「孤独のグルメ」で井之頭五郎が訪れた店、その後追いをやる人は多い。僕も遅ればせながらポツポツと後追いしている。
だができるならば、僕は俄然こちらがいい。
寺門ジモンの「取材拒否の店」で寺門さんが訪れた店。
孤独のグルメと違って、純粋な寺門ファンは多くはないと思う(失礼)が、彼の選ぶ店はそもそもが予約困難店ばかり。
ここも、どうせ無理だろうと諦めていたところ、まさかのいけてしまった。
よって、もう興奮ギラギラで訪れるは渋谷百軒店。
このエリア、何気に久々だ。
いつ以来かと回顧した。
おそらくいつかのメリークリスマスに、ホテル難民のカップルをせせら笑うべく、さながらムレスホーの婆さんの装いで闊歩した以来だ。
改めて歩くとなかなかに独特。
ホテル街はただホテルがあるだけだけど、この辺りの不気味さたるや。音楽もまたなんとも。
うっかり、黒扉の向こうのお兄さんと目が合ってしまった。とってもよろしくない空気を感じて、スタコラさっさと立ち去った。
そして、昭和の頃から変わってませんねなこのエリアを通過して。
到着したのは、新井屋!
やー、楽しみである。
この友人、だいたい迷わずバーーーーーーーっと鬼の勢いで頼むので任せる。
まずはキムチから。
キムチ一つとっても美味い。まぁ僕的にはこの10倍辛くて良かったが。
タン塩。
焼く。
いい網なのか、焼きが素晴らしい。
そこそこレベルの店でも不満をこぼしがちな友人が「うまぃぃぃ!」と第一声。
そらそうだ。僕も悶絶。
ちなみに、満席の店内、渋谷ぽくない激美人ばかり。そしておびただしい数のサイン。
LUNA SEAはINORANのサインもあったが、肉に夢中で撮り損ねた。
カルビ。いい色タレカルビ。
上にしなかったが、十分だった。やはりいい肉は違う。
焼いた。美味すぎた。
ミノ。
ハラミ?
あと、ロースも頼んだんだが、これはハラミかな。
焼肉や寿司って、ちょうどいい店を探すのが本当に難しい。鮮度が問われる肉魚、安かろう不味かろう店に行くなら食べたくない。
とはいえ、友人をふらっと游玄亭に誘うのも憚られる。この日は2人で16000円。まさに僕的にはちょうどいい。
寺門さんが食べていて、どうしても食べたかったやつ。ザブトンのすき焼き。
撮り忘れたが、黄身につけていただく。
これはもうですね、舌がもげそうでしたよ。
2枚食べた記憶がないが、そんな卑しいことをする友人ではないので、多分興奮して記憶が飛んでいる。
その後引き続き撮り忘れたが、カルビ、ロースをもう一皿ずつ頼み
ユッケジャンうどん。
たまごとろとろ、クリーミーな結構珍しいタイプ。辛さ控えめが少し残念だが、もうスープもゴキュゴキュ飲んでやった。
会計時になって初めて友人が、自らも飲食業であること、こちらも予約の半年先まで取れない店であることをカミングアウトした。
「あー!オーナー先日いらっしゃいましたよ!もっと早く言ってくださったらサービスしたのに!」
…びっくりするくらいガラリと変わる接客、僕はそれを当然の摂理だと思ってありがたく享受する人間でありたい。(今回僕は関係ないけど)
今週、目と鼻の先にはなれをオープンさせ、ノリに乗っている新井屋さん、もう既に再訪したい。