back number のクリスマスソングばかり私が聴いているわけ | 数学を通して優しさや愛を伝える松岡学のブログ

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年末が近づいてくると、街はクリスマス一色になります。

 

どうやらハロウィンが終わった瞬間から、

少しづつクリスマスモードに切り替わるみたいです。

 

ハロウィンは10月31日、

 

ということは、1ヶ月と25日近くも

街はクリスマスの雰囲気なんです!

 

 

ちょっと長くないですか?

 

1ヶ月25日近くも街は幸せそうなモードをかもしだして、

どうなのでしょうか?

 

しかも、街全体がクリスマスモードに突入するため、

どこに行ってもクリスマスの雰囲気から逃れられません!

 

 

幸せいっぱいのカップルとかならともかく、

 

恋人のいない人にとっては、

寂しさを感じるときもあるのではないでしょうか?

 

 

私自身、クリスマスといえば、

大学3年生のときを思い出します。

 

当時の私は、恋人もいなくて、

24日は数学科の同級生と数学の自主ゼミをしていました。

 

ゼミが終わり、夜、家に帰る途中、

 

偶然、男友達と出会い、

そのまま吉野家に牛丼を食べに行った思い出があります。

 

 

クリスマスイヴだというのに、

数学をしたり、男友達と牛丼を食べに行ったり、

日常とまったく変わりない生活をしていたのでした。

 

 

その頃は、あまりクリスマスを意識していなかったのですが、

 

大人になった今、

 

街がこれほどまでにクリスマス一色になると、

さすがに寂しさを抱くときもあります。

 

 

そんなとき、

 

強い味方なのが、back number「クリスマスソング」 です。

 

 

どうして、back number のクリスマスソングは、

寂しい人々の心をわしづかみにするのでしょうか?

 

 

今回は、そんなことを考えてみたいと思います。

 

 

 

 

back number の 「クリスマスソング」 を聴いて感じること。

 

まず真っ先に浮かぶこの曲の魅力は、

 

せつない

 

ということです。

 

 

これは back number の曲全般に言えるのですが、

とにかくせつないのです。

 

せつない恋を経験したことのある人なら、

共感して胸がしめつけられます。

 

しかも、この 「クリスマスソング」 は、

単なる失恋ソングではありません!

 

 

主人公の状況として、

 

 

きっぱりフラれたのか、

まだ可能性があるのか、

お友達でいましょうと言われたのか、

 

 

うまくいっていないのは間違いないのですが、

そのあたりがよく分からないというか、

あえてぼかしているのだと思います。

 

つまり、

 

主人公がフラれたのかどうかも分からないし、

相手の女性に恋人がいるのかどうかも分からないという

 

なんとも絶妙な状況をうまく表現しているのです。

 

だからこそよけいに、

どんな状態の人が聴いても共感できるのです!

 

そんなこともあり、失恋の歌にもかかわらず、

暗くなりすぎずに、なんともいえないせつなさが胸に響くのです。

 

 

ボーカルの 清水依与吏 (しみずいより) さんは、

繊細な人なのだろうなと思います。

 

この曲では、街の幸せそうな雰囲気を描きながらも、

自分の気持ちをうまく歌詞で表現しています。

 

 

たとえば、次の歌詞、

 

 

はしゃぐ恋人達はトナカイのツノなんか生やして

よく人前でできるなぁ

いや 羨ましくなんてないけど

 

 

この歌詞の前半からは、

恋人たちの幸せそうな情景が目に浮かびます。

 

クリスマスらしいですね。

 

それでいて、うらやましくないとつぶやく主人公 ・ ・ ・ 。

 

どう考えても、うらやましいと思っていますよね!

 

うらやましいと顔に書いてあります。

 

ていうか、うらやましくなければ、

はしゃぐ恋人たちなんてまったく気にならないはずです。

 

でも、そんな主人公の心情に共感して、

聴く人もせつなくなるのです。

 

 

 

 

歌詞の中には、

 

サンタとやらに頼んでも仕方ないよなぁ

 

 

とつぶやく場面もあります。

 

本当にそう思います。

 

 

叶わない恋を、サンタさんに祈ること、

 

あなたはありませんか?

 

 

叶わない恋と分かっていても、

好きな気持ちはどうしようもない。

 

せめて、

 

サンタさんに願いをかけれたなら、

魔法や奇跡が起きれば ・ ・ ・ 。

 

と祈るような気持ちになることはありませんか?

 

 

そんな主人公の気持ちがひしひしと伝わってきます。

 

 

サビの最後では、

 

主人公が好きな人への想いを歌った後に、

次のようにまとめます。

 

 

長くなるだけだからまとめるよ

君が好きだ

 

 

すごいまとめかたですね!

 

 

「君が好きだ」

 

 

相手へ伝えたい長い言葉を、

こんなに短くまとめてしまっていいのでしょうか?

 

 

いや、

 

いいのです!

 

 

主人公の心の叫びだからいいのです。

まさに、主人公のストレートな気持ちが伝わってきます。

 

 

 

今まで、見てきたように、この曲は、

 

清水さんの繊細な気持ちが絶妙に表現された

せつなさあふれる世界観が実現しています。

 

しかも、 クリスマスソングだからといって、へんにかしこまらずに、

 

ベルの音などクリスマスらしい雰囲気を取り入れながらも、

back number らしいサウンドで曲全体が彩られています。

 

 

 

 

つまり、まとめると

 

back number の 「クリスマスソング」 は、

 

 

・ 単なる失恋ではなく、繊細で絶妙な状況を歌っていること

 

・ クリスマスらしい幸せそうな情景も浮かび、そこが逆にせつないこと

 

・ back number らしいサウンドが全開であること

 

 

などの要素が詰め込まれており、

 

さらにそこには、

 

恋愛のせつなさと正面から向き合う

等身大の清水依与吏さんがいる。

 

だからこそ、聴く人の心に響く名曲なのです。

 

 

 

すなわち、

 

ハロウィンが終わってから

1ヶ月25日近くもあるクリスマスまでの期間、

 

back number の 「クリスマスソング」 は、

私たちの心を癒してくれる極上ポップソングなのです。

 

 

 

 

 

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