嬉しい報告:リプロ東京に転院して良かった♡ | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

1年前にリプロ東京を卒業させていただき、昨年末に無事に男児を出産いたしました。御礼を申し上げたくご連絡いたしました。

2020.5.26「Q&A2576 前院で5回移植、転院後着床の窓のズレが判明」、2021.2.25「Q&A2851 移植10回、着床1回、流産1回」にて先生にご質問させていただき、大変親身に回答をいただきました。その他にも慢性子宮内膜炎について等、細かな質問をさせていただきました、いつも丁寧なわかりやすい回答をありがとうございました。
 

Q&A2851でご相談させていただいた後、見立て通り、慢性子宮内膜炎が判明しました。完治させた後、着床するようになり、無事に移植12回目にて継続・出産することができました。Q&Aの中でアドバイスいただいた通り、移植11回目では成長スピードの異なる胚を初期胚1個+胚盤胞2個の計3個を移植し、久しぶりに陽性。残念ながらそのときは化学流産となってしまったのですが、再度、移植12回目で初期胚2個+胚盤胞2個の計4個を移植、無事に継続することができました(出産は一人です)。

リプロに転院するまで全く着床しなかった私ですが、リプロに転院してからは流産も含め3回着床することができました。どれも同じ手法で移植したときが着床。先生がブログ内でよく「成功法を踏襲する」とおっしゃっていましたが、本当にそのとおりで、着床の仕組みって不思議だなあと実感しました。と同時に、私は8回目の移植でその成功法をようやく発見(中にはもっと苦労される方もいらっしゃるかと思います)、もっと着床不全について研究が進めばいいなあ・・・と願ってやみません。

何十万とかけて移植しても全くHCGが検出されない、というのは本当に苦しい日々でしたが、リプロが様々な提案を毎回してくれたおかげで、希望を忘れずにやれたと思います。中でも土信田先生には本当にお世話になりました。「なんとか卒業させてあげたい」という気持ちがひしひしと伝わってきて、私も諦めずにがんばろうと思えました。論理的に治療計画を組み立ててくださり、そして精神面のフォローも欠かさない、そんな素晴らしい先生がいるリプロ東京に行けたこと、本当に幸運だったと思っています。

他にも2つ、小さなことですが、印象的な出来事があり、ここでお礼を伝えさせてください。

①初のリプロでの採卵、採卵決定の日、藤井先生の診察でした。「採卵日、△日か◎日、どちらかで行きたいと思いますが、希望ありますか?」と聞いてくださり、「どちらでも大丈夫です、ベストな方を選んでください」とお伝えしました。その時、PCの画面上で、採卵予定人数が見えたんです。△日は5人くらい、◎日は20人くらいだったと思います。『あぁ、これは人数の都合で△日かな』と内心思っていたのですが、藤井先生、長いこと考え込んでくださったあと、「◎日にしましょう!もう少しE2あがると思うので」とおっしゃってくださいました。オペレーションの都合が絶対にあったと思いますが、真剣に考えてくださり、結果を出すことにこだわってくださった姿がとても印象的でした。小さな出来事で、藤井先生は覚えていらっしゃらないと思いますが・・・信頼できるクリニックだと確信できる瞬間だったので、ぜひお礼お伝えいただけたら嬉しいです。
②もう一つが、初診のときの大原先生です。当時わたしは26歳、他院で移植5回不成功、絶望的な気持ちでリプロに足を運んでいました。大原先生に、「妊娠できますかね?」と不安を吐き出したところ、「あなたの年齢で卒業できなかった人を見たことがありませんよ、きっと大丈夫です」と言ってくれました。それがとても心強かったです。医師として「絶対妊娠できます」とか「必ず卒業できます」とは言えないと思うのですが、事実の範囲で、最大限の希望を見せてくれるその言い方に感動しました。すぐに卒業できたわけではなかったですが、その言葉がずっと心の支えになっていました。きっとわたしの年齢だからその言い方をしてくれたのであって、状況に応じて、いろんな言葉を患者さんにかけてくださっていると思います。本当に心強かったです。こちらもぜひお礼をお伝えください。

長くなってしまいましたが、リプロに転院しなければ、希望を見いだせず諦めていただろうと思います。息子はまもなく半年になります。子どもを授かれた幸せ、ありがたさ、笑顔をみては噛み締めています。本当にありがとうございました。どうかこれからも、たくさんの患者さんたちに希望を届けるクリニックでいてください。

 

コメント:私たちの取り組みが実を結び、本当に嬉しい限りです。「最先端の医療を最短で皆様にお届けする」のがリプロダクションクリニックの使命だと考えています。保険診療の範囲では決して出産には辿り着けない方が少なからずおられますので、私たちはそのような方にも幸せをお届けしたいと切に願っております。土信田、藤井、大原にはもちろん報告させていただきます。リプロダクションクリニックの医師に、このようなリプロイズムが浸透していることを私も嬉しく思っております。