(※訪問時期が5月上旬の時間差更新です。)
東京都墨田区の向島にある、江戸末期創業という老舗和菓子店『言問団子(ことといだんご)』。
看板商品である『言問団子』は、お米の粉を餅状にして小豆餡と白餡で包んだ団子と、白玉粉を餅状にしたものをクチナシよりとった色粉で青黄色にして中にみそ餡を入れたもの、3種類をセットにした串にささないお団子。
お店の前に詳しい説明があり、内容は以下のとおり。
江戸後期、向島で植木屋を営んでいた外山佐吉(初代)は、文人墨客に手製の団子を振舞う「植佐」という団子屋を開くと、花見客や渡船客の間でも人気となった。
明治元年、長命寺に逗留していた歌人の花城翁より、在原業平が詠んだ「名にしおはゞ いざ言問はん都鳥 我が想ふ人はありやなしやと」に因んだ命名の勧めを受けた佐吉は、「言問団子」と名づけ、業平神社を建て、都鳥が飛び交うこの辺りを「言問ヶ岡」と呼んだ。明治11年、佐吉が始めた灯籠流しによりその名は広く知られていった。後に「言問」は、言問橋や言問通りなどの名称で定着したが、ルーツは「言問団子」である。
また、この裏手にある桟橋からは、明治26年3月20日千島開拓に向かう郡司大尉率いる5艘の端艇が出発している。隅田川両岸はこれを憂国の壮挙と称える群衆で埋まり、花火が打ち上げられ、歓呼の声と楽隊の演奏が響く中での船出であった。この時、大尉の弟、幸田露伴はこれに同乗して横須賀まで見送っている。
向島の辺りは言問団子以外にも、「長命寺桜もち 山本や」、「志"満ん草餅」など老舗の名店が集まっているので、今回は和菓子を3軒食べ歩き。
『言問団子』は東武伊勢崎線・地下鉄「浅草駅」から徒歩15分、東武伊勢崎線「とうきょうスカイツリー駅」から徒歩12分の距離。
食べログの店舗ページには駐車場有と書いてありましたが、私は場所がよくわからなかったので、隅田公園の有料駐車場に止めてお店に向かいました。
この日は土曜日、お店には朝9時過ぎに訪問。
この時先客はおらず私のみでした。
商品は団子と最中の2種類で、公式サイトには最中は予約制のように書いてありました。
商品はこちらの店舗の他、東京、神奈川、千葉の百貨店にも販売店があるようです。
今回は店内で食べようと思い、『ことといだんご 召上り(1人前)』720円(税込)を注文!
通常の串団子よりやや大きめのサイズ。
小豆餡は北海道十勝産のふじむらさき小豆、白餡は北海道十勝産の手亡豆、みそ餡は十勝産手亡豆をベースに京都産白味噌・新潟産赤味噌を使用。
米粉・白玉粉は純国産使用、お茶は静岡産川根茶。
小豆のこし餡はあっさりした味わいで、白餡も同じくあっさりとして上品な甘さ。
中の餅はかなり柔らかめです。
黄色いのは外の餅が薄く甘めで、餡はコクのある味わい3種類の中では一番濃厚で好みでした。
ご馳走様でした。
言問団子
03-3622-0081
東京都墨田区向島5-5-22
https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131203/13002945/