こんばんは。

本日2記事目。


 

 

生きる広告塔

全肯定できる心屋認定講師&カウンセラー

こころの楽園☆エリージアムのつぐみです



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今回、プロフィールを作り直すにあたって

再度棚卸のため

自分の半生について書いています。



★母の世界を生きた私の半生記(その11)


の続きです。



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母の世界を生きた私の半生記(その12)

 



娘が年長さんの秋
幼稚園最後の運動会が開催される前のことでした。


年長さんは、最後の運動会では
見せ場がいっぱい。。。


リレー。
鼓笛隊。
組体操。


娘は、運動神経がいい方ではありませんでしたが
体を動かすことは大好きで
一生懸命練習をしていました。



そして、絶対音感を持っているので
音楽に関してはリズム感もよく
太鼓のリズムもすぐ覚え
家で何度も叩いて見せてくれました。



組体操の見せ場、人間ピラミッドでは
背が小さい娘は並び順も一番前だったので
当然のように一番上で立つ役目。



練習をしていたころ


「ピラミッドの一番上に立つと
 風がすごく気持ちいいんだよ~」



と、嬉しそうに話してくれていました。




そんなある日
いつものように、娘と一緒に
食材の買い出しに出ていた時のこと。。。




その頃の私は
病院の先生に言われた通り
重たいものも極力持たないようにして
カートを使って買い物もしていたのですが



それでも時々左足の感覚がなくなって
足を出しているつもりが、出ておらず
転んだりすることもありました。



なので、一人での買い物は怖いので
幼稚園の娘を連れて買い出しに行くことも
当たり前のようにたびたびあったのですが



ある風の強い日
買い物から帰って
マンションの入り口のカギを開けると


買い物袋で両手がふさがっている私を気遣って
娘が一言


「おかあさん、私が押さえてるから、先どうぞ」


と、玄関のドアを開けて、押さえてくれていました。



そんな娘のやさしさに甘え
「ありがとね」と
先に荷物を持って入った直後のことです。



私の背中で、勢いよく「バタン!!!」
と、ドアが閉まるのと同時に


「ぎゃーーーっ!!!」
という娘の叫び声が聞こえたのです。



振り返るとドアに小指を挟んだらしい娘が
血だらけになってしゃがみこんでいました…



部屋の中に風を通そうとして
南側の窓を開けて出かけたのですが



ちょうど玄関のドアが北側にあるため
突然突風のような強い北風にあおられ
ドアが勢いよく閉まってしまったのでした。




気づいた時には
血が吹きだす娘の小指をタオルで抑え
大泣きしている娘を抱きかかえて
かかりつけの病院まで走っていました。


幸いかかりつけの医師が外科専門だったこともあり
その場で局部麻酔をしてもらい緊急手術。


幸い骨はなんとか大丈夫だったのですが
指先が壊死する可能性もあるとのこと…


そして、もしうまく指がついたとしても
動かなくなることも覚悟してくださいと言われたのでした…




思い切り自分を責めました。


自分の体調を理由に子どもに甘え
結果子供一人守れない自分は
なんてダメな母親なんだろうと自分をののしりました。




その夜、麻酔が切れた娘は
痛みを訴えて泣き続けていました。


「痛いね、痛いね」と言いながら
頭を撫でてあげるのが精一杯…



泣き疲れて眠る娘に
「いざとなったらお母さんの指をあげる」
わけのわからないことを娘に伝えて
その夜は眠れないまま朝を迎えました。







それから毎日消毒するために通院。。。


傷口を見るたびに、心が痛むと同時に
壊死するのではないかという不安でいっぱいでした。


毎日毎日、神様にお祈りしました。


不幸中の幸いは
怪我をしたのが左の小指だったこと。。



幼稚園では、不自由ながらも
右手と、左手の残りの指で
先生にも助けていただきながら
何とかみんなと一緒に過ごすことができました。



ただ、運動会では
当然のように両手で太鼓を叩くことはできず


転ぶと縫合した箇所が危険なので
競技には出ることができず


本人が一番楽しみにしていた
組体操も当然参加できませんでした。



運動会の当日
先生の隣で砂遊びをしながら
みんなの活躍を横目で見ていた娘…


「お母さん、ピラミッドの一番上に立つと
風がすごく気持ちいいんだよ~」



という娘の言葉を思い出し


「ごめんね」「ごめんね」
涙が止まらなかった私がいました。





数週間後
無事、娘の指は壊死することなく
くっつきはしましたが
今度は動くかどうかの不安との闘い…



娘も痛みを怖がって
なかなか自分で動かそうとしなかったため
動くのかどうかを確かめるのが難しかったのです。



そして、何度目かの通院の日
娘の小指がピクリと動いた時は
思わず泣きながら
「ありがとうございます」
と、先生に頭を下げました。



当時娘はピアノを習っていたため
ピアノの練習はリハビリによいとのことで
いつもにも増して、娘がピアノを弾きたがるよう
自分もピアノを弾いたりして娘を誘いました。



その甲斐もあってか
娘の小指は、形は少し曲がってはいますが
今は何もなかったかのように動いています。




あの時、すぐに対応してくださったお医者さまと


毎日毎日娘に優しくしてくれて
娘が色々なアクティビティーに参加しやすいよう
工夫して助けてくださった幼稚園の先生方と


私の不安な気持ちを聞いてくれた
当時のママ友さんたちと


私の願いを聞いてくれた神様に


今も心から感謝しています。。。




つづきはこちら↓

母の世界を生きた私の半世紀(その13)



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