以前からずっと観たいと思っていた作品。

どういう思考回路をしていたら、こんな突拍子もないアイデアが生まれるのか。

また、こんな名状し難い内容の脚本で映画を撮ろうと思い、撮ることができたのか。

それこそ脚本を書いたチャーリー・カウフマンや、監督(デビュー作!)のスパイク・ジョーンズの頭の中を見てみたい。

 

複雑怪奇なストーリーなので、端折って書くと人形師を目指すが成功者になれない冴えない男が、就職先の不思議な会社の資料室で偶然見つけた穴に入ると、その穴は俳優のジョン・マルコヴィッチの頭の中に繋がっていて、15分だけ彼の脳内に居座って、彼の人格と同化できる、というもの。

これだけでとても一つの映画ができるとは思えないが、それができてしまうのが映画の面白いところ。

 

面白いといえば、クレイグが就職する会社のある7・1/2階という設定が絶妙だ。

本来あるはずのない7階と8階の間にあるフロアで、微妙に天井が低くてみんな首を傾けて仕事をしている。

 

この設定だけで十分笑えるのだが。。。

ジョン・キューザックはお笑いもできるというのを、(遅まきながら)この映画で知った。

 

また、マルコヴィッチの友人役でチャーリー・シーンが出てくるが、後半で年老いたチャーリーが出てくる場面で、なんと禿げ散らかしてバーコード頭のチャーリーが見られる。アメリカ人でバーコード頭って見たことないのだが・・・(欧米人は禿げたら潔くハゲになる) あれは日本のハゲオヤジをモチーフにしたのだろうか。。。

 

人は自分という存在をどう思っているか、どう思われたいか、そして自分の人生をどう生きたいかを、誰しも潜在的に持ち合わせていて、それを具現化するとこんな感じになる?というのが、この映画のテーマかと。

 

クレイグ(ジョン・キューザック)は妻のロティ(キャメロン・ディアス)と平凡な生活を営んでいる。

クレイグは手先が器用で人形師としての才能はあるが、人とのコミュニケーションが苦手で、どうもうまくいかない。人形師だけでは食べていけず、就職した会社のビルで知り合った女性・マキシン(キャサリン・キーナー)に一目ぼれし口説くが、相手にされない。そして、たまたまオフィス内に見つけた不思議な穴に入ると、それはジョン・マルコヴィッチの脳内に繋がっていて、華やかなスターの人生に憧れてのめり込んでいく。。。

 

この映画がややこしいもとい面白いのはマルコヴィッチの穴にクレイグの妻のロティも入り、彼女は男の目線になることで自分の中の男性性に目覚め、マキシンへの愛に気づき、もともとバイセクシャルの気があるマキシンがそれを受け入れることで、奇妙な三角関係が生まれるという展開にある。(マキシンという女性は、曲者だらけの登場人物の中でも一級品の曲者キャラだ)

そこから先のストーリーはもう、なんと説明したらよいかわからないくらいぐちゃぐちゃであるが、好きに観て好きに解釈してくれ、としか言いようがない。

 

どこまでも冴えなくて情けないクレイグは、マルコヴィッチの中に取り込まれてしまい、最後はマルコヴィッチとマキシンの娘・エミリーの中に取り込まれてしまう。そしてお互いの愛を確かめ合ったマキシンとロティの娘として生きていく人生を強いられる、というラストを迎える。

 

なんだそれは?、、、なのだが、最後まで自分という人間を生きることができず、アイデンティティがあいまいなままのクレイグは、エミリーという新しい命に永遠に取り込まれてしまい、マルコヴィッチの穴を通じて自らのアイデンティティを見つけ出したロティは、マキシンと言う新たな恋人を見つけて幸せに暮らしましたとさ、ということなのだ。

 

世の中には自分のことを好きな人間と、自分が嫌いで誰かになれるのならいつでもなりたいと思っている、という人間がいる。

前者は死ぬまで自分を磨き続けて幸せな人生をおくることができる。後者は努力の末に本来は自分ではない「誰か」になることで幸せを得るかもしれない。自分という存在が不確かなものである以上、どんな形であれ本人が幸せに生きることができればよいのではないだろうか。

 

この映画は誰もが隠し持っているそんなモヤモヤに、少しヒントを与えてくれる作品なのかもしれない。

恥ずかしながら、門脇麦を知ったのは2021年ごろ、「浅草キッド」を観て、すごく魅力的な女優さんだと感心し、それからファンになったのだが、2014年にすでにこんな映画でこんなことをしていたとは。。。とあらためて自分の無知を恥じた。

 

「何者」などの監督・三浦大輔の作品。

もともと戯曲だったということで、映画も裏風俗店の一室に集まった職業も年齢もバラバラな初対面の男女8人による会話劇。

地味な設定に変化のないシチュエーションだけに、演者の実力が問われる。

 

男性陣に、ニートの池松壮亮、フリーターの新井浩文、サラリーマンの滝藤賢一、工員の駒木根隆介となかなかの顔ぶれ。

女性陣は、女子大生の門脇麦、保育士の中村映里子、OLの三津谷葉子、常連客の赤澤セリと、こちらも個性派ぞろい。
途中参加するカップルに柄本時生と信江勇。かなりキャラが濃い。そして裏風俗店の店長に田中哲司、店員に窪塚洋介と曲者が。

 

これだけでドラマ・映画ファンなら期待ができる。

もちろん、その期待を裏切らない密室での人間模様が繰り広げられるが、圧巻はやはり乱交パーティのシーン。

4組のカップルのセックスシーンが延々流れるし、Wikiによると123分の本編中、服を着ているシーンはたった18分30秒らしい。

門脇麦は当時22歳。下半身は当然ぼかしが入ったりフレームアウトして見えないが、胸などはもう何も遮るものもなく見せ放題。すごいぞ、門脇麦。しかも初の濡れ場なのに一番デカい声であえぎまくる。よくこんなの撮ったな。。。

 

 

最初、お互いを探るかのように話していた登場人物たちも、いったん心が解放されるきっかけを掴んだら、恥ずかしいことも何もかもあけっぴろげに話し出す。

そもそも職業だったり社会的地位だったり、物理的なものに覆われて生きている現代社会人が、何もまとわぬ裸になったら精神も一気に解放されるものなのだろうか。

そんな興味を刺激されるまるで社会実験のようなストーリー。

 

社会の隅でひっそりと生きるニートの池松壮亮と、お嬢様育ちで自分を開放できない女子大生の門脇麦。

乱交パーティの中で、お互いに残り物になった奥手な二人だったが、いざ相まみえてみると他を圧倒する激しいセックスに溺れていく。鬱屈したものを抱えて生きてきた二人が解放された瞬間のようだった。

 

所詮は肉欲の世界、「愛の渦」と言うタイトルに秘められているのは、性欲だけで集まった男女が、そこに飲み込まれてしまうような愛を見つけることは果たしてあるのか?ということなのだろうか。

 

新井浩文演じるフリーターが門脇麦を誘った時に、ニートの池松壮亮は阻止しようとする。

するとフリーターになじられる。好きになってんじゃねーよ、と。

 

乱交パーティが終わり、解散した後に門脇麦から電話で喫茶店に呼び出される池松壮亮。

ほのかな期待を抱いて、彼女と連絡先を交換しようとした矢先、彼女の口から発せられた言葉は「さっきかけた電話番号を削除してください」だった。(この前に、門脇麦が携帯を紛失し、店員の窪塚が池松の携帯を借りて門脇の携帯にかけて探すというシーンがあり、彼女の電話番号が池松の携帯に残っているという疑念を持っていた)

 

門脇麦の発言の理由は「あそこにいた自分は自分でなかったから(もう二度と会わない)」

池松壮亮は別れ際に静かに言う。「僕はあそこにいたのは僕だったと思います」

 

二人とも今の自分を変えたいと思って、乱交パーティに参加した。

そこでの結果は二人とも違うものになった。

ラストシーンでは、トボトボと電車に乗って帰る池松に対し、大学で友人と楽しそうに話すが思いつめたような表情を残す門脇のシーンで終わっている。

 

知らない自分を見つけることができたのは、池松だけだったのか。

色々と想像を膨らませてしまう余韻のあるラストだった。

 

それにしても、この映画の池松壮亮と門脇麦は、ボソボソ話すだけでほとんどセリフがない。

演技派の二人だがただいるだけで演技ができてしまうのは、さすがというほかない。

 

当時弱冠22歳の門脇麦。文字通り体を張った演技で女優魂を見せた。

福本莉子。

 

彼女の出演作は、実は「今夜、この世界からこの恋が消えても」しか観ていない。

だが、この作品での彼女の印象は強く残っている。

 

東宝シンデレラ出身だけあって、透明感のある正統派の清純キャラ。

そんな彼女が今、主役を張っているのがNHKBSで放映中の「勿忘草の咲く町で~安曇野診療日記~」。

これ、医療ドラマなのだがバリバリ硬派な問題作で、名作の予感。

さすがNHKという視点で民放では描けないテーマに真正面から取り組んでいる。

 

そのドラマでの福本莉子の演技が素晴らしい。決して派手なことはしないが、時折見せる真剣なまなざしと強い口調で、過酷な医療現場の最前線で体を張って戦っている看護師を見事に演じ切っている。

 

今、2027年前期の朝ドラのヒロインが決まっていない。

もはや最近の朝ドラは無名のヒロインの登竜門ではないらしい。

だが、昨今のヒロイン選出に見られるように、それなりに実績のある女優と言うのも、ちょっと違うと感じている。

その点、福本莉子はまだ25歳。目立った代表作も無い。

彼女の持つ瑞々しさと透明感、朝にふさわしい爽やかな笑顔。

大阪局制作の作品に大阪出身の彼女はぴったりではないか。

 

それはともかく、ちょっとデビュー時に比べて痩せすぎではないかと心配している。

芳根京子も浜辺美波も一時期すごく痩せた。健康には気を付けて活躍してもらいたい。

初日の夜はどこにでもある東北地方のイスラム系住民がやっているラーメン店で軽く。

ラーメンではなくメニュー看板にあったチンジャオロースが美味しそうだったのでオーダー。

 

 

しかし出てきたのはこんな感じだった。

 

まさかの全然ちゃうやーん。

最初は看板通りに作ってたが、オヤジがめんどくさくなってこうなったか、はたまた最初から看板通りに作る気はなかったかは誰も知らない。

 

しかし、味はかなり旨い。見た目に騙されたので旨かったのが悔しい 笑

見た目イマイチも味が良ければすべてよし。

ほんとにそれでいいのか・・・?

 

 

2日目の夜はホテルのすぐ近くにある、個人でやっている餃子屋(饅頭屋)。

家族経営の小さな店だったが、ここが意外に当たりだった。

 

一個食べてしまったが、8個でなんと10元。安すぎるだろう、さすがに。

MATTが選んだのは551蓬莱の豚まんのような甘めの餡が入っていて、旨かった。

これなら毎日でも食べたい。

 

最終日夜は、恒例の室長ご馳走ナイト。

しかし今回はLiuさん、Liさんの二人のレディースが風邪で体調不良で欠席に。

Bunさん、Tanさんと3人で行くことに。

 

ホテルから歩いて10分の古いモールにあるお店。

大連といえば海鮮。新鮮な海の幸をその場で調理してくれる。

 

すごい、北京では見られない新鮮な海の幸のオンパレード。

 

お料理も豊富な品揃え。

これらをバーコードで読み取ってオーダー、個室に招かれ待っているとどんどん料理が運ばれてくる。

 

前菜の冷菜。

 

アスパラの炒め物。Tanさんが好きなのでチョイス。

 

ホタテ!! とにかくデカくてやわらかくて旨し。

 

こちらは牡蠣。これもデカくてやわらかくて旨しAGAIN。

 

日本風の海鮮焼き餃子。しかし、サンプルよりデカいってどういうことだ!?

 

3人で食べるには餃子で終わりでよかったのに、最後に頼んだ海鮮料理が大幅に余分だった。

男3人でも食べきれず、半分以上残す。。。。。

 

お値段はそれなりになったが、満足度は高かった。

ここはまた来年来た時にチャレンジしたい。

 

帰りはタクシーで帰ったが、Tanさんが持っていたクーポンを使ったら、料金なんと1元。。。。笑

タクシーの運ちゃんにはもちろん正規料金が入るのでいいけど、1元(24円)って・・・・

監査先はソフト開発会社なので、従業員は皆若い。

どこの国もそうだがIT産業には若い人材が集まる。

しかし、日本の会社でこんなに若い人が集まっているのを見る機会は少ない。

お昼の食堂での風景だ。

 

 

お昼は監査先の事務所から歩いて5分弱の敷地内の食堂に。

10ほどの飲食店が入っており、どの店も10~20元でものすごいボリュームの食事が摂れる。

さすがの中国でもこのボリュームでこの値段?といぶかしく思っていたら、やはり会社の補助が入っているとのこと。

 

とにかく安い。

若者が持っている料理を覗いてみると、ちょっと食べられそうにないボリュームだったので、

手ごろなサイズのハンバーガーをチョイス。

 

いたって普通で安心した。

 

ここでは火曜~木曜のお昼をいただいたが、水、木はそれなりのボリュームを残さず食べたので腹いっぱいに。

日本人ってどうも貧乏性なのか残すことに抵抗あるのよね。

中国人はバンバン食べるか、バンバン残してる。

 

ちなみにレストランの入る建屋もこんな感じ。

シャレオツです。

先週は監査で大連へ。初の大連はまた違った中国を感じることができた。

 

金曜の夕方に帰ってきた時は特に問題なかったのだが、土曜の朝に起きたら胃腸の調子がおかしい。下痢の症状がひどく寝込んでしまった。翌、日曜日も改善せずゴルフの約束をキャンセルして二度寝。昼頃には良くなり、本日月曜日は何とか回復した。まだ少々胃の具合がイマイチだが。Sネさんによると定期的にやってくる胃腸炎ではないかと。多分そうなのだろう。駐在って赴任後何か月かして、気が張っているのが緩んだ時や疲れが溜まった時に体調を崩す。4度目の海外駐在なので8カ月も持ったということなのか・・・笑

 

大連の空港は中国の空港の割には小規模で狭く、日本の空港に近い雰囲気だった。一緒に行ったBunさんによると街のど真ん中にあり老朽化していることもあり、市内から北の洋上に新空港を建設中らしい。夏休みでリゾート地ということもあり飛行機も空港も家族連れの観光客でごった返していた。

 

監査を実施する大連の拠点は市内から南の海の近くにあった。

 

ソフト開発会社ということもあり、そのオフィスの入るビルはまるで大学のキャンパスのような洒落た雰囲気。

 

気候は北京や広州と違い、空気が乾燥しており爽やか。

北海道やオハイオの夏のようで過ごしやすい。

素晴らしい環境だ。ただし、冬は海風がびゅーびゅー吹いてとても寒いそうだが。

 

ホテルは市内は高すぎて会社規定では泊まれないので、監査拠点から車で10分のところのホテルを予約。

重慶で泊まったホテルの同系列だ。

 

フロントでどの階がいいかと聞かれたので、一番低い階をと言ったら28階と言われた。

はて、と思いエレベーターに乗って気が付く。

ここは27階までアパートになっていて、宿泊階は28~31階のみ。

しかもホテル行のエレベーターは一基しかない。ほかのエレベーターはホテル階に行かない。

各階20室あるので4階分で約80室分の客がたった一つのエレベーターで移動するので、一回乗り過ごすとなかなか来ない。

ワイマイのデリバリーロボも乗るので、そいつが乗ると2人くらいしか乗れない。。。。笑

 

28階、眺望はよい。タワマンの向こうに渤海が見える。

 

中国のマンションによくあるらしい出窓のデカいバージョンのようなスペース。

ここは畳が敷いてあった。毎朝起きてからここに座ってしばし外を眺める。なかなかいい。

 

下を見てみると、アメリカでよく見るスクールバスが走っていた。

 

謎がひとつ。

トイレがなぜか四角い。

もちろん壮絶に座りづらい・・・・・・

東宝の名作「ガス人間㐧1号」のリブート版ということで、あの作品がいったいどんな形で現代によみがえるのか?という興味でいっぱいだった。

結論から言うと、最近のNetflix作品の中で最も心に強く残る一品となった。

映画、ドラマ、アニメ、舞台などこれだけ世界中で様々な作品が作られると、いい加減ネタが尽くるのではないかと思いきや、人間の想像力はまさに無限大。東宝の「ガス人間㐧1号」も着想はジョン・メレディス・ルーカスの「ガス人間」という原作から生まれ、今回は東宝のプロデューサーが韓国の映画監督ヨン・サンホに制作協力を依頼した際、企画案として東宝の過去の名作から選んだのがこの「ガス人間」だった。

 

「ガス人間㐧1号」は名前からSF活劇化と思いきや、その実は切ないラブストーリーである。そして今回の「ガス人間」も、派手な特撮にアクション、背後に巨大な闇が潜む壮大なストーリーでありながら、物語の中心にあるのは切ない人間愛であり、ラストではそれまでの残虐シーンや手に汗握る場面の数々が一切記憶の中から飛んでしまうかのように、胸をぎゅっと締め付けられるシーンで終わる。

 

物語全編を通して流れるサザンの「いとしのエリー」は、MATTたち50代以上の世代には不朽のラブソングとして記憶に刻まれているが、若い世代にはどう聴こえるのであろうか。また歌そのものは愛する恋人に捧げる甘い歌詞で綴られているのだが、この作品ではガス人間となってしまった、かつては優しい心を持った青年である堤田蓮(UTA)と、どん底の生活から彼に救われた幼い頃の甲野京子(蒼井優)の物語が主軸であり、彼と彼女の間には恋愛感情は無い。はて、、、と思っていたが劇中、甲野京子に惹かれていく刑事・岡本賢治(小栗旬)の物語が並行して語られるにあたり、なるほどこちらなのね、と納得した。

 

ただ歌詞がどうこうはこの際どうでもいい。

幼い京子を救うために自ら隕石爆破の危険な作業に関わり、その結果事故に巻き込まれてガス人間になってしまう堤田蓮。生前の記憶はなくなり、ただ悪党たちに操られて恐ろしい殺人を繰り広げるだけの存在になってしまった蓮がなんとも哀れで切ない。そして、ガス人間となってしまった蓮のために人生を彼の復讐のためにささげ、最後はガス人間とともに消滅してしまう京子の生きざま、そしてその瞬間を見届けることになってしまう賢治の心持を察するに、これまた心が締め付けられる。

そしてそこに流れる「いとしのエリー」のメロディが、情感を否応なく高めてくれるのだ。

 

ドラマ/映画とテーマ音楽はその融合により作品の完成度を高めるというのは自論だが、まさにこの作品におけるストーリーと音楽の融合は特筆ものだ。「いとしのエリー」が無ければ、ここまで心に残る作品になっていたかどうか。

 

主演は蒼井優。今、テレビではTBSで「Tシャツが乾くまで」を放映している。ここでの主演も蒼井優だが、彼女の存在感がすごい。若い頃から相当な表現力を持っていた女優さんだが、40歳になってますますその演技に凄みが増してきた。「ガス人間」でも、「Tシャツが~」でも、蒼井優だから共感できる。それはもはやどんな役であっても、役を選ばずに蒼井優だから成立するということであり、蒼井優が先にあってそこからその役柄ができる、そんな感じだろうか。

 

蒼井優。「Tシャツが乾くまで」でも好演。

演技に魅入ることができる女優さんはそうそういない。彼女はその筆頭格。

 

蒼井優の情感あふれる演技に、いつも真剣勝負の小栗旬の演技だけでもかなりお腹いっぱいになるのだが、本作では共演者、それも端役にいたるまで、相当豪華なキャスティングで話題になった。

 

岡本賢治(警視庁捜査一課 警部補):小栗旬
甲野京子(テレビ局JNT 報道記者):蒼井優、斉藤柚奈(過去)
藤川華歩(動画配信者・妹):広瀬すず
藤川富士太(動画配信者・兄):林遣都
森靖利(元ヤクザ、上場企業「ビットマネートレード」社長):竹野内豊[94](現在)、野村周平(過去)
ガス人間(堤田蓮):UTA
岡本信也(賢治の父):青木崇高
阿部美智子(警視庁捜査一課 巡査部長):芋生悠
吉田則夫(警視庁捜査一課 警部):こばやし元樹
坂本守(警視総監):ピエール瀧
坂本千恵子(坂本の妻):原日出子
西山達也(テレビ局JNT 報道記者):伊島空
伊花純一郎(テレビ局JNT 報道局長):古舘寛治
ゴロ監督(映像制作会社「イン・ザ・ソックス」社長):髙嶋政宏
謙太 / ケンタ(元「イン・ザ・ソックス」マネージャー、ホスト):賀来賢人
ミミ(元・地下アイドル「ドリームサキュバス」メンバー):森川葵
佐野久伍(帝都大学名誉教授):モーリー・ロバートソン
小畑広紀(憩いの場「うみかぜ」施設長):酒向芳(現在)、中島歩(過去)
大友三郎(指定暴力団「藤代会」組長):中野英雄
大友リキ(指定暴力団「藤代会」若頭):松浦祐也
三浦威(東京都知事):岡部たかし
桐島かずみ(三浦都知事のライバル候補):夏川結衣
科学捜査研究所の職員:三石琴乃
加藤新一(元記者):近藤芳正
山崎慎三(指定暴力団「藤代会」組員):三河悠冴
オークショニア:山下リオ

 

まあ、これだけの役者がよくも集まったと言いたいが、皆さんやはり全世界配信のNetflixドラマには、端役でも良いので出たいというのがあるのだろう。海外にアピールできる格好の機会となるからだ。

 

広瀬すず、林遣都演じるネット配信を生業とする兄妹は物語の展開のキーを握る存在だ。演技達者な二人をここにキャスティングしたのも、物語が進行していくうちに納得できる。こういったサイドストーリーにおいても主役級の役者を据えられるのも配信ドラマの強みなのか。

 

一方で全く無名だったり、世間的にはあまりメジャーでない役者を配する大胆さも配信ドラマの真髄。

主演のUTAはあの本木雅弘と内田也哉子の息子である。劇中でも演技らしい演技はしていないものの、端整な顔立ちとスタイルでガス人間という得体の知れない存在を余すところなく表現しているとともに、その甘いマスクで悲しい運命を背負うことになってしまった堤田蓮の悲哀を強く印象づけている。さすが、サラブレッドの血筋というべきだろうか。


また、MATTがずっと推している芋生悠が、小栗旬のバディの刑事役で出演。オーディションで彼女の持つクールな透明感を評価されキャストされたそう。ライダースーツを身にまとい、ラストシーンでは悪党刑事の吉田(こばやし元樹)と派手な格闘を演じており、アクションシーンも様になっていた。これをきっかけに役の幅を広げて活躍してもらいたい。

 

芋生悠。アクションがあると聞いて期待していたが、素晴らしい身のこなしだった。

ずっと影ながら応援してきた彼女、更なる飛躍に期待したい。

 

そのほかでは、岡本刑事の亡くなった父親で元刑事役に青木崇高。青木崇高と小栗旬といえば「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」でバディ役だった。こばやし元樹の怪演は記憶に残るが、悪役として中野英雄に負けていない松浦祐也や、御年67歳でも海に入る迫真の演技を見せる酒向芳、わずかな出演ながら無鉄砲なヤクザ役で印象を残した三河悠冴、そして敢えて特殊メイクで元の顔がわからないほどの悪役に徹した竹野内豊など、大勢の俳優さんたちの演技にも支えられた作品だったと思う。

 

ラストシーン、事件の一年後のある日、「いとしのエリー」をプレイヤーで流し、自宅でくつろぐ岡本の部屋にガス人間が現れる。しかしよく見るとそのシェイプは堤田蓮のそれではなく、京子のように見える。うたたねをしていた岡本はその存在に気づいたかのように、ふと目を覚まし振り向こうとしたところで終わる。

 

なんとも含みを持たせたラストシーンだったが、物語は誰が本当の黒幕だったのかという謎の核心が明らかにならないまま終わっている。それは黒幕と思われた都知事の三浦(岡部たかし)が追い詰められたシーンで誰かに電話をかけていて、その相手が本当の黒幕のように見える。

謎は残ったまま、そして京子はガス人間になって岡本の元にやってきた。今回で終わった方が良さそうな気もするが、続編を作るには十分な謎の残し方。果たしてSeason2はあるのだろうか。。。

好きな脚本家の兵藤るりの作品、しかも古川琴音主演というのがたまらない。

兵藤るりの作品では「マイダイアリー」はもうひとつドラマの世界観に深く共感できなかったものの、「わたしの一番最悪なともだち」で彼女のファンになった。最近の作品では「時すでにおスシ!?」を見そびれてしまったのを悔やんでいる。

 

古川琴音がタクシードライバーの役をやると聞いて思い出したのは、濱口竜介監督の「偶然と想像」。この映画での古川琴音はドライバーではなくタクシーの乗客だったが、タクシーの後部座席での玄理との緊迫感あふれる会話劇が印象的だった。

そんなシリアスドラマを想像していたのだが、その実は同じタクシー車内が舞台の映画「ドライブ・イン・マンハッタン」のような知らないもの同士の人生の交錯を洒脱に描くドラマだった。

 

生い立ちに複雑な過去を持つ蘭象子(あららぎしょうこ)を古川琴音が演じる。彼女のクールでどこかつかみどころの無い雰囲気が象子のキャラクターにフィットしている。客の話に対して、象子は決して寄り添ったりお世辞を言ったりはしない。ただ、狭い空間で偶然出会ったもの同士、どんな理不尽なことを言われても突き放すことはない。そこには人と接する時の彼女なりの流儀がある。

 

詳しくは描かれてはいないが、海外で生まれ育った象子には山本未来演じる母親がいる。劇中で偶然再会を果たすこの母親との関係が、彼女の人生に大きな影響を与えている。自分を置いて行ってしまった母親に対するモヤモヤした感情とともに生きてきた象子は、自然に人間関係において距離を置くようになったのかもしれない。

だが決して人間不信となったわけではなく、自分という人間のアイデンティティを人に知られることに臆病になっているように見える。それは劇中で、象子の作った料理を母親はいつも残していたというエピソードにも見られるよう、母親の愛情を十分に与えられなかったという事実が、彼女の自己肯定感を著しく低くしているのではないだろうか。

 

そんなちょっとめんどくさそうな性格の象子だが、大都会東京の夜専門のタクシー運転手として出会う多種多様な、一癖も二癖もある乗客たちとのエピソードがとても面白い。初回のエピソードは恒松祐里、さとうほなみ、久保田紗友という豪華な女優陣。初対面の女性二人が出会うことで、お互いにねじれていた心の結び目を解きほぐしていくエピソードで、なるほど、兵頭るりらしい優しい脚本だなと納得した。

 

その構えで次回以降を観ていくと、宇宙人や魔法使い、幽霊や未来人が乗客として登場してきて驚かされる。はて、このドラマはSFだったのだろうか、と思ってしまうがそうではない。夜の大都会、不思議な人たちによる不思議なお話はいくらでもある。事実は小説より奇なり。そう考えると魔法使いや未来人がいてもおかしくないだろう。

そんな奇異な人たちと出会っても、象子は皆等しく接していく。タクシードライバーとしてハンドルを握っている以上、プロとしての矜持が彼女をそうさせる。

 

兵藤るりの脚本はどんな変な人物でもどこか愛嬌があり、憎めない。人間とは弱くてずるくてか弱いものだという温かいまなざしを感じる。本作も、決してハッピーエンドばかりではないが、バッドエンドもない。生きている限りきっといいことはある。そんな優しさに満ちている。

 

レギュラーキャストは個性派が揃っている。

 

柴崎八雲- 中村蒼
寿々木麗華 - 伊藤万理華
平良芽衣 - 小林桃子
蘭弥生 - 和久井映見(象子の伯母)
昼川源 - 竹中直人

 

中村蒼はちょっと昭和な濃い顔のイケメンぶりで、憎めない色男を演じている。

象子の後輩を演じる小林桃子は無名の女優さんだが、顔に傷跡がありそれを隠すため常にマスクをしているという、ちょっとセンシティブな女の子を好演していた。

伊藤万理華は最近NHK御用達女優になりつつある。彼女の弾けんばかりの笑顔は朝ドラ向きだと思う。27年前期の朝ドラヒロインがまだ決まっていないが、彼女こそダークホースではないかと思っている。

 

伊藤万理華。「時をかけるな、恋人たち」からずっと注目している。

彼女の魅力は憂いの表情と笑顔のすさまじいGAP。

 

和久井映見、竹中直人の二人のベテランのキャスティングはさすがNHK。作品がぐっと締まる。

若手、ベテラン、有名・無名を巧みにキャスティングする上手さは相変わらずだ。

 

そして、不思議な雰囲気を醸す象子を相手取り、様々なエピソードを繰りひろげるゲスト陣のキャストは多彩だ。

 

◆ゲスト陣

恒松祐里、さとうほなみ、久保田紗友

板尾創路、小手伸也、山田真歩、萩原護 

薮宏太、吉村界人

莉子、阿佐辰美

池田鉄洋、じろう(シソンヌ)、奥貫薫

礼真琴/兵頭功海/佐久間悠

筒井真理子、武田航平

鈴木浩介、旭惟吹、永井理子

三宅弘城、西田尚美、細川岳

篠原ゆき子

濱尾ノリタカ、森田想

山本未來

 

恒松祐里とさとうほなみという意外な組み合わせには驚いたが、なかなかこんな組み合わせでの演技は見られないので楽しめた。

莉子は最近色々なドラマでバイプレイヤーとして活躍。このお話でも象子の心の中を覗き込む重要な役割を演じていた。

 

ほろっとさせられるお話では、板尾創路、山田真歩、小手伸也、萩原護が出演した家族の絆を確かめ合う話や、筒井真理子演じた認知症の女性のほのかな恋物語のお話、篠原ゆき子が盲目の女性を演じたエピソードなどがあった。

 

一方で、藪宏太と吉村界人(最近、人気急上昇。味がありずっと観ていたくなる好きな俳優)が演じた魔法使いを自称する2人の若者の話や、鈴木浩介演じる未来人の話、中村蒼の死んだ両親(西田尚美と三宅宏城)が幽霊で現れるお話など不思議で微笑ましいエピソードもあり、観る者を飽きさせない。と思えば、最終週の濱尾ノリタカと森田憩(彼女の演技力はさすが)の兄妹の話は、やや血なまぐさい犯罪を描くなど意外性も見せる。

 

物語の最期、30歳の誕生日前に大掃除を完結できなかったという象子に対し、源さん(竹中直人)から、「人生、そんなに簡単に清算はできないものだよ」と諭される。

終わらないから人生は続く。だからこそ人生を生きる価値がある。

なんかどっかで聞いたような話だな、、、、と思ったら「おいハンサム!!」シーズン1の3話「冷蔵庫の片隅にネギ7センチ。」のあの、伊藤源太郎(吉田鋼太郎)の名演説に似ている。ぴったり終わる人生なんかない、やり残しがあってこその人生だ、と。

実は兵藤るりは「おいハンサム!!」の脚本協力をしている。ただ何話でかはわからない。もしかすると、、、とか考えてしまった。

 

象子の出生にまつわる過去や、なぜタクシー運転手になったのかなど描かれていない部分が残されたまま終わった。古川琴音だからこそ演じきれた魅力的なヒロイン・象子をもう一度観たい視聴者はMATTのみならずたくさんいるだろう。シーズン2でもいいし単発スペシャルドラマでもいい。そして今回のドラマでは象子は常に仏頂面で笑顔はほとんど見られなかった。いつか彼女の笑顔も見てみたい。続編に大いに期待だ。


追記


音楽担当は、Kan Sano。JAZZYな雰囲気のテーマ曲、優しいタッチの挿入曲や挿入歌も、どれも作品の世界観を表現していて素晴らしかった。

ナリさんが帰任してから2度目になる、3人でのゴルフ部活動。

今日は今年の1月4日に極寒ゴルフで初めて回った浄山湖でのラウンド。

あの時は気温マイナスの中、カチカチのフェアウェイ、グリーンのコンディション、枯れた芝と枯れ木の寂しい風景だった。

しかし今回は夏真っ盛り、美しいコースが出迎えてくれた。

 

朝6時過ぎにヨシさんがタクシーで迎えに来てくれ、相乗りでGO。

7時前に到着。前回はロッカーがクローズしていて使えなかったので、ロッカーの場所がどこにあるか探し迷ってしまう。

チョーGさんも合流し、予定通り7:16スタート。

今日はブルーティで回ろうと始めたものの、まだ初心者のヨシさんにはやや距離が長かったか、思いのほか時間がかかってしまい、コースマーシャルに急ぐように言われたので、3番ホールからホワイトティに戻す。

 

夏らしく暑かったものの、風が涼しく夏ゴルフとしては過ごしやすい気候の一日だった。

前回は初のコース、カチカチのコンディションでゴルフではない別のスポーツになってしまった中、95でまとめた。

 

今日は3週間ぶりのラウンド、腰の調子はイマイチで右の腰、尻のあたりに張りを感じ、後半はやや違和感ある中でのラウンドになった。

そんな中だったが、ドライバーのスイングで少し試したいことがありトライしてみる。

これまでテークバックでクラブをゆったり上げていたが、少し気持ち早めにあげてヘッドに勢いをつける意識で振ってみた。

ドライバーの永遠の課題なのだが、インパクト時にヘッドが減速しているから飛距離が出ないと思っていた。

今日はリズムよく、ヘッドを走らせる意識でドライバーを打つことにした。

 

1月の寒々しい景色と違って、とても美しいコース。

 

OUTコース

 

1 ミドル 268y 3-2 ボギー

2 ミドル 352y 5-2 トリ

3 ロング 493y 4-2 ボギー

4 ミドル 374y 3-1 パー

5 ミドル 338y 3-2 ボギー

6 ショート 164y 2-2 ボギー

7 ロング 516y 4-2 ボギー

8 ミドル 295y 4-0 パー

9 ショート 150y 2-2 ボギー

 

【ティショット】

1 〇

2 △右

3 〇

4 〇

5 △左

6 〇6I手前

7 〇

8 △左

9 X8Iダフリ

 

MATT 45 アイアンショット、アプローチの調子がイマイチ

ヨシさん 63 かなり苦戦の模様

チョーGさん 49 なんとか50にならず

 

ドライバーは気持ちよく振れた。この調子で来週末のミニコンペも振っていきたい。

しかしアイアンがまったくダメだった。

後半も含め、きちんと球を捕まえきれずにショートしたり、酷いときはダフリが出る。今日は3度ほどダフってしまい致命的なミスになってスコアを崩してしまった。

 

2番などはいい例で、つまらないショットミスの連続でハザード無しのトリ。

8番は、カラーからのパターでのアプローチがそのままインで、ラッキーなパー。

9番は、50cmのパットを右に打ち出してしまい外すミスでボギーに。

全般的に腰の違和感の影響で、きちんとクラブを振れていなかったという感想。

 

このコースは巨大なバンカーが名物。8番ホールの通称「オルガンバンカー」。

フェアウェイは広いが、ラフも含めうねっており、正確なショットを求められる戦略性の高いコース。

 

INコース

 

10 ロング 495y 3-3 ボギー

11 ミドル 303y 3-2 ボギー

12 ショート 147y 1-2 パー

13 ミドル 401y 4-2 ダボ

14 ミドル 420y 5-2 トリ

15 ロング 516y 4-4 トリ

16 ミドル 269y 3-2 ボギー

17 ショート 127y 2-2 ボギー

18 ミドル 311y 3-2 ボギー

 

【ティショット】

10 〇

11 〇4UT

12 〇8I

13 〇

14 〇右

15 〇右

16 △4UT右

17 X8Iダフリ

18 〇

 

MATT 45-49 94 久しぶりにイマイチのスコア

ヨシさん 63-68 131 またリベンジに来ましょう

チョーGさん 49-48 97 なんとか収めました

 

ここでは前回、14~16番ホールで叩いてしまったので警戒していたのだが、それも虚しく13番から崩れてしまう。

ティショットは悪くなかったのに、セカンドを打ちづらいところばかりに行ってしまい、結果一打無駄に打つというケースが多かった。13番は完全に素ダボ。

 

14番はティショットがまずまずもその先が狙えず、56度でフェアウェイに戻すもややショート、5Iは大ダフリで飛ばず、52度もグリーンを捉えられずの5オン2パット、トリ。ミスのオンパレード。

 

15番はティショットの着地点が左足上がりのラフ。4UTは良かったがクリークを完全に超えられず、ラフからPWで出すのみ。100yを50度でナイスオンだったが、とんでもないポテチグリーンで、カップに向かって90度左に打つラインが全然おらず。セカンドパットはショート。1mあったのを適当にお先にとやって外すミス。。。。。笑 で4パットのトリ。

 

完全に集中力が無い、と反省。

しかし、グリーンは前半のいい転がりが嘘のように後半は重く、タッチが最後まで合わなかった。これも後半不調の原因か。

前半パット数15、後半は21だもんな。。。

 

後半17番ショートだったか。グリーンの中にバンカーがある珍しいレイアウト。

 

4時間ちょっとで上がれたので、シャワーを浴びてレストランで昼食。

ジャージャー麺をオーダー。味は普通かな。

盛り付けはキレイだが、順義の方がワイルドで美味しいかも。76元もやや高く感じる。

 

浄山湖は戦略性が高く面白いコース。腰の調子がよければ80台は全然難しくないと感じた。

またゴルフ部活動でリベンジしに来たい。

本映画の原作者である大石圭の小説は、20年以上前に一時期はまって読み漁ったことがある。

基本的に血とエロのエクスタシーなノワール小説で、この頃「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士が流行って、日本でもシリアルキラーとか、サイコパスという言葉が一般的になってきていた。

 

大石圭の作品は正直、映像化が難しいと思っていた。残酷描写もさることながら主人公がみんなサイコパスの殺人鬼というケースが多いため、老若男女が目にする機会がある映画、ドラマには適さないからだ。

だが、原作は知らなかったものの大石圭の作品が、あの中田秀夫監督で映画化されていると知ってつい観てしまった。

 

後述するが、思っていたのと全然違う仕上がりに一瞬啞然としたのだが、Wikiには「原作を壊さず映像化に挑んだ意欲作。監督の中田は「エロス(恋愛)+サスペンス」をテーマに設定した」とあるので原作に忠実にありつつも、中田監督が作りたかった映画を撮ったのだろうと納得した。

 

主人公のキョウコ(飛鳥凛)は幼い頃に父親による性的虐待のせいで、多重人格者になってしまう。そして彼女の中にはレズビアンでキョウコを愛する直美(大島正華)、ビッチのゆかり(松山愛里)、小学生のようなハル(中谷仁美)という3つの人格が存在している。この設定を見ると俄然、ここからどんな殺戮の展開が、、、、と期待するのだが、その期待は始まって10分も経たないうちに打ち砕かれる。

 

いきなりキョウコと直美の激しいレズシーンが展開され、その後も怒涛のような女x女、男x女の絡みの連続に。

主演の飛鳥凛はちょっと雰囲気が福田沙紀似の美人で、惜しげもなく大胆に濡れ場を演じている。彼女、中田秀夫監督作品の「ホワイトリリー」でも見事な脱ぎっぷりで美しい裸体をさらしている。

サイコサスペンスと思って観ていたら、ほぼ全編にっかつロマンポルノを観ているようだった。ま、それもそのはずで中田秀夫自身にっかつ撮影所出身だし、そう思うとそういう作品なのだと思って観ることで、特に違和感は無くなった。

 

それでもラスト近く、キョウコが想いを寄せていた隣人で小説家の田島(水橋研二)と初めて結ばれるシーンでは、キョウコと田島のSEXに別人格の直美やゆかりが参戦し、4P状態のくんずほぐれつというもはや本当にロマンポルノの世界が展開され、もう何が何だかわからなくなってしまう。

 

で、そのままキョウコが田島を絞め殺してしまい、お話はジ・エンド。

その前に、キョウコにとっては邪魔な存在の母親(根岸李衣)と、母親の恋人の峰岸(吉岡睦雄)を殺しており、都合3人をキョウコ本人の自覚がないまま殺してしまっている。一応、殺人鬼は存在したのでヨシとしよう?

 

思っていた映画と全然違う作品、というのはよくあるが、ここまで振りきれた作品もそうそうない。

サイコパスによるサスペンスを期待していたら、にっかつロマンポルノ。

おそらくこんな映画には二度と出会わないだろう。

 

ただ、キャスティングは素晴らしかった。

名バイプレイヤーの水橋研二の起用や、ビッチな母親役に根岸李衣をあてたり、これまたヤバい男を演じたらハマりまくる吉岡睦夫を使ったり、個性派俳優の浜田信也にオナニーさせたり!笑 もう、素晴らしすぎて拍手喝采。

 

主演の飛鳥凛は、美しい裸体に脱ぎっぷりやあえぎっぷりも完璧。可憐な雰囲気をまといながらも、あっという間に裸になってしまう思い切りの良さなど、なかなか稀有な女優さんだと思う。

 

飛鳥凛。美人なうえに濡れ場も完璧。なかなか魅力的な女優さん

 

そして、彼女と激しく絡む直美役の大島正華も素晴らしい。個人的には顔は彼女の方が好みなのだけど。。。

大島正華。こういう目元の雰囲気の女性はタイプ。

 

ホラーの神様、中田秀夫らしい絵作りではあったので映画としての完成度は悪くなく、これはこれでまあまあ面白かったけど、やはり期待していた大石圭作品ではなかったのも事実。いつか、ゴリゴリの大石圭作品が実写化された作品を観てみたい。