僕の性的にかなり異常な人格と、あなたの子供と孫が死なないようにする対策について | 研修医ノート

僕の性的にかなり異常な人格と、あなたの子供と孫が死なないようにする対策について

なんか最近、アセクシャル(同性にも異性にも性欲がない人)とかデミセクシャル(かなり親しくなった人に対してしか性欲がない人)とかアロマンティック(恋愛感情がない人。性欲の有無とは別)とかの性的マイノリティのオススメ↓がよく出るのですが、僕が性的マイノリティに興味あるとAIに思われてるらしい。

確かに僕自身も「フツーの性欲の男性ならこの場面で行っちゃうんだろうな」と思える場面で全然女性に手を出さないという点でフツーではない異常な人格なので性的マイノリティの一種かもしれません。

49歳で性的経験人数2人だけで、おそらく2人だけのまま死ぬので、↑この統計みたら僕はかなり性的異常者の性的マイノリティですね。

 

で、そんな性的マイノリティについて、衝撃的な論文出ました。これ↓です。

JAMA . 2024 May 21;331(19):1638-1645.

この先月出来立てホヤホヤの論文の趣旨は、「レズビアンとバイセクシャルの女性はストレートの女性よりも死亡率が20〜37%程度高い」というエビデンスです。

 

↑この研究は女性だけ調べた研究ですが、おそらくゲイとバイセクシャルの男性はそれほどまでには死亡率が上昇しないと予測します。その理由はあとで書きます。

 

で、↓この過去ブログ記事読んだ読者さんはすでに「性的マイノリティと発達障害は本質的に同じ病態である」ことをご存知です。

 
そこで発達障害者の死亡率も高いんじゃないかと思って調べてみたら、↓この論文ありました。
JAMA Pediatr . 2022 Apr 1;176(4):e216401.
この論文の趣旨は、「アスペルガー障害やADHDなどの発達障害を抱えていると、死亡率が2.2倍くらいになる」というエビデンスです。
さらに↑この論文のミソであるeTable12↓を抜粋すると、、、
↑このような結果となり、なんと女性の発達障害者の死亡率上昇幅(184%上昇〜387%上昇)方が男性の発達障害者の死亡率上昇幅(109%上昇〜143%上昇)よりもかなり大きく、その傾向は自然死(病死)と不自然死(事故、外傷、自殺など)に分類しても自然死・不自然死ともに女性の発達障害者の方が一貫して男性の発達障害者よりも死亡率がかなり高いです(なので、おそらくゲイよりレズビアンの方が死にやすいと思われる)。
 
↑このJAMA Pediatrの論文について、自閉症科学財団の最高科学責任者であるハラデーは以下のようにコメントしてます。

↑「自閉症スペクトラムとADHDどちらの症状を持つ人も、肥満、摂食障害、薬物乱用、睡眠障害、座りがちなライフスタイルなどの健康問題の割合も高くなります。」

 
自閉症スペクトラムやADHDでは不注意さや衝動性が出るので、外傷や事故を防ぐのは難しいかもしれない。
 
でも僕が今回のブログで話題にしたいのは、そんな不注意さや衝動性がひどすぎる重症タイプの自閉症スペクトラムではなく、不注意さや衝動性があまりひどくない軽症タイプの自閉症スペクトラムです。
 
なぜなら、重症よりも軽症の自閉症スペクトラムの方がはるかに人数が多いから。
 
そんな軽症の自閉症スペクトラムでは外傷や事故よりも、自殺と病気による死亡率上昇が問題となるでしょう。
 
どんな対策がいいか考えてみました。
 
まず、自殺については、これは自閉症スペクトラムの周囲に一人でも「心を読むのがうまくて」なおかつ「人生・生活の上での現実的な問題を改善するのもうまい」人がいればかなり防げると思います。なぜなら、軽症の人はだいたいなるべく自殺を避けようとして生きてるから。それでもどうしようもない状況に陥って、なおかつ誰も心読んだり問題改善してくれる人がいないと、「あ、ボクワタシ、もうダメだ…」となります。なので、うまい人が周囲に一人いるだけでその最後の一押しされにくくなるので、普段からうまい人を見つけておくといいでしょう。
Depression and anxiety. 2018 07;35(7);648-657
↑この論文にも示されている通り、自閉症スペクトラムの自殺を防ぐには、うつ病の治療のほかに周囲の支援が有効です。
 
次に病気の問題についてですが、上記のハラデーは自閉症スペクトラムの人が抱えがちなライフスタイルについて、肥満、摂食障害、薬物乱用、睡眠障害、座りがちを挙げました。
 
これらを一つ一つ見ていきます。
 
まず、肥満はそれそのものは大した死亡率上昇につながらないことを↓この過去ブログ読んだあなたはすでにご存知です。
 
次に摂食障害ですが、これは自閉症スペクトラムでは摂食障害そのものというより、偏食の害の側面が非常に大きいです。

 

この過去ブログに書いた、元うちの看護師さん、かなりの偏食で一切魚を食べませんでした。その結果、おそらく体内のオメガ3系脂肪酸が枯渇して体調不良となり、かなり偏屈で医者に一切かかろうとしないので自宅で寝たきりになるまで体調不良を放置してました。僕が往診に行くと、両脚の静脈閉塞による潰瘍ができてたので、エパデールという魚の油の薬を飲ませたら潰瘍は治ったのですが、極度の栄養不良になっており無理やり説得してメイバランスという総合栄養ドリンクを毎日3本飲んでもらいました。しかし、彼女は医者嫌いなのでそのうちエパデールをサボるようになり、代わりに亜麻仁油を飲ませようとしましたが偏食で飲めず、結局血管詰まって突然死してしまいました。

 

偏食の人の心身を守るのは非常に難しいです。僕自身、子供時代から肉の脂肪が全然食べられない偏食ですが、それを無理やり食べさせられたら地獄です。偏食強い自閉症スペクトラムの人には果物とナッツと亜麻仁油or魚をなんとかして食べさせたい。肉の脂肪嫌いの僕も何か味の強いものに混ぜて少量なら食べられますので、なんとかごまかして食べさせる方法を見つけたい。でも、↑この看護師さんに亜麻仁油飲んでもらうのは色々試してダメだったので、難しいかもしれん。

 

次に薬物乱用ですが、これは日本では薬物というよりタバコの乱用が問題となるでしょうね。

Eur Neuropsychopharmacol . 2013 Jun;23(6):542-54.

↑発達障害者の喫煙率は50.2%であり、これは一般人の喫煙率の約2倍というエビデンス。

タバコは一旦吸い始めるとなかなかやめられないから、初めに吸わせないことが大事かな。

 

次に睡眠障害ですが、今は結構薬が色々出てるから、軽症の自閉症スペクトラムなら合う薬がありそう。

 

最後に座りがちなことですが、これは↓この過去ブログに書いた解決魔法読んでね。

↑解決魔法とはコーヒー。
 
はい、ここまで発達障害者の死亡率が放置してると激増する問題に対する対策をグダグダ書きました。
 
「E.coliの野郎、ボクワタシは発達障害なんか関係ねーんだよ! 退屈な話をグダグダするな!」とあなたは思ったかもしれません。
 
しかし、↓このエビデンスを見てください。

↑発達障害の患者数はこの数十年で100倍程度になってます。

 

今、小さな子供を育てている人、あるいは今から子供が生まれる人は、その子供は著しく高い確率で軽症の発達障害があると考えていてください。

 

↑発達障害者が激増しているエビデンスの話をするとそれを知られたくない上級国民側が「そんなもん本当に増えたんじゃなくて見つかる発達障害者が増えただけ。実際は増えてない。」というクソみたいな理論を持ち出します。

 

↑この上級国民の理論がウソだということは、子供に接する仕事を長年している人に聞いたら一撃でわかりますよ。

 

僕の小学校時代の先生は、今は学童保育で働いてますが、「明らかに発達障害の子供が激増している。危ないことするから体で押さえつけなければならない子供は昔はほとんどいなかったが、今はたくさんいる。」と言ってました。

 

↑このようなあからさまな発達障害児が激増しているということは、ハインリッヒの法則により、軽症の発達障害児も激増しているということです。

 

発達障害者の激増の原因は全国の大学で安全保障学の教科書として使われている↓これらの本読んだら分かります。

こんな事実は上級国民からしたら知られたくないから、当然隠すわな。

 

というわけで、今回グダグダ書いた発達障害者が死なないための対策は、あなたの子供とか孫が死なないための対策でした。よろしく!