楽典
6⃣ 音名
1 幹音と派生音
2 異名同音
7⃣ 小節
弱起
8⃣ 拍子とリズム
1 拍子
2 リズム
音程
音階(スケール)
ポピュラー音楽で使われる旋法 アイオニアン・スケール ドリアン・スケール
フリジアン・スケール リディアン・スケール ミクソリディアン・スケール
コード
楽式
リズム
6⃣ 音名
1 幹音と派生音
2 異名同音
7⃣ 小節
弱起
8⃣ 拍子とリズム
1 拍子
2 リズム
ポピュラー音楽で使われる旋法 アイオニアン・スケール ドリアン・スケール
フリジアン・スケール リディアン・スケール ミクソリディアン・スケール
その中で、短9度の音を探します。Ⅰ7の和音構成音は4つあります。C、E、G、Bです。
Bに対する短9度上のCは、領域を外れますからBの直上のCのみが該当音です。これは短2度音程です。この時点でアボイドではありません。ただし、曲中で実際に短9度のCを鳴らせば、機能阻害音となりえます。
短9度に該当する音は、D♭、F、A♭の3つです。
Ⅰ7の機能は、トニックです。トニックの中にドミナントへ解決するような音の進行(ドミナントモーションと呼びます。)があれば、そのもととなる音はドミナントとなり、コードのトニックと機能が衝突することになります。これが、機能の阻害です。
Ⅴ7の和音構成音は、G、B、D、Fです。進行規制音はBとFです。
B→C の進行は解決進行です。ですが、Bは短9度ではないために許されます。
F→E の進行は解決進行です。Fは短9度音です。アボイドとなります。Fからの解決進行は避けよということになります。「Fを使うのを避けよ」ではありません。
3和音のV、Ⅰならば、FはⅤにはありませんから、F→Eの進行は普通の進行です。
つまり、3和音だけで曲が作られるならば、アボイドに該当する音は現れません。
ところが、Ⅴ7を使う場合には、ⅠであってもF→E進行は機能阻害の進行となります。
ジャズ等では4和音を使う進行が普通です。ジャズ以降に定番となったコードにメロディーをつけて作曲する方法では、コードの機能とメロディー自身が進行して作り出す機能との違いに気をつけなくてはならなくなりました。アボイドとは、メロディー上で機能の不整合を誘発する可能性のある音に付けられた名前です。
音そのものが使えない、修飾音としてしか使えないのであれば、avoidではなく、disableとかrefrainなどと呼ぶはずです。
4和音では、アボイドが生じます。使わないのも回避策ではありますが、例えば、Ⅰ7でファを使っても、ソへ上行するメロディーならば、単なる2度上行で問題はありません。メロディーをつける場合、アボイドだからと言って、メロディーを修正するばかりではなく、コードの付け替えも頭に入れて柔軟に対応しましょう。
Ⅰ7以外のコードでアボイドを調べてみましょう。また、他の調でも同様に調べてみましょう。

3和音を4和音にして弾くこともできるということです。
Cメジャーキー、カデンツ(Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ)の進行で確かめてみます。
ⅤからⅠへの進行はドミナントモーションと呼ばれます。ⅤからⅠへ進行する場合、Ⅴの第3音は導音と呼ばれ、必ずⅠの根音に進むものとされます。このような進行を限定進行と呼びます。
不協和音(■)は全て協和音(■)に解決されています。
また、不協和音を使う場合には、途中でいきなり登場させると、違和感があるので、前のコードでその音を予め鳴らしておく方が良いとされます(予備と呼ばれます)が、それもきちんと守られています。
ⅤからⅠへの進行では、ファはミに解決していますが、これも限定進行とされています。限定進行とは解決進行の一種であると言えます。
コードの音の並び順が違っていますが、スムーズな音の流れを得るために、予備音の用意や解決進行の確保ができるように音の並び順を変えることをボイシングと呼びます。コードを繋げる上での必須の処理です。
ボイシングの結果、根音が低位とならない場合がありますので、根音だけを扱う別なパートを必要ならば付け足します。
4和音の場合、最後のⅠを完全終止と見て3和音としましたが、Ⅰ7とすることも可能です。この場合、トップノートはシとなり、保留解決となります。

転位・変位という考え方は、和声法でしか出てきません。しかし、音は実在しますから、ポピュラーで使われるコード(ジャズ)理論でもその音の名前は、出てきます。
ポピュラーのコードで使われる音は、4つが基本です。コードで使われる以外の音がテンションです。
Cメジャーキースケールですと、
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ
Ⅰ(C△7)がコードだとすると、
ド、ミ、ソ、シが抜けて、
ド#、レ、レ#、ファ、ファ#、ソ#、ラ、ラ#
がテンションになります。
ド#がレ♭の様に、♭で表されることもあります。
スケールにある レ、ファ、ラ がナチュラルテンションと呼ばれます。ですが、この場合、ファには特別にアボイド(除け者という誤訳)という名前がついています。この名前が付くとテンションとは区別されます。
ナチュラルテンション以外の♯や♭のつく音がオルタードテンションです。
スケール音以外も当然メロディーに使うわけですし、使えます。オクターブには12音あります。
図を入れておきます。
ざっくりオルタードでまとめてしまいましたが、#、♭を使い分けるために各種のスケールが用意されています。致れり尽くせりですね。

これは理由の一つですが、これだけではありませんよ。
3和音の上にもう一つ音を重ねて4和音にしたものです。和声法の付加和音を拡張して作ったと思われます。3和音は協和和音ですが、4和音は不協和和音になります。
Cメジャーキーでスケール上の第7音を付加したセブンスコードを見てみましょう。
Ⅰ7
ⅠはC△、Ⅰ7は、長7度音(M7)を足すので、C△7。
Ⅱ7
ⅡはDm、Ⅱ7は、短7度音(m7)を足すので、Dm7。
Ⅲ7
ⅢはEm、Ⅲ7は、短7度(m7)を足すので、Em7
Ⅳ7
ⅣはF△、Ⅳ7は、長7度(M7)を足すので、F△7。
Ⅴ7
ⅤはG△、Ⅴ7は、短7度を足すので、G7。
Ⅵ7
ⅥはAm、Ⅵ7は、短7度を足すので、Am7。
Ⅶ
ⅦはBm-5、Ⅶ7は、短7度を足すので、Bm7-5。
コード理論では、音程の知識がないとコードネームを書くことも読むこともできません。しかも書き方もいろいろあります。表記は複雑になりました。
C7と書くと、これは短7度を足したセブンスになり、♭シというスケール上に無い音を加えたセブンスになります。初心者に優しくない設計です。
実際の楽曲では、不協和和音を使った進行は当たり前です。コード理論が出るまでは和声法による通則で不協和音の進行解決を図りましたが、ニュージャンルであるジャズに適応するには不便だったと思われます。コード理論はその解消も踏まえて設計されたと考えられます。
4和音にすれば、セブンスまでが内音として取り扱えます。付加和音のセブンスで考えてみます。
CメジャーⅣ(F△)のコードで見てみましょう。外音はスケール音(ナチュラルテンション)のみに限定します。
F△の内音は、ファ、ラ、ド。外音は、レ、ミ、ソ、シ。コード内で外音が発生し、解決を図るとすると、
レ → ド(下行)のみ
ミ → ファ(上行)のみ
ソ → ファ(下行)、ラ(上行)
シ → ラ(下行)、ド(上行)
解決方向が限定されてしまう音が発生します。レでも上行解決したい場合があります。F△7の4和音とすれば、ミが加わるのでレの上行解決も可能となるわけです。ミそのものも内音ですので、解決そのものが不要となります。
レ → ド、ミ
ソ → ファ、ラ
シ → ラ、ド
簡明化されました。すっきりです。
