(つづき)
私:なぜ書き換えないんですか?
N美:学者の後悔が「解放」されていないからです。
最初のストーリーでは自分の作った薬品が原因だと気づいたけど、すぐ治るだろうと思って黙っていた。自分の仕事を優先してしまった。中断したくなかったから。今更言えないと。
書き換えのストーリーでは屋敷から締め出されたので、門の外からしか彼女のことを案じることができなかった。だから後悔が残っている。
私:では、別の書き換えを見に行ってください。
N美:庭で液体の実験をするということを事前に聞いていました。でも、どうしても部屋にお花を飾りたかったので、布などを使って体に液体が付着しないように守りながらお花をカットしています。
それでも少しだけ影響があったけど(最初のストーリーのときほど)ひどくはなかった。
(勝手な行動をとったので)屋敷の人には叱られていますが、それによって学者は薬が強すぎることに気づきました。
もっと人にも優しいものを作らなければいけないと改良に役立ちました。失敗はしたけど生かすことができました。
う~ん、すごい……!
N美さんの愛を感じます。
事前に液体を撒くことを聞いていたのでお花を摘まなかった、あるいは液体の影響を受けたけれど幸いにも回復したなど、書き換えのストーリーは数限りなくあるのですが、今回の書き換えは学者の実験にも役立つような内容になっています。
書き換えは頭で考えるのではなく、潜在意識に委ねて出してもらうので、その人の人格や思考、固定観念などが影響してきます。
N美さんはとても純粋で素直な方なので、彼女の人柄が反映するストーリーが出てきたのだなあと思いました。
私:この過去世が出てきたのは、学者に後悔が残っていたからですよね?
N美:はい
私:当時は今のような季節だったんですか? 11~12月ぐらいの時期?
N美:はい
そう聞いた理由は、過去世が浮上するタイミングが、
・当時とおなじぐらいの年齢だった
・当時と同じぐらいの季節だった
ということがよくあるからです。
以前、隣家の赤ちゃんの過去世をいくつか解放したことがありますが、生け贄、誘拐など出てくる過去世はいずれも今の赤ちゃんと同じぐらいの年齢のものばかりでした。
昨年末にYU(ユウ)さんから私との魔女時代の過去世を解放したと連絡をもらったことがあります。
自分の能力に自信がないというユウさんを、先生の私は「あなたならできる」と励ますのですが、「できません」と言って町に飛び出したユウさんは魔女狩りで捕まり、処刑されてしまうのです。
連絡をもらってしばらくすると、突然ぶるっと震えるような寒さを感じました。室内にいるのに、まるで真冬の屋外に居るような寒さです。
なんだろう? と思ったそのとき。
ユウさんから聞いた過去世が鮮やかに蘇ってきました。
真冬の町に飛び出していったユウさんの姿と、魔女狩りにあったと聞いて泣き崩れる私の姿。
そう。
思い出しました。
あの日も12月のこんな寒い日でした。
このように、当時と同じぐらいの年齢、季節になった時点で、解放すべき過去世が浮上してくることがあるようです。
N美さんが筋肉反射で、
「顔の腫れはこれで大丈夫ですか?」と聞くと、「はい」との反応。
良かった~!
でも。
N美:体の痒みは顔と別の過去世があります。
顔は腫れていますけど、体は痒い。症状も別なんです。
私:そうなんですね。じゃあ、次はそれを誘導しますね。
(つづく)
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