Q&A1561 AGAの場合の性交は? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 三回に分けてまとめていた妊娠の仕組みは大変良く整理されており、夫と改めて妊娠についてを理解しました。

私たち夫婦には2015年に生まれた子供がいます。現在夫35歳、妻34歳です。今年は私が転職をするので第二子は2019年頃を考えています。
私はPCOでフェマーラで排卵させ妊娠し出産できました。出産後はまた生理の周期がどんどんと長くなったのでやはり体質は変わっていなかったようです。第二子を検討する際、先生の先日のブログによると生理終了後から二日おきに性交することが書かれていました。そうしたところ薄毛を気にする夫が、そんなに頻繁にすると男性ホルモンが活性化されて、薄毛が進行するのではと懸念してます。見た目と子供の欲しさは比較にはなりませんが、男性としては髪の毛はすごく重要だそうで気にしています。精子の質を保つ上で頻度をあげたら本当に男性ホルモンが活性化されて薄毛に繋がるのでしょうか。

 

A この考え方は誤りです。性行為の回数と薄毛の関連はありません。むしろ、男性ホルモンを下げる薬剤やサプリメントが薄毛に悪影響となります。テストステロンを高く、DHTを低くするのが、AGA治療の鉄則です。しかし、この場合には造精機能が低下します。

 

下記の記事を参照してください。

2014.3.26「☆男性ホルモン関連のまとめ