中島哲也監督の映画が好きだ。

初めて観たのは「嫌われ松子の一生」。「告白」も良い映画だった。

一方で「来る」は最低。。。実力ある監督がなんであんな作品を撮るんだと、不思議に思ったのを覚えている。

 

本作は2004年公開。もう20年以上前になる。2000年代のどこかまだのんびりした、どこか余白のある時代の空気が色濃く、懐かしい気持ちになった。2010年代に入るとスマートフォンが一気に普及し、同時にSNSも世界中でコミュニケーションのスタンダードになると、人と人の出会いやつながりにも大きな変化が生まれた。

 

本作ではピンクハウスがモデルになっているだろう、ロリータファッションが趣味の桃子(深田恭子)と、ヤンキーでレディースのイチゴ(土屋アンナ)という、およそ交わることの無い二人が出会い、お互いが無くてはならない存在になっていくシスターフッドストーリー。出会いの場も、雑誌の掲示板だったりするのが時代を感じさせる。

 

二人の出会いは下妻という茨城の地方都市という狭い世界の中で起こっている。狭い世界ながらも、異なる価値観と世界で生きる二人は偶然か必然かはともかく出会った。スマホ、SNS全盛期でも同じことが起こっているが、目の前に横たわる世界はBeforeスマホ・SNS時代より格段に広がっている。時代を問わず、人と人の出会いには偶然と必然が伴う。だが、そこには必ず人間の意思が関わっている。どう生きるか、誰と生きるか、そんな自問自答を繰り返すことで、知らない誰かとつながることもある。

 

2006年公開の「嫌われ松子の一生」のような独特のライティングと色彩感覚による絵作りは、この作品でもすでに見られる。ハイトーンのような画像にジェットコースターのようにテンポよく流れていく風景。小気味よいセリフ回し。そんな演出に深田恭子と土屋アンナのキレのよい演技がハマっている。

 

中島哲也の映画に出たいという役者はたくさんいるらしく、脇を固めるキャストもなかなかの個性派ぞろい。

桃子の母に篠原涼子、祖母に樹木希林。父親に宮迫博之。イチゴの所属する暴走族の総長に小池栄子。更に阿部サダヲ、荒川良々、本田博太郎、生瀬勝久、矢沢心、岡田義徳、木村祐一らが名を連ねる。桃子が愛用している代官山のお店のマヌカンに名前の無い役で、真木よう子が出ていた。

 

一人で生まれて一人で死んでいく、友達なんかいらない、という信念で生きていた桃子と、同じ道を進む仲間とつるむのが美しいと信じてやまないイチゴ。この全く価値観が異なり、互いの生き方をどこか冷ややかに見ていた二人。そんな二人が何度も衝突を繰り返していつの間にか互いのことを必要と感じるようになるまでを見せる構成力がすばらしい。

冒頭、農道をホンダのかつて爆売れしたスクーターDJ・1R(懐かしい。大阪時代の実家にはDJ・1があった)を駆って農道を爆走中、四つ辻で軽トラに跳ねられて宙を舞うシーンからスタートし、終盤近くでそのシーンに帰ってくる。

 

そのあとの牛久大仏の見える原野での、暴走族によるイチゴへのリンチの場に現れた桃子による乱闘シーンが秀逸だ。

BGMに流れるのはヨハン・シュトラウス2世の「青く美しきドナウ」。「2001年宇宙の旅」でも使われた名曲だが、まさか牛久大仏を背景にこんなにハマるとは笑

シリアスとコミカルのまぜ具合が絶妙で、桃子もイチゴもとてもしんどい人生を生きているのに、どこか肩の力が抜けていて滑稽だったりする。

 

全然違う世界観を持つ二人。でも二人とも最後まで自分の生き方を曲げなかった。その生き方だけが二人の共通項であり唯一の絆なのだ。全編通して滅茶苦茶なストーリーに見えるが、人間、他者にカッコ悪く見えても信念を貫くことで道は開けるし、一人で生きるより二人の方が人生豊かになる、という爽やかな青春譚なのだ。

若き日のイケイケの深田恭子と土屋アンナの活き活きとした演技が心地よい名作です。

1976年公開の不朽の名作に、ネタバレ有りもくそもないが、、、、苦笑

 

映画好きの少年時代、かなりの数の映画を観たが、あれからもう40年近く。むかーし観た時の記憶のままの映画がたくさんある。北京に来てから、気が向いたらそういった映画を観ることが多いのだが、このロッキーもその一つ。

昨晩、たまたまやっていたので何気なしに観たらどんどんのめり込んでしまい、結局最後まで観てしまった。

 

大昔に観たっきりで、あやふやな記憶でしか覚えていなかったが、昨日観てあらためてこんな映画だったっけ??と感じる。

どうしても、終盤クライマックスのロッキーとアポロ・クリード(カール・ウェザース)との死闘から、とにかくビル・コンティの有名すぎるテーマに乗せて大いに盛り上がり、大団円のうちに終幕。。。という印象しかなかった。

 

すなわち、前半から中盤の記憶がほとんどない。あのフィラデルフィア博物館の階段をかけあがるシーンとか、精肉店の冷凍庫で吊るした冷凍肉をボコりまくるとかのシーン以外は。

 

だが、そんな単純な映画ではなかった。

脚本家としては素人のシルベスター・スタローンが脚本を書き、低予算で撮った映画とは思えないほどストーリーが活き活きとしている。前半から中盤にかけてはニューヨークの底辺で貧困と孤独に押しつぶされそうになりながらも、ピュアで優しい心を持って生きる一人の青年の物語だ。

ロッキーが恋する女性のエイドリアン(タリア・シャイア)も、特別美人というわけでもないところがいい。(なんと彼女、あのコッポラ一族だったのね。恥ずかしながら知らんかった・・・)

 

ロッキーとエイドリアンの貧しい暮らしの中での小さな幸せを丁寧に描いたからこそ、あのラストシーンが引き立つ。ロッキーってボクシングシーンが有名だが、2時間あまりの尺のうちあの死闘のシーンはわずか15分程度なのだ。大半は一人の青年の地味な青春譚である。

 

最近こうやって若い頃に観た映画の振り返りをしているが、とても楽しい。10代、20代の感性と、50代の感性で作品の楽しみ方も変わるし、受け止め方も違ってくる。

次は何を観ようかな。。。

順義は今年1月に経営母体が変わって、名前が北京ゴルフ俱楽部に名称変更したが、ブログのタイトルを変えると検索がめんどくさくなるので、そのままに。。。

 

北京でゴルフは1カ月ぶり。今回は自工会コンペの持ち回り幹事だったので、ヨシさんとその準備、当日の運営などそれなりに大変だった。ナリさんは帰任してしまったが、チョーGさんがいてくれるので、ゴルフ場とのやり取り、交渉では非常に助かる。

 

朝4時半起き、6時前出発でヨシさんとゴルフ場へ。ちょっと遅れてしまったのだが、受付時間には間に合った。ゴルフ場の人が受付をやってくれるのだが、すでにチェックインした人が4名。。。。早い。。。。。

 

朝ミーティングを行い、スタートの7:28より少し早めに始める。

今日は13人4組。大手部品メーカーD社のITさんから、ぜひ一緒の組でとの要望あったため、幹事特権で同組にアレンジ。もう一人は感じのヨシさん。ところどころ白ティが前に出ていたので、いつも短いのに更に短くなってしまった。

本当はブルーティ(6,000y)でやりたいのだが、、、、

 

どんより曇っていて気温は高くないものの、一日通して湿度が高くサウナのようだった。

 

OUTコース

 

1 ミドル 306y 5-2 トリ LB

2 ミドル 302y 3-1 パー

3 ショート 130y 1-2 パー

4 ロング 422y 4-2 ボギー

5 ミドル 347y 3-2 ボギー

6 ミドル 229y 2-2 パー

7 ショート 121y 2-1 パー

8 ロング 465y 3-2 パー

9 ミドル 322y 2-2 パー

 

【ティショット】

1 X右

2 〇

3 〇8I

4 〇左

5 X左

6 〇7I

7 △PW 枝に当たりショート

8 〇

9 〇

 

MATT 41 スタートホールを挽回

ITさん 42 こちらもMATT同様一カ月ぶりとのこと

ヨシさん 57 まずまず

 

スタートホールは珍しくとんでもないスライスで林の中。マリガンルールありだったが、林の見えるところに落ちたので打ち直しせずに、行ってみればあるだろうと思って現地に着くと唖然。。。。草を刈っていなくてボーボー。みんなで探すも見つかるはずもなく、無念のロストボール。

なんとかトリで納めたが、波乱のスタートに。

ITさん、ヨシさんとともに、MATTも打っておけばよかった、、、笑

 

その後はあまり色々と考えず、アドレスの方向と雨でライが悪かったのでダフリだけを気を付けて打ち続けていたら、いつの間にかいいスコアになっていた。アプローチとパットがまずまず冴えていたが、アイアンショットも悪くはなかった。

 

グリーンはかなり重かったので苦戦したが、それでもなんとかタッチは合わせられたと思う。

 

ハーフでのアイスバーのサービスは健在。水のペットも2本つけてくれるしサービスよい。

 

INコース

 

10 ミドル 292y 3-1 パー

11 ミドル 347y 3-3 ダボ

12 ショート 142y 1-2 パー

13 ロング 489y 4-1 パー

14 ミドル 330y 2-2 パー

15 ショート 149y 1-2 パー

16 ミドル 353y 3-0 バーディ

17 ミドル 303y 2-2 パー

18 ロング 473y 3-3 ボギー

 

【ティショット】

10 〇

11 〇

12 〇PW

13 〇

14 X左

15 〇8I

16 △右

17 〇

18 〇

 

MATT 41-38 79 最後のロングがパーだったらベスト更新だったが、、、

ITさん 42-43 85 今日は調子上がらずでした

ヨシさん 57-51 108 後半は改善

 

色々惜しいラウンドだった。

11番、いつもティショットを失敗しダボ以上になってしまう魔の(?)ホール。今日は思い切ってフェアウェイ左のバンカー上を狙って打ったら、今までのこのホールの中でもベストショットに。フェアウェイど真ん中から残り130y弱。9Iで打った球はミスって右のバンカーに。ガードバンカーは克服したので上手く打ててオン。しかしファーストパットをミスってショート。1mのパットも引っかけてしまい入らずの3パットダボ。

 

もはや呪われているとしか言いようがない。。。

 

11番以外はすべてのホールでパーオンか、もしくはナイスパーセーブ。

 

14番はティショットを左に曲げてしまい、バンカー上のラフ、左足下がりの難しいライ。140yを7Iで低い球を意識して打つと、そのままライナーでグリーンまで転がっていきオン。ナイスリカバリーでパー。コンコルド青木が言う通り「ゴルフはゴロフ」だ。

 

16番はカラーからパターでチップイン。パターで寄せるコツはフォローを長くとって球を送り出すように打つと、距離感を合わせやすい。

 

18番は残念だった。ティショットナイス、セカンド5Iはダフってミス。110yをPWでやや引っかけてしまいピン左にオン。しかしここは左から右にかけてものすごい段差がある。しかもグリーンが剥げ禿げで、砂を撒いているので転がりが悪い。ロングパットはミスって大ショート、2打目は上手く寄せてOKも3パットボギーにしてしまう。

 

午後になって蒸し暑さが増してきた。暑い。。。

 

今年の夏は暑かったこともあり、フェアウェイの芝も剥げ禿げ。

特にアプローチで神経を使った。

 

終わって表彰式を開催し、無事終了。

MATTはハンデが4しかなかったが、79で回ったので3位に入賞。

次回はハンデ3になってしまった。。。。

 

アメリカ時代以来の79。できればベスト更新したかった。

ベスグロはT社の上手な方と同じスコアになったが、年齢であちらがGET。

今日はアイアンの調子が良かったのだろう。2つのホールでピンのすぐそばにボールマークがあった。止まる球なら、OKパットの位置だが、プロではないので、球は止まらず、、、笑

 

8月末ということで暑さを覚悟したが、蒸し暑かったもののゴルフにはまずまずの天候だった。

次回は10月開催。その前に別のコンペが来週あった(また幹事)。

来週も気持ちよくゴルフができたらいいな、と。

 

 
地味ながら丁寧な脚本と洗練されたキャスト、計算された音楽など完成度の高いドラマだったが、昨年春の放映後の反響がすごかったらしく、この夏続編が放映された。
ドラマ最終回のその後を描いた作品だったが、あの世界観のまま穏やかな日々が流れるお話だった。
 
主人公のさとこは一生付き合っていかないといけない病気を抱えており、そのせいで人生がスローライフとなっている。その生き方が、現代の忙しい人たちの憧憬となったのだろうか。同じようなドラマにテレ東の「À Table!」があるが、あちらも観ているとこういう生活が理想なのかも、、、、、と思ってしまう。
 
外食するよりも、自分で好きな食材を買ってきて、その時に食べたいものを食べる。
上手くできたら嬉しいし、できなくても次はこうしよう、と楽しみが増える。
高級なものや特別なものはいらない。旬の素材を美味しくいただく。これ以上の贅沢は無い。
ここ10何年は海外駐在とかあちこち飛び回って何もできないが、定年退職したら今までできなかったそういうスローライフをやってみたい。宇都宮はそういう点では住みやすい街だと思う。
 
このスペシャルにはレギュラーメンバーは総出演、ゲストに徳永えりが福士誠治演じる唐圭一郎の妹役で出ていて、おーっ!と思った。
 
今回も春の野菜を使った料理が随所に出てきた。また豆腐の味噌漬けは日本に帰ったらやってみたい一品。
季節ごとにスペシャルでやってくれると嬉しいドラマである。

 

 

映画を観て、富田靖子の「さびしんぼう」を聴きたくなった。

熱心なファンの方がUPしてくれたようだ。

80年代の雰囲気が詰まったMVがとても懐かしい。

よく見ると視聴数が少ない。。。。。

この視聴数ではさすがに配信で聴くことはできないだろうなあ。。。無念。

 

大林宣彦監督の「尾道三部作」で、唯一観ていなかった作品がこれ。なぜかというと、おそらくテレビでの放映が少なかったからではないかと思う。それも今日初めて見て理由がわかった。今、この作品を観たらとてもTVで放映できる内容ではないからだ。特に物語の前半部、主人公の学校生活のシーン。現代ではNG行為・ワードのオンパレードだから。

 

冒頭~30分ほどは、尾美としのり演じるヒロキとその悪友たちの悪戯による「キ●タマ」騒動で盛り上がり、後半のノスタルジックで甘い青春譚とのGAPが激しい。この最初の30分で現代の若者は軒並み脱落するかもしれない。それは秩序とコンプライアンスを重んじる現代日本においては、異常でカオスな世界でしかないからだ。41年前の日本(MATTも劇中の”さびしんぼう”を演じた富田靖子と同じく16歳だった)って、こんな感じだったっけ。覚えてないや。。。笑

 

大林宣彦監督は独自の世界観をお持ちの天才肌なので、敢えてなぜこんな映画になってしまったのかを問うような無粋なことはしない。おそらく自分が本当に描きたかった中盤~後半部分を際立たせるため、日常のどうでもいいバカな現実を見せることで、コントラストを高めたのではないかと思う。

 

監督は尾道三部作のうち、「転校生」と本作で山中恒の原作を用いている。「おれがあいつであいつがおれで」であり、「なんだかへんて子」である。ちなみにMATTは小学生か中学生のころ読んだ「ぼくがぼくであること」がとても印象に残っていて、幼いMATT少年の人格形成に大きく影響したと考えている。

 

さて、映画の中で不思議な存在の”さびしんぼう”含め一人四役を演じたのが、当時16歳の富田靖子。「アイコ十六歳」でデビューしたころの彼女は本当に愛らしかった。それが昨今では普通のお母さん役もあるものの、「鈴木先生」や「おいハンサム!!」などで見せる「ちょっと怪しい中年女」がハマりまくっている。16から芸歴を重ねて役者として鍛錬を重ねてきた結果だろう。だが16歳の愛らしい少女の頃の富田靖子を知る身としては、なんとも複雑な気持ちになるのも真実。

 

映画では他の尾道作品と同じく、大林監督の尾道への愛情があふれんばかりの美しい街並みが見られる。「転校生」「時をかける少女」を見て尾道に行きたくなり、実際に学生時代に足を運んだ。瀬戸内の穏やかな海と坂の多い風景が織りなす、箱庭のような景観に感動した。三部作の中でも「さびしんぼう」は、尾道の風景を特に抒情的に撮っているように感じた。

 

「さびしんぼう」を情感豊かに演じた富田靖子は、演技力というよりフレッシュな若さから来るものであったと思う。ただ、それでも彼女の持つコケティッシュな雰囲気は独特のもので、やはり彼女がキャストされて正解だったのだろう。

物語終盤、ヒロキの実家の寺の階段での、冷たい雨の中での抱擁シーンは映画史に残る美しいカットだった。

 

人間、何歳になっても恋はできる。ただ、10代の頃の恋はもう二度と戻ってこない。セピア色に色あせた写真のように、経験したはずなのにあいまいで遠い記憶になってしまい、一部の記憶は自動的に美化されていく。”さびしんぼう”は、そんな切ない記憶の象徴であり、思い出すと胸が痛むけれど忘れられない、忘れたくない大切な記憶なのかもしれない。

 

41年も前の映画なので、出演者がみんなとても若いのが面白い。

藤田弓子、小林稔二はヒロキの両親役。樹木希林、小林聡美は親子の役だったが、本当の親子のように見えて微笑ましい。

岸部一徳、やたらとスカートが落ちてパンツ一丁になってしまう(笑)秋川リサ、佐藤 允など。峰岸徹、根岸季衣は友情出演。またおばあちゃん役で浦辺粂子が。この撮影の時すでに83歳だったのね。。。

 

この映画でもうひとつ忘れてならないのが、富田靖子の歌う主題歌「さびしんぼう」だ。全編に流れるショパンの「別れの曲」をモチーフにしたこの歌が、また映画の世界観を引き立たせてくれる。残念ながら配信で買うことができない幻の曲となっている。広田玲央名の「だいじょうぶマイ・フレンド」とともに、配信プラットフォームで聴けるようにしてもらいたい。

 

たぶん、、だけど賛否別れる作品なのかもしれないけど、この映画が尾道三部作で監督が一番撮りたかった映画なのだろう、と感じた。それはきわめてわがままなつくりだからだ。商業映画は面白くないといけない、というのも正しいが、映画好きとしてはこういう映画もあっていいと思う。たった一シーン、深く心に刻まれる美しいシーンがあれば、それで名作なのだ。

 

 

松原みきの1979年の楽曲。

音楽配信サービスの充実により、世界中の音楽が手軽に聴けるようになった。

2020年代に入り、40年以上前の日本のシティポップが世界的に流行に。

この曲もそんなリバイバルを果たした一曲。

 

なんとなく子供の頃に聴いたことがあるなあ、、、程度でしかなかったが、あらためて聴いてみるととても新鮮。

50代以上の世代には20代の頃に流行ったAORな雰囲気で懐かしい。

 

今回はMs.OOJAのカバーを購入。

彼女の張りのある声がこの曲の透明感を増し、オリジナルに匹敵するクオリティとなっている。

リフレインが多いのが時代を感じさせるものの、素晴らしい楽曲は時代を超えても受け入れられる。

そして実力ある歌い手がカバーして、後世へと引き継いでいくのだろう。

 

 

8月19日は中国では七夕の日。

日本のバレンタインデーのように、恋人同士の日になっているそうで、日本の七夕の風習とはちょっと違うみたい。

 

その七夕の日の夕方。

いつものように地下鉄で帰ってショッピングモールを出ると、親子連れが空に向かってスマホを向けていた。

何だろうと思い、視線の先を追うと空に光のカーテンが。

 

アメリカ時代はよく変わった形の雲や、不思議な色の空を見かけたらスマホで記録していたが、中国に来てからは土日に出かけないことが多く、あまりコレクションが無い。

 

写真で見るとイマイチなのが残念だが、なかなか面白い空模様だった。

蒼井優。

 

「Tシャツが乾くまで」を観ている。これまでの生方美久作品と比較して、各段に名作の予感がする。

彼女の作品は毎回とてもいい役者が出ている。

そして今回も実力のある演者4人が作品を盛り上げる。

 

主演は蒼井優だ。

彼女のドラマ、映画はこれまでも何度も観てきている。

情感豊かな演技を見せる素晴らしい女優さんだと思っていたが、今回のドラマと同じ時期にNetflixで配信された「ガス人間」で、やられてしまった。

 

今日、「Tシャツ・・・」の7話が放映された。

充(松山ケンイチ)と話し終えて、なんとも名状し難い気持ちになり、思わず家を飛び出そうとした咲子(蒼井優)。

そんな咲子の腕を充はつかんで止めようとし、「園田さん(中島歩)のところに行くのか」と訊く。

「行かないでって言える…?」と咲子に逆に訊かれて戸惑う充。

そんな充を見てものすごく色々な感情が入り交じった涙顔を一瞬したのちに家を出て駆け出す咲子。

 

この時の蒼井優の表情がとてもすごいと思った。

あのような感情表現が自然に出てくるなんて。このドラマでの蒼井優演じる咲子は本当に素晴らしい。

観ているこちらも、思わず咲子に感情移入してしまう。

 

蒼井優の大ファンになってしまった。

それほどに、このドラマでの彼女は魅力的だ。

推しの土村芳が出演している、というだけで観始めたこのドラマ。

夏ドラマは豊作で並行して8本も観ていて、それほど期待していなかったのだが、いやいやどうして今クールでも一番の秀作だった。その割にネットでは全然話題になっていないのが不思議なほどだ。

 

NHKの医療ドラマは骨太である。民放のそれとは格が違う。今回のドラマでもそのことがあらためて心に刻まれた。

原作者の夏川草介は真面目に現代の日本の医療問題を考え課題提起をしており、NHKはそれを安っぽくなくしっかりと丁寧に、良い役者で作りあげている。

 

過疎化と医師の都市部集中による地域医療の衰退、そしてすべての日本人の問題である「いかに死ぬか」というテーマが全編通じて展開される。重いテーマではあるが決してドラマチックに描くことなく、医療現場の医師や看護師の日常をリアルに、時に肩の力を抜いた演出で見せ、観る側を疲れさせない。ベテラン・羽原大介の脚本も良かった。

 

長野県安曇野市の梓川病院と言う病院が舞台。ここは高齢者が入院してくるケースが多く、決してすべての入院患者が助かるわけではない。同じNHKの「おわかれホスピタル」を思い出す。そこでは終末医療のホスピスが舞台であったが、この梓川病院は普通の民間病院だ。そこでは現代日本でよくみられる、寝たきりの高齢者への胃ろうなどの措置による延命治療が行われている。

 

主人公の看護師・月岡美琴を演じる福本莉子と、研修医の桂正太郎を演じる菅生新樹が物語の中心。吹越満(三島医師)、内藤剛志(谷崎医師)、本田博太郎(院長)ら、そして土村芳(主任看護師・大滝)、田辺桃子(看護師・沢野)、野波麻帆(看護師長・和田)、半崎美奈(白川れい)、美琴の母に富田靖子と、さすがNHKの布陣。

 

手塚治虫の不朽の名作「ブラック・ジャック」は、世代を超えて愛され語り継がれているが、そこで一貫して描かれていたのは、人の命の尊さと儚さ、そして医療の限界であった。MATTは小学生の時に「ブラック・ジャック」と出会い衝撃を受けた。命と向き合う医者の覚悟と絶望、そして孤独を、手塚治虫が冷徹に描いていたからだ。

 

このドラマはまさに「ブラック・ジャック」が描いた世界を表現しており、生きるか死ぬかで感動する普通の医療ドラマとは一線を画している。

劇中で谷崎医師はまさに苦悩の中で日々治療にあたる医師の代表のような存在である。

彼と若い研修医・桂の魂のぶつかり合いは見ものだ。そして、谷崎が助かる命と助からない命を選別する一貫した姿勢は、過酷な医療現場の真実というだけではない、もう一つの課題を浮き彫りにする。

 

それは人間いつかは死ぬ、その時にいかに死ぬか、ということだ。

家で命を看取ることが少なくなり、病院で最期を迎えることが多くなった日本人の命への向き合い方を問われている。

北欧では無理な延命を施さず、寿命が来たら自然の摂理に任せるという考え方が主流であるとの話を聞いたことがある。

亡くなった母親は生前、「年寄りは寝込んで食べられなくなったら終わり」と良く言っていた。家で自分の祖父母を看取った経験があるから言えたのだろうと思う。だから母親は自分が意識不明の寝たきりになったら、さっさと逝かせてくれと話していた。

 

敢えて誤解を恐れずに言うと、生ける屍のようになって生き続けることは、本人や家族にとって果たして幸せなことなのだろうか。死というものを自分事と捉えず、病院に押し付けている現状は決して健全ではない。

内藤剛志はこの谷崎という医師を全身全霊で演じていて好感が持てた。日々苦悩しながあ信念を持って職務を全うする谷崎という医師を、抑えた演技の中にも人間臭く演じていて素晴らしい。

また、谷崎とは違ったポジションで桂を温かく見守り指導する三島医師を演じた吹越満も、最近円熟味を増してきたと思う。

 

内藤剛志。本ドラマにおける内藤演じる谷崎の存在は大きい。

光の加減でそう見えるのか、髪色がブルーのような、、、カラーしているのだろうか、、

 

看護師には土村芳、野波麻帆、田辺桃子と素晴らしいキャスティング。土村芳は出番はまあまあだったが、最近はこういった端役ばかりなので、もう少し主要なキャスティングで出てもらいたい。

野波麻帆はMATTの中では「おいハンサム!!」のシイナさんなのだが、彼女本当に美人で見とれてしまう。田辺桃子も美形だがそろそろ彼女ももっといい役での演技を見てみたい。

 

菅生新樹は兄の持つ鋭いナイフのような雰囲気が無く、とても親しみやすいキャラで今回のキャストにはぴったりであった。演技も決して派手ではないが、しっかりとしたセリフ回しで誠実さが伝わってきた。

福本莉子は、カメラワークと演出のせいか彼女の持つ清純さが際立っていた。彼女こそ朝ドラヒロインの筆頭と思わせるのは、まだ成長途上の雰囲気を持っているから。最近はある程度出来上がった女優さんのキャスティングが多いが、福本莉子は朝ドラを通じて大きく成長する、そんな期待を抱かせてくれる。

 

福本莉子。彼女の清純さを際立させるカメラワークが多かった気がする。。。

 

Wikipediaが貧弱なのでゲスト出演者などすべて網羅できていないが、おかやまはじめ、広岡由里子、平泉成、山下容莉枝、三浦貴大、六平直政らも出演。宇梶剛士はラスト近くに美琴の父親役で出演。

 

重いテーマに真っ向から取り組んだスタッフ、実力ある若手・ベテランの演者と確かな脚本・演出、そして美しい安曇野の景色など、非常にレベルの高い作品で心に残る良作だった。さすがNHKだ。