めるもバレエ metamorphose Ballet -30ページ目

めるもバレエ metamorphose Ballet

日吉・綱島エリアのバレエスタジオ、グリーンライン高田駅徒歩5分。

講師には現役ダンサーが多数在籍し、バレエ専用床でポワント、ヴァリエーションまで本格的に学べます。

一軒家の特別な空間でみなさまのお越しをお待ちしています。

 Proprioceptionとは、身体感覚において自己認知すること、そのもの固有の感覚のことです。
 ピラティスの目的は、インナーマッスル強化だとか、運動による骨密度アップだとか、やせたいだとか色々あって全部正解なのですが、他の運動と異なる最大の利点はこのProprioception(固有感覚、固有受容覚)を成長させられることにあります。もちろん、それが叶うのは、本来のピラティス、つまりパーソナルセッションで随時即時的にインストラクターから指示を受け、イントラのキューを自分の身体で体現していこうとする過程において初めて成し遂げられることなのですが。

 パーソナルセッションでも、固有感覚を養うためにはマットだけでなくイクイップメント、マシンを使うことがとても有効です。なぜか?それは身体を非日常の環境に置くことで、無意識下に植え付けられている固有感覚を一旦破壊することができるからです。つまり、運動の最初に必要になるのは、「既にある自分の身体のクセを抜く」こと。それができなければ、より正しい動きをインストールすることができません。そう、できればクリーンインストールしたいのですが、歩行を覚える以前の赤ちゃんに戻ることはできないのでで、PRAMクリア(なつかしすー。Mac OS9使ってた人しか知らないよね…)程度を繰り返しつつより良い身体の使い方を再教育していくしかないのです。実際、筋肉にもメモリがあります。マッスルメモリと言い、そのまんまですね。このメモリをクリアする方法もあると言われていますが、それはまた実際のセッションで…。

 ピラティスのイクイップメント、マシンって何?という方!ピラティスは、こんな器械(リンクはトラップ&タワーのコンボ)を使ってやるんです。一見拷問の器具みたいで、でかいんです~。私は自宅に買いましたがかなり邪魔です ^ ^;

 こういう器械に乗ると、慣れた地べたに寝転がって行うマットピラティスとはひと味異なり、改めて自分の身体に向き合うことができます。日頃のクセが出にくく、身体の再構築がしやすくなります。

 そして、既存固有感覚(クセ)破壊における最強のマシーンは、リフォーマーと呼ばれるこれです。
http://www.pilates.com/BBAPP/V/store/reformer/pilates-sport-reformer.html
http://www.pilates.com/BBAPP/V/store/reformer/allegro-pilates-reformer.html
http://www.pilates.com/BBAPP/V/store/video-dvd/top/allegro-integrated.html

 これね、ベース(地面)が動くんですよ。仰向けになったら自分の上半身が、座って乗ったら自分のケツが、立って乗ったら自分の足が、ベースに乗せた身体の部分が、ぐらぐら動いちゃうんです。いつもいつでもしっかりと支持してくれるはずの地面が動くなんて、脳にとっては非日常もいいところ、衝撃です。これがね、既存固有感覚の破壊には最高に効くんですよ。そうやって脳を混乱させ、既存固有感覚を見失わせる。そこですかさず正しい動き方を指導し、インストールしていく。地面が動く状態で自分の身体を制御していくことは、バランス感覚の向上にも大変役立ちます。脳が混乱している状態で身体を動かすのはとても難しく、クライアントさんみんな「できない~」の嵐ですが、当然です。「できなくさせてる」んです。そこから「できるようになる」過程で、固有感覚が育つのですから。

 脳の中で混沌を引き起こし、新たな秩序ある世界を再構築する。まあなんだか創世記みたいじゃないですか。本当に、身体が変わると人生変わりますよ。思考も生まれ変わります。あら、なんか怪しい宗教っぽくなってきたのでこのへんにしときます。でもおもしろいよー。やってみてほしいなあ。

  横浜 ピラティス メタモルフォーゼ
   横浜のちいさなピラティススタジオ、メタモルフォーゼ。
    横浜市営地下鉄グリーンライン高田駅から徒歩5分。
  マシン完備・マンツーマン。お気軽にお問い合わせください。


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 本日、ポールスターピラティス卒業生のみなさんとグループマット練習会を行いました。
 講師は増渕喜秋さん。参加した方は、私以外みんな理学療法士さんでした。

 インストラクターをしている私は、グループクラスに参加する機会は今ほとんどありません。なので、今日ぶっちさんのレッスンを受けるのをとても楽しみにしていました。
 増渕さんは、約1時間のマットクラスを、止まることのないフローな流れで進めてくださいました。男性らしく最初からなかなかハードな構成で、結構泣かされた!この私が(笑)。がんばりました~。

 増渕さんは理学療法士さんで、普段はクリニックでお仕事をされています。なのになのに、プロも顔負け、本物のインストラクターのような見事なマットクラスでした。いや、ポールスターピラティスリハビリの資格をお持ちなのでプロに間違いはないのですが、コンプリヘンシブのコースはパーソナルセッションを基本に構成されており、そこではグループクラスをいかに上手くこなすか、という勉強はしないのです。増渕さんがここまでレベルの高いグループクラスを率いることができるのは、常日頃からいかにピラティスの伝え方について熟考し、構成を練られ、実践しているかの証拠ですねー。こんなにピラティスを教えるのがうまい理学療法士さん、なかなかいないでしょう!?

 帰りのお茶でも、全国学会で発表された方のお話や、リハビリでピラティスを取り入れた場合の効果、職場の環境によってボディワークの扱い方を考えなければいけないことなど、盛りだくさんのお話を聞くことができました。

 あー楽しかった!ぶっちさん、素敵なクラスと、財布を忘れた私にとても親切に2,000円をかしてくれてありがとう。参加されたみなさま、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。ぜひぜひ、今後ともよろしくお願いいたします!

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 ピラティスはIndividual Trainingであり、セッションの基本形はパーソナル、1対1です。なぜなら人の身体の状態は一人一人違うし、感じ方、理解力、進捗度合い全て個人差があるもの。であれば当然セッションは1対1で受講すべき、となります。ピラティスのような小難しいエクササイズは、グループクラスを10回受けて迷子になるより1回パーソナルを受けて自分宛の謎解きヒントをもらう方が話は早いです。それは確実。

 だがしかーし、「ではグループクラスの存在意義はないのか?」との問いに対する答えは、断じてNoです。きっぱり、断言、絶対にグループクラスは必要~~!
 ピラティスって、まだまだとってもマイナーな運動です。そして多分これからも…。なんでかはっきりゆっちゃうと、「誰にでもできるもの」じゃないんですよね。ピラティスは、人を選ぶエクササイズなのです。「これさえやってれば痩せる」的なお手軽なものでは全くなく…。相当頭がしっかりしていて、集中力と忍耐力があり、さらに自分の身体を変えていく根性とその過程を楽しむスキルなんかが必要になります。そんなもん誰がやるんだっつーの。いやでもこれが楽しいんだ。だって身体が変わると心が変わる。精神状態が変わると人生が変わる。人生が変わると生きるのが面白くなる。生きるのが面白くなると友達が増える。友達が増えるとやりたいことが増える。やりたいことが増えると人生が充実する。ほらーピラティス楽しいでしょ。やりたくなるでしょ~。

 なんかえらい散文ですが(すみません)、要はこんなに楽しく素敵なものなのに、すごーくマイナーなので困っちゃうということです。そんなマイナーな運動に、いきなり1時間1万円も払って個人授業を受けようという方はとっても奇特、たまにいらっしゃるんですけど。そんな方の鋭すぎる嗅覚と先見の明に脱帽致します。でもほとんどの人はそうではありません。そう、まずはグループクラスを受けて興味を持って頂くことが重要なのです。費用もお安いので、その分効果は薄くともまずはお手軽にピラティス体験してほしい。

※グループクラスは諸刃の剣でもあります。イントラのスキル次第でピラティスが訳の分からんもんで終わるか、それとも次に繋げることができるか。でもきっと優秀な生徒さんは優秀な先生を自然に見つけるはず。求めているところからは呼ばれるものです!

 さて、本題に入りますが、教える立場からしてもグループの経験はとても重要です。顧客側にとってグループクラスがお得なように、教師からしてもグループはピラティスと自分の良さを複数の人々に流布することができるこの上ない機会です。それだけでなく、例えばワークショップはグループクラスの延長線上にあります。PTさんであれば、院内での同僚や上司に対するピラティスに関するプレゼンや学会発表も、ある意味グループクラスの延長にあると言えるのではないでしょうか。

 イントラにとってパーソナルセッションはグループを教える時のようなストレスがなく、教えた分だけちゃんと効果が見えるので気持ちが良くのめり込みがちになります。すると木を見て森を見ず、自分のクライアントだけ見て、森、すなわちピラティス業界全体が見えなくなってしまうという罠…。それはイクナイ(・A・)! まったく、上を見れば見るほど、グループクラスの重要性が現れてくるのです。

 実は、かくいう私は、現在グループの担当クラスを持っていないのです…とほとほ。そこでっ、ポールスターリハビリ卒業生の方達とマット練習会を企画しました。プロがプロを教え、みんなで内容についてフィードバックし、考えていく練習会です。マニアックで濃ゆぃ時間になること間違いなし。今後定期的に開催し、少しずつオープンな会にしていきたいと思っています。このブログを見て下さる方はポールスター養成コースへの参加を考えている方も多いようですので、もしポールスターピラティスに興味をお持ちでしたら、ぜひコメントもしくはTwitterで絡んで下さい。練習会を通じ、ポールスターリハビリの資格を持つPTさんと直接お話して、現場でどのように活かしているかなど、利点や悩みも含めて色々共有できたら良いなと考えています。イントラ志望でなく、ピラティス好きな一般の方も歓迎致します。この練習会情報についてはピックアップして再度アップするので、どうぞよろしくお願い致します。

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 おばあちゃんが亡くなりました。
 父方の祖母です。明治四十五年名古屋市中区生まれ、享年九十九歳でした。
 祖母は尾張の茶人として名高い高祖父のもと、心相庵良田の次女として幼い頃より茶道の世界で育ち、十八歳で宗徧流師範 心相庵宗良を習得し、その五年後には華道 松月堂古流師範を取得しました。これが昭和初期のことで、おばあちゃんのおじいちゃんは名古屋に茶道を広めた人だそう。
 ちなみに母方の祖母は明治四十三年生まれ、百寿で健在です。母方の祖母は華道をしており池坊の高位である准華老補を得、茶道は表千家で俳人でもあります。
 両祖母とも華道、茶道に一生を捧げ、弟子、孫弟子が山ほどいます。

 父方の祖母、足立良子と言いますが、良子おばあちゃんはとにかくいつもおしゃれで情熱に溢れた人でした。私の成人式の着物は良子おばあちゃんの手作りです。これがまた赤の総絞りで豪華だった。お茶への執着は凄まじく、茶器を買って帰る途中に転んで でも茶器は抱いて守り抜き、顔から流血しながら帰ってくるような人でした。
 父と母は戦後すぐに生まれ、そんな祖母達に育てられ、あらゆる文化を吸収してきたようです。もちろん伯父伯母も従兄弟達も、親戚一同みなお茶の基礎は身につけています。とーっても残念ながら、私と姉はお茶もお華もきちんと学びませんでした。今思うとなんてもったいないことをしたのだろう!大事なことは後になって分かるものです。

 そんな家系のため、亡くなった後、お通夜(私は参列できませんでしたが)の準備からお葬式まで、親戚中がとにかくお茶!お茶!お茶!と騒いでおり、参列の方へお出しするお茶もお抹茶です。すると葬儀場の方が粋に気を利かせて下さり、死に水になんとお抹茶を用意して下さいました。葬儀屋さんGJ!

 おばあちゃんが父へ、そして私へ手渡していってくれたものの大きさを思うと、本当に心から感謝し、思いが込み上げます。先述したように私は茶の道を歩まずその文化を受け継ぐことはできませんでしたが、間違いなくその血は受け継いでいる。それが自分のからだに脈々と熱く流れ生きているのです。私が何かを見て深く感じ、心が震える思いを抱く時は、私の遺伝子が、血が騒いでいる時です。祖母、父、自分とたった三世代の間で著しい文化の衰退があり(笑)祖母ほど偉大な何かを残すことはできないと思いますが、その血の力の導きを確信している私はこれからも自分の直感を信じて生きていけます。おじいちゃん、おばあちゃん、そしてそのずっと前に生きていた人達へ、心から感謝。全てが私の中に存在しているのです。永くこれからも。

[Polestar]文化系ピラティスインストラクターのブログ[Pilates]-足立良子

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  横浜 ピラティス メタモルフォーゼ
   横浜のちいさなピラティススタジオ、メタモルフォーゼ。
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 例えばバレル上で背臥位で膝伸ばしたままRolloverに入る時、「腹直筋を使わず大腰筋だけで脚を上げろ」なんてキューはむちゃくちゃだ。体幹が完全伸展してさらに脚がぶら下がってる状態からものすごーく重力に逆らって脚を持ち上げるわけで、全ての股関節屈筋群とさらに腹筋群と筋膜もバランス良く恊働して初めて実現できる動作だろう。それなのにあの細ながーい大腰筋だけで上げろなんて、釣り竿で丸太を持ち上げるようなもの。ほんとにそれやったら大腰ぶち切れるよ。人体の中身は実際には見れないので二次元の本で勉強するしかないのが実情なのは分かるが、構造をできるだけ三次元的にイメージし人体はいろんなものが恊働して動いているということを理解する努力を少しでもしてるのかなあ…。自分ももっともっとそうしなければいけないが。ピラティスのインストラクターの中にはなんか知らんけどいわゆるインナーマッスルを重視するあまりそういう見苦しい極端なキューを出す人が結構いる。経験豊富でポールスターで学んだインストラクターの中にも(少ないけど)いる…。なんでかいな?そんなこと習ってないぞ?言いたいことは、分かるんだけどさ。

 殿筋絶対使うなとか、腹直絶対使うなとか、四頭使うなとか、肩下げろとか、肋骨閉じろとか、うるせーっつーの。

 そう、均衡そのものが善なのだ。

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 パット・ガイトン先生と五十嵐祐子さんが来日されています。
 Peak Pilatesのライセンスセンターであるピラティスアライアンスにて3日間のワークショップを開催されるためなのですが、なんと関係者様のご厚意によりマットクラスオブザベーションの許可を頂き、3日間がっつり行って参りました!

 私はPeak Pilatesの資格トレーニングを受けておらず、全くの部外者なんです。それなのに、社内の研修にお招き頂けるなんて…普通ありえないですよね。ピラティスアライアンスの方々、優しすぎ、心広すぎです!本当に感謝感激です。ありがとうございます。

 3日間通してマットクラスを見学することができたので、その構成の変移を興味深く見させて頂きました。1日目はピラティス氏の考案したクラシカルマット。ジャックナイフもブーメランもネックプルもロッキングもあります。2日目はパット先生がオリジナルのマットエクササイズから少しブレイクダウンし、モディフィケーションをかけたもの。その方が、より繊細に背骨や肩甲骨の初動があり次の動きに繋がるという部分が見え、皆様が1日目よりじっくりと身体を感じながら動かれる様子が見えました。そして3日目はSOSストラップワーク!ストラップを使い、固有感覚にフィードバックを与えながらマットエクササイズをこなしていきます。うーん面白い。

 なぜ私達がイクイップメントを使って教えるのか、なぜピラティス氏はこれほど様々なイクイップメントを開発したのか、パット先生はこのマットクラスの構成を通し、その考えに至るまでの原型を改めて示されたのだと思います。
 そしてそれがマットクラスであることが重要、と感じました。私は普段フルイクイップメントが揃った大変恵まれた環境でピラティスを教えています。Closed Chainを用いたかったらリフォーマーでもトラップテーブルでも何でもあるし、困ったことがあれば器械が解決!というくらいイクイップメントは便利なものです。
 しかし、マットクラスではそうはいきません。何もないところで全て自力でやらなければいけない、でも初めての人にとっては何もないのに身体を感じろと言われてもとても難しい。そこでストラップを用いることでフィードバックを与え、疑似イクイップメントのように色々な使い方をすることでクライアントの理解を深めることができます。フルイクイップメントが揃う環境より何もないスタジオの方が圧倒的に多いですし、そもそもクライアントは家に器械なんてあるわけありません。イクイップメントに頼りすぎず、それがなくても相手にとって分かりやすいものを提供する工夫が私達には必要です。

 パット先生はまた半年後に来日される予定です。なんと、2010年は3回の来日!いやあ楽しみです。アライアンスの皆々様、温かく招いて下さりありがとうございました!

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 さて、昨日の記事の続き、リハビリコースの試験についてです。

 リハビリコースの友人も無事合格と聞き喜んだのですが、当の本人はなんだか浮かない顔。話を聞いてみると、「とにかく色んなことを突っ込まれた。受かった気がしない。」と…。
 彼女の試験は、腰椎に狭窄症を持つ高齢の方という設定で行われたそうです。狭窄症がある場合脊柱の伸展は禁忌になりますが、関節は動かせるならできるだけ全方向位で動かしたいですから、疾患がない部位(腰椎以外)には伸展させる前提でエクササイズを組み立てます。
 そこで問題になるのが、いかに腰椎に伸展が入らないようにして胸椎伸展をしてもらうか。こういうのはもうまさにリハビリの範疇のことで、リハビリコースがリハビリコースである所以なのです。
 試験中には、エクササイズ前にうつぶせになる際も「じゃあ伸展ダメな人をどうやってうつぶせにさせるのか」という話になったそうです。病理のある人に対しては、単に口頭の指示だけでは足りない…しっかりサポートをし、決してリスクを冒してはならない。それはクライアントを守ることでもあり、自分自身を守ることでもあるのです。試験でのプログラミング(エクササイズの組み立て)でも、エクササイズ名が書いてあるだけでは不足。伸展のエクササイズであれば、それをどのようにモディファイし腰椎に影響しないよう配慮するのか、他人が見た時に分かるようにしなければならない。万が一クライアントに何かあった場合、そういった書類は自分が追求されてしまう材料になるので、口でいくら「腰椎はブロックした」と言ってもそこに書いてなければ意味を成さないのです。

 (これについては、スタジオコースのインストラクターにとってもとても大切な問題です。実際に私が働いているスタジオでも全く同じ話題が上ったことがありました。クライアントさんに万が一のことがあった場合、それがたとえスタジオの外で起こったことだとしても、セッション履歴の内容によっては責任を追及される可能性がある。履歴をどこまで詳細にするか、いっそ書かない方がいいのか…。しかしやはり履歴を残していかなければ情報の共有ができないため、カルテとして記入は続けています。書類は細心の注意を持って扱うべき。彼女の話を聞いて私も襟を正す思いでした。)

 そして胸椎伸展時、実際に腰椎にどのようにブロックをかけるか、そのやり方をひたすらやったそうです。Nickに何度も繰り返し「そうじゃない、そうじゃない」と言われながら彼女は頑張った様子。その後「合格だよ」と言われたそうですが、確かにこれじゃ「受かった気がしない」と言うのもうなずけます。彼女は「自分は人の身体を扱うことに対して無頓着な部分があったのではないか。これではいけない。」と考え込んでいました。

 私はその話を聞いて、本当に素晴らしい試験を彼女はパスしたと思いました。これはリハビリコースの試験です。試験は、実はコースではできない最高のパーソナルセッションの場でもあるのです。コースはとにかくエクササイズ数をこなすため時間に追われながら進行します。その中ではエデュケーターから一人一人が正確なTactileを教わることはできません。しかし試験は一対一、唯一それを教えてもらえる機会でもあります。そしてそれについて深く考え自分のものにしていくこと。彼女はそれができる、だから合格だったのです。

 スタジオコースはスタジオインストラクターにとって最も大切なことを、リハビリコースはリハビリインストラクターにとって最も大切なことを試され、また教えてもらうことができる試験。試験はこれまでの集大成で、なおかつ最も情報が多く学ぶことができる機会であることを実感しました。ポールスターピラティスは本当に本当に素晴らしいと思います。ついていくぜ!

 ちなみに今回の受験者の中では私が成績トップで通過したそうですっ。あ、これは自慢です(笑)。いや、誇りですね。これからもがんばりまーす。

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 ポールスターピラティス・コンプリヘンシブコースの試験が終わりました。今回の試験官はオーストラリアから来たPTのNicholas Allan氏です。

 ポールスターのコンプリヘンシブコースは、リハビリコースとスタジオコースの二つに分かれています。リハコースは医師、理学療法士、作業療法士、看護師のみが受講できる医療職向けのコース。スタジオコースはダンスやスポーツなどムーブメントに関わる職業の人向けに設定してあります。

 なぜコースを分ける必要があるのか?それは領域の違いです。医療職の方は主に患者さんを視ます。スタジオインストラクターでも何らかの疾患がある方を視る機会は多いですが、疾患の箇所そのものは保存しながらエクササイズを提供していくことが原則です。無資格者が治療行為しちゃうと法に触れます。リハビリインストラクターであれば、治療の中にピラティスを取り入れ、疾患箇所に対して直接アプローチをかけていくこともあり得ます。

 このような大きな違いがあるにも関わらず、面白いことにコースはリハビリもスタジオも同期して進行しほぼ100%同じエクササイズを習います。そのためコース中にお互いの領域の差異を認識することはあまりありません。練習もみんなで集まって同じエクササイズを練習します。

 そしていよいよ試験、ここまでみんなたった一つの目標、ピラティスマスターに向かっていたはずなのですが…この最後の最後、試験においてリハとスタジオの違いが決定的に試される、ということが分かりました。これがポールスターピラティス、CEO自身が理学療法博士であり、医療の中でピラティスを用いるためのコースを持つ団体の真髄がここにあります。

 まずスタジオコース生である私の試験。私は本当に楽しい試験を経験させて頂くことができました。試験官に対しピラティスの指導をしていくのですが、その短い時間の中で私はNickとの信頼関係を得ることができた、と感じたのです。これは貴重な経験でした。実際のセッションでも、クライアントと信頼関係を結ぶことは第一の条件になります。この第一歩を乗り越えられればあとはうまくいくと言っても過言ではない。
 はじめはゆっくり丁寧なティーチングで始まり、だんだんとFlowが生まれ、そしてクライアントが自立していく。試験の中でその過程が成り立ちました。正直びっくり。Nickがあまりにも私を信じて動いてくれるので。その信頼が心地良かった。最後、Rolldown & Reachというスパインコレクターの上で大きく身体を伸ばしてもらうエクササイズを指導しましたが、ラスト1レップはほぼタクタイル(触知指示)を入れずNick自身に自由に動いてもらいました。彼はとても気持ち良さそうに最大限の可動域で動きました。うん、クライアントの自立。Great!
 …そして試験が終わり、まず合格を伝えられ、その後Shake Hand & Hug & Cheers~と一緒にワインまで飲んじゃいました。私がその日最後の受験生だったので。わお♪
 スタジオインストラクターは、まずクライアントを動かすことが目標です。動きにFlowを生み出し、自立させる。汗をかいてワークアウトし、気分良く帰って頂く。それを手助けするのが私達の役割であり、お仕事なわけです。そのためには相手に信じてもらえるようなティーチングをすること。それをNickは実体験をもって教えてくれました。ちょっと感動的でした。

 さて、リハビリコースの試験については…長くなりすぎちゃったので続きます。

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 ピラティス氏から直接教えを受けていたエルダーの一人、キャシー・グラントさんがお亡くなりになられたそうです。

 キャシーさんは私のブログでも度々勝手にお名前を出させて頂いている五十嵐祐子先生の恩師でもあり、文字通り世界中のピラティス指導者を導かれていた方です。

 ゆきっちょさんが、ご自身のブログにPeak Pilatesのディレクターであるケヴィン・ボウエン氏のキャシーさんへのコメントを翻訳して載せて下さっています。http://ameblo.jp/nypilates/entry-10548680961.html

 五十嵐先生から時々お聞きすることのできたキャシー先生の言葉と、ケヴィン氏のコメントを拝読し、キャシー先生のキャラクターと鮮烈な教えの様子が垣間見える気が致します。

 ご冥福をお祈り申し上げます。

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 最近、セッションで下肢より上肢から先にアプローチするのが個人的なブームです。上肢帯は大脳皮質を占める領域が大きいし、上肢から動かし始めることで脳と身体が目覚めてその後の集中が促進される気がする。うん。以上。
 …Twitterにはまってるせいかブログも短くなっちゃいました。

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