あなたはやるべきこととやらないべきことのどちらを優先すべきか?
クリニックの看護師さんたちは今日の昼ごはん後にミレービスケット↓を食べるようです。ミレービスケットはマツコデラックスも大好物で、一気に1kgくらい食べると言ってましたっけ。
「まじめなお菓子」という売り文句のミレービスケットの原材料がこちら↓。
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ビスケット生地形成のための油脂主原料がショートニングです。
↓クリニックで配っている「病気にならないためには、何を食べて何を食べないべきか」というプリント。
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「病気にならないために避けるべきもの」のリストにショートニングが入ってます。
ショートニングは天然物質ではなく合成化学物質です。
脂溶性の合成化学物質がヒトの体に超絶悪影響を与える三大悪玉のひとつである科学的根拠については↓この大学生向け教科書をお読みください。
それに対して、「ショートニングの毒性はそれほど神経質になる必要ないんじゃね?」という駒沢女子大学の主張↓。
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「ショートニングに含まれるトランス脂肪酸量は10年前に比べて激減してるから安全」という趣旨のグラフ。
確かにショートニングをあまり生成しないようにショートニングを合成する技術は進歩しているのかもしれませんが。。。
みなさん、↓この健康食品、覚えてますか?
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「健康に良い」という売り文句だったエコナクッキングオイルは、販売後長期間経過してから「よく調べたら発がん性物質が大量に含まれてました」ということで販売中止になりました。
エコナに含まれていた発がん性物質は、エコナを天然油脂から合成する際に副生成物としてできたものでした。
あなたも薬学部で化学合成実験するとわかりますが、化学合成の反応では目的外の副生成物が非常に多種類生成します。
もちろん、その中にはエコナに含まれていた発がん性物質のような毒性の高いものもありますが、その毒性は調査完了までの長期間無視され続け「毒性はないもの」とみなされ続けます。
また、これも化学合成実験するとわかりますが、化学合成の生成物に含まれる精製の作業(濾過、再結晶、蒸留、クロマトグラフィなどの作業)で完全に取り除くのは不可能です。
そして微量に残った副生成物の毒性があまり高くない場合にはその量では毒性を発揮しないでしょうけど、毒性の強い物質の場合には微量でも毒性を持ちます。
以上から、普段から天然の食品のみを勧めて合成化学物質を食べないようにアドバイスしているワタクシE.coliですが、脂溶性の食品については特に合成化学物質を食べないことをオススメします。脂溶性の毒は体の中に入ったら二度と出て行かずにヒトの体内で毒性を発揮し続けることが多いですので。
あなたは自分の健康を守るためには「体に良いものを食べること」より優先して「体に悪いものを食べないこと」を心がけてください。
「毒と薬を一緒に食べたら必ず毒が勝つ」by E.coli ですので。