内藤瑛亮の映画は「ミスミソウ」がとても印象に残っている。

雪の中での殺戮シーン。白と赤のコントラスト、ただただ淡々と人を殺めていくだけのシークエンスが、なにかとても美しく見えてしまう背徳感。そして、女優としてほぼ無名に近かった山田杏奈の才能を開花させた作品を撮った監督。

それだけでもこの作品は見る価値あるが、そこに加えて主演が佐津川愛美というのが、更に興味をそそる。

共演も竹財輝之助と、演技巧者が作るホラーというのはそれだけで期待大だ。

 

「ミスミソウ」とともに、こういう作品に「何か」を求めてはいけない。

画面と音、構図に加えて役者の演技。それらが一体となったワールドが、背筋に悪寒が走るほど怖いかどうか。

「ミスミソウ」では、オープニングからずっと流れてくる不穏な空気感、そして本音では期待しつつも、決して見たくない嫌な空気が、山田杏奈演じる少女の怒りが爆発するあの名場面で、観る者に一気に襲い掛かってくる。

 

「毒娘」も、オープニングこそ、これから起こる恐ろしい出来事を予感させる事件を提示するものの、その後しばらくは新居に引っ越してきた、深瀬萩乃(佐津川愛美)と深瀬篤紘(竹財輝之助)、そして篤紘の連れ子の萌花(植原星空)の穏やかで一見幸せそうな日常が流れる。

しかし、その中に何とも言えぬ妙な違和感が感じられる演出がなされていて、それが得も言われぬ不安感をあおってくる。

物語のタイトルにもなっている「毒娘」である不気味な謎の少女・ちいちゃん(伊礼姫奈)。彼女が突如平穏な日常に現れて、萌花に襲い掛かる。命の危険にさらされ、家の中もめちゃくちゃにされたにもかかわらず、警察にも通報しない深瀬家。また、不気味な存在である少女の正体が判明し名前を知った後、彼女のことを「ちいちゃん」と呼ぶ不自然さ。愛し合って結婚したはずの夫婦の間に流れる微妙なコミュニケーションのズレ。その一つ一つが、何か歪んだ時空の中で過ごす居心地の悪さを感じさせる。

 

これらの演出に加えて静かな日常の風景の丁寧な描写、極力BGMやジャンプスケアを使わない手法で平穏な生活に突如地獄の扉が開く恐ろしさを強調している。

 

ちいちゃんを演じた伊礼姫奈は、その熱演が光った。最近ドラマや映画で活躍している美少女であるが、この映画ではほとんどその整った顔は見ることができない。黒髪長髪に汚れた顔を衣服。どう見ても尋常ではない佇まいだ。

そして、「トリハダ」などでも恐怖シーンに定評のある?佐津川愛美の演技が、これまた素晴らしい。この映画での彼女は、穏やかで自分の意思を前面に出さない女性を演じている。悪女から男の理想のタイプまで、どんな役でも完璧にこなす彼女。主役を張れる実力のある女優さんであることは間違いない。

佐津川愛美。愛らしい中に毒もある。稀有な女優さん。

 

竹財輝之助は、MATTの中では中島歩と並んでクズ男を演じたら業界一という2トップの一人だと思っている。この作品でも滑り出しの優しい夫から、モラハラぶりを少しずつさらけ出していく過程の変貌ぶりがさすが。

この二人をキャストに据えた時点で、この映画はほぼ完成していると言ってよいかも。

その他出演者は内田慈、馬淵英里何など。

 

内藤監督の映画はとにかく血しぶきが飛び散る。また主人公が赤い服を着るのも常套なのだろうか。

物語の終盤、篤紘はちいちゃんに殺され、ちいちゃんを撃退した萌花と萩乃は血がつながらない親子ながら、その距離が縮まり未来に明るい光が差した。しかし瀕死の重傷を負ったちいちゃんは行方不明のまま。

 

ラストシーン、深瀬家が退去した後にまた新たな家族が移り住んでくる。庭で楽しそうに食事をする、絵に描いたように幸せな日常がそこにあったが、その日常は突如現れたちいちゃんによって、惨くも破壊されていく。。。。

ラストはちいちゃんが二階の窓から少し顔を覗かす程度でよかったと思うのだが。。。。まあいいか。

昨日はSネさんが一駅先にあるスーパーに寄るというので、MATTも買い出しに一緒に行くことにした。

 

 

駅直結のモールにあるこのスーパー、MATTのサービスアパート地下のスーパーのおよそ10倍の売り場面積を誇り、ほぼなんでも揃う。店内も商品も整然としており綺麗で、しかも安い。

キャベツなんか1元だった。枝豆もたっぷり入って4元弱。決して遠くはないが、さりとていつも来るかというとそうでもない。帰り道ではなく一駅乗り越すという導線がそういう気にさせるのか。たまに来てどかっと買うことが多い。

 

この日も野菜や肉、総菜売り場で旨そうな饅頭(日本でいうお焼きみたいなもの)を買ったりと楽しめた。

かごは無く大きめのカートしかない。アメリカのスーパーを思い出して懐かしくなる。

イオンはもう少し先の駅にあるらしいが、行ったことはない。

今度ちょっと覗いてみるか。

今日の昼食は、GAOさんとFUさんに誘われて、発展ビルの地下にある食堂レストランに行った。

朝は一度来た事があったが、昼は初めてだ。

 

ここは従業員の間では高い、量が多すぎる、あまり美味しくないという評判で、あまり人気が無い。

ただ、いつも1階の2つの日本食レストラン、少し離れたオフィスビル地下のレストラン街しかチョイスが無く、少しはレパートリーを増やしておかないといけない。

 

 

定食、餃子、ラーメンなどがあったが、ひとまず定食の列に並び、GAOさん、FUさんのアドバイスももらいながら、食べられそうなものを選んでみる。牛肉と野菜の炒め物、ビーフンと発酵させた白菜の炒め物をチョイス。

見た目よりは味は良く、これなら問題なさそう。ただしFUさんの話では、今日は比較的メニューがよさげだったので来てみたのだとか。日によってはイマイチ度が上昇するらしい。。。。

これで45.5元は確かに高い。その辺のレストランだったら30元もしないだろう。

ちなみに奥はGAOさんのチョイス。鶏肉の唐揚げみたいなのを一つもらったが、それはまずまず美味しかった。

 

お腹はいっぱいになったが、確かに会社のみんながあまり行かないのも分かった気がする。

次回はラーメンでも食べてみるかな。

想像していた以上に、容疑者と警察の息詰まるやり取りと謎解きのスリルが面白く、エンタテインメントとして楽しめた。

原作者の呉勝浩は在日韓国人で、小説家になる前は不良アルバイターだったという異色の経歴の持ち主。大阪芸大の映像学科出身ということで、小説を書く時も映像化された時の絵を頭に想像しながら書いていたのだろうか。

永井聡監督の手腕以上に、原作の持つリアルなビジュアル性に起因するものではないかとも思う。

 

酒屋で店主に暴力をふるった容疑で現行犯逮捕されたスズキタゴサク(佐藤二郎)という怪しい人物を、刑事の等々力(染谷将太)と伊勢(寛一郎)が取り調べるシーンから始まる。この導入部とテンポはとてもいい。

身元が判明しない謎の男、スズキタゴサクはまるで警察をおちょくるかのような態度で、とりとめもない不可解な話を展開し始める。そして彼の予言通り爆弾が爆発したことから、取り調べは所轄から本庁の捜査一課に移り、清宮(渡部篤郎)と類家(山田裕貴)が登場、本格的な警察と爆弾事件容疑者との対決が始まる。

ここに所轄の巡査コンビである倖田(伊藤沙莉)と矢吹(坂東龍太)のコンビの地道な活躍描写が織り込まれ、物語が進んでいく。

 

ここまでのキャストで十分、この映画がキャスティングに力を入れているのがわかる。かなり豪華だ。

渡部篤郎はいつものカミソリのような存在ではなく、ここでは類家という天才肌の若い刑事よりも能力的には劣るという珍しいキャスティング。山田裕貴は金田一耕助を彷彿とさせる蓬髪で冴えない感じだが、切れ味鋭い天才タイプを魅力的に演じている。

坂東龍太も彼の持ち味である、危うさを抱えたどこか憎めない巡査を好演。

染谷将太は最近時クールな役が多い。「田鎖ブラザーズ」で見せたような厭世観を、本作の等々力も体中から漂わせている。

 

容疑者役に抜擢の佐藤二郎は、やっとこういう役が来たか、と思い嬉しい。彼を初めて認識したのは20年も前の[TRICK2」での村人役で、一人不規則な動きをする怪しさで強く印象に残っていた。西田敏行のようにアドリブが多いらしいので、この作品でどれがアドリブだろうか、と楽しんで観ていた。いわゆる怪優として、またひとつ実績を積み上げた。

 

伊藤沙莉はさすが。主役を張れるのにこの作品ではクレジット上は準主役の位置づけながら作品を観ていると決してそうではない。佐藤二郎は主演の山田裕貴を完全に喰っているし、本筋の傍流で活躍はあるものの出番はそれほど多くはない。だが、出しゃばらず爪痕を残すのが彼女の流儀。随所でやるなあと感心する演技を見せるところに彼女の凄みを感じた。

伊藤沙莉と坂東龍太。伊藤沙莉は等身大の巡査を活き活きと演じた。

本当にこんな巡査がいそうに思えてくる。

 

近年の警察ドラマでは必ず描かれる、所轄と本庁との間の組織闘争みたいなものもきちんとあるのだが、そこの描写に精緻性はない。色々と甘い部分はあるものの、この映画にはそれをいちいち指摘するのも野暮といえる。それよりもスズキタゴサクが話すストーリーに沿って爆弾が爆発していくスリルや、彼の言葉に翻弄される警察を容疑者目線で見ることを楽しむべきだ。

 

天才的な頭脳を持つ類家が最終的にはスズキタゴサクを凌駕し、大団円を迎えるのかと思いきや、物語は意外な方向へと向かう。スズキタゴサクが本当の犯人ではなく、この犯罪には昔、ある事件のせいで自殺した元警察官の長谷川(加藤雅也)の妻と息子が関わっていると指摘し、スズキタゴサクは犯人の身代わりであると推理してみせたがその甲斐虚しく、東京の各所で爆弾が爆発し、多数の犠牲者が出たことで実質的に警察の、そして類家の敗北が決まった。

 

ここに至るまで、爆弾が爆発することで多くの人が死傷し、捜査の途中ではスズキタゴサクの罠にはまった伊勢の情報のせいで、矢吹は爆発で左足が吹き飛ぶ大けがを負う。なんとも後味悪いのだが、更にそこに追い打ちをかけるかのように、最後の爆弾が見つからないまま話が終わるのだ。しかも、本当の犯人は長谷川の妻や息子だったのか、スズキタゴサクだったのかも謎のまま。

 

通常だとこのような終わり方は批判を浴びることが多いが、本作はこのラストで良かったかなと思う。

この映画でもSNSやネットなどのITが小道具として活用されているが、わからないことがあっても調べればすぐにわかってしまう現代社会。そして虚実入り交じった情報に翻弄される我々人間のいかに愚かなことよ。そんな現代人をあざ笑うかのように通り過ぎて行ったスズキタゴサクは、果たして悪魔なのか神なのか。

愚かな民に、真実に目を向けさせるために現れた神なのではないかと思ったのだが、それはちょっと考えすぎかも。

 

でも、そんなことを想像させるだけの深みを残したラストに、この作品の面白さを感じた。

 

その他出演者に夏川結衣、正名僕蔵、片岡千之助、中田青渚など。

夏川結衣はこういったサスペンスでは、クレジットに乗った瞬間に重要な役回りだとばれてしまう。

正名僕蔵はその外見から情けない役が多い役者さんだが、今回のような刑事課長みたいなビシッと固い役もできるのは新発見。

中田青渚は「早朝始発の殺風景」で注目。最近は「秒速5センチメートル」にも出演していた。

 

2時間ちょっとと言う時間を感じさせない緊迫感と謎解きが楽しめる、良質のサスペンスでした。

春ドラマで最初にこれは観ないと、と思った作品がこれだった。

 

黒木華の久々の連ドラ主演作、蛭田直美の脚本、関テレ・佐野亜裕美プロデューサー、とこれだけ安心材料が揃えばもう名作の予感。そして期待通りのできあがりとなっていた。

 

黒木華という女優さんは絶対に映画映えする人だと思うが、ドラマでも安定感がある。コメディもシリアスもそのミックスも、難なくこなし、華のある役も地味な地味子もちゃんと演じ切る。そばにいて一番安心するタイプの女性というキャラが、今回の主役である星野茉莉にドンピシャにハマっていた。

黒木華。一度お会いしてお話してみたい女優さん。「凪のお暇」が最高でした。

 

蛭田直美は、おそらく一番好きな脚本家だろう。最近では坂元裕二より好きかもしれない。「これは経費で落ちません!」「しずかちゃんとパパ」「舟を編む」など、どれも心に残る作品であり、油断しているとほろっと泣かされる。彼女の作品はどれも弱者や敗者に対する優しい眼差しに満ちている。それというのも彼女自身が生まれつき左耳が聞こえない、という人生を歩んできているからだろうか。

彼女の作品は「ことば」にハッとさせられることが多い。「舟を編む」でも今回の作品でも、演者が語る一言にぎゅっと心を掴まれることが多い。「しずかちゃんとパパ」では、ろうあ者の父と娘の間での会話は手話だが、字幕の言葉に何度泣かされたことか。

 

「銀河の一票」でも、月岡あかり(野呂佳代)たちが口にする言葉に、うるっと来ること多数。

作中、様々な人間によってリレーのように引き継がれた「きれいごとではなく、きれいなこと」という言葉も胸に刺さる。

蛭田直美は言葉のマジシャンのような脚本家だ。それは坂元裕二のような軽妙で洒脱だが、深いというものとはタイプが違う。

不意に胸にグサッと突き刺さるけど、決して痛くて辛くはない。麻酔のようにふわっと優しい気持ちになれる。

そんな彼女の脚本を演じる役者さんも、そういうタイプがキャストされている。多部未華子、吉岡里帆、池田エライザ、そして黒木華。見事である。

 

そして関テレの佐野亜裕美プロデューサー。キー局のフジのドラマがかつての栄光はどこへやらの凡庸な作品しか作れなくなっている中で、関テレプロデュースのドラマは力作ばかり。今回も敬意を表してネットチャンネルではフジではなく、敢えて関テレチャンネルで視聴した(自己満足だが、、、)。

 

本ドラマを観ている中で、TBSのドラマ「御上先生」でキーワードとして語られていた、「個人的なことは政治的なこと(The personal is political)」と言う言葉を思い出した。大物政治家・星野鷹臣(坂東彌十郎)の娘であり秘書の茉莉が、父からクビと絶縁を言い渡されて路頭に迷い、スナックのママをしている包容力の塊のような月岡あかりと出会うドラマの1話。あかりのスナックに行き、そこで常連客と対話するシーンで、政治とは一人一人の問題であり、一人の人間の問題を解決するためにあるのが政治である、という本ドラマのテーマが提示される。

 

政治は決して「大衆」という不確かなもののためにあるのではない。一人一人の人間の人生、生活に繋がるものでなければならない。無論、それは理想論に過ぎないのかもしれないが、そもそもの政治の根っこを忘れてしまっては政治というものの存在意義を失ってしまう。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」がベースにあるという本作品だが、すべての人が幸せになるという理想は、たとえ実現するのが相当難しいとしても、政治に携わる者にとって捨ててはならないものなのだと。

 

最終話で茉莉の幼馴染で星野鷹臣の秘蔵っ子である政治家の日山流星(松下洸平)の選挙演説シーン、茉莉が母(本上まなみ)からもらった宝物のライトを高くかかげ照らすと、聴衆が次々とスマホのライトを照らしてゆき、やがてそれは宇宙の銀河のような美しさとなって広がっていく。一つの光がたくさん集まり明るい銀河となるこのシーンは政治の本質を映し出していた。大衆は決して不確かな存在ではなく、一人一人の人生、生活の集合体なのだ。

最後の最後に、物語のテーマを美しい表現でさりげなく提示する蛭田脚本に思わず涙してしまった。

これはジーンと来ました。

 

黒木華の主役としての存在感に加え、バイプレイヤーとして大活躍の野呂佳代が準主役でも輝きを放った。次は主役もできるのではないか、と思うほどの表現力を備えている。

松下洸平はいつまでも青臭い役が似合う役者であってほしい。秘書を演じた倉悠貴も松下を喰うほどの存在感を発揮していた。

また、関テレといえば名バイプレイヤーにスポットを当てるのが上手いことで有名だが、「エルピス」での岡部たかしに続いて、本作では岩谷健司の起用が素晴らしかった。好きなバイプレイヤーだったが、この作品を機にただのバイプレイヤーではなく、その上のクラスで活躍してほしい。

 

その他出演者は、三浦透子、岩松了、木野花、小雪、堀部圭亮、渡邊圭祐、シシド・カフカら良い役者が脇を固める。

また「侍タイムスリッパ―」が素晴らしかった山口馬木也がすごできの秘書役で出演。侍から現代風イケオジに変貌していたが、すぐに彼とわかった。

ゲストには伊勢志摩、望月歩、宮地真緒、根本真陽ら。

根本真陽は月岡あかりが養護教諭だったころに関わった、物語のキーになる少女を演じている。最初観た時になかなかいい演技する子だと思って調べたら子役の頃から注目していた彼女だったと知ったが、すっかり大きくなっていて気付かなかった。

演技力と存在感は本物なので、これからの活躍に期待。

 

また本作はレジェンド的な存在のアニメ声優さんが出ている。日髙のり子、梶裕貴、最終話にちょい役で富永みーななど。

 

茉莉とあかりの選挙の手伝いで、獅子奮迅の活躍をする介護士役で出ていた伊能昌幸は存在感あり。見たことあるなと思ったら、阪元裕吾の「ベイビーわるきゅーれ」で出ていた。京都芸術大学卒で坂元裕吾、黒木華と同窓だ。独特のキャラクターでアクションもできるので、今後活躍を期待。

 

政治がテーマだとなかなかとっつきにくいかもしれないと、キー局は手を出さないところをさすが関テレ、素晴らしいスタッフで極上のエンタテインメントに仕上げてきた。

オープニングテーマはNHKの「あなたのブツがここに」を彷彿させる、関西的なノリのダンス&ミュージックで、この演出も重いテーマを軽やかなムードにしており秀逸。

 

毎週ブツ切れにして観るよりも、これはできれば一気見したかった。そんな完成度の高いドラマでした。

今日、サービスホテルに帰ってきたら、フロントでお兄さんに呼び止められた。

 

不審者と間違われたのか?と思ったら、たくさん用意してあったカーネーションを一本くれて、

「今月から我々のサービススタッフがリニューアルされました。今まで部屋の掃除などでご不満があったでしょうが、これからは最善のサービスに努めます」というようなことを英語で説明してくれた。

お礼を言ってカーネーションを受け取ってエレベーターへ。

 

確かに、最近部屋の掃除のレベルが落ちたなと思っていた。

床などちゃんと掃除したのかいな?と思う時がたまにあった。Sネさんなどはお掃除ロボを買って、自分で掃除しているらしい笑

この春からホテルのオーナーが変わり、名前も変わった。

住人の間で「サービスの質が落ちたらいやだな」と言っていたが、特に大きな変化はなかった。

そこに今日のような話があると、安心できる。

 

部屋に戻って何かに使えるかと、とっておいたコーヒーの瓶にカーネーションを刺した。

今まで花と言ったら母親の霊前に供える花くらいしか買ったことがなかった。

宇都宮の家にも花や観葉植物などは置いていない。

 

でも、カーネーションを置いてみると、なんだかとてもいい。

部屋に花とか植物があると人生が豊かになるというが、確かにいいかも。

 

そんな新しい発見のあった平凡な一日だった。

 

TVで昔の名作をやっているとつい観てしまう。

 

先日の「ブレードランナー」に引き続いての名作視聴だが、映画好き少年だったMATTは小学生の頃からずっと映画を観続けてきたので、古い映画は子供の頃観た記憶のまま残ってしまっている。

だから大人になってあらためて観返すと、新鮮な気持ちと新たな感動、そして驚きがあり名作をまた楽しめる。

 

1982年公開。中学生の頃友達と話題にしたのを覚えている。

当時も、S・スタローンのアクションが凄いと話題だったが、今日見てみて崖からのダイブシーンなどは役者の身体的な安全確保に厳しい昨今では撮れない迫力の映像だ。

 

ベトナム戦争の帰還兵の悲哀を描いた作品はほかにもあるが、この「ランボー」は、ただただシンプルに戦争というものがいかに愚かなものかを、観る者に語り掛けてくる。

 

原題の「First Blood」は、先制攻撃と言う意味がある。喧嘩でも戦争でも争いごとは先に手を出したものが悪い、となる。

本作でも、ベトナム時代の友人を訪ねたがすでに死んでおり、行くところが無く放浪していたランボーを見かけ、一方的に排除しようとした保安官や警察が、先にランボーにちょっかいをかけたことから事態は思わぬ方向へと向かっていき、やがて元グリーンベレー出身のランボーによって、警察と街は壊滅的な状況に陥る。

 

ベトナム戦争を経験し、アメリカとアメリカ国民は相当疲弊し辛い思いをしたはずだ。果たして、この映画が公開された80年代以降その戦争の教訓を生かしてきたのだろうか。

昨今のトランプ大統領が率いるアメリカ合衆国は、「ランボー」の時代となんら変わっていない。

相手を煽って先制攻撃を仕掛けるが、いつもとばっちりを喰うのは兵士であり国民である。

ロシアはもっとひどい。ソ連時代から兵士(国民)を消耗品のように扱う。最近のウクライナ戦争では前線に投入された新兵の生存時間はたった数十分だという衝撃のデータが公開されている。

 

自分の街を愛する強い気持ちと保安官としての誇りから、ランボーのようなストレンジャーを強制的に排除しようとした結果、ランボーに先に手を出した保安官。しかし彼を待っていたのは、その愛する街がボロボロになる光景を目の当たりにするという悲劇だった。

 

あらためて本作を観返してみて、ランボーを排除しようとした保安官の姿が、トランプと重なった。

ランボー公開から40年余り、世界は何も変わっていないのだろうか。

もともと夜はあまり食べないKAさん、体調が良くなかったFUさんを残して、3日目はSOさんと二人で韓国料理を食べに行くことにした。

 

ホテルから歩いて10分ほどのところにある、下町のようにごちゃっとした街の一角にそのお店はあった。

 

いい店構えじゃないか。焼肉が俺を呼んでいる。 by井之頭五郎。

 

中はソウル時代が懐かしくなるような、韓国の下町レストランの風情。

朝鮮族の人がやっている店のようだ。決して綺麗ではないがアットホームな雰囲気がいい。

 

SOさんと一緒に頼んだのは朝鮮式冷麺と酢豚。酢豚といっても中華の酢豚ではなくこれも韓国式。

 

量が、、、量が多い。。。。これで30元ちょっとだったと記憶。

麺も優に3人分くらいある。

 

SOさんと食べてしまったので少ないが、この倍はあった。

これもスモールでこの量。これも30元ちょいだったか。

 

冷麺のお味はやや甘めだったので、MATTの好みとしては酢をドバドバ入れて食べたかった。

でも中国で本格韓国料理が食べられて満足。

もし次回来るとしたら焼肉も食べたい。

 

4日目の夜は恒例の室長ご馳走DAY。

この日もSOさんチョイスで、ホテルから歩いて30秒のオシャレなバーレストランに。

 

洋食と洋酒のお店のため、客層は若いカップルや女性であふれていた。

このアンガスビーフも美味かったが、ピザやパスタ、サラダ、その他一品料理も皆美味しかった。

女性はドリンクお替り無料のサービスがついているとのことで、3人とも楽しんでくれたようでよかった。

 

SOさんの呼びかけで、SNS用のような写真を撮る。

男はMATT一人、まるで女子会のように結構盛り上がり監査最終日の夜も終わった。

 

次回は7月末の大連出張。次回はどんな食に出会えるだろうか。

 

6月の監査は恵州の部品工場。

先週の月曜に北京を出て、金曜帰りのいつものパターンで行ってきた。

会社指定のCHINA AIRの直行便が無いため、2年前に出張で初めて訪れた深圳まで3時間半飛んで、そこから往査先が手配してくれた車で1時間半ほどのドライブで恵州へ。最近腰の調子もよくないので、座りっぱなしは堪える。

 

中国の空港には圧倒させられる。

アメリカの空港もデカいと思ったが、中国の巨大さには負ける。

北京首都空港は古びているが、地方の空港はみな豪華絢爛で真新しい。

 

巨大な煙突みたいなオブジェは、実はクーラー。

空港に入って涼しいなあ、と思ったらこいつがあちこちあるからだと知る。

 

恵州の食、と書いたが実は恵州名物という料理は無いらしい。

広州市と同じく広東省なので、まあ広州料理ということなのだろう。

 

初日、2日目は宿泊したRAMADAホテルの近くにある大きなモールの中にある飲食店から、SOさんFUさんが選んだ「老椀会」というチェーンの麵屋さん。西安料理らしい。

 

初日はシンプルなこれ。いわゆるまぜそばのようなもの。

 

結構美味しかったので、2日目は監査責任者のKAさんも入り4人で食べる。

初日と違うメニューをチョイス。

 

MATTは正直ラーメンよりこっちの方が好きかも。

幅広麺にソースを絡めて、様々な具材とともに食す。酢を足すとまた味に広がりが出る。

これ、日本で同じクオリティで店を出したら絶対流行る。

しかも25~35元というリーズナブルさ。

量は日本人の感覚で2人分くらいのボリューム。

 

パイ生地で包んだ甘辛煮した豚肉のサンド。

これも旨い。やや油っこいがそのくらいの方がインパクトあっていい。

 

RAMADAは豪華な外装で、内装もまずまず。

部屋もエアコンが効きすぎるのを除けば快適だった。

レストランのクオリティも〇。

 

 

 
 

プロでもないのに。。。。。。笑

 

今日のお昼に、土曜日に開催された第36回発展大厦コンペの表彰式&食事会があった。

34名の参加者すべてに賞品と参加賞がもれなくもらえるという豪華コンペ。

参加賞はサントリーのビール6缶やビル内のお店で使えるチケットなど。

日本ではこういうコンペを見なくなった。

 

ビュッフェ形式の食事(ビルを運営する野村不動産さんが提供)をとりながら、順位の発表が行われた。

どんどんと表彰されていき、残り3名になった時にまだ呼ばれていなかったMATTたちが皆の前に並ばされた。

3位、優勝、2位の順に表彰されたが、残念ながらあと一歩およばず。優勝は大手サプライヤーD社のITさんに。グロス80だからしょうがない。完敗です。

 

MATTのスコア、グロス84になんとハンデが13.2もついたのは驚いた。

ほかにも80台前半の方は5人ほどいたが、みな一桁ハンデ。ダブルペリアがハマったようだが、一位との差はわずか0.4ポイント。

 

そこで土曜日の最終ホールを思い出した。

カラーからピンまですぐのアプローチを56度で1mに寄せたが、パットはカップ寸前で左に切れて入らず、ボギー。

その時、もし優勝を逃すとしたらこの1打だな、、、と思ったのが本当にその通りになってしまった。

 

1mのパットをもっと慎重に打っていれば、その前に寄せをパターで打っていれば、、、と色々考えても後の祭り。

ゴルフって一打一打の積み重ね。

最近、ショットごとにすごく慎重に準備をするようになった。

アドレスやグリップ、方向やクラブ選択など、すべての局面で考えて行動するようになって、ゴルフが安定してきた。

 

だが、今回の一件でまだまだ青いなあ、、、と反省。

 

ちなみに2位の賞品はキャロウェイのバッグと、上海のオークラホテルペアの宿泊券、そしてビル一階に先日オープンした高級和食店の150元ランチ券。バッグはMATTが使うが、ほかの賞品は部下のローカルスタッフにあげることにした。

 

1位はANAの北京~羽田間の航空チケット。正直それを狙っていたが叶わなかった。

来年もあるが、今年のように上手くいくとは限らない。チャンスはそんなにないのだ。

だが可能性はゼロではない。来年に向けてまた精進するか。。。