踵骨を調整する術技をMATLASやBodyDesign3期で教えている最中に、なんとも言えないデジャ・ブ感があり、その感覚を深堀りしているうちにあることに気付きました。
それは何かと言えば、ある光景のことです。
ある種のダンサーたちは(バレエダンサーたちは)、バーにもたれかかって、踵だけ脱げたバレエシューズを履き直すような感覚で、踵骨を握って、踵骨の位置を修正していました。
歩いているうちに少し脱げてしまった靴下を履き直すように気楽さで、正確に踵骨を握って、正確に踵骨を動かすのです。
これはにわかには理解できない話かと思うのですが、事実だと思うのでシェアします。
また「まといのば」では、「四つの足首(回し)」の5つ目として踵骨を推奨しています。踵骨も回せるのです。
これはかなり面白い話であり、面白い術技なので、美脚セミナー系でガンガンシェアしたいと思っています!
と終わっても良いのですが、少し追記します。
シン・フェイシャルスクールでもおなじみのように、骨は面白いように動き、そしてそれが解剖学的肢位(正位、中位)に近づくことで、痛みが取れ、そして筋肉がゆるみます(これはおなじみの現象です)。
それは全身くまなく同じであり、脚も同様です。
Footで言えば、踵骨が第一に動かしたい骨です。
かかと(踵骨)→遠位の足根骨(立方骨、舟状骨、楔状骨)→距骨→中足骨→趾骨
の順で施術することを美脚コンテンツでのプロトコルとしてもらっています。
踵がKeyであり、そこが動かないと他の骨は動きません(最近のセッションでは、趾骨からのアプローチで踵骨をゆるめました)。
美脚コンテンツでは、骨は解剖学的肢位へ動かすこと(死者のFascia)がゴールですが、ダンサーは骨のニュートラルポジションを超えて、骨が自由になることを狙います。骨がバラバラになるイメージです(楔状骨だけではなく、全ての骨がバラバラに自由に)。
バラバラになった骨を高いレベルで統合するのが、マルマであったり仙骨であったりします(仙骨もマルマです)。その骨に筋肉は付き従います。
ただ、これも一度分かってしまうと、「野生への帰還」システムが働くので、身体がその圧倒的にゆるんでいる状態こそが当たり前だと感じ(本来のあり方であると思い)、そしてその状態が強烈なホメオスタシスになります("I'm home”)。
そこに、一回の施術で開眼してしまうというセンスのある人もいます(センスというより圧倒的なゴールかも)。
正しい骨の状態がホメオスタシスになると(本来はそこがホメオスタシス)、その気持ち良い状態から少しでも離れると、たとえば踵骨がそこ(正しい位置)から離れると、勝手に手で(踵骨を)戻せるようになるのです。
脱げそうになった靴下をきちんと履き直すように気楽に、しかし正確に。
そんな不思議な能力を手に入れるのがMATLASⅢ(密教ヒーリング編)です!( ー`дー´)キリッ
*このMATLASの流れにこれから乗りたい方は、Ray式MATLASへ是非!!(7月開催)