東京で南インド料理が
食べられるレストランで老舗なのが創業50年のアジャンタ (麹町)という店で、以前はここが唯一と言われていました。
価格が高目なのと場所が不便なので私は行った事が無いのですが、以前来日した南インド出身者が「東京で一番美味しかった」と言ってました。
それがここ数年で南系の店が何軒か増えてきたのですが、背景にはITを中心としたインド技術者が多く来日している事 (IT技術者は、南インド出身者が多い)や、私の様に仕事や観光で南インドへ行き、その料理に馴染んだ人が増えた事などが上げられると思います。
ダルマ・サーガラ (東銀座),ダバ・インディア (京橋)といった店も着実に客を集めていたのですが、エーラジ (池袋)が何故かマスコミに良く取上げられたのが、知名度を上げた切っ掛けになったかも。
その他では、デリー・ダルバール (南砂),カルカッタ (西葛西),ムット (西新宿),ケララバワン (練馬),カレーリーフ (東中野)といった店が有り、最近になって、先日行ったケララの風 (大森)やシリバラジ (中目黒),ハクマハル (茗荷谷)といった店が加わりました。とは言え、増えたといってもこれで殆ど総ての様です。
また老舗アジャンタでさえ、恵比寿や汐留に出した支店が閉店に追い込まれたのもまた現状です。
これまでに行ったお店や、これから行くお店を徐々に紹介して行きたいと思います。
以下はインドで食べた物です。
朝食バイキングで、イドリー,ボンダ,ウタパム等にコーヒー,フルーツ。
品数も多いし、どれも美味しいです。これにライスが食べ放題で300円くらい。
日本の感覚からすると安いですが、現地では最高級レベルです。
大森「ケララの風」
今回は、大森の「ケララの風」に行ってきました。
今年の夏に開店したばかりの店ですが、オーナーさんがHN "怪しいおぢさん" と言いまして、MIXIの南インド料理コミュの元管理人さん (お店を開くという事で、管理人を降りられました)で、南インド料理好きの間では知らない人はいない位の有名人物です。
MIXI日記に「南インド」等のフレーズを入れると必ず彼からの足跡が付き、私は既に何度も踏まれています。(笑)
ともあれ、車を走らせ南下する事約2時間。大森駅近くのの某スーパーに車を停め、買い物を済ませた後、歩いて約10分。お店は商店街の中に有りました。
外観も内装も、「いかにもインド料理屋」という感じではなく、広くは無いですが明るく小奇麗で好印象です。また、店の中央に専用の手洗い場が有るのは、私の様に手で食べる人間に取っては有り難いです。(某店の様に一旦外へ出るのは論外としても、大概はトイレと兼用ですので)
ランチメニューが、日替わりのベジミールスのみという潔さも嬉しいです。
また、メニュー表が貰えるのも楽しいですね。
出てきた料理は画像の通りですが、前列左から、パパダム,ライス,ダール,サンバル。後列左から、パチャディ,トーレン,クートゥ,オーラン,ラッサムです。(料理の詳細は、メニュー表を参照して下さい)
これまでに行った店でも一部の料理がお代わりOKの店は有りましたが、ここは何と総てがお代わりOK。
味はアッサリとして刺激はマイルドで、優しい感じを受けました。
美味しいのでどんどん食が進み、結局このプレートを丸々2つ+α程度は食べましたが、肉を全く使っておらず油も殆ど使われていない為、もっと食べられそうでしたし全然お腹にもたれませんでした。
この内容に、コーヒー or ミルクティーが付いて1,000円は超良心的価格です。(この価格にする為に、単品なのでしょうが)
ただ、所謂「カレー」を求めて行くと、日本人がイメージするカレーの味に近いのはクートゥ (これが一番美味しかった)とサンバルだけですし、ちょっと拍子抜けすると思います。パチャディ,トーレン,オーランは全然辛くありませんし。
また、味のマイルドさ,優しさが、ちょっと単調に感じられるかも。例えばラッサムのスパイスをもっと効かせると、それがアクセントになってもっと食が進んだかもしれません。(まだ、食べる気かいっ!)
今回はオーナーさんは厨房で忙しそうにされていたのでお話出来ませんでしたが、フロアの義兄の方をはじめとした従業員の方も皆さん優しそうで、目も行き届いていました。(接客ミス連発の某店とは、偉い違いが…(笑))
相当遠いのが難点ですが、是非ともまた行ってみたいお店が一つ増えました。
もし興味を持たれた方がおられたら、御一緒しますよ。