松田のこれ知っとるか?~炎の1000本ノック。 -71ページ目

0241 FORMOZ FESTIVAL 2007(2)

Treasure(紙ジャケット仕様)/コクトー・ツインズ

マーキュリー・レブ、台湾語で言うと「水星逆轉」だそうである。なんだかカッコイイじゃないか。

時間が来ると私はステージの前の方に行ってみるのだが、なかなか進めない。満員と言うには程遠い状況だけれど、熱狂的といっても大げさではない雰囲気がそこにはあった。自ずと期待感が煽られる。

スクリーンに何やら詩人の言葉(英語)が断片的に映されながら、コクトー・ツインズの「ローレライ」が大音量でかかりはじめる。もしかしてこのオープニングは、噂では聞いていた2年前のレッド・マーキーでやったのと同じ演出なのかもしれない。「リメイン・イン・ライト」や「ファイヴ・リーヴス・レフト」、「オン・ファイヤー」「チェルシー・ガール」「ギデオン・ゲイ」などのジャケ写が次々にスクリーンに映し出されると、私もなかなか高揚してくる。


結論から言うと、内容は5年前にサマーソニックで観た時のものとほとんど印象は変わっていなかった。直近のアルバムがベスト盤というのもあったので、なんとなくそれっぽい内容になるかと予測はしていたのだけど、「ザ・シークレット・マイグレーション」からは皆無というセットリストには驚きだ。あのアルバムはオレに言わせれば完全に駄作なのだが、本人達にとっても不本意なアルバムだったとしているならば、むしろ今後の期待値が上がるというものである。それにしても「デザーター・ソングス」からの曲が4曲も。オレ的には好都合ではあるのだが、それってどうなのよと思わないではない。「Opus40」はアルバムのと近いアレンジに変わっていた。オレ的にはそれまではそんなに好きな曲ではなかった「Holes」が非常に素晴らしかった。ラストに開放的なムードを残していたのも素敵だった。


(セットリスト)

1.The Funny Bird
2.You're My Queen
3.Tides of the Moon
4. ?
5.Holes
6.The Dark is Rising
7. ?
8.Opus 40 ~ ?
9.Delta Sun Bottleneck Stomp


10


こうやって振り返ると私の知らない曲が3曲も演奏されている。なんだかもどかしい。8曲目の後半はメドレーになっていて、たぶん私の勘だとこの曲はなんかのカバーだと思う。実際にはわからんのだが。


思ったのは、マーキュリー・レブはアルバムとかだとフレーミングリップスに近い感じがあるのだけど、ライブの印象でいうとこの両者は実に対照的なのだ。マーキュリー・レブのライブはどちらかというとエンターテイメント色は薄くて、一音一音に対する気迫で勝負している印象がある。言うならば直球勝負である。5年前とその印象が変わっていない事が、そこに磨きをかけて信念みたいなものを感じさせる内容だったと思った。このバンドは何となくフェス映えのするグループだと思った。観る者すべてに普遍的なパワーを放射する芸風なのだ


演奏時間はぽぼ60分。終演後、客席からは熱烈なアンコールがかかったが、バンドはそれに応じることは無かった。でも満足だ。

ディザーターズ・ソング/マーキュリー・レヴ

0240 FORMOZ FESTIVAL 2007(1)

Asobi Seksu/Asobi Seksu
13時過ぎに飛行機を降りると、むわっと暑かった。桃園空港から切符を買って迷わずバスに乗り込むと去年の8月 、必要以上にビビっていたこの瞬間を思い出して懐かしいと感じるのだった。

市内に向かうバスは途中で不意に圓山駅を通り過ぎ、おお先に見てしまったと思った。まさにこのサッカー場と公園でFORMOZ FESTIVALが行われているはずだ。しかしまだ時間が早かったせいか人影は少なく、ほんとにここでやるのか?と思ってしまった。外はあいにく大雨が降っていたのだが、バスを降りる頃にはびっくりするくらい止んでいたので安心した。ホテルまで歩く途中にこんな表示物が目に付いた。やはりそれなりには盛り上がってるのかなと思う。

1  2

ホテルに着くと出歩きたい気持ちを抑えつつ、まずは2時間ほど眠る。おお、なんか慣れてるぞオレと思う。なんて計画的なのっ、と米倉涼子なら抱きついてくるところだろう。とにかく夕べはあまり寝てないし、眠いのを我慢して出歩いてもあまり面白くないのだ。


きっちり睡眠をとるとMRTで圓山駅へ向かう。中山サッカースタジアムはなんだかドームになる前の後楽園球場みたいだと思った。なんか人が少ないような気がしたのだが、今思えばたまたまそういう時だったのかもしれない。


3  5  

さっそく「道」ステージの方へ入場してみるとAsobi Seksuというアメリカのバンドが演奏中だった。知らないバンドである。ポップなシューゲイザーという感じのその音は妙に耳に馴染む。よく聴いてると歌詞が日本語だったりする。MCでも「アリガトウ」とか言ってる。後でわかったのだけど、このボーカリストは日本人なのだそうだ。でもワン・リトル・インディアンからアルバム出してたりするんですね。へえ。


ちなみにこのフェスは、去年までは向かい側の公園内だけで行われていたらしく、今年からメインの「道」ステージとしてこのサッカー場が加わったことによって、全体的なキャパが一気に2倍に増えたそうだ。しかしメインステージとはいえ、この会場はちょっとでかすぎるんじゃないかと思った。寝転がって観てる人もいる。グリーンステージならばありえない光景だ。なかなか快適ではあるけど、持て余し感は否めない。


6  7

AsobiSeksuの演奏が終わると私は台湾ビールを飲む。台湾では普通この手のイベントでビールが販売されることは珍しいのだそうだが、スポンサーであるらしく場内では大々的に出店している。台湾ビール美味い。売り子のお姉さんもなかなかかわいいじゃないか。なにより350mlの缶が35元(約150円)というのは嬉しい。その間、約1時間近くのインターバルがあり、2本3本と飲んでいるとちょっと酔っ払ってきたぞ。場内では5分おきくらいに明日出演するくるり「Jubilee」のスポットが大音量でかかりまくっている。あたりがだんだん暗くなってくるとスクリーンにうっすらと映像が見えてくるようになってきた。


8  9

次はマーキュリー・レブだ。

0239 フェスの準備

アイ・アム・ノット・アフレイド・オブ・ユー・アンド・アイ・ウィル・ビート・ユア・アス/ヨ・ラ・テンゴ
不在者投票も済ませたし、いよいよ明日からである。でも私は初日はパスして土曜の早朝に出発するスケジュールで臨む。結局キュアーはあきらめることにしたのだ。

しかし未だに一切準備などをしていない。そもそも準備なんて必要があるのか。Tシャツの換えを3つ位もってけば十分なんじゃないのか。靴下とか下着とかはコンビニで安いやつ買えばいいじゃん。あとはパスポートさえ忘れなければ良いのだ。

Formoz Festival 会場へのアクセスは台北駅から地下鉄で4つ目の駅から歩いて5分くらいなのだそうだ。私が泊まるホテル近くの駅からは3つ目なので、なんだったらタクシーで行っても良さそうだ。ステージはサッカー場がメインのステージになっていて、一本道を挟んだ公園内に8つのステージがあるらしい。サマソニみたいな感じなのかもしれないけれど、違うのは全て屋外であるということ。

しかしだ、サッカー場である「道」ステージは15時スタートで、ほかの公園内の8ステージはすべて18時スタートだと知った時は、え?夜しかやらないの??と拍子抜けしたものだった。せっかく夏なんだし野外なんだし、何で??と思ったわけだが、去年台北に行った時のことを思い出すと私はすんなりと納得ができる。こんな天気で昼間からやってたとしたら、おそらく焼け焦げてしまうではないか。

tp

それにしても台北でロックフェスとはなかなかうまく想像ができないでいる。フェスというよりも、もしかすると盆踊りみたいな感じなのかもしれない。それはそれで面白いかもだ。それにしてもマーキュリー・レブとかヨラとか好きな台湾の人って、一体どんな感じの人たちなんだろうか。全然想像できない。非常に楽しみである。

0238 ふざけた生き物

LOOK(初回生産限定盤)(DVD付)/HALCALI
ハルカリ「LOOK」のPV (Youtube)。何で私は泣いてしまうのだろう。

0237 ウッドストックみたいだ

ライヴ・エイド★初回生産限定スペシャル・プライス★
今は昔の話だけど「ライブエイド」がフジテレビで生中継された時、解説者的な立場で山本コータローや南こうせつが出ていた。妙に時代錯誤と思えるこの二人は中継画像を見ながらしきりに「ん~、ウッドストックみたいだ」を連発していたものだった。そうか、この人たちはウッドストック体験者なのか、と当時は思ったものだったが今思えばそれは映画で見たやつを指して言ってたのは間違いない。あの映画のインパクトはそれほど大きかったのだ。もちろん実際のライブエイドとウッドストックは目的からして大きく違う。なにしろ時代が違うのである。

関係ないけれど以前見たAVで、クライマックス場面になると突然、画面が左右に2分割されて「引き」「ドアップ」が同時進行になった。それを見て思わず「ん~、ウッドストックみたいだ」と私は唸ったものである。時代は変わっても受け継がれているものは確かにあると実感したものである。

0236 ビリー

Ab Bootcamp
夜中に天井がミシミシと音がする。ビリーの仕業である。いや、そうでない可能性も大いにあるのだが、ここはそういうことにしておきたい。しかしビリーズ・ブート・キャンプ、こういうのはすぐに消えるものだと思ってたが、結構な浸透力で日本を席巻しているようだ。ダイエットというのは本来は孤独なものだが、そこにエンタテイメント性とある種の共有性をもたらしたのがヒットの秘訣と言われている。そうなのか。なかなか目の付け所は悪くないと思う。ふむ。そこで私も対抗して「マツダズ・ブート・ショップ」というのを始めようかと思いついたのだが、今イチ対抗できてない感じがあるのでここは断念した次第である。ていうか違法だし。

0235 オーストラリアvs日本

イビチャ・オシムの真実/ゲラルト・エンツィガー
アジアカップ準々決勝である。PKかよ、という話である。それにしても後半、高原の同点ゴールには興奮した。スシボンバーおそるべしである。PK外してるし、なかなかいい味を出すヤツだ。というのはかろうじて勝ったからこそ言える事である。しかしオーストラリアは去年のドイツワールドカップよりは明らかに精細さに欠けてたなあ。でもって1名退場になって超有利な状況だったのに、あれは無いだろう。首の皮1枚という感じである。今大会は優勝よりもオーストラリアに勝つことが大切だったという気がなんとなくしている。何はともあれ松木はサイコウである。

0234 HALCALIのニューアルバム

サイボーグ俺達(初回生産限定盤)(DVD付)/HALCALI
約3年ぶり位のアルバム。前作同様バラエティに富んだ作家陣によるトラックは、好き嫌いが非常に明確に分かれるのだが、そんな中で新機軸というほどのものはなく、ある程度パターンがそろそろ見えてくる。私は前作に入っていた「ストロベリー・チップス」という歌が泣くほど好きなのだが、ああいうのは今回は無し。でも今作にあのようなテイストを求めていたわけではないので、これはこれで良し。青春は一度だけで良いのである。

1曲目がいきなり、普通であればA面のラストあたりに入るようなポジションの曲調で、ざっと聴いた限りこれがベストと思う。これもしかしてドクター・ジョンの「ビッグ・チーフ」が元ネタ?と思ったらKyon氏の作品であった。全体的になんとなく歌モノ要素が増してるような気がするが、しかし素材が面白いのか皆さん好きなように伸び伸びとアイデアを盛り込みながら楽しんで作ってる感じが伝わるアルバム。

0233 Phil Wilson

Every Conversation: The Story of June Brides and Phil Wilson/June Brides
ちょっと前に中古盤でフィル・ウィルソンの12インチがけっこう安い値段で売っていたのを見つけて「おや、これはもしかして??」と思ったのだ。でチェックしてみたらやっぱりこんなCDが出ていた。この2枚組でジューン・ブライズとフィル・ウィルソンはほぼコンプリートできる。未発表曲とかラジオセッションとかいっぱい入ってる。すごい。最後に入ってる「After Hours」はベルベット・アンダーグラウンドのカバーだ。細かいことを言うと「Alive in the Living Room」のとかは未収録なのだが、あれはほとんどウンコなので問題なしである。

しかしジューン・ブライズとフィル・ウィルソンはオレ的には区別していただきたい所ではあった。でも「Waiting For a Change」なんかはそういえばジューン・ブライズ後期のレパートリーでもあったわけで、こうやって並べて聴いてみると思ったほど違和感なく続いている感じがあったんだなあと改めて思った。昔はどちらかというとソロのよりもジューン・ブライズのガシャガシャしたギター+トランペットがオレ的にはたまらなかったわけだが、最近はフィル・ウィルソンのヤングなカントリー風味の方が断然好みであって、儚くて良いなあと思う。あの時にアルバム残してくれてたら良かったんだけどな。

0232 妖怪人間

NANA 2 スタンダード・エディション/中島美嘉
2作目を宮崎あおいが降板したのは、生中出しシーンがあるからイヤ、というのが理由だったという噂を聞いていたので、だったらもう由衣ニャンでいいよ全然、と私は思っていたのだが、結局それほどの場面は無し。でも市川由衣はなかなか頑張ってるんじゃないのと思いました。ベラ役の中島美嘉は2作目ということもあって、もはや演技がどうこうという話ではなくなっているのだが、自然な姉御感が増しているのは感心した。「よし、泣いていいぞ」という場面はどこかコミカルなトーンだったのだが、あれは元々そういう演出っだのか。あと産婦人科の先生役で美保純が出ててワロタ。一色紗英は出てません。

前作に引き続きニーノ・トリンカのマエストロ上田氏が手がけているスコアがムズムズしがちな少女漫画的世界をクラシカルに中和させていて、素晴らしい才能だなあと唸りました。これはマジで。