今秋も、6回ほど、ドングリ拾いを行いました

 

 

わたしたちが拾うのは、主に、人が整備した公園で

 

そこに落ちたままでは、切られたり掃除されて、芽生えることが出来ないドングリたちです

 

 

 

拾ったドングリは、植生の乏しい山に撒いたり、苗に育てて植える目的で使用し

 

わたしたちだけでなく、全国の希望者や山の活動をしている人たちへも、送ります

 

 

 

 

 

大分は、先人たちが、山や原生を守る活動を熱心に行ってくれたお陰で

 

他の地域と同様に多くの山が開発で拓かれながらも

 

原生バランスの場所を部分的に残し、地域全体の環境の悪化を防いでいるところが多いです

 

 

その、想いが込められた造成を見つける度に、何度でも感動出来ます!

 

 

 

 

 

 

 

 

ドングリの重要性は、「ドングリは地球を救う」と言うほどです

 

 

 

 

その意味合いの中で大きいのが、生き物たちの食や活動源になることで

 

それが特に大きいのが、【落葉樹】のドングリ

 

 

 

皆さんがよく知る「栗」もドングリに分類されていますが、落葉ドングリは意外と種類が少なく

 

 

日本の原生を代表する「クヌギ」

 

 

 

「コナラ」

 

 

 

クヌギによく似た「アベマキ」(見分けが付きにくい)、「カシワ」

 

 

 

「ナラガシワ」

 

 

 

「ミズナラ」

 

 

 

と、標高が高いところに生える「ブナ」

 

 

 

 

 

木の実のドングリ自体が、大小様々な動物の食料になるだけでなく

 

落ち葉や枝も、多くの虫や微生物たちの活動源になり

 

新芽や新葉もまた、違う季節で食料や活動源になり、とにかく豊かです

 

 

ドングリに分類されていない「クルミ」などナッツ類も、同様の役割です

 

 

 

ところが、杉や檜の人工林の山には、これらの落葉広葉樹が1本も生えていないくらいなので

 

その山では、山を守る役割をする生き物たちが生きられない、ということです

 

 

 

 

 

 

 

人間がかつて原生を全て伐採し、何十年も経過した人工林には

 

何十年も可能性を残す「根や枝」の切れ端から芽を出しやすい「常緑広葉樹」はなんとか生えられても

 

数年で朽ちる「実」で発芽しやすい「落葉広葉樹」は難しく

 

有料の燃えるゴミになってしまうような公園のドングリを、ただばら撒くだけでも

 

山にとっては、再生の大きなきっかけになります

 

 

 

 

街の神社や公園でよく見かける、常緑の「カシ類」のドングリでも、無いよりは大変良いですが

 

これら落葉のドングリの方が、より多くの生命活動を助けることが出来ます

 

 

 

落葉のドングリの木が豊富にある山では、生き物たちが食料に困ることは、ほぼ無いのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまでは、自然や野生の生き物の為の観点でしたが

 

実はドングリは、わたしたち人の食料としても、大変に優秀です!

 

 

発芽から生涯分の成分を閉じ込めた実は、生長点の集合体でもあり、とにかく栄養豊富

 

 

ナッツは、タンパク質豊かだと、有名ですよね

 

 

 

ただし、ドングリは割と渋みやえぐみが多いものが多く、それらはアク抜きしても食べ辛いです

 

 

そんな中、人が生でも美味しく食べられるドングリの代表3種類が

 

 

いずれも常緑の木ですが、「マテバシイ」

 

 

 

「スダジイ」

 

 

 

「ツブラジイ」

 

 

 

 

 

大分や宮崎では、ほんの三~四十年前まで、「シイの実」をおやつで食べていた話をよく聞きます

 

 

 

これらのドングリの木が、みなさんの住まいの周りに豊富にあれば

 

わたしたち人類も、栄養価でも量でも、食料に困ることが、大幅に減りませんか?

 

 

 

 

ドングリの木が本当に豊かな大分でも、実は、この3種類の木は、探してもほとんど見つからず

 

その貴重な木を増やす為にも、毎年、ドングリ拾いを何度も行っているのです

 

 

 

みなさんも、周辺の神社や公園などで、この珍しいドングリを、探してみてください

 

 

 

 

 

また、それぞれのドングリの苗木を育ててみたい方は

 

お薦めの数種類をセットにして送りますので、ご連絡ください

 

 

 

「ウバメガシ」備長炭の原木、常緑樹

 

 

 

 

ドングリでも果実でも、土の上ではかなりの数の芽が出るのですが

 

発芽から3年以内の細い状態で、そのほとんどが、人間の刈払機によって、切られてしまいます

 

 

ドングリや果実の種をばら撒き、5年草を刈らないだけで、かなりの数の木が育つのですよ

 

 

 

 

 

 

~自然と生き物のシンフォニア~
  多様性×循環   「めぐり郷」大分県豊後大野市

「水」と「土」と「火」のある暮らし

豊かなヒトの暮らしは、豊かな自然と共にある


開拓跡を原生に還す
失われかけている日本の古き良きを体現し後世に伝え残す

365日の自給自足を軸に健康と豊かさを手軽に
(地球と共に生き物を育む「シンフォニア農法」考案者、かじか)

 

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