役割を担っている。
彼女はといえば、他のメタルの会メンバーに認められ、既に幹部的な地位を得ている。
何故こんなことになってしまったのだろう…。

…いや……既に答は出ている。
あの頃の俺に、勇気があれば。
「メタルなんて聴いたことないっすよー」って軽く言える勇気があれば。

そんな俺の気持ちに関係なく、第3回メタルの会が開催された。
先週金曜日のことである。

(続く)

ヒロイデンがやりぬく!

いや、こんな寒い日はノラ・ジョーンズが心に沁みますねぇ。

あ、ヒロイデンです。


えーと・・・今週メタルのアルバム聴けませんでした。

ホント、申し訳ありません。


でも、ヒロイデンがやりぬく!(・・・ブログを)


ということで、自分の持っているアルバム紹介をしたいと思います。

今日は2月1日なので、iTunesで3回シャッフル。


ということで、出たのがこちら。

Scissor Sistersのデビュー作、「Scissor Sisters」。


僕のメタル学習帳-scissor

このアルバム、英国ではかなり売れたらしい1枚。


因みに、メンバーの殆どが同性愛者という素敵なバンド。

更に、ド派手な衣装を着ているので、見た目は色モノ系バンドにしか見せません。


しかし、曲はかなりいい感じです。

メタルが好きな方にはちょっと物足りないかもしれませんが、力の抜き加減が絶妙というか・・・。

特に有名なのは2曲目の"Take Your Mama"ですが、個人的に一番好きな曲は"Music Is The Victim"です。

この曲、今にも疾走しそうで・・・それでいてしない感じがM属性の私にはたまりません。


あと、プチWikiですが、ライブのアンコールでは、裸にタオル1枚で、最後の曲を歌い上げるようです。

そして、タオルを巻く位置が間違っているとかいないとか。


・・・やっぱり色モノじゃないか・・・。