映画『オッペンハイマー』では、オッペンハイマーの頭の中が(CGではなく実写を用いて)描かれていました。
たしかに彼が頭の中で観ていたものを現実化したのがAtomicBombですが、オッペンハイマーが最初に観たのではありません。
それを見出したのはアインシュタインです。
映画の中では(現実でも)かつては、天才と慕われていたのに、ロートル扱いされ、過去の人と目されている(ゲーデル先生以外は相手にしない)アインシュタインが若き日に(20代!)見出したあの方程式こそが、Atomic Powerの第一原因だったのです。
それは宇宙(の星々)の力でもありました。
E=mc²
というのが、それです。
このシンプルな数式が持っている意味を実現しようと奔走したのが、トリニティ実験であり(それだけではありませんが)、オッペンハイマーの偉業でした(毀誉褒貶あると思いますが。科学実験としては見事でした)。
それをもじって言えば、僕らはヴェッサリウスの観たものを再現したいのです。
ヴェッサリウスの時代は銅版画や木版画であり、現代ほど自由に描けないにも関わらず、非常に人間的です。
一連の解剖図の背景が、ヴェッサリウスの故郷の風景だったりします。
骸骨とは思えないほどいきいきしています。
ヴェッサリウスにはこのように世界が観えていたのではないかと思います。
テクノロジーが進歩して、意外と消えてしまったことは多くあると思います。
僕はヴェッサリウスの当時の「生きた解剖学」に立ち戻りたいのです。もしくはレオナルド・ダ・ヴィンチが観ていた「生きた解剖学」に。
シンプルな図を描き、シンプルに考え、シンプルにワークをするだけで、圧倒的な結果が出ることに僕らは驚き、喜んでいます。
(MATLASが「まといのば」に浸透してきたことを感じます。喜ばしいこと)
Ray版MATLASであるGood Ray MATLASもようやくローンチできました(企画は3月段階から検討に検討を重ねました)。
MATLASⅢはもちろんこれから開催ですが、Good RayMATLAS(グレイマトラス)からのハワイ大学医学部解剖実習、そしてシン・MATLAS、そしてトーマス・マイヤーのラボでのフレッシュ検体での解剖実習、、、、
現在のMATLASだけでも奇跡に奇跡を重ねたような結果が出ていますが、ここから先がますます楽しみです。
Breaking Badでジェシー・ピンクマンが「Yeah, Science」と繰り返しホワイト先生に言います。
僕らも「Yeah, Science!(Yeah, MATLAS)」と叫びたいw
僕らの奇跡の因果は密教的な空間ではなく(いや、これこそが本来は真に密教的なのかもしれないですが)「科学」そのものにあります。科学の力であり、Things をChangeさせるKnowledgeの力そのものです。本来、知は力なのです。
科学の真価がここにあり、そしてヴェッサリウスの夢がここにあります!