0680 Everything and More(Disc1)
先日、ドリー・ミクスチャーの3枚組ボックスセット「Everything and More」がロンドンから届いた。アマゾンでは取り扱いがないこのボックスは限定販売で、このサイト から購入することができる。一部の店舗(ディスクユニオンとか)で取り扱いもあるらしいのだが、私はこのサイトから直接、購入することにした。だってさ、多少面倒くさくてもロンドンからドリー・ミクスチャーのボックスがわざわざオレんちにダイレクトで届くんだぜ?それはなかなか素敵なことじゃないですかと思ったわけである。
で、3枚組のうちのディスク1の内容は「Demonstration Tapes」をそのまま収録。元々は2枚組(当時はアナログ盤ね)として85年に自身のレーベルから手書きのナンバリング入りで2000枚発売されたこのアルバムは、95年にロイヤルミントからCDで再発されるもすぐに廃盤になってしまった。そのCD盤でさえ中古市場で高値がついて久しく、アマゾンでも今日現在16000円で売られている。このアルバムこそがドリーミクスチャーと私の出会いなのであって、それはもうほんとに素晴らしいということを私は過去、ここ とかで書いてきた。このアルバムは、ほかのどの「公式」シングル盤よりも素敵な曲が詰まっている(断言)。何度も言うつもりはないのだが、まさに必聴盤とはこれのことなのである。
でだ。このボックス盤は聴いてびっくり、リマスタリングが施されているようなのだ。音の分離がやけに良くスネアやハイハット、ギターの音が妙にクリスプになっている。これがやたら耳に新鮮であった。ロイヤルミント盤の中音域がダンゴ状になってる音もそれはそれで凶暴な感じがあって良かったのだが、音が悪い方が良かったなんていうつもりは私は毛頭ないわけである。
でロイヤルミント盤では2曲目「Ernie Ball」が1曲目の終わりにも重複されて収録されていたので、通して聞くと一度ブレイクしてもう一度繰り返すみたいな不思議な構成になっていたのだが、ここではオリジナルのアナログ盤通り修正されている。それはそれで私的には違和感がなかったものだったが、やっぱりあれは何らかのエラーだったのねということを再認識する。
それにしてもこのデモ集を聴いていると、なんだか知らないがいつも熱くなる。なんだろうなこの心のざわめき感は?と思うわけである。例えば「Remember This」。後に手にしたシングルの「完成」バージョンを聴いた時は、その達成した仕上がりに妙な違和感を感じてしまったものであった。このデモ版だと間奏をベースで弾いてるところとかえらいラフな演奏なんだけど、なぜだかわからんのだが全然その方がときめき感があるのだなあ。まあなんていうかこれはそんな感じの珠玉のデモ集なのである。
(Disc2へ続きます)
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Rainbow Valley / Dolly Mixture
Favorite Shirts(Boy Meets Girl) / Haircut 100
Honey Dew / Melon
Summer Clothes / Animal Collective
LDN / Lily Allen
Born Free / M.I.A.
He's Frank / The BPA featuring Iggy Pop
Rapture / Blondie
Born Under Punches(The Beat Goeas On) / Talking Heads
Groove Is In the Heart / Dee-Lite
Sunshower / Dr.Buzzrad's Original Savannah Band
0678 /\/\/\Y/\
ハードな暴力描写というふれこみの先行シングル「Born Free」PVは未見。見ないでいてこういうことを言うのもアレなんですけど、この人のセンセーショナルな面は、あまり興味が無いんです。しかし曲は何度か聴いた。スーサイド「ゴースト・ライダー」使いのアレだ。正直、微妙だと思ってしまった。
アルバムも一聴した印象では全編デジタルチックなノイズ・コーティングが過剰でありながらイマイチ突き抜けてない印象があって、むむむと思ってしまったわけである。
しかし何度か聴いてみると、やっぱり良いなと思えてくる。とりわけ7,8曲目で聴けるメロウでいびつなレゲエがいい具合に緩む。「恋をするのは体力が伴うものよ」なんて歌で、ふわっとゆるやかに持っていかれる。
「Born Free」もこの曲順で聞くと印象がかなり変わって、全体が引き締まる不思議。一気にアルバムとしての完成度も高まる印象がある。曲順って大事だと思った。
安直な(あるいは真の)センセーショナリズムはスルーしつつ、しかしそういうのもあくまでこの人の大事な一要素ではある。そのことは受け入れつつ、この人が持つポップソングとしての完成度を純粋に楽しみたいものである。そういう意味でこれは実に良い塩梅のアルバムであると思った。音的に言うと、前作とは似ているようで全然違うことをやっている。あるいはその真逆ともいえる。いろんな先入観を無しに聴くと、なかなかカッコいいアルバムだ。久々に骨のあるロックに接したような気がする。
0677 オレの字
私の字は汚い。子供の頃から汚い。大人になったらもっときれいな字が書けるようになるものだと思っていたのだが、それは大きな間違いだったようだ。
しかしなんとなく私の書く字体は微妙に変わってきているみたいだ。昔はもっと「もぞっ」としていて、汚いなりにも照れを感じさせる、繊細で自信がなさそうな字を書いていたように思う。今はその頃と比べると下手なりに堂々としているというか、開き直った感じになっている。誤字が混ざるとそれはバカ丸出しの字である。
ところでこのアルバム、裏面に曲名が書いてあるのだけど、それが昔オレが書いてた字によく似ている。最初これ見た時は「おや?」と思ったものであった。ダビングしたカセットテープのインデックスカードの罫線からはみ出したアルファベット群を連想させる字である。
0676 夏対策
梅雨である。来週末あたりには関東地方も梅雨明けするとかしないとかいう話である。毎日暑いとはいっても、夜になればまだ気温は下がる。でも夏の暑さがこんなものではないことを私は知っている。
私は冷房が好きじゃないので、ここ数年の間は自分ちの冷房のスウィッチを入れないまま夏を過ごして来た。いわゆる熱帯夜というのは、私の記憶だと1年を通じてもせいぜい5日間くらいしかなかったはずだ。その5日間が過ぎた時こそが、ジャストで夏の終わりを実感するものである。しかしその5日間はまさに地獄なのである。で冷房に代わるような、いわゆる冷んやりグッズの類を私は今までいろいろと試してきた。その筋には結構オレは詳しいぜという自負がある。
ます私が最初に注目したのはジェルマットだった。あれは2年前の暑い夏だった。値段的にもまあまあの代物であって、気休め以上の効果は一応のところ見られる一品ではあったと思う。一度使ったら手放せないというほどのものでは無いけど、無いよりも有った方が断然良いといえる。しかし問題も大きかった。クリーニングが出来ないのだ。表面がオレの汗でかなりグジャグジャになる。言わば一夏分のオレのダシが表面に凝縮されるわけであって、これははっきり言って不衛生である。なので2年前の秋から押入れに入ったままなのである。出すの怖いし。
で、もっとこう手軽なものはないものかと思って、去年は首に巻くタイプのアイスノンに着目した私である。首を冷やせば体中の熱が冷まされるような気がしたのだ。これは気軽かつ効率的な方法だ。しかしこれはいまいちひんやり時間が持続しなかった。せいぜい10分くらいか。気休めとはまさにこれのことだが、でもまあこれでも何とかなった。去年の夏は熱帯夜といえる夜は東京では2日しかなかったのである。
さて、そんな私だが来るべき今年の夏に注目している冷え冷えグッズはズバリ、ムヒである。液状タイプが特におすすめだ。これをくまなく全身に塗りまくる。するとかなーりいい具合に冷え冷え状態が持続する。この感覚を一言で表すとするならば「ヒャッホウ!!」である。ややケミカルな手段ではあるが、この合法的トリップ体験は推せる。身近なところにこんな優れものがあったのかと、これはなかなかの発見といえる。この夏はムヒが激アツだ。
0675 ブックオフで買ってきたCD(6)
実はこれ
を読んで前川清にちょっと興味を持って、クールファイブからちゃんと聴いてみることにしたのだ。少し前にこの人が紅白に出た時、ラグフェアをコーラスに従えて福山雅治の歌を歌ってたのを見た事がある。その立ち居地がなんだか良いなと思った覚えがある。
そもそも82年の最初のソロ作「Kiyoshi」からしてYMO人脈がバックアップしたアルバムで、ロキシーミュージック「アヴァロン」を意識したと言ってたのは細野氏だったか。前川清はなんていうかこう、自分のスタイルを確立させていながら自由過ぎるくらいに自由で、どこかそれを手持ち無沙汰にしてるような不思議な存在感がある人だと思う。きっと風通しが良い人なのだろうと思う。
で「長崎は今日も雨だった」をこうやって真正面から聴いてみて、なんだかほっとしてしまう不思議。野田秀樹のラジオ番組「3時のあなたに会いましょう」を思い出す(エンディング曲だった)。「東京砂漠」もえらいなじみのある曲。これはダイア建設のCM曲だったよね。「そして神戸」は改めて聴くと「そしてすべてが終わりー」のところからのまくしたて感が尋常でなく高揚する。それは懐かしいというよりは、俯瞰的に捉えてみたらこういう音楽だったのかーという発見である。この人の歌はカッコいいのだ。ド演歌な曲調も中にはあるけれど、歌声はちゃんとカッコいい。
この人がすごいのは、「前川清大全集2010」「2010年全曲集」「2009年全曲集」「名唱コレクション 前川清 愛を唄う2008」等など、似たようなベスト盤をここ数年の間、ものすごいペースでリリースしていることである。もちろんそれぞれには新曲らしき物が含まれているのだが、基本はベスト盤であって重複曲もハンパない感じなのである。現役の歌手でこういう人はあまり見たことが無い。
そしてブックオフで売ってるそれらの中古CDは1950円が相場である。そこいらのJ-POPの人よりも前川清のベスト盤の方が市場価値は高いみたいなのである。なるほどなあ。なんだか一気におそれいってしまったオレであった。
0674 ブックオフで買ってきたCD(5)
これも2002年作のシングル。当時よく有線とかでかかってたのを聴いた覚えがある。妙に耳ざわりなのだ。なんか今時の若者がやってるうざいヒップホップだなあ思った記憶がある。でもどこかが引っかかる。でその次の次くらいの年の夏にまた、ふと有線とかでこれを聞いた時に「あ!」って思ったのだ。この曲知ってるという記憶と共に、ああ今まさに夏なんだなあと思った。そう、いつだかの夏って確かにこんな感じだったなあなんてこの曲を聴いて思ったわけである。ヒット曲の効力とは要するにそういう事である。
しかし、なんだ?エビちゃんの旦那ってこん中の誰よ?っていうくらい未だにこの人たちのことを知らないわけだが、ブックオフの105円コーナーで束になって置いてある中から、CCCDではない再リリース盤を掴んできた2010年の夏もまた暑くなりそうな感じなのである。
0673 ブックオフで買ってきたCD(4)
これは2002年リリース、3枚目のシングルなのだそう。カップリングの「ケーキ止めました」は花田裕之が編曲を手がけているということで、ルースターズ・ファンの間で密かに物議を醸していたあれである。今頃になって聴いてみました。
問題の2曲目は作詞作曲がつんく、ギターに花田裕之と下山淳、ベース沖山優司、ドラムス椎野恭一というなかなか強力な布陣である。ミドルテンポにさりげないリフが絡むアレンジは、ジプシーズの近作や「Nasty Wind」あたりを思わせるスタイルで、短くも激渋なギターソロ(たぶん下山氏)まで堪能できる。変に空気を読んで作りこまず、いつもの感じで「コレしか出来ません」的なスタイルが貫かれているあたりは、花田ファンも納得の出来なんじゃないかな。「ケーキ止めました」というタイトルから私が勝手に想像していた雰囲気に反してへヴィな曲調だったのだが、こうなったら藤本美貴も本気で歌うしかなかっただろう。
このキャスティングは当然ながら「ここはロック調でやってみましょう」というようなディレクションがどっかで働いたと思われるのだが、いわゆるちょっとロックっぽく仕上げてみました的に安直なものではなく、おそらく昔のUAさんっぽい線を狙ったのではないかと私は思う。ちょっとだけ歌唱力の高いアイドルをこういうアプローチでバックアップするのはアリだと思う。しかし藤本美貴で全編それをやるのはさすが無茶と判断したか、この組み合わせはこの1曲で終わってしまった。試みとしては非常に興味深い雛形であったと思います。
0672 ブックオフで買ってきたCD(3)
私は音楽ならばなんでも好きですなど言いたいわけでは決して無い。むしろ嫌い・苦手なものの方が多いように感じている今日この頃であります。しかしながら、重度のもの好きという自覚はある。なぜ私がこのCDを買ったのかというと、それはセイント・エチエンヌの「You're in a Bad Way」の日本語カバーが入っているからである。セイント・エチエンヌが好きな人であればきっと、そういうのは聴きたいでしょう。
全部聴いて思ったのは(もちろん聴いた)、むむむ、という内容であった。こういう不思議ちゃんなキャラ設定のアイドルポップスは80年代にいっぱいあったような気がするのだが、これはなんていうか時代背景みたいなものが殆ど見えてこない不思議な音楽であった。94年といえば、オレ的にはレモンへッズとかジュリアナ・ハットフィールドとか、そういうのを好んで聴いていた頃だったと記憶するのだが、そんな中セイント・エチエンヌという大ネタとも思えるネタを持ってきてるにも関わらず、そういう同時代性みたいなのが不思議と見えてこない。やっぱり90年代になってこれは全く通用しないんじゃないか?なんて今となっては完全に後出しじゃんけんな感想分を書いてしまうわけです。ちなみにこの人、角川春樹の娘さん。そういえばそんな人、確かになんかで見た覚えがあったような。
0671 ブックオフで買ってきたCD(2)
このシングルは2002年の日韓ワールドカップの際にどさくさに紛れてリリースされた企画盤である。2大会後の今、まさにこれを聴くのはタイムリーと言えなくもないのだが、妙に温度差を感じてしまう楽曲であるのは確か。正直なところ清志郎絡みではどこからしくないというか、妙に薄っぺらい内容ではある。しかしカップリングの「フーリガンがやって来るヤアヤアヤア」は清志郎っぽくて、なかなかいい。ワールドカップはいいけどなんかフーリガンってのが来るとやばいらしいぞ?的な当時の警戒的な空気がリアルによみがえってくる佳曲。懐かしいな。
当時、そういえばイギリスから大挙してやってきたフーリガン達の振る舞いを取材したテレビ番組を見た覚えがある。彼らはそもそもお金をあまり持っていなくて、日本は物価が高いねとかいいながら毎日つつましく日本をエンジョイしていて、なかなかファニーだった。吉野家の牛丼は美味いとかいいながら、行儀良く山手線に乗り、意外にも極力周りに迷惑をかけまいとしていた。実際にやって来たフーリガンは、ろくでなしに間違いは無かったのだが、とりたてて事件らしい騒ぎを起こすことなく帰っていった。こういうのは忘れがちな話である。
ちなみにこのシングルはブックオフで250円だったのだが、アマゾンでは今、結構いい値段がついてるみたいである。まあ旬といえば旬だものね。ところこれを書いてる今、日本・パラグアイ戦の直前であるわけですが、まさにガンバレ日本なのである。








