カフェでJさんと話していると、ふいに「オーラの見方って、知ってます?」と聞かれました。
Jさん:こうやって、両手を広げて。白い壁の前だとよくわかるんですけど。
Jさん:じ~っと見ていると、指の周りに「色」が見えてくるんです。
Jさん:手そのものを見つめるんじゃなくて、目を細めるようにして、焦点をずらす感じで……
私:あら! それが見えるのなら、過去世だって見えるんじゃないですか?
実は、潜在意識の世界は「目を閉じたときだけ」視えるわけではありません。
普通に目を開けていても、十分にアクセスできるのです。
ところが、Jさんは入浴中にお湯が緑色に見えるほど能力が高い方なのに、いつも「私は過去世のイメージが見えない」とおっしゃるのです。
私:目の前のものに焦点を合わせずに、目を細めるようにして「違う次元」にフォーカスする……やり方は同じなんですよ。
私:今、やってみましょう。私の横に白いスクリーンがあると思って、そこにイメージを映していってください。目は開けたままで大丈夫です。
まず「森」をイメージしてみてください。
私:森の中をどんどん進んで行きます。
アドリブでヒプノセラピーのように誘導しながら、頭の中では(なぜ今この流れになっているのかな?)と考えていました。
すべては必然に起きるので、カフェでいきなりこんなことをやっているのも、必ず理由があるはずなのです。何か見るべき必要のある過去世があるのかもしれません。
Jさん:古いヨーロッパ風の街並みが見えます。
私:ちゃんと見えているじゃないですか!
Jさん:見えているというよりも、「なんとなくこうかな?」という感覚です。
私:うんうん、それでいいんです。
過去世を「見る」というと、まるでyoutubeでも見ているかのように「くっきり」と見る、しかも映像が(自動的に)流れてくると思っている方がいらっしゃるのですが、(中にはそいういう方もいらっしゃいますが)普通はそこまではっきりとは見えません。
そもそもこの3次元とは違う次元にアクセスしているわけですから。
「ぼんやり、なんとなくそんな感じがする」でOKなのです。
大切なのは「見える・見えない」ではなく、そこから得られる内容なのです。
町並みの中からひとつの家を特定し、夕食の場面へ誘導します。
私:食卓には誰がいますか?
Jさん:お父さんとお母さんと小さい女の子(Jさん)がいます。両親の間に何かあるのかな。楽しいという雰囲気ではないです。
その人生での重要なことが起きた場面へと進みます。
Jさん:母親がいなくなってる。病気で療養所に入ったのかも。
ああ、そのお母さん、そのまま亡くなったんだわ。おそらく2年ぐらいで…。
そう思った瞬間、全身にものすごい鳥肌が立ちました。
こんなメッセージがきたからです。
「この時は少しの間しか一緒にいられなかったけど、今はあなたのそばに転生しているんだよ。誰だかわかる?」って。
人生が終わり、中間世に戻ったとき、「もっと一緒に暮らしたかった」と願ったその魂は、今生でJさんのそばに生まれ変わっていたのです。
「妹さんですよね?」と言うと、Jさんの目にはみるみる涙が溜まっていきました。
なぜなら──
この日、私たちは、まさにその妹さんの話をしていたのです。
すべては必然。
カフェで突然この誘導が始まったのも、やはり理由があったのでした。
(つづく)




