(つづき)
5年前の生徒SENさんの話です。
講座をスタートしてすぐの頃、
「私、彼が出来たんです!」って。
SEN:「今、スピリチュアルが楽しくて!」って話したら、彼が、『実は子供のころから視えるんだよね』って!
え~っ?って、びっくりしちゃって!
その彼は生まれつきの霊能者なのだそうです。
が、何かを視ると、その後2~3日はサードアイがすごく疲れるし、「視る」ときに、わ~っていろんな情報が入ってきそうで怖いから、あまりその力を使いたくないのだとか。
SEN:良くないものも視えるんだって。
他人をだますような人だと、その人のそういうオーラが視えたり、死が近づいている人だと、そのオーラが視えたり。
そういうの、視たくないって。
さらに、
「彼、陰陽師の子孫なんだって。陰陽師の家系の人で、3代おきぐらいにそういう力を持つ人が生まれてくるんだって」
と言ったそのとき、
あっ!
その人、平安時代、陰陽師だったときに、何かすっごく怖いことが起きてる!
ものすごい鳥肌が立ちました。
過去世を視にいくと、神殿造りの大きなお屋敷が視えました。
5歳位の男の子(=SENさんの彼の過去世)が、陰陽師の父親に連れられて屋敷を訪れています。
父親が屋敷の主と話している間、子供はお屋敷の中をあちこち探検して歩いています。
屋敷のはずれの部屋まで来たとき、ただならぬ雰囲気を感じます。
そこは「開かずの間」。
何人たりとも決して足を踏み入れてはならない場所でした。
そうとは知らない子供は、一瞬ためらったのち、そおっと襖を開けてみます……。
目にしたのは、異様な光景でした。
大きな祭壇が祀られていたのです。
しかも、一種独特のおどろおどろしい雰囲気を醸し出しています。
恐怖を感じながらも、好奇心に勝てず、おそるおそる部屋に入ってみると、祭壇の真ん中には神鏡が置いてありました。
鏡には恐ろしい形相の赤鬼が映っています。
赤鬼と目が合った瞬間、子供は気を失って倒れてしまいます。
一方、父親はいなくなった子供を探します。
屋敷中を探しても見つからず、もしや……と、一抹の不安を抱えて「開かずの間」へやってきて、倒れている我が子を発見するのです。
「ああ……!」
父親は絶望感に打ちのめされます。
何が起きたのかは容易に想像がつきます。
鬼と目が合った瞬間、子供の額には5円玉位の大きさの光の輪が
できてしまいました。
そこを通して鬼の住む世界とつながってしまったのです。
陰陽師である父親の力を持ってしても、その輪を消すことはできません。
SENさんの彼がサードアイで視ようとすると、いろんな情報が入ってくるというのは、きっとこの世界からの情報なのでしょう。
その世界には何があるのかなあ…?
SENさんがリーディングして「邪悪な心」と教えてくれました。
彼の額には、その邪悪な世界と繋がる窓ができてしまったのです。
彼は陰陽師でありながら、光の世界だけでなく、邪悪な世界も同時に視えてしまうようになり、その後、苦しみの人生を送ることになるのです。
SEN:邪悪な世界が存在していたってことですか?
私:陰陽師たちは祈祷したり、誰かに憑いている悪いものを祓ってあげたり、そういう仕事をしていましたよね?
私:お祓いをして取り除いた邪悪なエネルギーを鏡の中に封印していたんだと思います。
今の時代だったら、そのエネルギーを光に返すことができる。
でも、当時はまだそういうことができなかったので、封印していたのでしょう。
このあと、SENさんとふたりで解放します。
SEN:(鬼を)笑わせましょう!
私:では、踊りましょう!
祭壇の前にワープすると、なぜかふたりとも男性になっていました。笑
「いよ~っ! ポポポン!」 の合図と共に、やおら着物の裾をまくり、ひょうきんに踊り始めます。
最初は怪訝な顔をして見ていた鬼ですが、次第に口元が緩み始め、やがて、ニカッ!と笑いを浮かべます。
すると、赤い顔の色が徐々に薄くなっていって、白っぽくなったかと思うと、突然大きな白龍の顔に変わり、鏡から飛び出してきました。
天井に向けて舞い上がると、パ~ン!と弾けて粉々になり、キラキラした光の粒子に変わってそのまま消滅してしまいました。
この解放でSENさんの彼が少しでも楽になるといいけど。
陰陽師の父親は助けてあげられない息子のことをとても不憫に思い、ずっと苦しみ続けていましたから。
そう、当時の父親はSENさんなのです!
父親は時を経て、ようやく息子を救出できたのでした。
10日後。
SENさんから事後報告がきました。
SEN:彼に鏡の過去世の話をしたら、ちょっと黙り込んで…。
「これ、今まで誰にも言ったことがないんだけど、小さい頃、鏡がとてもこわかったんだよね」って。
ある日、母親の部屋に入ったら、いつもは閉じてある三面鏡がその日は開いていて、
恐怖を感じて、近くにあった棒か何かを投げつけて、鏡を割ってしまったそうです。
鳥肌…。
ちなみに解放後、「サードアイを使って視るのがこわい」という恐怖は少し薄らいだそうです。
やっぱりこの時代は、魑魅魍魎たち、黒いものをこうやって閉じ込めるのが普通だったんですね~。
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