そして、通訳の仕事で怒涛の三日間も経て、ようやくこれからは学業に専念します。
ツバメおこわ店主Hさんのおかげで、今年最後、という茶会には、思い存分やらせていただきました。
3種類の茶淹れ、説明、3つの詩と蓮茶の紹介、後から考えて自分がどれほど欲張りだったかはわかります。
▲二回目のオープンニング設え
Hさんのご提案で、ウエルカムティーの蓮茶に、台湾産の蓮の実の砂糖漬けを合わせました。
蓮茶は麦茶のようにベトナムで親しまれるキーワードしか聞かなかった私は、ツバメおこわへ通ってからよく触れる蓮茶のことで、ベトナムへ思いを馳せました。
そして、大学院で勉強した蓮茶の由来をご紹介しました。以下はこの記事で茶文化のことを触れませんけど、改めて今回茶文化のネタに込めた思いを綴ります。
お茶のことに戻れば、今回、自分の中のクライマックスは、一番目の杉林渓烏龍と、高山茶の氷で冷やしたお茶でした。
しかし、それに対して、一回目にご参加の方に、熱いお茶を飲みたいという要望がありました。
日本の食文化では、冷たいものはがぶ飲みするものだと思われるらしいです。
場に合わせて、熱いお茶を飲む杯も提供しましたけど、そこで、自分の思い込みを感じました。
二回目には、先に飲杯を蓮の葉の上に載せて、お客さんにどっちで召し上がるか選んでいただきました。
二回目には、先に飲杯を蓮の葉の上に載せて、お客さんにどっちで召し上がるか選んでいただきました。
▲高山茶で凍らせた氷に蓮のグラスとマドラー
▲冷やした杉林渓烏龍に合わせるバイン・イット・チャン。茶会二回とも写真を忘れて、後日撮ったものです。
Hさんに提案した時に、元々は豚の油っぽさが強いメニューを考えてたけど、結局バイン・イット・チャンにしようと決まりました。
緑豆の餡に、きくらげ、挽き肉、そして、もち米の皮の一品。びっくり茶会 には坪林の緑茶に合わせましたけど、今回の香り高い杉林渓烏龍新茶も随分いけると、二人で考えてました。
▲ミルキーチェーと原始林烏龍(ご参加の茶酔いさん撮)
実は、ミルキーチェーは、私の大好物です。この色合いのかわいい一品から、いつも料理人の込めた思いを感じます。
見た目は台湾の豆花を連想させるかのせいか、私にとってはノスタルジアな雰囲気にも満ちたフードです。
それに合わせるお茶は、やや杉林渓烏龍と同じ系統の梨山原始林烏龍です。ただ、味はより上品で、ふわふわして、幸せな気持ちを呼び寄せると思われるものです。
▲南国バナナのもち米包み焼きと蜜香紅茶(ご参加の方撮)
バナナは特別なものを使ったらしいです。甘みも酸味もほどよいです。
「コクとキレのある」、この蜜香紅茶に対する形容詞は、後から考えれば、コントラストも感じるけど、私にとって、こんな多層的な味覚経験を提供してくれるものです。
蜜香紅茶は、去年年末東京第一歩のウンカ茶会 を思わせるので、実は、私にとって、また思い出深いお茶です。
▲村上躍さんの急須は今回も蜜香紅茶に大活躍v(^-^)v
▲淹れ手の席から開始前見た景色は、まるで異国のよう。ベトナムに行ったことないんだけど、ああ、行きたい!
修論を完成するのに、読む資料や書く文章など、やることいっぱいあるのに、ブログもぐずぐずしてるうちに、こんな時間になっちゃいました。
茶の説明は科学的や農学的なことがわからないので、出会った経緯をしか話せなかった気がしますけど、昔、K師に言われたことを思い出します。「君にないことじゃなく、あることを思って茶を淹れなさい」と。
まだ茶の道のど真ん中にいます。ゴールは見えない上に、ゴールまでの道も模索しています。未知なことは山ほどあるけど、一旦走り出したら、未知な世界に怯むわけには行きません。
次の開催まで、また色々案を練って、茶を通して自分を成長させたいです。
そして、この次の記事は今回の茶文化ネタについてお話します。
*茶譜×メニュー*
序 ベトナムの蓮茶×台湾産蓮の実の砂糖漬け
一 2015杉林渓烏龍 春茶×バイン・イット・チャン(bánh ít trần)
二 2013原始林烏龍 冬茶×ミルキーチェー(chè khúc bạch)
三 2014蜜香紅茶 瑞穂郷公所コンテスト銅牌賞×南国バナナのもち米包み焼き(chuối bọc nếp nướng)
*BGM(二回目のみ)*
Suede - Dog Man Star
*ツバメおこわ さんのご報告*
お茶会一回目のご報告☆→♪
☆お茶会のご報告☆→♪♪
*茶会にいらしてくださった方の記事をリンクさせていただきます!ご参加いただき、ありがとうございました。
おうち茶館
文字の力に憧れている茶友です。いつか淹れてくれるお茶をいただけるんでしょうかw
俳茶居
知的なセンスに満ちたベテラン茶友です。いつも励ましてくれて、ありがとうございます!

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