病院毎日投稿歴カルテNO1392

 

なぜ

小建中湯が

 

排便障害あり。 

下痢と便秘を繰り返し

機嫌が悪く

夜泣きが激しい

子供に効果があったのか

 

2

 

小建中湯

 

昨日のツムラの

HPでは

 

虚弱な子どもの体質改善などに使われる

と書かれているが・・・

 

 

 

 

「勿誤薬室方函口訣』

 

浅田宗伯の漢方集(方函)とその解説(口訣)を一書に合わせ、宗伯の著作中より備考文献を配し、上欄に考註・用語註・参照類方等を註記。 

 

によると

 

此の方は中気虚して腹中の引はり痛を治すすべて古万書に中と云う は脾胃のことにて建中は脾胃を建立するの義なり 

 

此の方は柴胡鼈甲、延年半夏、解労散などの如く、 腹中に呟癖ありて引はり痛と異にして 唯、血の乾き、俄に腹皮の拘急する者にて、 強く按ぜば底に力なく、警ば琴の糸を上より按が如きなり、 積聚腹痛などの症にても、すべて建中は血を潤し、 急迫の気を緩むるの意を以て考え用べし、全体、腹くさくさとして無力、その内にここかしこに凝ある者は此の湯にて効あり、即 して汎く運用すべし。

 

則ち後世、大補湯、 人参養榮湯の祖にして、 補虚調血の妙を寓す、 症に臨 んで運用すべし

 

 

新古方薬嚢

荒木性次 著では

 

腹中急に痛む者、 其の痛み具合は引っぱられる様に痛むもの多し。胸 の動悸高き者、身体疲れ易く手足の裏ほてり時に鼻血を出したり腹痛したり動悸したり手足がだるく絞められる様に痛みたり又は唇口中等はしゃ ぐ者。顔色勝れず身体痩せ動悸したり腹痛みたりして小便の回数多き者 などに本方証多し。

 

 

 

それならと

 

過去の古典から

調べると次のようになる

 

【条文】

 

① 傷寒.陽脈陰脈弦. 法当腹中急痛者. 先与小建中湯. 不者与小柴胡湯主之.(「傷寒論」 太陽病中)

 

② 傷寒二三日. 心中悸而煩者. 小建中湯主之. (同)

 

③虚労裏急.悸, 紐, 腹中痛. 夢精, 四肢酸. 手足煩熱、咽乾口、小建中湯主之. (「金匱要略」 血痺虚労病)

 

男子黄. 小便自利、当与虚労小建中湯. (同黄疸病)

 

⑤ 婦人腹中痛. 小建中湯主之. (同・婦人雑病)

 

 

 

処方は以下の様に用いる。

 

【処方内容 服用方法】

 

桂枝 3.0 甘草 3.0 大棗 4.0 芍薬 6.0 生姜 3.0 膠飴 26.0 以上を水280で煎じて120とし、 滓を去ってから膠飴を入れて溶かし、1日3回に分けて温服する。

 

 

と書かれても

チンプンカンプン

 

 

池田政一先生の

臓腑経絡からみた

漢方と鍼灸によると

 

 

【病理・病症】

 

悪寒や発熱があって、いかにも太陽病や少陽病だと思われる病症を現 しているときに本方証のことがある。 このような病態を内藤希哲は裏表病と表現した。

 

これは表証もあるが裏虚もあるので、先ず裏虚を補ってから表証を治療するべきだと、いう考えである。

 

これは虚を先に補うという古典理論に適った考え方である。 裏虚とは何かというと、これは津液の虚である。 小建中湯の場合は脾の津液の虚である。 津液の虚によって発生した熱が、いかにも太陽病や少陽病のような病症を現しているのである。

 

事実、 発熱して倦怠感があり、 腹痛、食欲の減退、 動くと動悸がする などいう時に小建中湯を与えて解熱することがある。 そのために条文にも小建中湯を与えて癒えない場合は小柴胡湯だとある。

 

本方は虚労病に用いられる。 虚労病とは虚弱な者が無理な労働を行うことによって発する病で、津液や血の虚が主体である。脾虚の虚労の病症は腹痛、下痢、便秘、手足の煩熱や倦怠感や痛み、 食欲減退、疲れると口渇、 夢精、小便自利などである。

陰虚であれば熱が発生している。 その熱が肝胆に波及して黄疸を出すことがある。

 

小建中湯の虚労の主な病態は胃腸を中心とした内の弛緩である。 その ために腹痛し、逆に手足や陰茎は引きつり、手足の倦怠感や煩熱、失精、動悸などが起こるのである。 この胃腸の弛緩を引き締めるのが苦剤の方薬である。

 

 

また

 

 

【鍼灸証と治療法】

 

脾虚陰虚熱証である。 胃腸には虚熱がある。 大陵、太白を主に補うが、三陰交を用いてよく、三里(足)には輸写を用いる。 輸写とは深く刺して陰を補う方法である。浅く刺して陽を補うのを補法と言い、 深く刺して陰を補うのを寫法というが、気血を排出する演法と区別するために輸 写と言っている。 担者で高法といっているのは、この絵も含まれる。

 

腹部は中胱、 天框、外陵 関元などを用いる。 背部は脾兪、胃兪、三焦兪に透熱灸 (各20壮程度)を施すと倦怠感などが取れる。

 

参考

胃腸虚弱者で虚労症状がある者、疲れると動悸、息切れが起こりやすい者、下痢や便秘があり、腹痛が起こりやすく、食欲が減退しやすい者、小児の夜尿症 小児の鼻出血、全身倦意感、手足の須熱などに用いる。

 

と記載がある。

 

 

 

明日は生薬を

分解してみよう

 

 

明日に続く

 

 

今日はここまで

 

 

    
今日も一日良い日で
 

最後まで

 

読んでくださり

ありがとうございました。

 

 

毎日ブログ挑戦中

 

いいね

 

を押して頂ければ

今後の励みになりますので

宜しかったらお願いします    

 

【自己紹介】

 

広島海田まつたに鍼灸整骨院

 

◆ 院 長  松谷行晃

 (まつたに ゆきてる)

 

その1

 

中国南京留学経験のある

鍼灸師

柔道整復師

相談支援員


 

その2

 

臨床経験

39年 1983~

(2022年現在)

 

 

その3

 

森ノ宮医療大学教授

整形外科医

久保教授が推薦

 

 

 

その4

 

施術実績

1万人以上

 

 

その5

 

講道館柔道2段

 

 

鍼灸手技の妙技【まつたにstyle】

若い時は陽気が盛んで歳を取ると陽気の発散が低下するを考える【まつたにstyle】

 

◆難病を鍼灸治療で効果的改善

◆柔整保険適応で急性外傷施術

 

「中国医学」の

まつたに鍼灸整骨院です

「西洋医学で治らない病気やケガ」

中国医学で根本治療の挑戦中です。

 

柔道整復師としての紹介

 

    

 

まつたに鍼灸整骨院に行くには

 

 

住所 広島県安芸郡海田町窪町4-46

サンシャミィビル201

完全予約制(お電話下さい)

電話 082-823-8853

 

診療時間 

 

火曜午前休診

日祝祭日/休診

お気軽に御相談ください

 

上矢印ホームページ

 

 

Pick Item

#海田

#かいた

#まつたに鍼灸整骨院

#漢方医学

#東洋医学

#中国医学

#接骨院

#保険

#腰痛

#自律神経

#肩の痛み

#シビレ

#膝の痛み

#首の痛み

#保険適応

#相談無料

#代替医療

#根本