毎日投稿歴カルテNO1683
底本 趙開美刊 「仲景全書」所収 『傷寒論』十巻
日本漢方協会学術部 編 東洋学術出版社
張仲景撰
序
余毎覧越人入虢之診.望斉侯之色.未嘗不慨然嘆其才秀也。
序
余は越人の虢(かく)に入るの診、斉侯の色を望むを覧(み)る毎(ごと)に、未だ嘗(かつ)て慨然として其の才の秀でたるを嘆ぜずんばにあらさるなり。
註
越人 戦国時代の名医扁鵲の名
虢(かく) 戦国時代の国の名
斉侯 斉の桓公。斉は山東省付近。
AI約
「私はいつも越人が虢に入って診察するのを見て、斉侯の顔色を見て、その才能の優れていることに感嘆しないことはなかった。」
怪当今居世之士.曾不留神医薬.精究方術.上以療君親之疾.下以救貧賤之厄.中以保身長全.以養其生.
怪しむべし。当今居世の士。曾(か)つて神を医薬に留め、方術を精究し、上は以って君親の疾を療し、下は以って貧賤の厄を救い、中は以って身を保ち長全し、以って其の生を養なわず。
註
当今居世之士:当今は現代。居世之士は世上(世間のうわさ)の士。 士は文武を学ぶ者の総称。
AI約
「今の世に生きる士(学者)は、医薬に心を留めず、医術を精しく研究しない。上は君主や親の病を治し、下は貧しい人々の苦しみを救い、中は自分の健康を保ち、長生きするためにその生を養うべきである。」
この文は、当時の学者たちが医術を軽視していることを嘆き、医術の重要性を説いています。何か他に知りたいことがあれば教えてくださいね。
但競逐栄勢.企踝権豪.孜孜汲汲.惟名利是務.
但栄勢に競逐し、踝(きびす)を権豪に企て、孜孜汲汲(ししきゅうきゅう)として、惟(ただ)名利に是れ務む。
註
孜孜汲汲 努めて怠らない様。
AI約
だ栄華や勢力を競い合い、権力者に取り入ろうとし、ひたすら名声と利益を追い求める。
この部分は、当時の人々が名誉や利益を追い求める様子を批判的に描写しています。
崇飾其末.忽棄其本.華其外而悴其内。皮之不存.毛将安附焉。
其の末を崇飾し、其の本を忽棄(こっき)し、其の外を華とし、而(しか)して其の内を悴(すい)にす。皮之れ存ぜずんば、毛将(は)たいずくんぞに附(つ)かんや。
註
崇飾其末.忽棄其本 枝葉末節の権勢を求めるため、外見を勿体らしく飾り、身体をも粗末にして根本を捨て去ること。
悴(すい)やつれること。
皮之不存.毛将安附焉 皮がないと毛のつくところはないのである。名利は、命があってのことである。
AI約
末端を飾り立て、本質を無視し、外見は華やかだが内面は衰えている。皮がなければ、毛はどこに付くことができようか。
この部分は、外見ばかりを重視し、本質を見失うことの愚かさを批判しています。
卒然遭邪風之気.嬰非常之疾.患及禍至.而方震慄.
卒然として邪風の気に遭(あ)い、非常の疾に嬰(かか)り、患及び禍に至り、而して方(まさ)に震慄す。
AI約
突然、邪悪な風に遭遇し、異常な病気にかかり、災難が降りかかってきたとき、ただ震えおののくばかりである。
この部分は、予期せぬ災難や病気に直面したときの人々の無力さを描写しています。
降志屈節.欽望巫祝.告窮帰天.束手受敗。
賚百年之寿命.持至貴之重器.委付凡医.恣其所措。
志を降ろし節を屈し、巫祝(ふしゅく)を欽望(きんぼう)す。窮(きゅう)を告ぐれば天に帰し、手を束(つか)ねて敗を受く。
百年の寿命を賚(たまわ)り、持てる至貴の重器を、凡医に委付し、其の措(お)く所を恣(ほしいまま)にす。
AI約
志を下げ、節を曲げ、巫祝に頼り、困窮を天に訴え、手を束ねて敗北を受け入れる。
百年の寿命を授かり、最も貴重な身体を凡庸な医者に任せ、その処置を好き勝手にさせる。
この部分は、困難に直面したときに人々が信念を捨て、無力感に陥り、無責任な医者に身を任せる様子を描写しています。
咄嗟嗚呼.厥身已斃.神明消滅.変為異物.幽潜重泉.徒為啼泣.痛夫,
咄嗟嗚呼(ああ・・・)、厥(その)身は已(すで)に斃(やぶ)れ、神明は消滅し、変じて異物と為す。重泉に幽潜し、徒(いたず)らに啼泣(ていきゅう)を為す。痛ましいかな。
註
欽望 懇願すること。
咄嗟嗚呼 詠嘆・嘆息の声。二重のなげき声。尋常でない嘆き表現。
AI約
ああ、突然のことよ。身体はすでに倒れ、精神は消え失せ、異様なものに変わり果てた。深い泉に潜み、ただ泣き叫ぶばかりである。なんと痛ましいことか。
この部分は、突然の災難や病気によって人が無力になり、悲しみに暮れる様子を描写しています。
挙世昏迷.莫能覚悟.不惜其命.若是軽生.彼何栄勢之云哉.
世を挙げて昏迷し、能く覚え悟ること莫(な)く、其の命を惜まず。是の若く生を軽ろんじ、彼何の栄勢之を云わんや。
AI約
世の中全体が混迷し、誰も悟ることができず、自分の命を惜しむことなく軽んじている。このように命を軽んじて、どうして栄華や勢力を語ることができようか。
この部分は、世の中の人々が自分の命を軽んじていることを批判し、そのような状態で栄華や勢力を追い求めることの無意味さを指摘しています。
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