寺子屋参照資料(中編?)「ロッシーニ」に乾杯!誰も寝てはならぬアテナイの学堂 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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というわけで、寺子屋「美学」のための音楽史中編に行きます!!

というか、どこまで書いたのかを忘れてしまったので、いま読み直してみました!良い記事ですね(って、自画自賛)。前史となるグレゴリオ聖歌からはじめて、バッハのバロック、ベートベンたちの古典派、そしてロマン派前期まででした!

で、ショパン、リスト、パガニーニまででした!

ピアノの詩人ショパン!!、ピアノの魔術師リスト!!、悪魔のヴァイオリニストパガニーニ!!!

パガニーニの映画のキャッチコピーには「ショパン、リスト、シューベルトが心酔した天才異端児!!」とあります。ショパン、リスト、シューベルトが心酔したってすごいですね!!
(たとえば、リストはピアノのパガニーニになると言って、実際に実現しました!)

このパガニーニの映画は本当に素晴らしいので、是非もう一度みてください!予告編だけでも。
超絶技巧と熱狂。失神する女性、大成功する舞台!まさにロックです!


*熱狂的です。ロックのような熱狂です。というか、ロックもパガニーニも当時の現代音楽であり、最先端です。最先端の音楽は人を熱狂させます。ヘンデルもハイドンも人を熱狂させたわけです。

ですから、カート・コバーンの熱狂はパガニーニの熱狂でもあります。音楽ということでは、通底しています。ストラヴィンスキーが「春の祭典」の初演で熱狂とブーイングがあったようにです。
ロックに熱狂する人がいて、有害だと眉をひそめる人がいます。歴史は何度でも繰り返すのです。



*パガニーニの熱狂は、ニルヴァーナの熱狂です。音楽は人を熱狂させます。心と身体で感じるものであり、音楽は冷めたアタマで分析するものではありません。ましてや「学ぶ」ものではありません。「楽しむ」ものです。その音楽が好きだからこそ、その演奏家に興味を持ち、その作曲家に興味を持ち、その時代背景、その音楽理論に興味を持ちます。自分が好きになった子のすべてが知りたいと思うように、好きになった曲を繰り返し聞き、そのすべてを知りたいと思うものです!
*「ニルヴァーナ」が好きで、カート・コバーンが好きな我々はMustで見ないといけない作品かと思います(^^)一週間だけの公開です!!


後編に行くまえに、前編の軽い復習です!

その前に心構えです。
我々としては、「音楽史を学ぼう!」と身構えるというよりは、脳内ポイズンベリーならぬ脳内教室をつくるつもりで楽しみましょう!!

その脳内の教室(クラス)には、音楽家たちがたくさんいて、わいわいしている感じです。モーツアルトくんとベートベンくんがいて、バッハくんが奥の方にいて、ストラヴィンスキーくんが前で騒いでいてというヴァーチャル教室を脳内に拡げます。

友達のことを深く知りたいと思うので、その作品を知り、生涯を知りたいと思います。もちろん交友関係も面白いものです。シューマンの奥さんの美しいクララと若きブラームスとの三角関係、ゲーテが不遜と観たベートベン、そのベートベンが高く評価したロッシーニ、そのロッシーニはワーグナーの訪問を受け、そのときはもう料理に夢中だったなどの、ちいさな世界でのドタバタ劇を脳内教室の中で繰り広げていくと楽しいかと思います。

音楽室の肖像画が彼らの本質なのではなく、その時代を我々と同じように精一杯に生きたのです。我々はその足跡から、イキイキした生を感じる必要があります。


寺子屋「美学」でも話しましたが、イメージとしては最終的に「アテナイの学堂」を脳内につくり上げることです。「アテナイの学堂」は言うまでもなくラファエロの傑作です。「まといのば」ではその中央にいるプラトンとアリストテレスを何度となく、取り上げているのでおなじみかと思います。(ちなみにラファエロは漫画だという失礼な話を美学のときに触れました)(とは言えルネサンスを代表する芸術家です。ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとラファエロはセットで覚えると良いと思いもます。まあ前者2人と比するのもあれですが、ただラファエロはファンが多いです)。


*イデアは天上界に在りとするダ・ヴィンチ扮するプラトンと、いや目の前のモノなかにイデア(エイドス・形相)はあるとするアリストテレス。

この2人を中央に配置する壮大な絵画がバチカン宮殿のラファエロの間にあります。


*壮大ですね!そして同じような「教室」を脳内にリアルに拡げます!

すなわち、このアテナイの学堂というのは、「古代ギリシャの哲学者全員集合!!」ということです。
たとえば、自分が小学生だとして、小学校の教室に入ります!そうするとお友達がたくさん教室の中にいます(小学生というと思い出すのは「僕だけがいない街」(三部 けい)です。素晴らしい作品です)。
たとえばアテナイの学堂という教室には哲学者たちがたくさんいて、プラトン、アリストテレスが教室の真ん中で言い争っています。後ろには左にアポロンと右にアテネ(ミネルヴァの姿で。ミネルヴァのふくろうと言えばヘーゲルです)の彫像があり、ソクラテスがいて、ゼノンがいて、ヘラクレイトスがいます(ソクラテスがダ・ヴィンチであり、ヘラクレイトスがミケランジェロです。何重にも意味が重ね合わせられています。ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロとは前述のようにルネサンスの三大巨匠ですが、2人はラファエロの尊敬していた先輩であり先生でもあります)。

繰り返しになりますが、音楽史を学ぶときも(何を学ぶときもそうですが)、このアテナイの学堂なり、小学校の教室を脳内に繰り広げます。
バッハがいて、モーツアルトがいて、ベートベンがいて、ショパンがいる。そんな教室です。彼らが勝手に動いているイメージを脳内につくりあげます。それがポイントです(記憶の宮殿でもありますが、記憶の宮殿と異なり正確な記憶ではなく、正確なイメージが必須です。正確な知識はもちろん大事ですが、正確なFeelのほうがより重要です)。

さて、一般的な分類に従って、西洋音楽史を5つに分けました。ざっくりと前史としての教会音楽(グレゴリオ聖歌)、そしてバッハやヘンデル、そしてヴィヴァルディのバロック、続くモーツアルト、ベートベン、そして2人の先生でもあったハイドンの古典派の時代。そしてかるーーーい感じが否めないロマンチックなロマン派。それぞれの国を背負って重く、そして土臭くなる国民楽派、そして多種多彩な現代音楽の5つです。

葉加瀬太郎さんが、クラシック界のアイドルと言った、ショパン、リスト、パガニーニまでを紹介しましたので、次はオペラです!!!

ロマン派とは物語、物語性のある音楽と言えばオペラです。オペラのような物語のある楽曲にはオラトリオがありました。教会で歌われるオペラのような形式です。、ヘンデルのメサイアが有名です(その中のハレルヤがめっちゃ有名です)。

オペラはいろいろとありますが、まずはイタリア・オペラのヴェルディ、そしてプッチーニでしょう。


*オペラ王ヴェルディ!!!!

まずはもうオペラファンではなくても絶対に耳にしたことがある「乾杯の歌!!」(パバロッティです!!)(ヴェルディの椿姫からです。ヴェルディはリゴレット、トロヴァトーレ、そしてこのトラヴィアータ(椿姫)の三大オペラを書いたオペラ王です!!それ以外にもたくさんありますが、まずはこの3つ!)(面白かったのはTEDでのFlash mobです!

そして、ヴェルディを大尊敬していたプッチーニと言えば、トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」(パバロッティです!)。というか、なぜこれを誰もが聞いたことがあるかと言えば、荒川静香さんの金メダルと美しいイナバウアーゆえにです。


*プッチーニからは写真です!時代を感じますね!あと数年で昭和というところまで生きています(大正13年没)

また、プッチーニの「誰も寝てはならぬ」(トゥーランドット)と言えば、世界的にはこの人が登場しました!

ポールポッツですねスーザン・ボイルは「夢破れて」を歌いましたね~(I Dreamed a Dreamはレ・ミゼラブルの名曲)。ちなみに、ポールポッツの映画が公開されていたとは知りませんでした。最近はどうなんでしょう?

オペラ(歌劇)はヴェルディで最盛期に達し、それを引き継いだプッチーニで終わったと言っても過言ではないかもしれません。

プッチーニの最後のオペラはイナバウアーでおなじみのトゥーランドットですが、ほかに「ラ・ボエーム」という美しいオペラ作品があります。ラ・ボエームと言えば、それをNYに移植したRentを思い出します。
ちなみに、このような移植なり、Remixなり、変奏は幾度となく行われます。たとえば、シェイクスピアの悲劇「ロミオとジュリエット」をNYを舞台にに移したのがWest side story(振り付けはジェローム・ロビンス!!)。そして、ギリシャ神話を現代イギリスに移し(風刺し)たのが、ジョージ・バーナード・ショーの「ピグマリオン」という戯曲。それが映画化されてオードリ・ヘップバーンによる「マイ・フェア・レディ」それがNYを舞台にして「プリティ・ウーマン」(京都を舞台に「舞妓はレディ」)
ちなみに、

ギリシャ神話(ピグマリオン伝説) → バーナード・ショウ(ピグマリオン)→ マイ・フェア・レディ → プリティ・ウーマン → 舞妓はレディ

Rentのオリジナル・キャストには、最近アナ雪で多くの人に知られるようになったイディナ・メンゼルがいます。先日の武道館ライブではそのRentの話をされていました。Rentと言えば、脚本、作曲、作詞を手がけたジョナサン・ラーソンがプレビュー初日を迎えた日に亡くなったことが衝撃と共に知られています。オフ・ブロードウェイのメンバーがそのままブロードウェイのオリジナルメンバーとなり、そしてその一人がイディナ・メンゼルです。プッチーニの「ラ・ボエーム」初演からちょうど100年目に、ラ・ボエームをリメイクする形のロック・オペラとしたはじまったRentがプレビューとオフ・ブロードウェイ初日を迎えました。ちょうど100年目ということを抜きにしても、人間の技(Art)が連綿と連なっていくことを感じます。


*Rentと言えば、Seasons of loveが有名かと思います!ただどのナンバーも素敵すぎます!たとえばNo day but today!
*Rentは僕にとっても思い出深い作品です。大学時代にJesus christ superstarをしていたミュージカル団体は、次の作品にRentを選びました。モダンダンス部ではRentの中のゴスペルであるSeasons of Loveを主題にして舞台をつくっていました。



というわけでヴェルディ、プッチーニによってオペラは大団円を迎えました!!

と、オペラを終わらせる前に、、、、、少し歴史をさかのぼりましょう!

イタリア・オペラと言えば、ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティがいます(早口言葉みたいです。ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ)。

ロッシーニと言えば、ウィリアム・テル。このオペラを最後にロッシーニ引退していしまいますが(そして美食と料理の世界にデビューしますが)、我々がこの曲をよく知っているのはキューブリックの「時計じかけのオレンジ」ゆえです(スタッフによれば、運動会で流れる音楽だそうです!!たしかに!)


*ロッシーニの写真の中ではこれが一番好きです。すてきな歌曲をつくる一方で、美食にも料理にも命をかけた感じがあらわれています。ワーグナーはロッシーニに憧れて、キャリアをスタートしました。

ロッシーニという人は面白い人です。オペラのモーツアルトになりたいと思っていましたが、ベートベンに「セルビアの理髪師」の序曲だけをほめられたそうです。
一方で、ウィリアム・テルのあと、オペラ界から引退してから、あのワーグナーから訪問を受けています。

(引用開始)
ロッシーニがオペラ界から引退した後、リヒャルト・ワーグナーがロッシーニの自宅を訪問した時のことである。ワーグナーはオペラ音楽についての話題を熱心に語っていたが、その間、ロッシーニは「ちょっと失礼」と言って部屋から出て行き、数分後に戻って来るという行為を何度も繰り返していた。ワーグナーが不思議に思ってその理由を尋ねると、ロッシーニはちょうど鹿の肉を焼いていたところで、彼は肉の焼け具合を確かめるために何度も部屋から出ていたのだという。ロッシーニが当時すでに音楽よりも料理の方に熱意を傾けていたことを物語るエピソードである。(引用終了)
*たしかに肉を焦がしては大変ですw
*そして、ロッシーニは偉大なオペラ作曲家としてだけではなく、フランス料理として名を残しています。


*トゥルヌード ロッシーニです!


イタリア・オペラはヴェルディとプッチーニを押さえておけば良いと思いますし、オペラ全体でもこの2人が必須です(もちろんモーツアルトも素晴らしい作品はありますが)。

ただせっかくワーグナーが顔を出したのですから、ドイツ・オペラについてもまとめましょう!!

まずはウェーバー!
魔弾の射手ですね!聞いてくるとウキウキするというか、明るくなってきます!
そしてロッシーニに憧れ、ウェーバーの影響を受けて、偉大なワーグナーの登場です!!

ワーグナーと言えば、我々はニーチェのお友だちとしてよく知っています。悲劇の誕生はワーグナーに捧げられたと言っても言い過ぎではないでしょう(ウソですw。言い過ぎです。ただ、同時代の人にそう受け止められたのは事実です)。最後は袂を分かちますが、蜜月期が長くありました。

ワーグナーと言えば、ワルキューレの騎行。ワルキューレの騎行と言えば、コッポラ監督の「地獄の黙示録」です。

ワーグナーと言えば時の王様(バイエルン王のルートヴィヒ2世)の援助のもと、自分の楽曲だけを演奏するための劇場をつくらせました。それがバイエルン祝祭劇場。すごい人です。

バイロイト音楽祭で有名な劇場です。そして現在に至るまでワーグナーの楽曲だけが演奏されています(というのもバイロイト音楽祭でしか使われないので)。また、トリスタン和音なる不可思議な和音を発明しています。トリスタンとイゾルデの冒頭の和音ですが、これはたとえば牧神の午後の変奏曲(ドビュッシー)(ニジンスキーの振り付け、踊りはヌレエフ!!)などにも影響を与えています。並べて聞くとよく分かります。

そして、最後はフランスオペラ!!
とりあえず、ヴィゼーのカルメンです!!フランスオペラなのにスペインが舞台です!(アロンソ振り付けでフェリが踊ります!)そしてマリア・カラスの貴重な日本での舞台です!(東京文化会館ですね)。


というわけで、あまり進みませんでしたが、残りは後期ロマン派、そして現代音楽です。
尻切れにならないように、気合を入れていきます!!