Episode 39. コラ!なにしてけつかんねん!(公文書偽造未遂事件)

試験が終わったら、うるさいほど
「テストの問題と帰ってきた答案を見せろ!」と督促いたします。
毎日×何日これを繰り返しても、私の目に触れる答案は2枚ぐらいですわ。

そりゃー何ぼほど説教されるかわからん、いや、わかってるからこそ
見せるの厭なんでしょうな、かしこいやん

   ・・・いえいえそれほどでも
       ・・・バキッ!

そんな知恵つけてはみても、最終的にはテスト結果を振り返って提出する
テストの結果表綴りを家に持ってくるのでわかるんだけどなぁ、バカだなぁ~!
ところが、、今回はなかなか帰ってこない。

朝からやたらとバタバタしている息子。
もちろん私もほかの家のものもみな支度に忙しい。
そのどさくさに紛れて、息子が引き出しからなんか出して
なんかしてる。。。ナンヤロ??


するとそこには、手にハンコを持った息子と、
学校から持って帰ってきた「試験結果表」がありました。

・・・そう、息子はハンコを拝借して保護者確認印のところに押して
そのまま先生に提出しようと目論んでいたのです。

まったくぅぅぅぅ


学校=公立
   ↓
学校からの文書=公文書
   ↓↓
その文書に偽りの押印
   ↓↓
 『公文書偽造』

あかんやぁーーん


私が住んでのところで気が付いたので、
犯罪に手を染めることはなかったもののそんなことまでするようになっちゃいました。

重症でっせー!


Episode 37. 家族以外に呆れられた私たち親子♪

久しぶりに西宮の幼稚園で一緒に役員をした戦友たちと宴会をした翌日。
絶対しんどくて起きられないからと思って、昼からの出勤にしておりました。
(その辺は抜け目のない私なのです

朝からちょっとゆっくりして、時計を見るともうすぐ12時半。
そろそろ行かなくちゃー!と動き出したら、
突然玄関がガチャガチャと音を立て、ガバッとドアが開きました。

めちゃくちゃびっくりして思わず目がテンに。
そこには息子がおりまして、思わず
「えらい帰ってくるの早いやんッ! 学校でなんかあったん? 
とちょっと茶化して聞いてみたら
「なんか先生らのなんかあるらしくてさ。」
というので、そりゃーしょうがないか・・・と思いつつ急いで支度をして会社へ。


会社には同じクラスの女の子のお母様がいて
「今、家出ようかと思ったら息子が帰ってきたからびっくりしたわぁ」とお話ししたところ
「・・もしかして知らなかった 
と恐る恐る尋ねられ、きょとーんとしていたら

「中間試験中だよって言われちゃいました。

まーじーでーーーッ
初耳なんですけど~


そして彼女は帰り際(彼女は4時までなので)
「ちなみに、試験は明日までだよと教えてくれました。
ご親切にありがとう。

仕事が終わって家に帰ると、息子はのんびり過ごしています。
「勉強せんでええの?」
(※べんきょうしなくてよいのですか?)

と聞くと、「うん」といいつつまだまだのんびりするので、若干イラッとしてしまい
「中間考査明日までらしいでぇ、知っとった?と揺さぶってみたら
なんでッ って感じの息子は「うん・・ちょっとキョドってる
キョドってるってことはばれないと思ってたんやなぁ~

バカヤロー!

・・・ということです。

ま、こんなもんですわぁ。。

そう、こんなもんなんですわな。。。。


いやいやっ

チャンカワイの
↓↓「惚れてまうやろー」のテイストで↓↓

  これじゃー    
 あかんやろぉー!



ふぅ・・・

また血圧上がってまっせー


Episode 36. レールをうまく走らせよう

見学から帰って、まだどっちの学校を受験しようか決まらない息子。
二つの学校を並べて突きつけて、
「さっさと結論を出しやがれっ!」というのもかわいそうな話なので、
仏のように優しい母であるワタクシは・・・(舌噛みそうやな
選びやすいようにレールを敷くことにしました。

「どっちの学校のほうが自分に合ってそうやと思った?」 と聞くと

「どっちもおんなじぐらいかな」 
・・・おや、前と印象変わってさらに混沌としてきている感じちゃう?

「そうやねぇ、、実際入ってみないとそれはわからないことやけど
 道東の学校は教室の授業とか外走ってる生徒さん、実習してる生徒さん見れたけど
 あんな感じの学校ってやっていけそう?」
 と聞くと

「うん、それは大丈夫やと思う」 と答えた。

「たぶんどっちの学校もそう変わらないと思うけど、自分で見たほうが
 実感持てるからよかたよねぇ、道南の学校も見せてもらえたらよかったけど
 もう一回見に行くこともできないし、これ以上は何もわからない。
 今の時点でどっちがいいと思う?」

「それはたぶん道東かな」

「そうやねぇ。。あいさつとかちゃんとしてくれたし、寮も落ち着いてそうやから
 あんたにはそっちがあってるかもしれないよね。

 それに正直なところ、函館の空港からまあまあ遠かったやん?
 あれ結構しんどかったよね。
 まぁ、そんなに頻繁に行き来するわけではないけど、
 正直お母さんは、なんかあった時に行くのに少しでも早く行ける方がありがたいわ。
 飛行機だけで2時間かかるし、そっから1時間半ぐらいかかるとおもうと
 飛行機だけで済む道東のほうが気が楽やから。

 神戸からは遠いし、中標津には○○さんがいるから少し安心できるし。。
 どうおもう??」

・・・私の希望を盛り込んでみる。

「そのほうがいいと思う、道東のほうが」 
・・・そういわざるを得ないか…?

「でも道南だと本州に近い農業が学べるって言うてはったし
 寮が素敵だったよね、そのあたりはどう?」
 
・・・揺さぶってみる。

「それはそうやけど、それは気にならないわ」
・・・ほう。女子なら絶対道南を選ぶところだがね。

「そろそろどっちにするか決めないといけないと思うんだけど」

「じゃあ、もう道東でいいわ」
・・・じゃあ、って! 道東でいいわ、って!

「ほんとに大丈夫? 途中でやっぱり変えたいって言っても帰れないよ?」

「道東でいい。」


ということで、道東に決まりました

いいのかしらぁ
ほんとに大丈夫かしらぁ~


Episode 35. ちょっとしたレールはいいのだ

夏に北海道の農業高校を下調べしていたころ、お電話で話をお聞きしたら
「よろしければ学校案内資料をお送りしましょうか?」と言ってくださった学校の先生。
その資料の送り状に、「将来を決める進路選択なので」と書いてくださってました。
その選択の重さをひしッと感じちゃいました。

「お医者さんのおうちはお医者さんになってしかるべき」という暗黙のルール。
「会社の経営者の息子はやはり社長になるために」という帝王学。
「代々続いている造り酒屋」という職人気質。
それぞれの家庭にそれぞれの事情があるもんですな。

不本意ながらその職業を選択する人。
親の背中を見て、自分もそうあろうとその道に進む人。
反骨精神を発揮し我が道を突っ走る人。
こうなってくると、その人の性格や育った環境いろいろ絡んできますな。

日本のほとんどの大人はサラリーマン。
そのサラリーマンは、上を見上げると果てしなく遠い天上世界が見え
下にはすぐそこまで来ているせちがらい世の中。
そんな親を見て育った子供たちは何を思うのか??

私たちの世代はバブルを知っている世代なので、
見栄と淡い期待を常に抱えて生きているわけですが
(そうじゃない人ももちろんいるんだけどね)
私たちより15年ぐらい後の人たちは、かなり現実的で
過度な期待もしないし欲にまみれガツガツもしてない。
(これは私だけの印象ではないはず。。)

そしてそのまた15年ぐらい後の人たちというのが息子たちの世代。
幼くてまだまだよくわかりませんが、割とぬるく育っちゃってるのかしらぁ?
我が家は決してぬるくはないつもり・・・
ぬるく育てる余裕はあまりなかったので

世の中不景気不景気と小さいころから言われ続け大きくなってるから
そのあたりはよく理解していることみたいな気がするな。
昔みたいに「とりあえずいい大学出とけばなんとかなるわ」
などとぬるいことを考えていると、後が怖いとうちの息子も理解している。
そこで農業という選択肢は彼にとって明るい展望へ向かうレールであるようだ。

なので、次は具体的な通過地点学校へのレールを敷かなくちゃ。
あれこれ考えたけど、やっぱり唯一の知り合いがいる道東。
直線距離なら100キロ離れてないし、
離れてるけど飛行機に乗るほど遠くないし
(もちろん飛行場の管轄としては完全に違うエリアだけど)
電車で近くまで行けるし、
(遠回りだから2時間以上かかるけど)
なによりその学校の生徒さんが穏やかな様子だったことが確認できたので
道東の学校に私は決めました。
なのでそのレールを敷こう

どうやって敷こうかしらぁ~


Episode 34. 母親が思う不都合なこと。

息子は二つの学校に対して非常に好印象を持って帰ってきました。
これはとても素敵なことではあるのですが、
大人の立場と大人の事情でいくつか気になる違いがありました。

たとえば、せっかく見学に行ったのに、
・通常の授業の様子を見せてくれたA、
・全く見せてくれなかったB。
学校の雰囲気は生徒の雰囲気で想像がつくのにそれが見れなかったのがとても残念。
(→折角だから見ていってくださいねVS見学会じゃないので見ていただけません)

今の時代重要な携帯の、寮での取り扱い。
・携帯についてなんの取り決めもされておらず自己責任のA。
・携帯は入寮時に寮の先生に預け、使いたいときは先生に出してもらい談話室等で通話のみ可能で、自室では使用不可のB。もちろん学校へ行くときも寮に預けていくことが義務。
高校生なのにそこまで厳しく規制しなくてはならないことあるのかと驚きすら感じました。

インターネット環境に関して
・自分でできるなら使用してよく当然パソコンの持ち込みもOKなA。
・パソコンは談話室に2台設置されているけれど、自室では不可のB。

てな具合で、遠く離れる私たち家族にとって、
携帯もネットも自由にならないのは不便な気がします。
無きゃー無いで、その不便さに馴れてしまえば何ともないことなんだろうけどね。

息子に「週に1回は電話しろ」と言ってもしてこないだろうし、
しょっちゅう寮に電話をして呼び出してもらうのもめんどくさいわぁ。

学校のなかに携帯の取り扱いについて張り紙しているAは
校舎内に携帯を持ち込むことを認めているということですもんねぇ~
裏返せば、生徒たちが守らないから張り紙しているってことなんでしょうけどね
しかもその張り紙が、マナー向上委員会的な手作りポスターチラシみたいで
なんだかかわいらしかった

それに対して恐らくBは問答無用の全面禁止でしょう。


寮の生活面で言うと、
・寮に宿直当番の独身の先生が、寮での生徒たちの暮らしにトラブルが起こらないから、
のんびり3食食べられるお当番を喜んでいるA。
・寮の取り決めの冊子にびっしりとルールなどが書いてあるB。
さあ、これはいったいどう判断すればよいでしょう?

私の邪推では、たばこを吸ったりお酒を飲んだりする輩も現れ
いろいろ先生も見まわったり大変なんだろうなみたいに想像したんだけど、
「そんなトラブルがほとんどないのでねぇ~はっはっは」・・・のA。

対するBはそのようなことは話題にはならなかったので、
問題が起こらないのかはたまたある程度は当然と思っているのか



そして最大の大人の事情。
それは自宅からかかる時間。
Aは空港から車で10分。
Bは空港からバスと電車とタクシーを乗り継いで最短1時間半。

めったにいかないんだからBでもいいと思ったり
いざって時に飛行機に乗りさえすればすぐに学校にたどり着けるAがいいと思ったり
私の心は揺れ動きます。
ただでさえ時間かかる(飛行機だけで2時間かかる)から、3時間も4時間も変わらねーよ!
と男らしく判断できればいいのですが、まだそこまで男らしく言い切ることもできない私。。


とはいえ、最終的には学校で生活する本人が選ぶことになります。
そう、そうなんです。
そうなんですけど、ここに大人としてのアドバイスしたい気になってます。
大人の立場で見た憶測を反映した方向への導き。。

まだ中学生の息子に対し、ある程度のレールを引くことって
誘導ですか?
罪なことなんでしょうかね??

大人の事情というか都合を優先して
「こっちの方がいいんじゃない?」
と言い切ってしまうことはしちゃいかんと思っているけど、
「携帯使えないのは不便かもね」とか
「空港から近い方がいざってときにありがたいわ」などと
入れ知恵しようかするまいか。。。

この文章を読み返してもまとまりがなく
読んでもらうのが恐縮なぐらいです。
つまりそれぐらい、私の中では大人の事情が大きく膨らんできています。
突貫工事で新幹線のレール引いて、脱線事故起こしそうです。

いやぁ~ん、結局どうなっちゃうんでしょうッ
ちょっとぐらいレール引いちゃおうかなぁ~
どうしよーかなぁ

乞うご期待