ディラックは丁重にその贈物を辞退した。「本を読むと思考が邪魔されますから」〜銀の皿に金の林檎 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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爆弾は中空で爆発させたいのです。

地面スレスレで、もしくは落下したあとに爆発させると、その効果は半減します。

 

 

たとえば、トレンチ(塹壕)にいて、そこに手榴弾を放り込まれたら、地雷を踏んだときと同じくらいに諦めなければならないですが、1つ方法があるとしたら、掘っておいた穴に手榴弾を誘い込み、蹴り込むこと。穴の中で爆発してくれる分には被害は防げます。

 

 

英雄的な人は仲間を守るために、手榴弾に覆いかぶさったりしますが、それは自殺行為というか、自殺。

逆に投げ返そうとして、持ち上げるとそれは空中で爆発する結果になるかもです。

 

 

戦火の中でリアルに生きたというカーネマンのことを思って、そんなことを考えていました。

 

 

建国直後のイスラエルでは戦争があり(今なお続いていますが)、多くの友人知人が次々と死にますが、第二次大戦中に比べたらピクニックのようだったとカーネマンは言います。

 

ピクニックって、、、(汗)

 

(引用開始)

だが、どんな脅威が迫ってきても、ダニエルは意に介さなかった。「五つのアラブ国家を負かそうだなんて、本当に信じがたいことだった。でもわたしたちは心配していなかった。自分に危険が差し迫っている感じはしなかったんだ。多くの人が殺されていたし、いろいろなことがあった。しかしわたしにとって、第二次世界大戦のあとはピクニックみたいなものだった」。だが、彼の母親はまったく違う意見だったらしく、十四歳の息子を連れてエルサレムから逃げ出し、テルアビブに向かった。(引用終了)

 

 

 

マイケル・ルイスは幾度もこのブログで紹介していますが、全て読むことをオススメします。

 

 

マイケル・ルイスに一貫しているのは、「人生と呼んでいるものが、自分より賢いわけではない人々が作り出している」というジョブズの言葉そのものではないかと思います。

 

ジョブズの言葉が脳内にエコーします。

 

(引用開始)

たったひとつ、単純な事実に気づけば、人生は可能性がずっと開けたものとなる。それは、自分を取り囲んでいるすべてのもの、人生と呼んでいるものが、自分より賢いわけではない人々が作り出しているということだ。(引用終了)

c.f.あなたを取り囲んでいるすべてのもの、人生と呼ばれるものは、あなたより賢くない人々が作り出している 2019年09月08日

 

繰り返しますが、、、マイケル・ルイスは一貫してこのジョブズの言う「人生と呼んでいるものが、自分より賢いわけではない人々が作り出している」を描いているように思います(気功の世界も同じです)。

 

 

このブログを読むことは何にも増して大事なことですが(笑)、ブログを繰り返し読み終わったら、是非、カーネマンを読み、マイケル・ルイスを読み、そして書を捨てて、自分の頭で考え始めて欲しいと思います。

 

 

シン・フェイシャルスクールでは、オッペンハイマーが書を贈ろうとしてディラック(どちらも鼻血が出そうなほどの大物)に断られた話をしました。すごいことです。

 

 

ディラック自身とても奇矯な青年で、科学に打ち込むとすべてが見えなくなることによって、評判が悪かった。何年か後のある日、オッペンハイマーがディラックに数冊の本を進呈しようとしたら、ディラックは丁重にその贈物を辞退した。「本を読むと思考が邪魔されますから」

 

 

ここで錬金術師(アルケミスト)たちは、こう言うのかもしれません。

 

 

僕はどちらかと言えば、ゲーテを思い出します。

ゲーテのような大作家であっても、シェイクスピアを深く尊敬しております。

 

    

「シェークスピアは」とゲーテはつづけた、「銀の皿に金の林檎をのせて、われわれにさし出してくれる。ところがわれわれは、彼の作品を研究することによって、なんとか銀の皿は手に入れられる。けれども、そこへのせるのにじゃがいもしか持っていない。これではどうにも格好がつかないな。」

私は笑って、この見事なたとえ話を喜んだ。

 

 

 

*この話をしたところ、母がじゃがいもの方が美味しそうと言ったのはなかなか忘れられません。

 

我々は天才に憧れますが、天才のマネをしてはいけません(すべきところはしたほうが良いですが)。

 

とある天才は「教科書は間違っていないけれど、合ってはいない」とおっしゃっていました。厳密であるような内容の教科書の話です。

 

 

「まといのば」では「生きた解剖学」と言い、自分の身体を自分で触りながら、文字通り手探りで解剖を学ぶことをおすすめします(ただ、その学びを加速してくれるのが、いやワープしてくれるのが「MATLAS」)。

 

学びはInputであり、思考はOutputです(T理論における「最高の発信方法は?」という質問の回答を覚えているでしょうか?Instagram?アメブロ?Facebook?メルマガ?、そもそもSNS?、、、いやいや、「思考」でした。思考することで、光が放たれるように情報が発信させるのです。あなたがグラウンド・ゼロになるのです)。

 

Input過多では、Outputができません。Outputのための十全な時間が欲しいのです(と、ディラックは言っていると思います)(違うかも)。

 

 

話が混線していますが、それは時間の流れも同じです。

未来が過去の原因となり、現在が過去を決め、起承転結の順番がランダムに並び替えられ、そして時間同士が呼応するかのように対話をします。

 

いや、それはどうでも良くて、爆弾は中空で爆発させよ、ということです。

 

ツンモもしくはチャンダーリーの火によって、もたらされる「空中浮遊」は実際に浮くのかはともかくとして、臓器の下垂を防ぐ力はあります。

 

 

「アンチ下垂」が大事です。

胃下垂も、骨盤臓器脱も、眼瞼下垂もNGなのです。

筋肉は緊張すると下垂し、リラックスするとゆるんでいるのに反重力に上がってしまうという話は、十数年前の美肌クリーム・美容整形の話です。

全ては科学的なのに、科学そのものを理解しない人が多く、そして科学そのものが徹底した原理主義ゆえにオカルトっぽく感じられるので(通常の社会生活からしたら)、二重三重に間違ってしまうのです。

 

僕らとしては、コツを掴めたので、グラウンド・ゼロになるべく、それも中空で爆発する爆弾になるべく、見えない世界を見つめましょう!!

(オッピーはOppieのようですが、Oppy!と書きたくなります)