(つづき)
それは昨年7月の講座でのことです。
生徒のクウさんは薬の副作用に悩まされ、もう何年間も治療を続けています。
あまりのつらさに、「せめて、心だけでも少し軽くなれば」とミラクルセラピー講座にいらっしゃったのです。
そもそもの原因は、ある医者の診断ミスなのですが、すべてが必然で起こることを考えれば、なぜその医者と出会ったのか、なぜ彼が診断ミスをしたのか、そこにシナリオがあるはずです。
リーディングをしたところ、過去世が出てきました。
彼はお坊さんや医者など、いつも人助けをする職業を望んで生まれてくるのですが、逆に相手を苦しめてしまうのです。
誤診をしたり、間違ったアドバイスをしたり、ちょっと聞きかじっただけの知識で体に合わない薬を勧め、命を落とさせてしまったり。
人生が終わるたびに罪悪感と絶望感に苛まれ、「今度こそ」と転生してくるのですが、やはり同じ結果を繰り返してしまいます。
自身に対する絶望感はどんどん大きくなり、ついには「今生で解放できなかった場合には、もう来世に生まれてくることはない」と彼のガイドは教えてくれました。
クウさんはその彼を助けるために、今生で出会うことになっていたようなのです。
このときは「来世に生まれてくることはない」の意味が良くわからなかったのですが、今回のユウさんの説明を鑑みれば、「魂が消滅する」ことを指していたのでしょう。
「消滅した魂は、もう生まれ変わってくることはないのですか?」という私の問いに対して、ユウさんのタロットは
「感情が100%溜まり、解放が出来なかった場合には、魂は消滅してしまいます。
それまでに幾度となく解放する為の場面が与えられてきます。
様々な解放の場面に遭遇するようになっていたり、消滅しないように多くのチャンスが与えられています。
そのために何度も転生しているのです。
もちろん、周りに多くのサポートをしてくれる人もいるのです。
それでも解放出来なかった場合には、残念ながら魂は消滅してしまいます。
そうなった場合は、もう助ける事が出来ず、魂の転生はそこで終わりとなります。
消滅してしまった魂は、再度生まれる事はありません」
と教えてくれました。
2週間後の講座のとき、生徒フサちゃんにこの話をして、
「でも、消滅していくのなら、地球の人口は減っていくことになるけど、実際には増えているでしょう? なぜかしら?」と言うと、
フサちゃんのガイドが、
「違う星から魂たちが来ているから。
みんな地球に来たがっている」と。
そうか!
宇宙からどんどんやってきているのね?
光の時代に移り変わる、この「とき」を体験したい魂たちもたくさんいるようです。
そして、こんなヴィジョンが視えました。
し~んとした静かな海。
ぽこぽこと小さな泡ぶくが時折みえます。
そこからトビウオが飛び出すかのように、魂がぴょ~んと生まれ、転生しながら)上へ、上へと上がっていくのです。
順調に上がっていくものもあれば、途中でふっと消滅するものもあります。
それは、さながら線香花火の最後に火玉がポトリと落ち、しんと静まりかえるときのような終わり方です。
その後・・・・
静寂な海から、再び、魂が生まれます。
ああ、こういうしくみなのか・・・。
そういえば、息子が同じようなことを言っていました。
数年前に急逝したパパのことを。
亡くなった直後は、いつでも夢の中で会うことができたそうです。
が、49日が終わると、どんなに呼びかけても夢に現れず、し~んとした池のような、湖のような場所があり、泡ぶくが静かにぷくぷくと出ていたそうです。
それを視て、「ああ、パパはもう魂の帰る場所へ戻っていったのかな」と思ったそうです。
魂が消滅するというのは、マラソン大会に出場したランナーが、体調不良や何らかの事情により途中棄権するようなものなのでしょう。
だからといって、もう一生大会に出られないわけではなく、新たな選手としてエントリーするのです。
前回のマラソン人生の続きはできないけれども、そのときの記憶や経験は残るのです。
その魂が歩んだ道のりは集合意識に刻まれ、皆に共有され続けます。
ですから、ゴールまで行かなかったとしても、その歩みが無駄になるわけではありません。
きっと、それでいいのだと思います。
それでいいのです・・・・。
そうやって人類は歴史を紡いできたのですから。
なんだか気持ちが楽になりました。
今生で魂が消滅するか、来世に繋がるかの瀬戸際にいるのかもしれません。
おそらく転生できるのだと思います。
なぜなら、A子さんがサポーターとして出会っているからです。
ミラクルセラピー講座にいらした生徒さんの多くが、このような過去世解放を行うことになります。
今、目の前で最も苦しんでいる人間関係を紐解いてみたら、実は、その相手を自分が救済しようとしているといったケースです。
相手に溜まっている「罪悪感」や「後悔」などの感情を「解放」しなければならないので、その人が(3次元的な概念では)よくない行いをした過去世を視ることになるのですが、
さらに大元をたどっていくと、たいていは光の世界にいたときの仲間や同志なのです。
お互いが良い関係であったときの過去世には「解放」が必要ないので、焦点を当てていないだけです。
ですから、良くない過去世を次々とみて、現在のキャラと重ね合わせ、「やっぱり、この人、昔から悪行ばかり重ねてきたんだわ」と思うのは勘違いなのです。
そうではないのです。
人は善人も悪人も、どちらもたくさん経験してきています。
ただ、悪人だった時の感情だけが潜在意識に残り続けるので、「解放」のサポートをする際には、おのずからそれらの過去世に焦点を当てているにすぎません。
そういった「魂のしくみ」を理解していくと、きっと人間関係もずっと楽になっていくと思います。
「一期一会」といいますが、出会いには必ず意味があるからです。
そして、ガイドさんが言うように、今はサポーターが増えているので、お互いに解放をどんどん行っているのでしょう。
自身でも解放は行っているのです。
テレビドラマや映画の登場人物、、歌の歌詞などに自分の感情を重ね合わせて(同調させて)「過去の感情」を解放したり、
睡眠中に夢の中(夢の世界=潜在意識)で解放をしたりしています。
それでも解放しきれずに、100%近くまで積もりに積もった大きな感情の解放を昔の仲間として手助けしているわけです。
それができる時代になったということなのでしょう。
素晴らしい時代です
A子さんの過去世解放はこのあと、驚くべき展開となりました。
(つづく)
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