松倉城 その2 主郭・守護神堂郭・二郭 | えいきの修学旅行(令和編)

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その2では、山上の主郭、守護神堂郭、二郭を紹介します。
主郭は広く、守護、守護代格の城主が居住するに相応しい郭です。
普請は、広い削平地と、堀切で、椎名時代の遺構と思われます。
 
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大見城平から駐車場に戻り、主郭へ登ります
3分も登ると、すぐ主郭ー二郭間の堀切にでます。
 
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二郭(左)ー主郭(右)間の堀切
堀幅は浅広いが、浅い。
 佐伯先生は、椎名時代は深く堀切られていたが、天正以降、越後より派遣された謙信旗下河田長親や上条宜順等の越後方武将によって、三郭、四郭が防御陣地として改修されると、この堀切は深く維持される要がなくなり、浅くなったのでは、としている。
 
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主郭西下には一段低く郭がある
城下から主郭へは、その1で辿った大見城平から郭伝いにこの郭へあがり、はいったものと思われる。
 

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主郭から
門跡と思われる石遺構があり、矢印のように主郭へはいったのではないだろうか。
 
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門跡と思われる石組
 
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この郭も、けっこう広い
左上は主郭
 
二郭はあとで、
では主郭へ
 
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松倉城主郭
 

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奥は一段高い
 
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巨石と碑、東屋があります
 
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眺望

松倉城塁群https://ameblo.jp/mei881246/entry-12496884935.html

で紹介した、水尾城、石の門、升方城が守る西の尾根が見えます。

 
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主郭南西奥は、大堀切で遮断し、守護神堂郭という郭がある
 
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大堀切
 
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守護神堂郭
石とお堂
 
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さらに南西下に小削平地があり、井戸があります。祭祀用か。
 
二郭へ向かいます。
 
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主郭から堀切(三枚目の写真の堀)越しに二郭方向
 高台に木橋が架かっていたか、堀が浅くなってからは、遊歩道の様に左の低い削平地を経由したかもしれない。
 
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木橋高台のした低い削平地
正面上が二郭
左に帯郭がある
 
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帯郭
 
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二郭から主郭との連絡部をみる
国田城五郭に似たような…
 
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二郭
写真奥は大堀切
 
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二郭北東、三郭がわの大堀切
急直下
これは登れないだろう
 三郭、四郭は技巧的な普請を施し迎撃戦闘部とし、そこが攻略された場合、この大堀切と切岸が籠城遮断面となるのであろう。
 
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降ります
 
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堀底 降りて左
 
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その3では景勝期の越後勢による迎撃戦闘要地普請を思わせる三郭、四郭を辿ります。
 
 参考文献 佐伯哲也著 越中中世城郭図面集Ⅱ