腕の自由度が上がり、あのダンサーたちのように動けたらどんなに素晴らしいことか!〜地図を変えよう | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
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地図をAtlas(アトラス)と呼び、身体の地図である解剖図のこともAtlasと呼ぶことがあります。
Atlasとはギリシャ神話の神様の名前。あの地球を罰として支えている神様です。

 


子供の時分に地面に逆立ちをして、「いま、私は地球を宇宙空間で支えている」というボケをしたことがある人も多いのでは?(少ないか)
KIXは最近、逆立ちで地球を支えた上で、地球のパワーリフティングをしていました。持ち上げたり、下ろしたり。それも息を止めて!!

 


冗談はさておき、地図をAtlasと呼び、解剖学の解剖図もAtlasと呼びますが、「まといのば」ではシン・アナトミーを「まといのば」のAtlasということで、MATLAS(マトラス)と勝手に呼んでいます。
(最近はなぜかMATLASではなく、MAnatomy(マナトミー)などと言っていますが、さすがに意味不明Orz)

Iwaki Ballet Company(いわきバレエカンパニー)の素晴らしい舞台でのダンサーたちの高度な身体操作を観ても、身体の地図を更新することは大事だなと思います。

 

いつもはバレリーナなのに、今回は見事なコンテンポラリーダンスを披露してくれました。それも高水準でした。すごい。

どうやったらあのように動けるのだろうと思う動きばかりでしたが、、、圧巻は井脇幸江さん。

深い感情表現をシンプルに動きとして表現する身体能力と身体操作の妙に感動を禁じえませんでした。

 

*間野真由美さん撮影!!

 

*RaySalonセラピストのKIXもIBC公演の『《Danse de l'espoir》』を観たそうで、感動を記事にしてくれています!!

 

 

たとえば、分かりやすいところで言えば、「小さくその場歩きをして、骨盤に触れる」というワークがあります。そうすると腸骨(骨盤)が動くのが分かります。

骨で考えると、腸骨は脚なのです(下肢帯と言ったりもします)。

 

*筋肉は腸骨筋!

 

筋肉で考えると、「まといのば」では腹筋群は脚と考えますが、少なくとも深部の腹筋である(深腹筋の)大腰筋は脚の筋肉と考えて差し支えないと思います。脚を操作するための筋肉群です。

脊椎と大腿骨(小転子)を結び、脚を操作することに使います。

大腰筋はT12(胸椎12番)に付着しますが、そこにはもちろん横隔膜という筋肉も付着しています。Tomはコブラと言いますが、横隔膜、大腰筋、そして深層外旋六筋の一部は連動しています。

高岡英夫先生の高岡理論では大腰筋(高岡先生は腸腰筋と好んでおっしゃっていました)と横隔膜はつながっていると考えていました(筋膜連結的な意味で)。ですので、「まといのば」でも腸腰筋のトリガーはみぞおちです。みぞおちから横隔膜、そして腸腰筋(大腰筋)と流れるエネルギーラインを意識します。

だからこそ、みぞおちから脚となります。

 

*テイさん撮影!!

*見事なパ・ド・ブレ(まさにみぞおちから脚でした)

 

シンプルな例を出そうとすると、複雑になる癖がありますが、自分の身体の地図を書き換えようと思ったら、「まといのば」ではシン・アナトミーであるMATLAS(マトラス)に沿って考えることです。

 

たとえば、前腕を軽くにぎった上で、指をわらわらと動かしましょう。

そうすると前腕の中で何かうごめくものがあります。

そう、それは蟲です(嘘です)。

前腕にあるものは指の筋肉なのです。ですから、前腕は指と「身体の地図」を切り替えると指の操作性がガラッと変わります。

ピアニストがあたかも胸から指が5本生えているように観えるのは(見えるのか?)、そういうことです。感覚が違うのです。いや、意識が違うのです。

 

逆に腕はどこからかと言えば、これは胸からです。

骨単位で考えると、鎖骨と肩甲骨が上肢となります。鎖骨と肩甲骨は腕なのです。

 

肩から先が腕だと思って操作してしまうと、あの踊りはできません。

身体意識というか、身体の地図が全く違うのです。

胸の中心の中心の心から手を出さないと踊れないのです(おっと、話が滑った)。

 

「手は胸から生えている」と考えた上で、冷静に骨単位で考えましょう。

まずは鎖骨(さこつ)から。

鎖骨というと(いや、ほぼ全ての部位ですが)、僕はゆる体操における高岡英夫先生の掛け声を思い出します。セミナー受講生はお馴染みですね。そして覚えてしまっていますよね〜。

そう、鎖骨をゆるめるときの掛け声は「さぁこっつだ!(こっちだ)」でしたね。

そんな掛け声をEchoしながら、鎖骨に触れます。

そして肘を上げ下げしてみましょう。そうすると鎖骨が連動して動くのが分かります。

バレリーナなどは特殊な訓練で肩を上げないで(すなわち肩峰が上がらないように、鎖骨と肩甲骨を下制させながら)アン・オーにしようとします。

ただ一般的には鎖骨が動きます。

 

今度は背中側にまわって、肩甲骨です。

(肩甲骨の掛け声は、、、、「肩甲骨をゆるめると健康になるぞ〜」でしたね〜)

 

自分の肩甲骨でチェックしても良いですが、ペアワークでお互いの肩甲骨に触れて、同じく肘を上下してみましょう!そうすると、肘が動く角度の半分程度、肩甲骨が動くのが分かります(これをなにやら楽しそうに「肩甲上腕リズム」などと言います。健康になりそうな上腕のリズム体操です←違います)。

 

で、何が言いたいかと言えば、、、肩甲骨と鎖骨は本当に上肢(腕)なんだと痛感することが大事ということです。ワークを通して、「あ!!」と分かれば、勝ちです。

知識として学んだとしても、意味がありません。それは文字情報です。

そうではなく、身体に落とし込んで「生きた知恵」にすることです。

そのために、ショックがあり、驚きがあり、目から落ちる鱗が必要なのです。

 

そうやって、上腕骨の近位に腕があることを確認したら(鎖骨、肩甲骨)、筋肉レベルで考えてみましょう。そうすると僧帽筋や広背筋は大胸筋、小胸筋、ローテーターカフもすべて腕の筋肉であることが見えてきます。

 

たとえば、僧帽筋は肩甲骨を動かす筋肉であり、肩甲骨は腕なので、腕の筋肉。

大胸筋は上腕骨に付着して、上腕骨を水平内転させるので、もちろん腕の筋肉。

広背筋は上腕骨に付着して、上腕骨を(懸垂のように)下げる動きをするので、もちろん腕の筋肉。

ローテーターカフは上腕骨に付着して、上腕骨を動かすので、もちろん腕の筋肉。

小胸筋は肩甲骨の烏口突起に付着して肩甲骨を動かすので(肩甲骨は腕なので)、もちろん腕の筋肉。

などなどです。

 

そうやって筋肉を分類し直すと、腕の動きが変わってきます。

 

そこで、「上肢帯」と「シン・肩甲骨剥がし」がかなり効いてきます!(これは実地でお楽しみに!!)

腕の認識が変わり、腕の操作性が変わります!!

 

そのことで、脳内身体マップがMATLAS(マトラス)に変わっていくのです。

 

それはとてつもなく気持ち良い体験です!!

一緒に楽しみましょう!!!