ポールスターのコンプリヘンシブコースは、リハビリコースとスタジオコースの二つに分かれています。リハコースは医師、理学療法士、作業療法士、看護師のみが受講できる医療職向けのコース。スタジオコースはダンスやスポーツなどムーブメントに関わる職業の人向けに設定してあります。
なぜコースを分ける必要があるのか?それは領域の違いです。医療職の方は主に患者さんを視ます。スタジオインストラクターでも何らかの疾患がある方を視る機会は多いですが、疾患の箇所そのものは保存しながらエクササイズを提供していくことが原則です。無資格者が治療行為しちゃうと法に触れます。リハビリインストラクターであれば、治療の中にピラティスを取り入れ、疾患箇所に対して直接アプローチをかけていくこともあり得ます。
このような大きな違いがあるにも関わらず、面白いことにコースはリハビリもスタジオも同期して進行しほぼ100%同じエクササイズを習います。そのためコース中にお互いの領域の差異を認識することはあまりありません。練習もみんなで集まって同じエクササイズを練習します。
そしていよいよ試験、ここまでみんなたった一つの目標、ピラティスマスターに向かっていたはずなのですが…この最後の最後、試験においてリハとスタジオの違いが決定的に試される、ということが分かりました。これがポールスターピラティス、CEO自身が理学療法博士であり、医療の中でピラティスを用いるためのコースを持つ団体の真髄がここにあります。
まずスタジオコース生である私の試験。私は本当に楽しい試験を経験させて頂くことができました。試験官に対しピラティスの指導をしていくのですが、その短い時間の中で私はNickとの信頼関係を得ることができた、と感じたのです。これは貴重な経験でした。実際のセッションでも、クライアントと信頼関係を結ぶことは第一の条件になります。この第一歩を乗り越えられればあとはうまくいくと言っても過言ではない。
はじめはゆっくり丁寧なティーチングで始まり、だんだんとFlowが生まれ、そしてクライアントが自立していく。試験の中でその過程が成り立ちました。正直びっくり。Nickがあまりにも私を信じて動いてくれるので。その信頼が心地良かった。最後、Rolldown & Reachというスパインコレクターの上で大きく身体を伸ばしてもらうエクササイズを指導しましたが、ラスト1レップはほぼタクタイル(触知指示)を入れずNick自身に自由に動いてもらいました。彼はとても気持ち良さそうに最大限の可動域で動きました。うん、クライアントの自立。Great!
…そして試験が終わり、まず合格を伝えられ、その後Shake Hand & Hug & Cheers~と一緒にワインまで飲んじゃいました。私がその日最後の受験生だったので。わお♪
スタジオインストラクターは、まずクライアントを動かすことが目標です。動きにFlowを生み出し、自立させる。汗をかいてワークアウトし、気分良く帰って頂く。それを手助けするのが私達の役割であり、お仕事なわけです。そのためには相手に信じてもらえるようなティーチングをすること。それをNickは実体験をもって教えてくれました。ちょっと感動的でした。
さて、リハビリコースの試験については…長くなりすぎちゃったので続きます。

横浜のちいさなピラティススタジオ、メタモルフォーゼ。
横浜市営地下鉄グリーンライン高田駅から徒歩5分。
マシン完備・マンツーマン。お気軽にお問い合わせください。

