私は、昔から朝型だ。
夜はだいたい10時頃にベッドに入り、朝は5時頃に自然と目が覚める。
無理に早起きをしているわけではなく、体のリズムで静かに目覚める感覚がある。この“自然に起きる”という感覚が、何よりも心地いい。
特に、日が長くなるいわゆる夏時間の季節は、この生活スタイルの良さをより深く感じる。
まだ街が完全には動き出していない静かな時間。
ゆっくりと一日を始めるひとときは、とても贅沢だ。そして、朝が自然とワクワクする。
白湯で起きたての身体をやさしく潤す。
内側にじんわりと温かさが広がっていくのを感じながら、呼吸を深めていく。
そこから軽くヨガをはじめる。背骨のしなやかさを確かめるように動き、胸をひらくポーズで呼吸を通す。
太陽礼拝は、太陽の方向へ身体を向けて行うことで、ただの動きではなく、どこか自然との対話のように感じられる。
ひと通り身体を整えたあとは、バルコニーへ出る。淹れたてのコーヒーを手に取り、立ちのぼる湯気と香りをゆっくりと味わう。その香りが体の奥へと染み渡っていくような感覚が、なんとも言えず心地いい。
遠くの空を眺めながら、ゆっくりと頸椎をまわす。
小さな動きの中で、身体の内側に響く音や感覚に耳を澄ませる。
今日は左側にわずかな硬さがある。まだ消化しきれていないような重さも、どこかに残っている。
そうした微細な感覚を否定せず、そのまま受け取る。深呼吸を重ねながら、胃や腸といった内臓も含めて、脊柱にやわらかな風を通していくイメージを描く。すると、少しずつ内側がほどけていくのがわかる。
極上の朝。
今日もまた、豊かな時間を感じながら、一日が静かに始まっていく。



