さて、昨日の生徒さんは、先月から講座に入られたアユさんです。
今日は2回目の講座ですが、飲み会にはすでに3回参加。笑
前回の講座から今日までの間に、何か気になることがありますか?と聞くと、コンタクトレンズがおかしくなると言います。
コンタクトレンズの表面がいつのまにか白くなり、視界がぼやけるのだとか。
眼科へ行っても原因が分からず、目にも異常は見られないとのこと。
その話を聞きながら浮かんできたのは、「山」「目が潰れる」というワード。
アユ:それと、2~3日前から右足の膝が少し痛いです。
過去世を視てみます。
日本のかなり古い、まだ自給自足の時代です。
小さな村が視えます。
アユさんは当時、18歳ぐらいの女性です。
近くには山があります。
その山に入ると目が潰れる、山には決して入るなという言い伝えがあります。
実際に山へ行って目が潰れた人の話は聞いたことがありませんが、古くからの言い伝えなので、人々はそれを守って、山へ入ることはありません。
当時は、日が暮れれば家に入り、煮炊きをしてご飯を食べ、寝るという生活です。
ある日、娘は家に入ったあと、収穫した野菜を畑のそばに置きっぱなしにしていたことに気づきます。
夜には雨が降りそうなので、濡れたら嫌だなと取りに行きました。
その時、遠くに小鹿らしき動物が見えました。
目が光っています。
そして、まるで一筋の光がすーっと山へ入っていくかのように消えてしまいました。
娘は驚きます。
そのような動物は今までに見たことがありません。
翌日、同じくらいの時間にドアを少し開けて外を見ると、やはり小鹿が山の中へ入っていくのが見えました。
翌々日も同様です。
不思議なこともあるものだなと思いました。
あるとき、畑仕事をしていた娘の祖父が、畑で方膝を付いたところ、土の表面に出ていた尖った石で膝をざっくりと切ってしまいました。
傷は深く、熱も出て、危険な状態になりました。
娘は、山の麓によく効く薬草があると言われているのを思い出します。
山の中まで入らず、麓だけなら大丈夫かもしれない。
そう思った娘は翌朝、まだみんなが寝静まっている頃に山へ行きます。
キョロキョロと探しますが、薬草は見つかりません。
その時ふと自分を見つめている目に気づくのです。
顔を上げると林の中からこちらをじっと見ている小鹿の目がありました。
ああ、やっぱり本当にいたんだ。
逃げる小鹿を思わず追いかけますが、見失います。
かさかさと音のする方へ進むうちに道に迷ってしまい、いつしか山の奥へと入ってしまいます。
すると、突然目の前に黒マントをはおった老婆が現れました。
その隣には子鹿がいます。
老婆は杖の先が曲がった長い杖を手にし、鋭い目つきでこちらを見ています。
「何しに来なさった?」
娘が薬草を取りに来て道に迷ったと言うと、「こっちへ来なされ」
招かれて魔女の小屋へ入っていくと、そこには乾燥した薬草がたくさん置いてありました。
「お前さんが探しているのはこれかい?」と手渡してくれたのですが……。
「この山に入った者は、村へ帰ると目が潰れて見えなくなる。それが嫌なら一生この山で暮らすしかない。どうするかね?」
娘は一瞬迷いますが、どうしても祖父を救いたかったので、「村へ帰ります」と言い、山を下りていきました。
村へ戻り、家に着く頃には視界が霞んできました。
娘がいなくなったことを心配していた家族は、彼女が戻ってきてほっとしましたが、持っていた薬草を差し出し、起きたことを話すと、祖父は泣き崩れました。
「わしのために……お前の目が……」
なるほど。
このときの祖父の、孫に申し訳ないという自責の念を解放するために、この過去世を視ているのでしょう。
この祖父は今世でアユさんのご主人に転生しています。
そして、老婆は私のようです。
この出来事が起きた意味を紐解くと、どんな言い伝えであれ、ルールであれ、時代が移り変われば、見直さなければいけないものもあるという言葉が降ってきました。
それを踏まえて「書き換えのストーリー」を視てみます。
娘が山へ入り、道に迷い、老婆に出会うまでは同じです。
村へ帰れば目が潰れて見えなくなると言われた娘は、「どうしてですか?」と尋ねます。
「私が勝手に山へ入ってきたのだから、それは仕方がない。でも、どうしてこの山に入ると目が潰れることになったのか、その理由を教えてください」
老婆はそれを聞いてはっとします。
そうだ、いつからそういうルールになったのだったか……。
目をつぶると遠い遠い過去の記憶が出てきました。
まだこの辺りの土地に人間が住んでいなかったころ。
この山には多くの鬼たちや侵略者がやってきては、薬草や病気に効く木の根っこなどを根こそぎ持っていこうとしていました。
互いに奪い合い、争いが絶えなかったのです。
それを見かねた山の神が、薬草が欲しければ山へ来ても良いが、それを持って帰ると目が潰れる、あるいは目が潰れるのが嫌なら山からは出られないというルールを作ったのです。
そうすることで山を守ってきたのでした。
でも…
今はもう時代が違う。
近くの村には人間が住み始め、生活を営んでいる。
人々が病気や怪我をしたときには、役に立つ薬草などがたくさんあるというのに、この自然界に与えられたギフトを、人々へのサポートに使わないなんて本末転倒。
どんなルールも時代に合わせて変えなければならない。
老婆は娘に、どうしたら良いと思うかと聞きました。
娘は、村へ行ってみんなと一緒に考えてほしいと答えます。
ふたりは山を下り、村長をはじめとする村の主立った人々と共に、新しいルールを考えました。
そして、山の麓に番所を作り、山に入る者は必ずそこを通って許可をもらうこと、
山に入る時は1人ではなく、見張りとして同行者を2人つけること、
必要な薬草だけをとって戻ってきたら、もう一度番所でチェックをすることなどを決めました。
勝手に山へ立ち入らないよう、むやみやたらに薬草を取ったりしないよう、山を大事にするように、しばらくみんなで試してみよう。
ルールに不備があれば、みんなで改良していけばいい。
老婆も納得して山へ戻りました。
老婆には力があったので、人間よりももっと高みから、山が荒らされないよう見守ることにしました。
こうして人々に必要な薬草が渡るようになったのです。
解放後、アユさんに「目はどお?」と聞くと、「まだコンタクト自体に白いものがついているのでわからない」とのことでしたが、3時間後、「あれ? 片方の目が来た時より見えるようになってる! きっと明日からはもう大丈夫っていう気がします」って。
良かった~!
報告を待つことにします。
前回、1回目の講座で「インナーチャイルドの癒やし」を学んだのですが、毎日やっているそうです。
アユ:インナーチャイルドは毎回ニコニコして出てきます。
主人のインナーチャイルド、苦手な上司のインナーチャイルドも呼んで、3人一緒に遊ばせることが多いです。
たまに1人だけで現れることもあるので、その時はその子と遊んであげます。
最後にぎゅっと抱きしめて「愛しているよ」と言っています。
もう1ヶ月以上続けてくれています。
私:やってみてどうですか?
アユ:すごく良いです。今の自分に必要なことをやっているんだなという気がします。
自分で変わってきている気がするし。
そうそう、パペットも買いました。
見せてくれたのはカエルさん!
アユ:でも、まだパペットと話せません……。
(つづく)
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