意見を求められたとき、すぐに自分の考えを言えない人がいます。
しかし、彼らが自分軸を持っていないわけではありません。

…実は私自身もそうでした。



それにはいくつかの理由があります。

今日は、そういった人たちの心の中についてお話してゆきますね。


他人の意見を求められたときに即座に反応できないのは、

 

・慎重さ
・自己反省
・対人関係の深さを重要視している

などが原因となっていることが多いようです。


それでは、3つの理由を個別にみていくことにしましょう。

 

理由1: 慎重な性格
一つ目の理由として、慎重さが挙げられます。

例えば、友人から「新しいプロジェクトのアイデア、どう思う?」と尋ねられたとき、彼らは即答することを避けます。
そして、一度深呼吸をしてから発言します。
これは思慮深さから来るもので、自分のアイデアが他人にどう影響するかを考えているからです。
決して怖気づいているだけではありません。
何も考えていなかったために、焦って適当に取り繕うためにパニックになっているわけでもありません。

 

 

 

 

 

理由2: 自己反省の傾向
自己反省の傾向も大きな要因です。
自分の反応や意見が他人に与える影響を常に考慮しています。

果たして自分の意見が正確だろうか?
心のなかで再確認する習慣が身についています。
そのため、簡単に言葉を発することができないのです。


 

 

理由3: 社交的圧力
社会的な圧力も影響しています。
他人の期待や判断を気にするあまり、即答できない場合があります。
自分の意見がどのように受け取られるか、意図に反して誤解されないかを心配しているのです。

第三者が最も推察しやすい理由とは、この3番目の理由かもしれません。
不安や心配が表に出ていることを察して、「オドオドしている」「自信がなさそうだ」「自分の意見がない」「他人軸だ」と判断されやすい状況です。

 


他人の意見を求められた際、すぐに考えを言い表せない理由は、慎重さ、自己反省、社会的圧力などによるものです。

これらの背景を理解することで、その人の気持ちに寄り添うことができるでしょう。

自分軸を持っているけれども、瞬時に意見を言えない人々の心理を理解することは、コミュニケーションを円滑にするために重要です。

そうした人たちの立場や感情を尊重し、少し待つ余裕を持つことが有意義な対話につながっていくことでしょう。


寛容に、寛大に、公平に。
お互いにそれを心がけ、忘れないようにすることで、多様な意見をすくい上げることが可能となります。


 

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【プロフィール】

後藤 明珠(ごとう みょうじゅ)

元精神科心理士。
一般社団法人 全国仏教カウンセリング協会 仏教カウンセラー
メンタルヘルス・マネジメント2種

NLP、箱庭療法、俳句療法などを学ぶ。
29歳で退職後、カウンセリングルームを開設。
伝統霊氣、現代レイキのティーチャーとして活動。

以後、パラレルワーカーとして働きながら、古神道、祝女修行、密教行者を経て稲荷行者(オダイ)となる。

不可思議な力に依存することなく、
自分の頭で考えて人生を切り開く(自灯明)力を育てる霊性エンハンスコーチとして活動中。