おはようございます
こちらの記事の最終便です
次男が野球を始めて10ヶ月ほど。
入ったばかりの頃から、一挙手一投足あれがなってない、これがなってない、
「この時の足はこうだって言ってるだろうがー!何度言わせるんかーー!!」
と怒られ続け、一つ一つ自主練してできるように努力してきたにも関わらず褒めてもらえることなく、周りの同学年はこんなに厳しくされないのにどうして………と悩んでいたところ、
直球が顔面に当たった瞬間にも(監督の指示だったにも関わらず)「なんでそんなとこに立っとるんか!!!」と怒鳴られるにいたり、
私は監督に直接お話を聞きに行く決意をしました。
ここで一つ念を押しておきたいのですが、監督は70代のおじいちゃん(高学年の監督はその息子さんで50代)で、子供への愛情が溢れているとっても良い方です。愛情あるゆえのユーモアも本当に豊かで、低学年はいつも笑いに溢れています。
その裏では、幼い低学年はどのような姿勢で指導すべきか、その年齢なりの心身の発達なども大変深く考えていて、心から尊敬しています。
長年教育を専門としてきた私が、「この人にならぜひとも息子を預けたい(何なら私も、ついていきたい)と思うからこそ、このチームに入れています。
子供達も(子供だからこそ余計に)そういう監督の愛情はしっかり分かっていて、口悪く怒られてもみんなケロッとしています。
なんというか、おじいちゃんが孫を
「コラーー!!何やっとるかー!」
と怒り、孫がテヘペロ、おじいちゃんも怒りながらも孫が可愛くてなんかうれしそう、みたいな光景です。
だからこそ、次男の「あまりに怒られ過ぎている上、褒めてもらえない」状況や、「他の子(特に1,2年生)はわがままな態度だったり野球の動作がなってなかったりしても全然怒られない」という状況が、私には本当に意味が分かりませんでした。
次男に、顔面に当たった時なぜ危ないと分かっていてずっとそこに立ってたのか聞いたら、
「だって監督がここで守備やっとけって言ったじゃん
それを勝手に動いたりしたら、どーーーせまた怒られるじゃん!!
」


と言いました。
もはや私だけでなく次男も、10ヶ月の間監督に怒られないように注意された動作を一生懸命練習し、それでも怒られ続けるのをこんなふうに捉えて我慢しよう、あんなふうに反省して我慢しよう、と試行錯誤してきた結果、
どうやったら怒られずに済むのか分からなくなって空回りし始めている
のでした。
監督に話をしに行くのはやはりものすごく勇気が要りましたし、最後まで「うちのこが怒られ過ぎる気がする件」で物を言いに行くなんて間違ってるんじゃないだろうかと悩み、家を出る時は手が震えていました。
とにかく、「文句」をまくしたてることにはならないよう、失礼にもならないように論点やどうしても聞いてもらいたいエピソードなどよくよく考えました。
要するに、私は
・次男が怒られ続けている
・できろようになったことを褒めてもらったことがない(←多分監督は気づいていない)
・次男と同学年の子たちは明らかに怒られていないのに次男だけが怒られている
ことについて悩んでます。けれど、怒られることに不満は無いんです。上で述べたように、この監督の怒り方には愛情があります。また、次男ができてないから怒られるのも事実です(何もやってないのに濡れ衣で怒られるということは無い)。更に、私も次男も「できるようになりたいなら厳しくされても全然頑張れる」タイプなので、
「怒らないでください」
と言いたいんじゃない。
・なぜこれほど頑張っても褒められるより怒られるのか
・なぜ他の子と明らかに差があるのか
この2点に納得のいく説明が欲しいということでした。
何か次男に(他の子と比べて)できてないところがあって、ぱっと見他の子よりも次男の方ができてると思っているけど本当にできないといけないのはそういうところじゃない、というような「野球初心者の私からしたら目からウロコ、知らなかったー恥ずかしい」みたいなものがあるならそれが何なのか教えて欲しい。
10ヶ月、練習を観察して次男のできてないところはこれだと自主練してきたけど、自分たちで推測するのも限界で、直接説明してもらわないと無理だ!
ということなのでした。
直接説明してもらった結論は、
・次男の能力が高いことを非常に買っている
先日高学年のウォーミングアップに入れと言ったのも、高学年のあのような厳しさの中で次男がどう行動するのか見たかった(高学年監督とも打合せ済だった)から。全てに手を抜かず、それほど遜色無く着いて行っていたのも高く評価している。
・普段から努力していることも知っている
・先々学年が上がっていったとき、チームを引っ張って行くのは間違いなく次男になると思っている
・なので、野球の動作に関して次男には妥協しない方針で行っている
・更に、他の子と(怒られ方に)差があるのは、次男は厳しくしてもついて来れると分かっているから。厳しく言うとぺしゃんこになって「もう野球行かない!
」となりそうな子には言わない。低学年のうちは、野球を大好きになってもらうことのほうが先だと思ってるから。

ということでした。
ということはつまり、
・次男はこれからも厳しく言われ続ける
・同学年の他の子は甘やかされる
・その代わりそれは次男が本気で向き合ってもらっているから
ということです。
次男に話をしました。
今まで褒めてもらったことないけど、監督はとても『できる』と思ってくれている。
だからこそ、あんたは妥協してはもらえない。「まぁ、前よりできるようになったからいっか☆よくできたぞ♪」なんてテキトーに褒めてもらえたりはしない。
だからって、どんなに自分だけ怒られても悔しくても、周りの子に「オレは監督からできるって思われてるからだもん」なんて絶対に言ってはいけない。(この時次男に初めて聞いたのですが、これまで他の2年生に「いつもいつもお前ばーっかり怒られてやんの
ヘタクソ!!」と言われたりしていたんだそうです
)


何も言い返さない、周りを見下さない、調子に乗らない。それはとても悔しくて、しんどいかも知れない。
それでも監督のその厳しさが、あんたができるからで、これからもあんたを徹底的に育てるためなんだったら、あんたは全てを我慢してこれからも頑張れるか??
監督にできてないと言われたら、これからもママが一緒に自主練してできるように一緒に頑張ってやる。
あんたは頑張れるか??
次男の答えは即答で、
それなら頑張れる!
というものでした。
母親としては本当は、
まだこんなに小さいのだから、
周りの2年生と同じだけ私の子も小さいのだから、
ほんのちょっとできただけでも褒めてやって欲しいです。
できてもいない、努力もしてない、わがままな態度ばかりの同学年の子に逆にバカにされるなんて、悲しいです。
それでも、頑張るしかないのでしょうね。
努力を続けた先に、報われても報われなくても、努力した者にしか見えない世界が必ずあることを知っているので。
いつかそれを次男に、見せてやりたいと思います。
こんなに小さいうちから、そんな厳しくも素晴らしい道を歩き始めることができた次男は幸運です。