(バラ蒔きで芽吹いた、ドングリと柿)

 

 

 

 

自給自足は、「米」ではなく、「野菜・肉・魚・卵」などのタンパク質を摂ることだと、日々、伝えています

 

わたしたち動物が、生きていく為に食べなければならないものは、細胞の原料であるタンパク質だからです

 

 

 

 

 

 

現代の日本人に『お米は不要だ』という事実は、なかなか受け入れ難いと思いますが

 

この「お米と水田」こそが、競争や主従の仕組み、資本主義制度などの根幹です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お米と水田」の事実に気付くには、「栄養価・食・健康」と「豊かな土・水」という、2つの入口があります

 

両方の要素に関わるのが、誰もが嫌いであろう『ヘドロ』の問題です

 

 

 

 

(発芽した、何種類ものドングリたち)

 

 

 

 

 

 

「シンフォニア農法」で必ず伝えますが、地球の生命の中心には「水」があり

 

「動いている水」は生命を育み、「停滞した水」は腐敗に向かう、というのが地球の原理原則です

 

 

 

「水が溜まっている」と、腐った水の影響でその場所の土も腐敗し

 

それが改善されずに十年以上経つと、『グライ化』や『ヘドロ化』が始まります

 

 

 

吐き気を催すようなヘドロ臭は、吸い込んで身体に良い訳もなく

 

健康や生命が脅かされる為に、代謝など身体の機能だけでなく、イライラ・気落ち・攻撃性のようなメンタルにも影響します

 

 

 

 

 

簡単に言えば、水を溜める目的の「水田」は、現代ではそのほとんどがグライやヘドロです

 

そんな土では、稲以外の作物はほぼ育ちませんが、稲は強靭なので、ヘドロ成分を吸いながらも実ります

 

 

 

 

 

 

 

 

米の栄養価について、玄米を食べたとしても「糖分過剰」なのは、昨年のブログにも書いています

 

 

「食」の違う観点から見てみると

 

日本人は本当に「米食」だったのか?

世界で「米食」なのは日本だけ?

 

という疑問が生まれます

 

 

 

戦前までは、本当に「米食」だったのでしょうか?

 

戦後に、「裕福な人しか米は食べられなかった」という話はよく聞きますが

 

戦前に、「いつも米を食べていた」とは、聞いたことがありません

 

 

 

それまでの日本の主食は、「米」ではなく、「キビ・アワ・ヒエ・麦」などの雑穀だった筈です

 

桃太郎のような古い童話でも「米」ではなく「キビ」だし、一粒万倍もこれら雑穀が由来です

 

本来の主食は、雑穀でもなく、野菜・芋・野草や果物・魚だったかと思いますが

 

 

 

土から見ても、「キビ・アワ・ヒエ・麦(もち麦・ライ麦・ハト麦など)」は、自生して勝手に増えて行きます

 

「米」は自然では消えていくし、かつての「大豆・トウモロコシ・小麦」と同様に、遺伝子組み換えも盛んです

 

 

 

わたしたちが慣れ親しむ「米」は「ジャポニカ米」と呼ばれ、タイ米など「インディカ米」と比べて糖分がかなり多いです

 

本当に良い「食」が、数百年以上、根付いていたとしたら、世界の他の国は、何故真似をしなかったのでしょう?

 

 

 

(バラ蒔きで繁茂する、ヘアリーベッチの花)

 

 

 

 

 

近年、小麦に含まれるタンパク質であるグルテンを悪者にし、米粉に代替する風潮が広がっていますが

 

生きる為に必須の「タンパク質」を、嗜好品である「糖分」に替えることが、本当に健康志向でしょうか?

 

 

消化しにくいと言いますが、出荷用に大きく育て硬質化したリグニンやセルロースの方が、遥かに大変だし

 

それらの消化能力が下がってしまっている、腸内細菌環境や代謝能力の方が、大問題です

 

 

栄養学・薬学・医学などに携わる人の他、スポーツをやっていた人も

 

糖分を控え、良質なタンパク質を摂ることの重要性を、認識していることかと思います

 

 

小麦自体も色々な食べ方があり、うどん・おやき・粉ものなどは、日本でも割と歴史は古く

 

人工的にフワフワに膨らませたパンは戦後中心で、胃腸が膨らむばかりで、実際に消化も良くないように感じます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「土と水」の観点から見ると、ちょっと気分が悪くなる程の、大きな問題が見えて来ます

 

 

 

 

元々、「陸稲」として畑でも育つ稲を、自生するキビ・アワ・ヒエなどが混ざる「雑穀」にならないように

 

「水稲」として「水田」で育てる理由の1つですが、そこで発生するのが

 

『大掛かりな土地の造成』と、『膨大な水の管理』です

 

 

 

 

水を停滞させると、その土地は腐敗に向かってしまうのですが、「田」の不動産価値を極端に上げ

 

莫大な税金と土木工事を費やして、原生林を切り拓いてまでして、戦後「水田」を増やしました

 

 

 

日本は元々、世界を代表する「水の豊かな国」でしたが、「水田」には、生活水の数百倍以上の水が必要な為

 

「水不足」の概念を生み、ダムや水路の大規模土木工事を、大量に作りました

 

 

 

天然の湧水や川水ではなく、人工造成の水路の水を使うことで、巨大な「水の利権」を生みました

 

 

 

山を切り拓いて造った水路には地形的に土砂が溜まり、平地の水路には時間の経過で土砂が堆積し

 

それぞれ、毎年掻き出し続けても、底部にヘドロが定着して行きます

 

 

 

平地の大部分を「水田」に造成した為、わたしたちの住まいは、「水田」の近くや、「水田」を埋め立てた土地が多く

 

そのほとんどが造成から60年以上経過した今、住まいは「ヘドロ」に囲まれてしまっています

 

 

 

ダムは、数メートルもの「ヘドロ」が堆積していますが、その汚染した「ヘドロ水」は

 

「水路」と「水田」を潤すだけでなく、都市部を中心に水道水になり

 

山の高いところのダムから川に流れ続ける「ヘドロ水」は、一部地域では、地下水にまで浸透し定着しています

 

老朽化した水路からは「ヘドロ水」が漏れ、周辺の家の敷地を過湿にし、腐敗環境を好む不快な虫の発生、家の傷みを生みます

 

 

 


 

 

 

 

「水田」での「水稲」作りは、トラクター、田植え機、コンバイン、脱穀と乾燥機(カントリーエレベーター)の他

 

畦塗り、水路整備のユンボ、法面の草刈り、育苗用の各種機器、近年では電柵や鉄柵、保管用の大型冷蔵庫など

 

日本の機械工業も支えています

 

 

 

戦後の、税金による「水田」や「水路」の大規模造成の減価償却が終わっていない地は、辞めると国への支払いが発生し

 

「水稲」を作る為に、「水路」の水の使用料金が発生したり、水を使用出来る日が限られている地域も多く

 

大規模造成地を中心に、「田」を、「畑」や「山林」に地目変更することは、難しいです

 

 

 

 

 

戦後、原生林を切り拓いて杉・檜を植えた「人工林」の山と、開拓で目一杯広げた「水田」は

 

子孫世代の財産として残そうとした筈なのに、現状は、「健康」や「水と食料」を脅かす、大きな負債です

 

 

 

 

 

 

 

自給自足を目指し行動する皆さん、「米と水田」を、守りますか?

 

深耕などたくさんの手をかけ、豆などの輪作も行うなど、グライ化するような水の停滞をしない田や

 

ワサビ田のように冬の間も天然湧水を流し続けるなど、良い水辺の生態系を形成している田もあると思いますが

 

「米があれば生きて行ける」「価値の高い水田を守る」という、大きな勘違いに気付かなければ

 

社会全体の米依存の流れや、元は所有者など無い水や不動産の巨大な利権は、終わりません

 

 

 

 

数年の間は、芋と自生する野菜を育てながら、現代でも豊富にある野草で食べつなぎ

 

5年経過した頃からは、今蒔いたドングリや果実が実り始め、食べられる植物も格段に豊かになります

 

「米」を嗜好品として食べたい場合は、古い品種を「畑」で「陸稲」として、自生の雑穀と共に作りましょう

 

 

 

 

 

 

皆さんが、傷んでしまった日本の国土を、戦前のような水や生き物が豊かな地に戻そうと、しっかりと意識を共有し

 

どんなに小さくても、1つ2つと、手足を動かし行動を始めたら、地球が後押ししてくれます

 

 

 

人間が重機を使って1ヶ月かかる土木作業も、イノシシ先生なら1晩で出来ます

 

人間が途方に暮れるような、腐敗物質やヘドロの分解も、微生物大先生なら数日でも可能です

 

山の整備も、熊さんを筆頭に野生動物たちが、常に行い続けています

 

 

 

 

 

 

 

子孫世代が、「ヘドロ」と「過剰糖分」で、病気だらけにならないように

 

お金を持って「助けて」と叫ぶだけでなく、コミュニティで生きて行く環境の一員でいられるように

 

まずはわたしたち大人世代が、ヒト本来の暮らしを少しでも思い出し、動かし始めましょう

 

 

 

 

わたしたちは、『地球』に生まれて来たのですからね

 

 

 

 

~自然と生き物のシンフォニア~
  多様性×循環   「めぐり郷」大分県豊後大野市

「水」と「土」と「火」のある暮らし

豊かなヒトの暮らしは、豊かな自然と共にある


開拓跡を原生に還す
失われかけている日本の古き良きを体現し後世に伝え残す

365日の自給自足を軸に健康と豊かさを手軽に
(地球と共に生き物を育む「シンフォニア農法」考案者、かじか)

 

「シンフォニア農法」については、こちらから①~④まで

 

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