旦那の身体に明らかな変調が現れ始めたが、

病院に行っても、原因が判らなかった頃、不安からいろいろな本を読んだり、調べたりした。

そしてある本で「般若心経」を唱えて

病気が治った人がいる、

という記述を見つけ、ダメで元々、

覚えましたよ、般若心経を。

私ってエライ!?


でも家の中で唱えるのもなんだか違和感があるので、

もっぱら唱えるは車の中、通勤途中。

誰にも気兼ねなく、思いっきり大声を出していると、

これがストレス発散になって、なかなか良いのだ。

そして、なにより、般若心経を唱えていると、

身体の細胞が共鳴してくるような錯覚に陥るから不思議。

般若心経には“言霊”が宿っているかも、と思えてくる。


で、約一年経って、効果はあったのかって?

勿論答えはNo。

だって何事も長続きしない私だもん(やっぱりエラくない私)

今では思い出した時だけ、車中で大声を張り上げている。

(やっぱり半信半疑なんで、真剣に出来ないのだ)


ところで、般若心経というもの、

「お葬式・縁起が悪い」というイメージがあると思う。

確かに、唱えていたらいつの間にか声明声になっちゃて、

お葬式を彷彿としてしまう。

でも、試しにラップ調で唱えてみたら、

なかなかカッコいいのだ。

般若心経をラップするグループ、どこかにいないかしら?

結構ウケると思うんだけど。



「ああ、いけない、いけない。」

と思いながら

またやってしまった。

昨日、一昨日と、次男に対し、

教育ママゴンに変身してしまったのだ。

そして跡に残るは、自己嫌悪。

長男も英語が苦手だったが(今もだけど)、

小学校では何の心配も無かった次男の

あまりの情けなさに怒り爆発!!

ウン十年前に習った私でも覚えているというのに、

昨日教えた単語も、全て綺麗さっぱりでも

忘れているではないか。

自分の学生時代とついつい比べ、

「こんな惨い点数を取って、なんで恥ずかしいと

思わないのだろうか?」と不思議でならない。

同じ事を何回教えても、同じ間違いを繰り返すわが子を

相手にしていると、どんどん頭に血がのぼり、

グワァーとボルテージが上がってくる。

ワーワー、ギャーギャー言っている自分自身が

ほとほと嫌になって、何度も

「もううるさく言うのは止めよう。」と思うのだが…

「子供は親の所有物ではない、一個の人間だ。」

という事は分かっている。

「子供の人生は子供のもの。親が強制すべきではない。」

と言う事も先刻承知。

が、親は子供に責任があるではないか。

ほっといた方が子供も私もラクなのだが、

やっぱり見捨てることは出来ない。

そしてまた自己嫌悪を繰り返すのだ。

10月も半ばだというのに、

昨日も夏日だった様だが、今日は更に暑かった。

そして勿論、ヘクサンボウが病室の窓ガラスにウヨウヨ。

朝、おむつ交換の時、

経験豊富で頼りになる、優しいTさん

がヘクサンボウの数に驚きながらも、

あまりの暑さに窓を開けた。

網戸なんてものともしない奴等の侵入を防ぐため、

私は「窓を開けたらカメムシが入ってくるよ。」

と思わず言った。

網戸があるのに何で入ってくるの?と訝るTさんに

「だって奴等は忍者だから。」と言うと、

Tさん「あ、そうか。」となんの疑問も差し挟まなかった。

その会話を聞いて笑い出した

ムーミンK君と人気者T君、

「“忍者だから”と言い切る方も凄いけど、

それを聞いて“ああ、そうか”と

すぐ納得する方も凄い!!

う~ん、確かに。

(ところで、ヘクサンボウって、

漢字で書くときっと「屁臭ん坊」なんだろうなぁ)

「こ、これは何!?

病棟の窓を見てビックリした。

窓ガラスのあちらこちらに恐怖のヘクサンボウが…

いつもは我が家の周囲にも大発生して

家の中にいっぱい入り込むアヤツ等だが、

今年は家ではまだ見ないのに、

病院の周囲に大量発生したのだ。

ヘクサンボウ、というのはカメムシの事だが、

カメムシを実際に見たことがある人は少ないだろう。

私自身もその生き物の存在を、その強烈な臭いを、

このお山に嫁に来て初めて知った。

もしカメムシを触ってしまったのなら、

石鹸で洗ったり、お風呂に入った位では

その臭いは取れるものではない。

そして、たとえ死んだカメムシだとて

掃除機でその死骸を吸い込んだなら、

排気口から排出される強烈な臭気が消えるまで

一週間を要するのだ。

死んでいる筈なのに何故臭いが…と、

これはかなり不思議なのだが、

もう一つ不思議な事がある。

それは、奴等はサッシや網戸をすり抜け、

建物の中に入り込む、という事。

そう、私はヘクサンボウのことを密かに

忍者ではないかと、かなり真剣に疑っているのだ。

同居する前、お姑さんは言った。確かに言った。

「あんたたち、贅沢すぎるわ。

おかずなんて、夏は胡瓜やトマト、

冬は大根やジャガイモで充分!!と。

今振り返ると、確かに我が家のおかずは多かった。

よく主婦雑誌に[一ヶ月の食費は2万円で]

なんて見出し、とてもじゃないが信じられなかった。

だって我が家の食費は確実10万円以上だったから。


確かにお姑さんには家事を助けてもらっており、

私はいろんな面で頼りにしている。

お姑さんがいるからこそ、安心して夜勤にも行ける。

が、しかし、だけど!

冷蔵庫を開けたお姑さんが、最近よく言うのセリフ、

「ハァ~、何にも食べるものがナイ…」

えっ、なんですと?

冷蔵庫はどちらかといえば満杯なんですけど!!



この言葉を聞くと私は意地になって

おかずを3品は作ってやる。

「ほ~ら、冷蔵庫の材料で

これだけのおかずが出来るんですけど!!

と、心の中で呟きながら。




日曜日、夜勤に行く前に

テレビをつけると、目に飛び込んできたのは

F1日本グランプリ。

「F1かぁ。久しぶりだな~。」

と、画面に映る鈴鹿サーキットを懐かしく観ていたが、

何かが物足りない。

そう、あの懐かしのダンロップの

巨大タイヤ看板が全然映らないではないか。


若い頃は、F1などのモータースポーツに興味を持ち、

昔は友人とF3000や鈴鹿8時間耐久レースなども

観に行った私。

レースの独特の雰囲気、そしてなにより

あの熱気に興奮したものだ。

しかし、大好きだったセナの死以来、興味を失っていた。

(哲学者セナを苛めるプロフェッサー・プロストは敵視よ!!)


嘗て、鈴鹿サーキットといえばダンロップ

という程、私の記憶に強烈にインプットされているのに…

レースの行方より、ダンロップの巨大タイヤを探して

私は画面に見入った。

130R、立体交差…でもダンロップはやっぱり無い。

考えてみたらもう20年経ってるんだ、

老朽化で撤去されてしまったのだろうか。

それにしても、いつの間に無くなったの~?

なんだかショック!!


買い物から帰って、家に入ろうとした時、

なんとなく違和感を感じた。

我が家の玄関の壁面は、灰色の石のタイル

(と言ってもいいのだろうか)張りなのだが、

玄関の呼び鈴部分の横のタイルの隙間に

タイルとそっくりな色の石が挟まっていた。

「ん、なんでこんなところに石が?」と思って

よくよく見ると、石に目があるではないか。

小石かと思ったものは、身体を縮めたカエルだった。

それにしても…

カエルというものが、これほど見事に周囲の色と同調し、

身体の色を変えるとは。

正直驚いた。

グレーを基調とした中に、

石の斑点もリアルに再現されているではないか。

う~ん、凄い、凄すぎる。

カエル、恐るべし。

我が家の二階の洗面所の窓に、

最近5cm位のカエルが張り付いている。

夜中、ここの照明が長時間点いているので、

灯りに集まる虫狙いだと思われるが、

壁をつたって二階まで登り降りしているなんて、

なんという執念と強力な吸盤。

カエル、恐るべし。

仕事から帰った時、玄関の近くのコンクリート上に

あるものが視界に入り、ギクッとした。

恐る恐る近づくと、もぞもぞ動いているのは、

紛れも無いスズメバチ。

何故だかわからないが、羽がない。

羽が無くて飛べない、という事に安心した私、

生まれて初めてスズメバチというものを

まじまじと観察したのだが、

まるでドングリに、茶色とオレンジで

ペインティングを施したような

鮮やかな腹部、そしてまるで漫画のような、

おもちゃのようなはっきりした顔に驚いた。

しかし感心している場合ではない。

いくら飛べない、といっても、相手は悪高きスズメバチ。

玄関に合った殺虫スプレーを思いっきり吹き付けた。

スプレーを避けるように後ずさっていくが、

「これだけすれば大丈夫だろう。」と思われるまで、

思いっきりスプレー噴射。

なかなかしぶとかったが、

暫くしたら苦しそうに身体を曲げ、

コロコロと坂を転がりだし、七転八倒。

「スズメバチに刺された」というニュースが

最近テレビでもよく伝えられるが、

実は以前、旦那も頭をスズメバチに刺された事がある。

15歳の長男を出産後、実家に帰っていた時、

アケビを食べたことが無い、と言う私のために

アケビを採りに実家の裏山に入り、

刺されてしまったらしい。

旦那の頭のてっぺんを手当てされた姿を見て

思わず「大袈裟な。」と大笑いしてしまったが、

点滴してきた、と聞いて驚いたものだ。

今になって振り返ると信じられないことだが、

その時、私はスズメバチの恐ろしさを知らなかったのだ。

その後、坂を転がったスズメバチがどうなったのか、

というと、水のたまった穴に落ち、

もがいていたが、

私の言った「羽のないスズメバチ」の

存在を確かめにきたお姑さんに引き上げられ、

「息の根を止めとかないと。」

と、粉みじんに踏み潰されてしまった。

何もそこまでしなくったて…

と、ちょっとスズメバチにちょっと同情。

子供の頃から超能力等の

不思議なものに興味があった私。

「信じやすい」=「騙されやすい」

と、そういったコトを全く信じていない

旦那には馬鹿にさせるが、

世の中には、科学や常識では説明出来ないコトって

本当にある、と思っている。

お姑さんはあまりそういった不思議なことは

信じない性質だが、

息子(旦那)の病気、

という切羽詰った状況に際して

「藁をも掴む」気持ちになったようだ。

近所の人が以前から薦めてくれていた霊能者のところへ

連れて行って貰ったらしい。

そして家族の生年月日を見ただけで言われたことは、

「家の蛇を殺した祟りですね」。

お舅さんは今までに何十匹とマムシを殺し、

その生き胆を食べてきたらしいので、

それに祟られた、

というなら分かるが、

祟ったのはあくまでも蛇。

意外にもマムシは祟らないらしい。

(マムシには医者では治せない「草まむし」等の

不思議な力があるというのに…)

お姑さんが持ち帰った

「蛇の祟り」情報を、

旦那もお舅さんも鼻で笑い、

信じるはずが無かった。

勿論私も100%信じたわけではない。でも、

そう言えば、以前旦那と尋ねた霊能者も

「家の建て替えの時に蛇がいなくなっている」

と言う事を言っていたっけ。

これはもしかしたら、もしかするかも。

教えられた対処法は、

「作り物の蛇に、毎日お水と塩、卵を供え、お祈りする

という、お金も殆どかからない比較的簡単なものだったので、

お姑さんはやる気になって、必要なものを揃えた。

しかし問題は、はたしてそれを百日間続けられるか、

というところにある。

っていうか、それ以前に

私が実行するに当たっての疑問点を挙げると、

「そんな細かいことを言われると、もうやるの

嫌になってきた。」等と言っているではないか。

さて、教えてもらった霊能者のアドバイス、

今後果たして活かされるのだろうか…?

市町村合併して、「村」から「市」に昇格となったものの、

ここは過疎の山間部、と言う事実は変わらない。

よって前にも書いたが、

子供達の学校の「運動会」は

なんともこじんまりとした、保・小・中の合同。

その運動会の様子を、最近になってケーブルテレビで

旦那と一緒に楽しんだ。

子供達の運動会は一月前に終わったので、

今更の話題だが、

今年は稲刈りと重なってしまった為、

いつも一緒に見に行っていたお姑さんは来られず、

私だけがお弁当を持って一人で出かけていた。

じゃあ旦那は、と言うと以前から子供達の運動会には

あんまり興味がないのか、

仕事だ、ゴルフだ、と理由を付けてはパスしていた人なので、

(これにはいつも私はブーブー言っていた)

身体の不自由さが顕著になってきた今では尚の事、

行くことに同意する筈がなかった。

(これは流石に責める気にはならない)

運動会に来るのが母親だけ、というのは

子供がなんとも不憫な気がしていたが、

今年はどうしたことか、丁度出会った知り合いの三人も独り。

昼食も四家族で一緒に食べ、

正直、子供達の競技より、彼女達とのおしゃべりに

夢中になっていたかも…

(言い訳すれば、いつもの会場と違っていたので、

子供達の姿が見難かったのよぉ~)

そして旦那と一緒に運動会をケーブルテレビで観て、

やっと「やっぱりあの子、障害物なら強いのね。」

「あ~、あいつ、あんなところでボケ~っとしてる!!

と、子供の様子を知り、

初めて夫婦で運動会を堪能したのであった。