2024年5月31日 J1第17節 

サガン鳥栖 vs FC東京 

0−1

 

〜あまりにも緩い前半と、しっかり前プレした後半

 

東京はCB含めてビルドアップするチームに変貌。

そこに対して、ヒアンと横山がゆるーいプレスを連動せずに掛けていく。

連動してないので、ボランチを使われ放題。

 

その後始末に走らせられる菊地と富樫。

そうなると彼らは前にプレスにいくよりも、雑プレのこぼれを回収すべく下がる。

下がると前プレがハマらないので、俵積田や仲川に良いタイミングでロングパスが出てくる。

スピード勝負では分が悪すぎる山崎、上夷らは苦しんだ。

 

ルヴァンと打って変わってプレスの強度が段違いの東京に苦しむ鳥栖。

鳥栖は、ルヴァンと打って変わって、プレスの強度が弱い(前半は)状態。

 

こんな感じで、しっかりと「理由のあるロングパス」を通されてCKやカウンターを受ける。

そのCKからのゴールはスーパーなシュートだった。

しかし、ラッキーゴールで負けたわけではない。

 

解説動画はこちら!

 

後半は、プレスの位置を揃えてきた。

ヒアンのプレスに対して、横山と富樫が一列あげてきた。

そこに菊地が連動し、手塚が前に行く。

 

この形で前から奪える形を作る。

さらに横山がサイドで1対1となる形を作る。

 

しかしここで横山が得意なプレーができなかった後のプレーが雑すぎた。

雑パスの回収に走らせられる河原。

 

それでも後半の鳥栖は可能性は見せた。

 

そこを補填すべく、中村を入れてきた東京。

本職SBはやっぱり強い。

 

そして、ヒアン、ヴィニ、河田と並べた最終盤も、

エンリケと木本はヘディングの守備が本当にうまい。

しっかりとポジションに入って、跳ね返してきた。

 

鳥栖の攻撃陣 vs 東京のCB は 完全に東京のCBに軍配が上がった。

そりゃそうだ。

 

 

この布陣で出場できない木村が、鳥栖では推しも押されぬCBレギュラー候補なのだ。

その事実が悲しくも彼我の差を表している。

 

それでも「刺せそう」な気配は見せた。

 

こういう試合を続けるしかない。

鳥栖は、必死に戦った(後半は)

勝った負けたは後からついてくる。

 

しかし、それでも勝ち点を積み上げねば怖いのが残留争い。

 

 

さぁ次はダービー。

もう何を言っても勝ち点3が必要。

 

しっかり引いてくる相手との試合は久しぶり。

こんな時に中原選手や楢原選手や堺屋選手が見たいのだが、果たして。

 

そして鳥栖は北島のセンスは見ものだ。

しっかり戦えるし、プロのスピードにも付いて行っている。

プレスを平然と目の前に見ながら落ち着いたトラップや、前を見るプレー。

 

またしても鳥栖にSBの逸材が現れた。

そんな希望を少し持たせながら今日のレビューとしたい。

 

それにしても、中々勝てないものだ。。。苦しいね。

がんばろう。

 

 

 

 

サガン鳥栖 vs FC東京

1-1(4-5)


0トップの功罪


ーーーー

ヴィニ

長沼 日野 富樫

河原 渡邉

北島 上夷 山﨑 原田

パギ

ーーーー


前半は仲川の0トップ

左に俵積田、右にジャジャを配置した東京。


何とも強力そうに見えるが、プレスはバラバラ。

そもそも降りてくる仲川という仕組みがある以上、そんなに前プレは掛けれないものだ。


その緩めの網を北島、渡邉ら初スタメンの選手は勇気を持って間で受けるプレーをした。

そのお陰で後ろ、特に鳥栖の左に人数を集めることに成功。


そのご利益は原田が享受した。

いや原田の上がり方も上手いんだけど。


何度も右大外レーン、もしくはハーフレーンでフリーとなる。


原田から長沼でシュートまで行けたのは数本あった。



その上で、この日は

鳥栖ユースのSBはすごい

という話をせねばなるまい。


北島選ココが凄かった。



・当たり前に試合に入っている

・長沼と連携して攻め上がり多数

・最後のクロスに工夫がある

・右足でもビルドアップに関与できちゃう

・ジャジャとぶつかり合っても平気



いやぁ樋口くん出てきて、ボランチなのにSBもするんかぁと思いながら眺めてて

そこから、中野、大畑とSBはすっかり鳥栖ユース、という空気になっていた。


鳥栖でSBとして育つ仕組みを見せつけた上で

楢原くん、堺屋くんの躍動に繋がる。


しかし彼らは純正SBではない。

そこでいよいよ純正鳥栖ユースSB北島!!


キタコレな気分ですよ。

前半は圧倒した鳥栖は、CKから富樫、ヴィニと大チャンスを迎えるも、ヘディングはややズレてしまう。


前半だけでシュート数は7/4

CKは6/1と圧倒した。


しかし後半、荒木を入れた東京は一変する。

仲川ではなく松木を0トップとする。

ここで起点が出来ること、

プレスの掛け方が強まったこと、

何よりCKから後半早々に東京が先制したことにより、2列目は少し引いてDFラインと共同して待ち構えることが出来たことが大きい。


前半は楽に前身出来ていた鳥栖は困惑する。

やっぱり前プレ来られると苦手。


手塚を入れたこともありより後ろでお手伝いする意識が、強くなる。

チームを助けたい!といういい子が多い鳥栖は

後ろが数的不利で苦しくなると後ろに下がって手伝いに行く。


そうすると相手も前に出てこれる。


人数多い中で剥がすのはまだ上手くない鳥栖。

そうなると技術的に、荒木、原川、仲川、俵積田らを擁する東京に流れが行くのも道理。


ーーー

ヒアン 富樫

横山 河原 手塚 長沼

テヒョン 上夷 山﨑 原田

パギ

ーーー

という形の後半最後の時間

富樫から河田に変わって、何とかしたい鳥栖は

ヒアンが強力すぎて、何本か通るものだから

ビルドアップという概念が裏へ雑パスとなってしまう。


それだと簡単には通らない。

直ぐに相手ボールになってしまう。


サッカーとしては厳しい時間の中で

それでも【ヒアンなら】

という希望があることでメンタルをたもててる気もした。


これはこれでありか。


そして長沼のパスからハンドながら見逃され、

ヒアンが見事に同点!


延長に突入する。


延長はお互いに退場者を出してオープンな展開に。

こうなると【空いてるスペースに走れる方が強い】という展開になる。


そうだ横山とヒアンいるじゃん!


延長はまたうってかわって攻め立てる鳥栖。

テヒョンの退場は痛いが、躍動感は戻った。

まあスペースあるし。


改めて鳥栖は少しでもスペースがあると

ガラッといいプレーするんだなと再認識。


つまりプレス掛けられても、そのくらいじゃスペース見つけれるよ?となれば一気に最強になるんじゃね?とすら思える。

そんな簡単じゃないけど。


延長の数々のチャンスは決めれず。

ヒアンも横山も途中出場ながら疲労困憊。


まあ東京も中2日でアウェイなので先にエネルギー切れた感じもした。


色々な事が重なりすぎて評価の難しい試合ながら、

PKは全員が決めた東京が勝ち抜け。

鳥栖は最後の長沼が外してしまった。

信頼度はあるものの、120分走ったサイドの選手はやっぱりPKは難しい。


蹴ってくれた長沼選手に拍手。


これでリーグと天皇杯に全振り。

31日はまったく違うゲームになると思いますが

ホーム連戦なので勝ちに行きましょう!




サガン鳥栖vs名古屋グランパス 0−2

2024年5月18日

 

ー変えなかった先発ー

 

ヒアン

横山 菊地 富樫

手塚 河原

長沼 テヒョン 木村 原田

パギ

 

中2日ながら、連戦最後となる日にスタメンはそのまま。

横山、ヒアンの裏なんて、名古屋が空けてくれる訳がない。

 

つまり引き込んで剥がさないといけない。

それが無理なら一旦蹴って時間作ってもらうのはOK。

 

そんな意識で入ったと思う。

 

結果としては

 

・引き込んだら正面からプレス受けて剥がせない

・厳しくなって低い位置からお願いヒアン/富樫

・今まで何とかなってた雑縦ポンが、三国に完封され封殺

 

という結果でした。

退場があってもなくても勝てる見込みは果てしなく低かった。

 

しかし2−0になって1人少なくて、

もう諦めてボール持たせて、横山の1撃!みたいに意思統一されてからは

意外と反撃できていたし、名古屋も雑になっていったのはサッカーの妙。

 

今日の敗因は

ビルドアップで剥がせない(プレスきつい)

相手のDFラインが高くしてくれない(引いてる)

ヒアンを放置してくれない(ほぼマンマーク)

 

これらのどれか1つされるだけでも厳しい鳥栖が

名古屋は全部してきた。

 

その上で球際の強度でも負けたんだから、もう厳しい。

 

ま、こんな試合もある。

そんな中で日野の「俺がなんとかする!」という意思はすごかったし、

反撃するメンタルは消えていないことのほうが収穫。

 

シーズン通して、小手先や、ヒアン、富樫で楽できていた部分は

いずれメッキが剥がれてくる。

 

だったらここで連戦の最後でぶつかって分かることのほうが大きいかもしれない。

 

願わくば引き分けながら得たい経験ではあったが、

退場もあったし、まぁ仕方ない。

 

退場の理由もビルドアップミスからだしね。

 

全然悪くない。

 

むしろこういう試合をこのタイミングでやれたのは良かったすらある。

 

 

さぁ前を向こう

 

 

ふだんサッカーの中身だとか

勝っても課題が、とか

この先の話とか

このプレーが!とか


色々言うとりますが



好きなチームが

勝ったら嬉しいんです!


根源はそれだけ


勝ったら元気が出るんです。

それだけなんです。


いやぁいい朝ですね。


鳥栖連勝おめでとう!

2024.5.15 

サガン鳥栖vs川崎フロンターレ 5−2

(横山、横山、ヒアン、原田、河田)

 

〜勝利の理由

・川崎のビルドアップを阻害できたこと

・ハイラインの裏へのボールが悉くCBとパギで止めれたこと

・大外の横山の侵入を止める仕組みがなかったこと

 (SBとの対決になったら横山の勝利。SHは家長なので察し)

・原田の攻守の最高のパフォーマンス

・エレガントファイター手塚!

 

※全選手レビューはYoutubeメンバー限定記事にて

https://www.youtube.com/post/UgkxVE7b7x1oBNribJPWPoQEmTKGvODCecbh

 

ーーー4−2−3−1ーーーーー

ヒアン

横山 菊地 富樫

手塚 河原

長沼 テヒョン 木村 原田

パギ

ーーー5−4-1ーーーーー

ヒアン

菊地 富樫

手塚 河原

長沼 テヒョン ★山崎 木村 原田

パギ

ーーー5−4-1ーーーーー

ヒアン

★日野 河田★

手塚 河原

長沼 テヒョン 山崎 木村 原田

パギ

ーーー5−4-1ーーーーー

★ヴィニ

日野 河田

★藤田 河原

長沼 ★上夷 山崎 木村 原田

パギ

ーーーーーーーーーーーー
 
原田が入ったことで、はっきりと右サイドのビルドアップが上手くなった。
さらに川崎のビルドアップは「鳥栖が知っている」形だった。
 
CBが開いて、サイドを数的優位にしてそこを使って、そこから中央を使う。
鳥栖がプレスに行っている矢印を折っているはずなのに、
そこからさらにちゃんと追いかける鳥栖相手に結局苦しいところに出して雑なボールを送る。
 
そこを拾える鳥栖は、前線で奪う回数が増える。
そこで富樫のプレスから原田、菊地が右サイドで展開し、
菊地が「ここにおけ!」とパス出し先まで指差し指示して、
そこに置いたパスをきれいなクロス。
 
ファーから横山が颯爽と現れて際を置き去りにしてゴール。
 
さらに富樫のスローインからヒアンが抜け出してクロス。
ここも菊地が入ってきて、しっかりとファーを確認してスルー!
横山がフリーで入ってきてゴール。
 
ここもSBの際が中に絞っていて、それはセオリーなのだが、
大外はSHが戻るのが通常だろうが、川崎の右サイドは家長だ。
 
デメリットよりメリットを取った家長のサイドだが、
ここは穴になった。
 
しかし、しっかりと前でパスを回しながら
じっくりと時間を止めて、誰かが裏に走り出すまで釣り出し、
そこを使う攻撃で左サイドを蹂躙して際のシュート。
裏を抜かれてマルシーニョのシュートなど、しっかりと決定機を作っていた。
サイドの裏を使われるまで回し続ける川崎はやっぱりさすがだった。
しかし、後半早々の4点目で中央を固める鳥栖は山崎を入れてより固まる。
しかし、それ以上に「外からは撃たない」というところもあり、
上手さはある川崎なのにそんなに怖い印象がなかったかもしれない。
 
これはまさに「鳥栖を相手にしている」印象だった。
 
だからこそ後ろで繋ぐところも
日野、河田が出てからも「奪い切る」ところができた。
 
最後は河原のカットから河田のゴールで5点目。
鳥栖は見事な勝利を飾った。
 
 
「紙一重」なのは間違いない。
しかしその紙一重を呼び込んだのは理由がある。
 
それにしても菊地、富樫は本当にすごい。
あれだけ後ろを見ながらプレスをして、体を張ってプレー。
 
菊地に関してはヒアンをよく見ていて、本当に素晴らしいパスをいくつも通した。
ヒアンのほうが感じてないシーンがあったほどに。
 
 
最後に富樫、菊地のプレスと、河田、日野のプレスの違いについて。
 
これは本当に面白い。
 
菊地、富樫はボランチを背中で消しながら、前に出る。
相手に「見える」位置からプレスにいくことで、パスコースを決していく。
 
これはイーブンな状況で、攻撃したい時。
こっちがラインを上げたいときにはパスコースを限定することが大事だ。
フリーでボールを蹴られたらいいボールが出てくるから。
 
逆に終盤は、ヴィニも河田も「隠れて」から奪いにいく。
相手の背中側から忍び寄り突つく。
 
リードしていて、後ろが重たい状況だともう運ばれるのは仕方ない。
前に人数が足りないので、パスコースを切って行ってもプレスがハマることにはならない。
 
だから、ワンチャン奪える!というのは相手への脅威も含めて正しい。
結局それで5点目を取れたのだからすごい。
 
富樫は鳥栖の新しい「池田圭」だ。
あれだけの泥臭さとファイターはまさに鳥栖の象徴。
そして菊地は鳥栖の新しい「鎌田大地」になりえる。
センスと才能の塊が強さと飽くなきプレスをしているのだからすごい。
 
という感じで、守備の不安定さはあるものの、前プレを諦めず
攻撃の手を緩めない良い試合でした。
 
 
 
 

 

※全選手レビューはYoutubeメンバー限定記事にて

https://www.youtube.com/post/UgkxVE7b7x1oBNribJPWPoQEmTKGvODCecbh

 
 

2024年5月11日 

サガン鳥栖vsジュビロ磐田 

3−0(OG・ヒアン・長沼)

 

ー中盤の撤退と河原の運動量ー

 

磐田はグラッサ、ジャーメインが不在。

上原と植村のボランチは深追いせず、鳥栖ボールになると引く。

 

中盤は撤退。

でもペイショットと石田は結構前まで追ってきた。

そうなるとどうなるか?

 

2枚に対して、

   河原

テヒョン 木村

   パギ

 

という4枚で剥がせる。

簡単だ。

 

そこで前進もしくはサイドで手塚が前で仕事をする。

久しぶりに左サイドぐるぐる攻撃が発動。

そこで仕留め役は横山。

十分に押し込んだらカットインシュート。

裏にスペースがあれば縦突破。

 

実に良い選択をした。

 

鳥栖としては前進するのが楽な分河原の運動量は少なくて済んだ。

でも相手DFラインは勝ちたいホームということもあり高めのライン。

 

前半終了間際のゴールは横山から富樫。

そして先制が効いて、ヒアンの裏のスペースも使えるように。

 

鳥栖としてはまさに狙った試合ができた。

 

なおこの試合をもって「ヒアンの縦ぽんで勝った」「鳥栖はこれでいい」などと

受け止めたのだとしたら、もう一回試合を見て欲しい。

 

ペイショット、石田は非常にいい選手だった。

その間で何度も何度も何度も何度も河原に出し続けるパギが居た。

手塚も「一度降りて受けてから前で仕事する」という縦の運動量を怠らなかった。

 

 

この2つの動きはこれまでやり続けていた相手を引き出す動きである。

その上でサイドに人を集めて中央もしくは逆サイドをフリーを作る。

 

富樫のゴールになりそこねたOGも、長沼もゴールもこの文脈からのゴールである。

 

ヒアンの追加点は本当に助かった。

 

しかし「これしかない」というプランではない。

 

「これもある」という点の取り方。

 

ようやく鳥栖が前を向ける日がきた。

 

 

僕らは夢見て生きている

どんなに悲観主義な人も

子供の頃に夢見たことは1度位あるだろう


お金持ち

スポーツ選手

ミュージシャン


何でもいい


そんな僕らは気付けば夢を追うことを

いつの間にかバカにしがちになっていく。


叶わないから、と。


叶わないものを追うものは愚か者だと言うことで


叶うまで努力し続けれなかった自分を慰めてるに過ぎない。


僕はどんなライブでもスポーツでも

「そこに立つことが出来なかった」人たちの

夢を勝手に載せて応援してしまう。


それだけの才能があれば、

それだけの技術があれば、


でもそれは彼らが血反吐を吐きながら会得したものなのだ。


そして相手にもそんな選手が11人居る。


お互いに潰し合いにくる中で

いいプレーがどれだけ出来るか?


僕らには想像も出来ない厳しい世界にいる。


それでも!厳しいことを一つだけ言う。

厳しいこと1つ試合するのが怖い選手は居るか?ボール貰うのが怖い選手は居るか?居るならば出るなピッチに立ちたくて立ちたくてでもその場に立てない人間が履いて捨てるほどいるんだ貴方達はそんな夢敗れた人たちの代表誇りを持って戦え!僕はそんな選手を誇りに思う

サガン鳥栖 対 湘南ベルマーレ 

1-2(富樫)

 

ーー

出来るだけ感情論抜きで今日の試合起きたことを書いてみます。

 

先制するまで。

前プレはいつになく積極的で、原田が復帰した右と、左のテヒョンも前に食いついてパスコースを潰す。

その流れでセットプレー取れている中でのCKからの先制!

木村が囮になり富樫が見事に沈めた。

 

失点まで

上手く相手に持たせつつ、クロス上げられたらはね返せばいいよね守備。

この辺はガンバや神戸相手に耐えきった自信も少し見えていた。

ただカウンターは繋がらず。

いくつかヒアンのチャンスもありそうで、枠には飛ばず。

つまり(鳥栖っぽいチーム)と戦ってる感じで繋がれるけど怖くない時間だった。

 

失点シーン。

阿部が左に流れてもった時に大外に畑も居た。

この展開ですぐクロスではなく1度外に出していたのがこれまでの湘南だったのが、阿部がすぐに入れてきた。予想外。

そして福田もそれに呼応。山崎の裏を取る。

いやぁそれにしても、だ。

山崎は1度大外レーン使うと思ってニア側にズレて行ったけど、え?て感じ。

GK正面の選手を離すのはありえない。

よって失点。

クロスは上げさせてもいいよね守備で

上げさせて中がフリーは聞いてないよって話

 

 

後半すぐ

鳥栖の右サイドでボールを囲んでるのに、

2列目のラインは左肩上がり。

長沼は奪って裏を取る位置に陣取る。

しかし右サイドで奪いきれず、

鳥栖の左に簡単に展開される。

 

テヒョンが引くも中央に落とした阿部に誰も付けず。

これ大外を長沼がカバーするか、河原、手塚のどちらかが戻れれば良かったのだが、この辺は攻撃時の配置と守備の配置が違いすぎるのが問題

可変式は相手を惑わすことは出来るが、イチイチ可変しないと攻撃出来ないのは問題。

つまり攻撃用に可変したら守備できないのもヤバすぎる。

ターン制のガンダムバトルならいいけど、リアルタイムバトルなので。

ただシュートは見事すぎた。

 

富樫と2トップ時代

1番何も出来ない時間だった。

横山を入れて富樫ヒアンの2トップに。

攻撃時にPA内に人が沢山入れるように、との願いは虚しく散る。

菊地が居なくなったことにより真ん中に誰も居ない

プレスの外を回すだけでたまに横山に入れても、完全に横山に入るタイミングで誰か一人は縦を切るようにハードワークしていた湘南。

なんならそのパスも弱くパスより走るほうが速いまであった。

こうなると横山は戻す以外出来ない。

そして横パス連続してたらどこかでミスする。

 

 

その後

その状況を改善すべく堀米を投入。

しかし点がほしい状況で前残りを敢行。

これも聞いてないよ。

堀米さんほどのベテランでも極限の状況で負けてる状況だと焦るんだよね。そりゃそうか。

さらにプレスが噛み合わないヒアン×堀米のコンビだとDFラインは上げれない。

あげてたら攻撃は出来ていたかもしれないが、

東京v戦のような失点が起きていただろう。

前節の反省を踏まえて無理しないDF陣。

これは成長してるのか学んでるのか

勇気がないのか、もう分からない。

 

終盤は(偶発的な)横山のシュートチャンスはあったものの、決まらず。

 

1-2で敗戦となった。

 

全体的にやりたいこと(後ろで剥がす、ロングボールの使い分け)や、失点後の立て直し、選手交代の意図などはとても細かく感じられた。

でも、結果が出ていない。

 

順位的にもチームレベル的にも

同程度の相手に

完全に2度追いプレスと、戦略で破れたのは

 

まあとてつもないダメージです。

 

それでもヒアンが決めてれば、てのは無くはない。

けど彼は豊田ではない。

 

21歳の外国籍の選手に全てを背負わすのは間違いだ。

のびのびやれてこそ、ヒアンは活きるだろう。

それは横山も同じだ。

 

彼は縦を切られると動けない。

そこを何とかしよう!と個人の成長を促すフェーズは終わりだ。

彼の武器を最大化して使ってあげないと行けない。

 

 

という事でチームの骨子を作り直すしかない。

間に合うかは知らない。

 

間に合わなければ落ちるだけだ。

それでも戦わなければならない。

 

なぜならばそれがスポーツだからだ。

 

怖い。

 

 

戦うとは

怖いと分かってなお挑むこと、だ。

 

どれだけの選手がここからの挑戦に挑めるか?

 

戦いきった後に、残留なのか降格なのか

それは単なる結果に過ぎない。

 

 

まずは戦え。

 

話はそれからだ。

 

サガン鳥栖 vs 東京V 0−2

 

敗戦の理由:

 

端的に言うと

「後ろに重たいのにDFラインは高い」

状態。

 

前半の入りはいい。

これはいつも。

 

それで勇気を持ってDFラインをあげる。

でも中盤から前に追い越す動きは少ない。

 

理由としては2つあって

・失点が怖い

・ヒアンでどうにかなっちゃう

 

だから中盤、特にボランチの選手がPA内まで追い越すシーンがほぼない。

守備も心配だし、ビルドアップが雑だからそのお手伝いに後ろに下がる。

      

絵にするとこんな感じ

ーーーーーーーーーーーー

   ヒアン

         富樫

 

  (謎の空白)

 

  菊地

長沼 河原  堀米 上夷

テヒョン 手塚

(謎のスペース)     

       山崎 

ーーーーーーーーーーー

 

そりゃセカンドボール取られるよね、って構造。

前半は悪く無いように見えて、ずっとこのスペースがあった。

 

で、まんまと突かれて、なぜか上夷が対応したけど、

対人守備は慣れてない感じでPKを献上。

 

実質ここで試合は終了した。

 

細かく言えばヒアンのチャンスは数回あった。

富樫のPK未遂もオフサイドはあまりにもギリギリすぎた。

 

不運ではあった。

しかし運があれば勝てたか?というとそういう試合ではない。

根本から連動ができていない。

 

好き勝手に追う前線のプレス。

掛かっていないのに上げるDFライン。

前につけても追い越さない中盤。

 

G大阪戦や神戸戦で見せた「行きたいけど一歩我慢する」守備のおかげで

攻撃で出ていくことを放棄したように見える。

 

それでもチャンスぽいのがあったのはヒアンのおかげすぎて、

逆にそれが悪い依存を生んでるようにも見える。

 

 

そもそもポゼッションして後ろで剥がしたいサッカーしているのに、

うまく剥がせないから人数増やして、なんとかビルドアップ成功して前進できても、

前線人いないし。。。

 

富樫が抜け出した「ワンチャンロング」や、

富樫からヒアンの「ワンチャンフライループ」が、

一発決まればシュートまで行けそうだけど、

そもそもそんな高難易度な一発を狙うサッカーだっけ?って感じ。

 

ヒアンの力は本当に重要だ。

しかしそれに任せることで、一発だけ狙うのならば、

後ろはもっと硬くするとか、サイドは個で打開するタイプを置くとかしたほうがいい。

 

微妙に部分的に成功しているだけに、選手としても変えにくいのだろう。

 

しかし、今の「積み上げ型」の先に勝利は見えているか

 

もし選手が信じているのなら、それは90分間やり続けてほしい!

失点したからって怖がって前にパス付けなくなるくらいならポゼッションをやる資格はない。

 

もし、この積み上げの先に「勝利」が見えてないなら、

即刻スクラップ&ビルドをして、チーム設計を考え直すべき。

 

 

5月

残りは、湘南、磐田、川崎、名古屋、FC東京。

5試合で勝ち点8をノルマと考えている。

 

 

鳥栖は「残留すること」が何よりも、誰よりも、選手や監督よりも上位に来る。

そういう優先順位のクラブだ。

 

僕は監督や選手が、というよりも、鳥栖が好きだ。

鳥栖を背負って戦っている目の前の選手・監督が

一番力を発揮できるように後押しをしたい。

 

ただ特定の誰かが活躍すれば負けてもいい、とはならない。

僕が鳥栖の選手を応援する理由は「鳥栖に在籍しているから」ということに尽きる。

 

僕らができることは限られている。

スタジアムで「笑顔で」「泣き顔で」感情むき出しに拍手をして、

声を出して、選手を応援して後押しすることしか出来ない。

 

選手が1%でも走る距離が伸びるなら、頑張れることが増えるなら。

そう思って、どんなに悔しくても手を叩くのだ。

拍手するのだ。

 

そんな思いで、鳥栖が勝つと果てしなく嬉しくて、

1週間ニコニコで過ごせて、

負けると、ずーっと考え込んで、

どうしたら勝てるんだろう、って考えて。

 

そんな日々がサポーターの日常だ。

 

 

サガン鳥栖。

 

 

「行けども地獄」

 

 

しかし、この地獄を乗り越えてこそJ1たる資格がある。

 

 

そんなぬるい選手たちじゃないだろ?

 

やれるだろ?

 

 

戦い切ってみせてくれ

 

 

サガン鳥栖 vs 柏レイソル

1-1(ヒアン)

ーーー

灼熱の柏での試合。

これをどう評価するかは難しい。


後ろでこねてた、なんて一言で片付けるのは簡単だ。

でもたぶん思ってる以上に蹴ってる。


で、簡単に回収されている。


鳥栖がやりたい事がほぼ出来なかったのは間違いない。

そんな中で鳥栖は右サイドに、問題を抱えていた。


ゴール前ギリギリでの、クリアがあったり、身体を張っていた割に、後ろに走られるのをあっさりと離す長澤の所で後手に回る。


その影響もあり右サイドからのビルドアップもままならず。


しかし柏も柏で問題を抱えていた。

サヴィオ以外に攻撃の完結を任せる事がなく

サヴィオが凄すぎる故に彼しか攻撃のスイッチが入れられなかった。


結果中央でどうにか、よりも

人の少ないサイドに流してからクロス、がメインの攻撃に。


しかしここは失点したシーン以外では

意外と高さの揃ってる鳥栖は

粘り強く守備を進めた。


実際後半はあれだけ攻められて無失点。


耐えていた。


みんな大好き(現実路線)で言えば

上夷を入れてしっかりと現実路線で逃げ切って

勝ち点1を取ったのだから

そちら派の人は賞賛したらいいと思う。


戦ってたし。



それはともかく1度サイドに流れる分

攻撃は読みやすいし

攻められてる割に

あ、守れるな、という感覚だったのではないか。


G大阪戦で得た(いざという時の守備)が

如実に経験として活きている。


まあ、いざという時が出てきすぎな問題はあるが。



さて鳥栖はそこから攻撃に移る際に

ビルドアップで剥がせず

ロングはヒアンに収まらず。


原田が居ない問題が顕著すぎた。


手塚の復調で光は見えたのだが、

今日はビルドアップが苦しいから、と

下がりすぎていたかもしれない。


そこまで相手は付いてこないから

裏も開かないし

後ろは数的優位というより渋滞。


ここら辺は次の試合に改善を見たい。


総評として

(どうにも暑さや連戦で状態が悪い中

 しっかりとアウェイで勝ち点拾ってきた)



という所か。


各選手の赤裸々レビューはまた

YouTubeメン限で。