0690 Too Young To Die
慌ただしくも単調に続く日々の中で、またしても不意に届く訃報が皮肉にも私の生活に幾ばくかのメリハリをもたらす毎日である。
先週11日に南浩二氏が亡くなったそうである。脳出血とのこと。49歳は若すぎる。とかなんとか。私が説明するまでもなく、南浩二はルースターズの全身にあたるバンド、人間クラブのリードヴォーカリスト。「どうしようもない恋の唄」とか「ハリーアップ」とかは、もともと人間クラブのレパートリーだったのだそうである。とかなんとか。私は南浩二をステージで2度ほど観たことがある。最初に観たのは確か85年くらい、大江慎也が脱退する直前といえるルースターズのライブのアンコールで飛び入りで出てきたのを観た。なるほど、柴山さんにそっくりなスタイルのこの人がもしも人間クラブを継続していたならば、確かにその後のルースターズはなかったのかもしれない、とその芸風に軽く違和感を感じたものだった。確か「どうしようもない恋の唄」と「ハリーアップ」と「サタデイ・ナイト」をルースターズをバックに、かなり自由な印象で歌っていた記憶がある。なんていうかそれは、時代錯誤で強烈な印象だった。
2度目に観たのは、ぐっと最近の話になる。あれは今から3年前だったか、南浩二&コンフトリクターズのライブをレザーズとの対バンとして観た。南浩二のメイクやタトゥは、あの時と比べると随分エスカレートした印象があったのだけど、基本的にこの人のベクトルは全然変わっていないんだなあとその時に思った。正直なところ音楽的にはこれ、どうなんだろうなあと思ってしまったのだが、おそらく昔から全くぶれていないであろう確かな芯が感じられるそのアティテュードに私は心が打たれたものだった。そしてオフステージではどこか繊細で優しい、スターっぽい空気をかもし出している素顔を垣間見てしまった。そのことがとても印象深かった。
で。生前の氏のブログで再三書かれていた事だけど、このアルバムは絶対に買わないこと。当人達に無許可でリリースされているアルバムであって彼らには何の報いもないまま、どこかで儲かっている奴がいるというけしからんアルバムらしいのである。僭越ながらご本人を意を尊重して申し上げる次第。いや興味深い内容であることは重々承知なのだけどもね。
0689 回転寿司ブルーズ
近所にかっぱ寿司ってのがあって、初めて行ってみたんです。すると何?コンベアっていうの?あれがなんだか妙に仰々しく廻っていてビックリしたんだけどね。寿司はわりと高密度にローリングしているわけだけども、頭上にタッチパネルがついてるわけ。ここはやっぱりオーダーでタッチするわけでしょ?そしたら「おすすめ」なんてジャンルが出てきたんで、OKいいんじゃないの?なかなかいいじゃない?って思ったわけ。すると「とんかつ」なんて寿司があるわけだよ。ホワーイ何故に!?ここ寿司屋、オレヤザワ、それとんかつヨロシクみたいな話じゃない?それはちょっとオモシロいんじゃないかって思って注文してみたわけ。するとなかなか出てこない。5分くらい経ってヤザワ焦ったね。なに?もしかしてこのタッチパネルほんとにOKなわけ?ちゃんとオーダー通ってないんじゃないのって思ったんだけども、その瞬間コンベアの上についてる線路から小さいおもちゃのモノレールがツツーって走って来たわけ。それがオレの前でストップすると、ピンポーンなんつってとんかつの寿司がそこに乗っかってるわけだよ。月光仮面ヨロシクだね。オレなんか今までオールドスクールな回転寿司しか行ったことが無いから、これがちょっとカルチュアショックだったわけです。もう何もかもが間違っててサイコウって思ったわけ。コントだよね。でとんかつ寿司なんだけど、これが揚げたてでなかなか美味かったんだな。Hey ユー、枠に囚われて生きてちゃダメだぜってジョン・レノンも言ってたけど、そういうメッセージを受け取ったね。シェイク!オレは揚げ物最近控えてるんだけど胸焼けするしね(笑)。でもあのくらいのサイズだったらいいんじゃないかって思ってる。邪道は邪道なりの理由があるもんだと思ったんだ。なるほどと思ったよね。え何?オチ?いや途中から内田裕也になってるんだけども、ちょっとわかりにくかったかな。
0688 賢い買い物とは(2)
この話 の続きです。
その後、修理センターから連絡が来ました。私が購入したのはこれの前位機種にあたるらしく、生産終了品につき修理はできないとのこと。後継機種との交換になりますが、その後継機種はNHKテレビ1~3CHが受信できないのだという。それでも良いですか?と言う。要するにヴァージョンアップなのかダウンなのかよくわからない状況なのだが、つまるところは新品と交換してくれるという話らしいので、そこは素直に応じることにした。実際のところ全然悪くない話じゃないの。
かくして私はこのようにお得な買い物をしてしまいましたというわけである。まさに現代社会の不条理かつリアルなお伽話を地でいってしまった感は否めない。たぶん私は得をしたのだと思う。しかし必ずしもメデタシメデタシというわけでもなく、なんだかわからないが私は腑に落ちなくて微妙に残尿感が残っている。なんだろなこれ。いや、何ら文句は無いのだが、でも私はこれでいいのだろうか。引き続き答えは無い。
0687 空白の時間
たとえば通勤時間が電車で片道1時間くらいかかる生活をしているとする。実際に私はかつて、そういう生活をしていた。電車に乗っている時間が実質40分間くらいだとして、その時間だけはどうすることも出来ないわけである。
その後、目白に移って電車に乗らなくて済む生活が始まると、そのために1日が往復分で80分も増えたような気がしたし、生活の中でも実感した。その分だけ、私は多分テレビを見る時間が増えていたのかもしれないし、睡眠時間が増えていたのかもしれない。その時間分、私は何をしていたのかというと、多分何にもしていなかったのではないか?なんつって今になって思っているわけである。今、電車の中ではiPhoneで産経新聞を読んだり、ツイッターのタイムラインを追ったり、音楽を聴いたりしているのだが、その40分間(往復だと80分)はなかなか濃密に感じられてくる。これは不思議な話である。この時間は目白に住んでいた時は確実に存在していなかったものだ。
これはただ単にiPhoneってすげーという話でもあるけど、それだけではなくて、単純に文庫サイズの本を1冊2冊読むでもいいけど、電車に乗っている時にしかできない過ごし方・感じ方というのは確実にあるものであって、そういう時間というのは案外侮れないなと思ったわけなのであります。
0686 賢い買い物とは
- SONY インテリアCDチューナー CD700 ICF-CD7100/W/ソニー
- ヤマダ電機に行くと、これの展示品が5000円弱で出ていた。これは激安といっていいだろう。ふむ。ちょっと考えたが迷わず購入した。良い買い物とは要するにノリである。とマジで思う。
とにかく引越先のキッチンにはテレビとか置いていないので、食事する時とかなんだかさびしくて物足りないのである。なのでラジオみたいなのでいいから、と考えてるうちにこれが目に留まったのである。時計がついてるのが気に入った。とにかく私んちの台所には何も無いのでござる。
家に帰って開けてみると、CDの開閉部分が指紋でべたべたになっていたのだが、ちょっと拭いたらちゃんときれいになった。まあよしとする。
しかし時計を合わせようと説明書を見ながら操作してみると、なんだかボタンが利かなくなっているみたいで、これがうんともすんとも言わないのだ。ディスプレイ部分は灯ってるので完全に壊れてるわけではないっぽい。展示品ということで、要するにいろんな人によってもみくちゃにいじくりまわされて、スイッチ関係がバカになってしまったのだろうと思われる。いったいどれくらい多くの人に何をされたのか、見当もつかないのだが、とにかく次の日にいったんお店に持ってって事情を説明することにする。単純に代替品があれば良いんだけど、とこの時は軽く考えていた。
そもそもこれは元々展示品だからこその値段だったわけである。代替品なんて、ない。あったとしてもこれは、その値段にはならないんですという。そりゃ無いよ、と気持ち的には思うわけだが、そりゃまあそうだろう。そこは納得せざるを得ない。
大変申し訳ございませんでした返金という形でよろしいですか?と店員は言う。これ、展示品だと保証とか利かないんですかね、と一応聞いてみると、いや修理でよろしければ保証は利きますよというのだ。修理にしますか?はい。迷わず修理に出すことにする。
修理コーナーに持っていって、改めて事情を説明する。これ昨日買ったんですけど、ええ昨日です。全然ボタンが利かなくて動かないんですよ。展示品らしいんですけど。怒っているわけでもなく淡々と説明する。むしろ手っ取り早く壊れてくれてよかったとすら思っている。実際のところ中途半端に時期が経って動かなくなるよりも、全然好都合な話なのだ。
買い物とはズバリ、それに対する満足度なのだと私は思う。しかし賢い買い物となるとそこに客観的な視点が加わってくるものである。最初から展示品なんて買わない方が良いのか?あるいは展示品ってやぱりダメネと学習してあの時、返金してもらうべきだったのだろうか?今のところ正解がない。
0685 近況
最近、更新していなかったは実は訳があリまして、それは先週のことだったのだが、長いこと住んでいた目白から所沢へ引越をしていました。それにしても目白生活は便利で最高だった。次に引越すとするならば、私は目白以外には考えられないというくらい目白生活を満喫していたのだが、でも実際に引越すわけなので、それならばいっそ思いっきり郊外の方が良いと思った。その日は奇しくもHMV渋谷店が店じまいをした日であって、そんな日に郊外へ移るのは偶然ではあったのだけれど、オレ的には何となく象徴的な気もしている。このへんの話は語ると長くなりそうなので割愛するのだが、しかし暑かった。こんな時期に引越をするのは本当に大変だと思った。新生活についてはやがてここでもチラホラと書いていくだろうと思うのだが今日はこのへんにしておくぞ。なんだかわからないが、なんだかんだと忙しくなって、なかなか落ち着かないまま寝不足な毎日が続いているのである。今日は疲れたのでもう寝ます。
0684 playlist100828
Melt Away / Brian Wilson
The Laundry / The Lilac Time
Change / T-Pain featuring Akon, Diddy & Mary J. Blige
1 Thing / Amerie
Let Me Take You There / Betty Boo
There's Nothing Like This / Omar
Regret(Fire Island Mix) / New Order
W.F.L.(Think About The Future Mix) / Happy Mondays
50 Shades of Blue / Edwyn Collins
Street Life / Roxy Music
Why Am I So Short - So Boot If At All / Soft Machine
Emperor Tamato Ketchup / Stereolab
Shatterd / The Rolling Stones
You Can Make It If You Try / Sly & Family Stone,Buddy Guy & John Mayer
Horchata / Vampire Weekend
That's All I Know / The Neon Boys
Into You Like A Train / The Psychedelic Furs
Groovin' / The Young Rascals
0683 Everything and More(and more)
このブログで書いたドリー・ミクスチャー絡みのものを主に自分用のメモとしてまとめてみた。全然、大したことは書いてないのだが。
・0275 Will he kiss me tonight?
そういえば0010 で言及してた後者のページには、Everything and MoreでいうとDisc2の全音源と、Disc3の一部の曲、さらにはこのボックスにも収録されていないライブ音源が20曲弱もアップロードされていて(今は繋がりません)、音質は決してよくなかったのだが、私は驚愕の思いで聴いたものだった。インターネットってこわいわ。
で、そのサイトでも聴くことが出来ず、このボックスにも収録されていない音源がちょっとだけだがここ で聴くことが出来るようです。こういうのはいわゆるアレなのであまり詳しくは書かないのだが、え、6曲も??と思って私は脱糞を抑えつつダウンロードしたわけである。でもあまり期待してはいけない。最初の3曲はピールセッションとかいってDemonstrarion Tapesのと同じ音源じゃん。なーんだと思ってしまったのだが、残りの短い3曲で鼻血が出たのは秘密である。なんていうかこう、やっぱりあるところにはあるものなのだなあと思った次第である。
しかしどうでも良いと言えば良い事なのだが、「Dolly Medley」の最後のパートの曲が結局謎のままだな。まあ謎は少しくらい残して置いた方が良いかなと私は思ってる。
0682 Everything and More(Disc3)
ドリー・ミクスチャー3枚組ボックスの話。これで最後です。
問題のDisc3は「and More」と題された未発表音源集といった趣になっている。ここは収録曲順に追って解説するわけである。事実誤認もあるかもしれないけど極力間違えのないようお送りしたい。身も蓋も無いのだがインターネットをなめちゃいけないぜ。でも鵜呑みにしてもいけない。
01 DIVIDED BY A WALL
02 FEMME FATALE
オープニングのこの2曲は78年録音のデモとあり、極初期の音源といえる。さすがに音質はあまり良くないのだが、マスタリングはなかなか頑張っているようだ。モッド・テイストな1はロネッツ風メロディアスなミドルチューン。終盤ではボーカルとドラムロールのリバーブの効いた掛け合いがイカす。2.はヴェルヴェット・アンダーグラウンドのアレである。この曲は実にいろいろな人がカバーしているのだが、それは80年代以降の話であって、パティ・スミスとかニューヨーク界隈の人たちであれば納得もできるのだが、この時期にロンドンでこれをやるバンドというのはわりと珍しいんじゃなかったのだろうかと推測するわけである。で、あの「もわ~」としたコード感を最小限のアンサンブルで再現していて、誠実というか真摯というか、要するにかなりグッと来るアレンジである。それにしても78年といえばピストルズがアメリカで空中分解した年であって、パンクがおそらくギリギリのところでリアルだったと思われる。そんなご時世にこの作風は光るものがある。これがいわば原点だったとするならば、未熟さは否めずもその軸が後期にかけて殆どぶれてないところがすごいと思う。でももしかするとこれは天然的なものとも考えられるわけである。唸った。
03 NEVER LET IT GO (Demo)
04 EVERYTHING AND MORE (Demo)
05 RAINBOW VALLEY
98年にトラットリアから「Dreamism!」という4曲入り未発表曲集が日本独自でリリースされたわけですが、あれがどういう経緯でリリースされたのかわからないのだけど、当のDebseyはリリースされたことすら知らなかったそうである。で、そのうちの3曲がこれである(残る1曲は元々「Demonstration Tapes」からの音源)。「Disc3」にこれらが入ることによって、この作品が公式的に「無かった」ことになっているという見方が出来る。音はもちろんリマスタリングされていて、ここでのヴォーカルは若干オン気味に聴こえます。ややこしい話ですが3は個人的には「Demonstration Tapes」収録バージョンの方がデモなんじゃないの?という気がしていますが、録音データ的にはどちらも81年とある。5はラヴ・アフェアーのカバー。
06 DUST TO DUST
07 THE SAME MISTAKE
08 OUR TUNE
09 DOWN THE LINE
10 NOW WHEN I COUNT
この5曲はおそらく「Demonstration Tapes」への収録から漏れた音源と考えられるのだが、すべて84年録音というところが大きなポイントである。ちなみに「Whistling in The Dark」デモが83年なのでその後の「The Fireside EP」が84年録音というから、つまり最後期の音源であるといえる。内容的には、チェロやピアノは一旦片付けてしまって、またちょっといつもの感じでやってみましょうみたいなセッションになっている。Rachelリードが6,9、Debseyリードが7,8,10となっており、全体的に感傷的な雰囲気が前に出ているのだが、私が最も好きなドリー・ミクスチャーはやっぱりこういうやつである。音質も良く、殆どこれで完成されている印象があります。
11 I DIDN’T KNOW I LOVED YOU,
‘TIL I SAW YOU ROCK ‘N’ ROLL (Live)
12 WELCOME TO THE PERFECT DAY (Live)
13 STEP CLOSE NOW (Live)
14 DEAD RAINBOW (Live)
で最後にあんまり音が良くないライブ音源が入っているのだが、これはいわばサービスカットのようなものであると考える。不自然にフェイドアウトされる11(ゲイリー・クリッターのカバーだそう)がなぜわざわざここに収録されているかというと、おそらく観客がいい感じで盛り上がっているからであると思われる。81年のライブだが、ここでのコール&レスポンス具合が素晴らしい。ライブバンドとしてこういう一面もあったのねという記録であって、聴いてるとなかなか楽しい。12,13は83年のライブで安定した演奏が聴ける。意外にもHesterのドラムが全体を引っ張っているのが伺える音源である。14はライブの最後に演奏する定番曲というのだが、やはりこれスタジオ録音版は残されてなかったのかーということがわかってしまったわけである。
以上が3枚組ボックスの全貌なのですが、いやまだまだあるだろー、ピールセッション音源とか「Theme of Dolly Mixture」とか「Locomotion」とか「Walk Away Renee」のライブ音源とかとか!なんて思ってしまうわけである。いや贅沢は言うまい。これはなかなか良心を感じさせるリイシューであると思った。ちなみにボブ・スタンレーによるライナーもついていて、ディスクユニオンで販売される「国内盤」(ってマジすか)には日本語訳も付くそうなのだが、私は英語の勉強もかねて自力でゆっくり訳してみることにするぞ。老後の楽しみにでも。
0681 Everything and More(Disc2)
続きです。
ディスク2は「Singles」と題され、4枚の7インチと1枚の12インチシングルが収録されている。言うならばこのディスク2は、現役時の「公式音源」の全てである。しかしそう捉えながら聴くと改めてドリー・ミクスチャーとはこんなにも掴み所の無いバンドだったのかと思ってしまうような内容になっている。ちなみに私が知る限り、レスポンドのコンピ「ラブ・ザ・リーズン」CDが復刻の際にボーナストラックとして収録された6「Everything and More」以外はすべてこれが初CD化音源。このディスク2こそがボックスの本筋であるといえる。
1,2はクリサリスから80年にリリースされた7インチ・デビューシングル。1はシュレルズの有名曲で、なぜかベイシティローラーズのエリック・フォークナーがプロデュースしている。2は当時の彼女達らしいオリジナル曲だ。97年ごろのDebseyのインタビューによると、当時何もわかってなかった自分達がプロフェッショナルな大人たちによって流されるようにして作られたシングルという。その内容には全く満足していないのだそうだ。でもそれはそれで、そんなにひどい出来とも思えない。皮肉にも一般的にイメージされるドリー・ミクスチャーの音としては、なんら違和感は無い内容であると思われる。
3,4,5と6,7はポール・ウェラーが立ち上げたレスポンドからのシングル2枚で、キャプテン・センシブルとポールグレイによるプロデュース。4はテリー・スタンプという人のカバー曲であるらしい。原曲は聴いたことがないんですが、まったく渋いところを持ってくる人達である。
そんな中、注目すべきはなんといっても7だろう。このビオラとピアノが大フィーチャーされたクラシカルなたたずまいの室内楽的なインストは、この流れで聴くとさすがにぎょっとしてしまうわけだが、しかし次のシングルのB面(10)で、さらにはラスト作の12インチ「Fireside」にいたっては全編でこの路線が踏襲されているのである。しかしそれらは妙にイキイキとしていて、なんだかすごく良い感じなのだ。このマイナー調なフレーズ、ちょっと良いでしょ?とか言い合いながら面白がってポンポンっと演奏している感じがある。いいね、いいねーなんて思いながら私は聴いてしまうわけである。
この作風はもしかすると何らかの反動によるものだったのでは?と私は捉えているのだが、奇しくもコンポーザー/アレンジ面でのセンスがさりげなく爆発していて、非凡さが伺える結果となっている。それにしても、これだけで聴くとドリー・ミクスチャーというのは、ちょっとわかりにくいバンドだなーとさすがに私は思う。






