「建築志」マスオがゆく -4ページ目
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①ハウスメーカーの良い所

今回はあえてハウスメーカーの良い所。

あんまり設計事務所の良い所ばかり書いていると

ただの設計事務所の宣伝で終わってしまうんで。

(最終的には設計事務所の方がいいんじゃないって思うけど)

ハウスメーカーといっても数多くの会社があり

それぞれ特徴があるのでどこが良いとか悪いとかはなし。

共通して言えるのは自社独自の物がある事。

例えば軽量鉄骨フレームを躯体としている積○ハウスやパ○ホーム。

自社の工場でいわゆる工業生産。自社なので仕入れ値はあってないようなものだと思うが

在来工法木造でプレカットなどをして、材料・手間を比較したら

やはり工場で大量生産する方が安くできると思う。

(安く作れる物と安く買える物は同じじゃないけどね)

安くできてもそれをいくらで売るかが問題。

つまりハウスメーカーは基本的には同じものを大量に作るから

安く作る事ができる。

家にオリジナリティや個性は求めず、住めればなんでもいいと思える人なら

ハウスメーカーの方がその人にとっては良い選択肢になるのではと思います。

もう一つハウスメーカーの安さの秘訣があります。

それがハウスメーカーオリジナルの「単価」

なぜ、「34万円/坪」などの価格が広告にでてくるのか?

例えば大工さんが一日働いたらいくらなのか?

いわゆる日当は?

20,000円/日

地域などによってばらつきはあるでしょう。

しかし、例えばあるハウスメーカーの大工の日当は10,000円/日だったりする。

当然「そんな単価ではやってられない」という人が出てくる。

そういう人はたいがい腕が良くそんな安い仕事をしなくても仕事がある人。

日当10,000円の仕事をするのは結局、仕事がない人、腕が悪い人、大工見習いみたいな奴。

中にはそうでない人もいるけどね。

ハウスメーカーは同じものを何棟も作るから多少大工経験が少なくてもやり方を覚えて

慣れてくるからそーゆー人が作っても問題がなくなってくる。

なかなかうまく考えてあるなーと思う。

要するに、安い単価で仕事をしてもらうけど、その分、数こなしてもらいましょう。

そうすれば職人側もそこそこの年収になるでしょう。

ってのが、ハウスメーカーの理論。

だから、営業マンが必要。現場監督より数売ることの方が

システム的にも、会社の利益の為にも重要。

家をしっかり作る事より数売る事が重要。

まっ、マニュアル通り毎回同じ仕事してんだから

現場は職人にまかせておけばOKでしょ。

基本プランのままで、色々な注文つけなければ

まず問題なくパンフレットと同じものができるはず。

ハウスメーカーの良い所>原価は安い。

こんなとこですかねー。


②設計事務所の良い所 ~中立な設計事務所~

例えばハウスメーカーや工務店に頼んだ場合、自社で設計・施工を行うので競争がない。


お客さんが数社のハウスメーカーと話し合い、

合い見積りを取るというケースがあるかもしれませんが


それは全く同じ物を比べているわけではないので比較ができない。


キッチンやユニットバスが同じグレードでも、一般のいわゆる素人では


どちらが良いのか?を判断するのは難しいのではないかと思います。


例えば断熱材を一つとってもグラスウールがいいのか?それとも発泡系保温板の方がいいのか?


施工の方法によっても選択肢は変わるでしょうし、当然コストにも反映されてきます。


そういったいくつもの選択肢をプロの目(プロでも色々レベルや価値観で違いますが)


で公平にアドバイスができるのが設計事務所を選ぶメリットだと思います。



「公平」ここがポイント。


では工務店やハウスメーカーはなぜ公平でないか?


例えば大きく関わってくるのが基本仕様というやつ。


床はこのフロアー材、壁はクロス、屋根、外壁はこれといった具合に決まっている。


いくつかシリーズはあるが決められた範囲の中で選ばされる。


施主側から「こーゆー床材がいい」なんていったら馬鹿高い変更見積り一式が出てくる。


しかし、お客さんはこんなものかと思うしかない。


最初の床材がいくらで変更した床材がいくらか分からないから。


営業マンは色々言う。


「それは仕入れ値が高いし施工にも手間がかかりますから」なんて


お客さんは「そーなんだ」と思うしかない。素人だから・・・


設計事務所の場合はちょっと違う。


入札で工事業者が決まる。


例えば工事途中でやっぱり壁はクロスじゃなく珪藻土の塗壁にしたいと思ったとする。


設計事務所は施工業者に変更見積りを出してもらう。


そもそも入札の時に細かい見積り(だいたい新築なら50ページくらい?)


があるので比較がしやすい。単価が出ているので。


例えば内装工事>クロス貼り>1,100円/㎡


左官工事>珪藻土>3,500円/㎡なんて見積りが出てきたら


「ちょっと高いんじゃない、○○の現場では3,000くらいじゃなかった」


などと設計事務所が口をはさめる。


ここが違う。


工務店やハウスメーカーはちょっとくらい高い見積りをお客さんに出しても分からない。


例えば、契約の時大きく値引きなんかさせられたりしてたら


その穴を補填すべくちょっとずつ高い見積りをもってくるでしょう。


それが当たり前。利益25~30%確保する為、営業マンも現場監督も必死です。


設計事務所は違います。


設計契約をして図面を書いて、現場監理をするのが仕事ですから


利益確保とか関係ありません。


高いものは高い。施主側に立って考える事ができます。


(施主側だけというわけではない。現場の状況では無理な施主からの要望には
無理と言う事も大切。八方美人ではダメ。)


どんなにその会社が顧客満足が我社のモットーです。


なーんて言ってもやってることはこんな感じ。(いかん前の工務店の愚痴が)


少しは建築業界が分かっていただけたでしょうか?


 ~中立な設計事務所~ 終



続・設計事務所の良い所①

①のつづき


先日、設計価格5,500万円くらいの規模(店舗併用住宅)の物件の入札がありました。


一番高い会社と安い会社とでは1,000万円くらいの差がありました。


なぜ同じ図面、同じ仕様で見積もっているのにこんなに差が出るのか皆さん不思議に思うでしょう。


私自身も不思議に思います。


一つの大きな要因はその会社の「本気度」。


どうしてもその仕事を取ろうと思って入札に参加している業者は安い単価で


見積りを出してくる。


(この安い単価の賛否についてはまた後日書こうと思います。)


この競争原理が働くところがまずひとつ設計事務所に仕事を頼む良いところであると思います。


②設計事務所の良い所へ

設計事務所の良い所①

まずは設計事務所の良い所はというと「入札」にて施工業者が決まるところ。


うちの事務所は物件にもよりますが、新築なら4~6社くらいは入札に参加します。


「入札」っていうのは、設計図面に従って各社が見積りを行うもの。


期間は約1週間くらいで見積りを行います。(結構大変だと思う)


そして入札日に各社が見積りを封筒に入れて持ってくる。


うちの場合はお客さんとうちの社長と担当設計者が事務所にて

お客さんの目の前で開封します。(ここがポイント)


聞いた話では、悪徳設計事務所はお客に見せる前にそっと封筒を開封し、付合いのある工務店

などと話し合い再度見積りをつくったりするらしい。ひどい時は同じ図面を渡さず

(付合いのある工務店以外には高くなるような図面を渡す)入札を行うところがあるようです。


(善良な設計事務所を見極めるのは難しいのかな・・・)


当然入札の結果一番安い施工業者と契約となります。(うちの場合)


つづく

始めまして

設計事務所に勤める一応一級建築士です。


建築業界は一般の方(お客さん)はなかなか実際のところが分からないと思います。


自分自身も何がもっともベストか模索中ですが
「実際のところどうなのか」を発信していけたらと思っています。


しかし、自分がどこの設計事務所でと名乗るとただの営業活動の様になってしまうので
その辺はふせさせて頂きます。


何の利害関係もなくただ単に正直に思う事を書いてゆきたいと思います。

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