京都府宮津市、日本三景の1つに数えられる特別名勝「天橋立」の近くにある食事処『つるや食堂』。
外海に宮津湾、内海に阿蘇海を有する天橋立は古くから漁業が盛んな町。
春から夏は白イカと呼ばれる剣先イカや、大粒のとり貝や岩牡蠣、秋から冬はアオリイカ、寒ブリ、ズワイガニ、赤バイ貝、白バイ貝など、どの季節でも旬の美味しい海鮮が楽しめます。
今回は観光目当てで天橋立を訪れましたが、ここまで来たからにはやっぱり食べたいのが美味しい海鮮。
こちらのお店では、地元食材に拘った美味しい海鮮丼が楽しめると観光サイトなどに紹介されていたので、行ってみることにしました。
お店は元伊勢籠神社と、股のぞき発祥の地という天橋立のビュースポット「傘松公園」へのケーブル乗り場との間にあります。
私は今回別の有料駐車場に車を止めましたが、どうやらお店の駐車場も数台分あるそうです。(要問合わせ)
この日は日曜日、お店には9時前の到着。
他にお客さんはおらず私1人のみでした。
メニューは海鮮丼がメインというわけではなく、地元産食材を使った面白いメニューや、様々な大衆メニューを取り揃えたラインナップ。
特に赤米うどんや、紫米そうめん、海藻や無農薬野菜でつくる「海と畑のケーキ」などが気になりました。
今回の目当ては『丹後お宝丼』という地元食材のみを使った海鮮丼。
赤米うどんもセットになった期間限定の特別版があったので、こちらを注文!
【アオリイカとアカモクとバイ貝の丹後お宝丼】1780円(税込)
丹後お宝丼は、旬の地イカ(春~夏は白イカ、秋~冬はアオリイカ)と、地元養老地区で採れたアカモクと呼ばれる海藻、地元の一部でしか流通しない旬のバイ貝、その時期に獲れた鮮魚(冬期は伊根ブリ)を盛り付けた海鮮丼。
こちらは更に赤米うどん、味噌汁、漬物も付いたセットです。
この時期イカはアオリイカで、鮮魚はブリでした。
ご飯は暖かい白ご飯タイプ。
食べ方は以下の通り。
①別皿のアカモクをよく混ぜ、空いているスペースに流し込む。
②醤油にお好みでワサビを入れ、それぞれを刺身で少し味わった後、全体に回しかける。
③それぞれの具を少しずつ味わったら、卵黄をほぐしてアカモクに混ぜ込む。
まずはアカモクを混ぜてから少し味見。
ヌルッとシャキシャキ、出汁が効いていてこのままでも美味しいです!
そして丼の具材をそれぞれを刺身で。
バイ貝はコリコリと食感良く、噛む度に味が染み出します。
ブリはプリッと弾力があり、鮮度は抜群。
脂は控えめの部位ですが、身の旨味はしっかりあります。
イカは臭み皆無、とろけるような舌触りで濃厚!
これは絶品!
どの具材でもご飯が進み、あっという間に無くなりそうだったので、卵とアカモクを混ぜ込んで卵かけご飯風に。
まろやかな卵にアカモクやバイ貝などの細かい具材が混ざり、出汁の旨味も抜群に効いていて、最強に美味しかったです。
赤米うどんは、元伊勢籠神社に奉納される貴重な赤米を使ったうどん。
「たべそ」と呼ばれ、与謝野町で古くから食べられているそうです。
細めで平打ちのモチッとした食感に香り高い風味が広がり、うどんというより太めの蕎麦に近い印象。
あっさりとした優しい出汁が効いていて美味しいです。
とても豪華な朝ご飯を堪能!
傘松公園にもロープウェイで登りましたが、天橋立を一望できる絶景を楽しめ、大満足!
ご馳走様でした!