Q&A2484 リンパ球治療後全く着床しません | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 5年前に夫リンパ球免疫療法をしてから、8回移植してますが、全く着床しなくなりました。その内、リプロ大阪で2度移植しています。その時ヘパリン+バイアスピンもしましたが、全く着床しません。もう着床する事は、無いんでしょうか。夫リンパ球免疫療法前は、3回妊娠していますが、その内2回流産しています。

 

A 夫リンパ球治療のデメリットとして、自己抗体の産生亢進、妊娠しにくい身体をもたらす(本来簡単に妊娠できていた方が全く妊娠しにくくなる)ことがあります。私は、慶應義塾大学病院の不育症外来を担当していた1990年代前半に、夫リンパ球治療を行っていましたが、同様の経験があります。しかし、全く妊娠しないかというと、そういう訳でもありません。現在できることを全て実施していくことが肝要だと思います。

 

下記の記事を参照してください。

2020.1.12「Q&A2441 夫リンパ球免疫療法について

2019.11.27「」Q&A2395 夫リンパ球免疫療法の是非

2019.6.20「Q&A2233 結果が出ません。打開策は?

2019.2.23「☆Th1/Th2バランスについて

2014.10.25「Q&A492 夫リンパ球移植後、子宮外妊娠1回、化学流産3回

2013.12.13「☆夫リンパ球免疫療法

 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。