団塊Jrのプロレスファン列伝 -8ページ目

星空の片隅で 2 ~スターダム、見参!!~

どうも!!流星仮面二世です!!
 
さあ、ということで遅くなってしまいましたが6月4日に茨城県水戸市にありますリリーアリーナMITO(旧・水戸市民体育館)で行われましたスターダム「5★STAR GP 2022 予選リーグ開幕戦」の観戦記、本編でございます。

生観戦、久しぶりです。2020年1月5日の新日本プロレスの 「WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム」以来2年半ぶり。女子プロレス観戦においては2005年3月26日に茨城・石岡市運動公園体育館で行われましたAtoZの「AtoZ SPECTACUAR TOUR 2005」以来、約17年ぶりということになります。さらに水戸市民体育館は2018年11月28日に行われました新日本プロレス「WORLD TAG LEAGUE 2018」以来、3年半ぶりになります。

その水戸市民体育館ですが、ボクが最後に観戦した翌年の2019年4月より名称がリリーアリーナMITOと改められています。

こちらです

建物は変わっていないのですが大きく名前が入りまして、新鮮な感じが伝わってきます。

さて会場です。客層なんですが、これがですね、圧倒的に男性ですね。年齢層はそこまで若い方は多くないですね。中年層が多いです。しかしボクなんかより年上の方も見えますので幅広いといった感じです。そのファンは好きな選手のTシャツやタオルですね、身に付けている方も多くいますが、意外なことに新日系のTシャツを着ている方が何人かいらっしゃいました。スターダムの試合は新日本の東京ドームで行われたこともあるそうなので、このあたりは新日本から流れてきたファンなのかもしれないですね。

しかし男性ファンはこうして目につくんですが、女性ファンは少なめに感じます。女性同士や親子。中には祖母、娘、孫と、全員女性というご家族もいらっしゃったのですが、比で言うと、そうですねぇ・・・8:2くらいといった感じに見えましたね。

この日はコロナ対策ということもあり2階席は閉鎖。1階もイスをひとつ空けての座席配置となっていましたが、しかしながら用意された席はほぼ満席となっていました。

空席はほとんどなかったです

今の現状でこれはすごいことですよ。この段階で恐るべしはスターダムを感じました。

それでは試合です。
 
第1試合 5★STAR GP 2022 予選リーグ 10分1本勝負
壮麗亜美vs天咲光由
壮麗(7分31秒 片エビ固め)天咲

さあ記念すべきスターダムの初試合観戦は壮麗(そうれい)選手と天咲(あまさき)選手の試合です。

この試合は序盤は手探りから静かに始まって、だんだん動いていくという・・・つまり試合開始からクライマックスまで右肩上がりでの試合展開を見せたんですが、これですね、10分1本勝負でこうできるのはすごいですね。上手いですよ。これは感心しました。

しかし、対して両者とも動き、技、動き、技の、この動線が一緒だったんですね。これはちょっと残念だったなと感じました。たとえば走っていって相手に打つ、という動作で言えば、走る速度と打つ速度が同じなので、どうしても単調に見えてしまうんですよ。走っていったら打つインパクトの瞬間は機敏にするとか強く当てるとか、などですね。こう線から線でなく線から点に、というような、そういう動きのメリハリですね。あればもっと映えるんじゃないかなと感じました。

この天咲選手はスペース・ローリング・エルボーからドロップキックといういいムーヴしたんですが、このあたりにメリハリつけたらもっと映えて「おお!!」ってなりますよ。おそらくまだ若手なんじゃないかなと思うんですよ。だったら、逆に若手だとしたらこの試合運びは素晴らしいのでメリハリ、技のインパクトの瞬間ですね。これが発揮されていければいいと思いました。壮麗選手は体型、風貌が本当にいいですね。身長もあり細くなく太くなく、でもしっかりした体つき。まさに"女子プロレスラー体型"なんですよ。なので、もっとダイナミックに、おもいっきりやってほしいですね。第1試合から大満足でした。

 
第2試合 5★STAR GP 2022 予選リーグ 10分1本勝負
月山和香vs吏南
吏南(5分31秒 体固め)月山

この月山選手はですね、Twitterでアル・コステロの本家オースイ・スープレックス、投げるのではなくローリングするやつですね。昔マイティ井上も使っていたことある、あのオースイ・スープレックスです。これをやっていた映像を上げている方がいまして、それを見まして知っていました。で、そのTwitterのときのそのシーンがですね、普通のレスラーなら試合の流れから本能的にタイガー・スープレックスにいってしまうタイミングなんですよ。でもそこであえてオースイを出すのか!!という絶妙さで、思わず唸ってしまい、この選手には興味が湧いたんですね。
 
この日も「出るかな?」と期待していたところ、オースイ・スープレックス見せてくれました。うれしかったです。あと、いやぁ~驚きましたね。相手におんぶして何するのかと思ったらキン肉マンでウォーズマンがやっていた型のパロ・スペシャルですよ。これは厳密にはリバースになるわけですが、これも見せまして驚きました。おそらく女子プロレスラーでパロ・スペシャル使った人は、これまでにいないんじゃないんですかね?この着眼点ですね。他の人がやらないことを実行するというのはすごいことですよ。見えないところですごい研究と努力しているんだろうなと思いました。聞いたところデビュー1年半にして30歳なんだそうなので、この1、2年が勝負なんじゃないかなと思います。がんばってください!!

 
第3試合 5★STAR GP 2022 予選リーグ 10分1本勝負
妃南vs琉悪夏
(時間切れ引き分け)

いやぁ~これはですね、琉悪夏(るあか)選手ですが、懐かしの極悪同盟を彷彿させる風貌、体型でよかったですね。

しかし試合は琉悪夏選手、妃南(ひな)選手共々、やはりメリハリ、技のインパクトに欠けるかなぁ・・・そんな印象受けました。特に琉悪夏選手は見た目より試合がおとなしかったかなぁと・・・ヒールなんですから、もっといろいろやっていいと思うんですけどね。見てる人を腹立しくさせるような攻撃ですよね。そうすれば相手も光るわけですからね。そういうインサイドワークがもっとあってもいいんじゃないのかな?と思いました。


第4試合 3WAYマッチ 15分1勝負
コグマvsAZMvsウナギ・サヤカ
(6分53秒 三者リングアウト)

これは試合前にウナギ選手が英語禁止マッチとしたいとマイクアピールしたのですが、最初意味がぜんぜんわからなかったんですよ。何のことを言っているのかな?と思ったら試合中に「カウント」とか「フォール」とか英語を言ってはダメで、言った場合には試合止めて都度ハリセンやピコピコハンマーでお尻や頭をひっぱたかれるというもの、でした。

いざ試合が始まるとレスラーだけでなく、ゆくはレフリーも巻き込んで展開されて行き、とにかく楽しすぎて会場は大きく沸き返りました。これは本当におもしろくてボクも笑わせてもらいましたが、見てたら途中でフッとあることが思い出されたんですよ。この試合での間の使い方や会場の煽り方、どんな人が見ても楽しめるというこの内容。そうミゼット・プロレスですね~。彷彿させましたね。レフリーもどことなくジミー加山っぽくて、ちょっと懐かしさも感じられるいい試合でした。
 
しかし!!この試合、楽しさに特化したという、そればっかりではありませんでした。この試合から選手のポテンシャルが一気に上がりましたね。特にコグマ、AZMの両選手。起き上がる、ロープに飛ぶ、走る。こういった単純な動きなんですが、この試合より前の試合に出ていたレスラーとは瞬発力が全然ちがいますね。機敏です。動きと技のメリハリもあり映えていました。特にコグマ選手「森のくまさん」で入場してきては、ぽっちゃり体型。かわいいクマのポーズなんか取ってて一見すると穏やかに見えるんですが、動いたらリアルに「熊」ですね。何かベルトを持ってきていましたが、それだけのことはあるんだなと頷けました。

 
第5試合 タッグマッチ 15分1勝負
葉月、向後桃vsジュリア、桜井まい
(時間切れ引き分け)

この試合はですね、葉月選手がリングシューズじゃなくて地下足袋だったんですよ。これはちょっと「おおっ」っときましたね。マサ斎藤がAWA時代でしたかね?よく履いていたそうですが、足首が自由になっていいんだなんて話を聞いたことがあります。この選手がどういう理由で履いているのかはわかりませんが、今もう履くレスラーいませんからね。これはちょっとうれしかったですね。

 
第6試合 タッグマッチ 15分1勝負
️朱里、MIRAIvs中野たむ、白川未奈
️朱里(11分29秒 片エビ固め)白川

いやぁ~足下から鳥が立つとは言ったものですが、これはMIRAI選手ですね。これはちょっとやられました。

この選手、試合開始早々に相手に取られたリストを仰向けに寝そべって足で切り、ちがう方の腕で持ち変えて切り返してすくっと立ち上がったんですよ。これダイナマイト・キッドがたまにやっていたリストの切り返し方なんですよ。初代タイガーマスクとのデビュー戦でも見せている動きなんですが、それを実に滑らかにやりました。本当に驚きました。見てすぐできるという動きではないのはもちろん、こんな動きを知っているというのに驚きました。
 
ということでこの動き見てから釘付けになってしまいMIRAI選手しか見ていませんでしたが、この選手はそれだけじゃなかったですね。その後にグラウンドの展開でガブッたりスイッチしたりバック取ったりですね、やったんですよ。この試合より前の試合でもですね、同じような動き見せたレスラーは何人かいたんですけど、正直なところ「形」だけでやってしまっているレスラーが多かったんですよ。でもこの選手はちがいましたね。ガブリやスイッチを知ってますし、グラウンドでの重心の使い方も身に付いている動きでした。しかも滑らかなんですね。で、左利きなのか?主な打撃は左でやってましたけど右も時おり出るんですよ。もうね~この子は一体何者なんでしょうか?まったくすごい選手が潜んでいたもんです。もしヨーロッパ・スタイルとかですね、そういう方向に行ったら、これはちょっと楽しみなレスラーですよ。女子プロレス界のピート・ロバーツなんてどうですか。夢があっていいですよね。ゼヒそっちでやってほしいですね~。

 
第7試合 6人タッグマッチ 20分1勝負
️岩谷麻優、飯田沙耶、羽南vs鹿島沙希、スターライト・キッド、渡辺桃
鹿島(14分9秒 テキサス・クローバー・ホールド)羽南

この試合に関してはちょっと視点がちがいます。そう岩谷麻優選手です。実はこのレスラーを見るのだけは初めてではないのです。あれは今から約11年も前、2011年7月17日に新木場1stRINGで行われましたマスクド・スーパースターの引退試合のときでした。

あのときスターダム提供試合ということで3WAYマッチが行われたんですが、そのときデビューして間もない頃だった岩谷麻優選手が出てきたんですね。細くてあどけなくてですね、一緒に観戦していた独断さんと「いやぁ~私服だったらレスラーだなんてわからないですね」と話していたのを今でも覚えています。

あの日は最前列。今日は選手が入場してくるすぐとなりの席だったので、幸福にもあの日と同じ距離で見れました。目の前を通っていくその姿はトップレスラーのオーラと貫禄に包まれていました。立派になったなぁ。がんばってきたんだねぇ・・・と目頭を熱くしておりました。長くプロレス見ていると、こういうこともあるんですよ~。
 
さて、話はぜんぜん変わりましてスターライト・キッド選手ですが、マスクがタイガーマスクっぽいのでタイガーマスクみたいな動きするのかな?と勝手にワクワク。期待をしてしまっていたのですが、特にタイガーっぽい動きをするわけではありませんでした。そう、タイガーマスク的なものを見るとタイガーマスクみたいな動きすると思ってしまう・・・これはこの年代のプロレスファンの悪い病気です。本当、勝手にタイガーマスクを妄想、想像してしまい、どうもすいませんでした。


第8試合 6人タッグマッチ 30分1勝負
️舞華、ひめか、なつぽいvs林下詩美、上谷沙弥、レディ・C
舞華(15分50秒片エビ固め)レディ・C

これはですね、レディ・Cという選手ですね。この選手、ジャンボ堀を彷彿させるような長身なんですよ。180センチくらいはありそうなんですが、それを理解していてか?ランニング・ネックブリーカー・ドロップや河津落とし、馬場さん仕様のコブラツイスト、それに豪快チョーク・スラム。そしてトミー青山、ライオネス飛鳥と女子プロレス界で受け継がれてきたジャイアント・スイングと、とにかく使う技がダイナミック。自分というものをよく心得ていますね。これは素晴らしいと思いました。
 
ただ、恵まれた体なので迫力と威力は申し分ないんですが、残念ながら技をしているときの自分の姿がまだ見えきっていないのではないのかな?と、そんな感じがしました。ただ繰り出すのではなく、どうやれば格好よく見えるのか?決まるのか?ですね。たとえばランニング・ネックブリーカー・ドロップならインパクトの瞬間は体は寝ていた方がいいのか?もう少し起していた方がいいのか?河津落としはもう少し相手とくっついてやった方がいいのか?そのままがいいのか?ジャイアント・スイングは今の回し方で本当にいいのか?このあたりが見えてきて試合の流れに技が合ってくるようになれば、この選手はまちがいなく大化けしますよ。今回、最も興味を持ったレスラーです。期待していますよ~。
 
ということで全8試合、興味深く見せていただきました。

全体的な印象は、まず試合ですが手探りやロックアップから始まり、ヘッドロック、あるいはリストロックという流れへ行く・・・というのが多くみられたんですね。これですね、かつては女子プロレスではなかったことでしたね。やっても見様見真似の形で、手の位置がおかしかったり逆にやってたりと、ちゃんとできてないのがほとんどだったんですよ。しかしここのレスラーのは見様見真似のものではなく、ちゃんと合っていました。

特にヘッドロックですが、これが最も驚きました。ヘッドロックは左腕で決めるのはもちろんなんですが、基本左足を引いておけなければいけないんですね。この姿勢、形がですね、試合序盤はまだしも、試合途中で「とっさに出たとき」でも、ちゃんとできてたんですよ。若い選手もです。無意識でも、ちゃんと基本の形になっている。これは相当練習しているからこそですよね。心の底から感心しました。
 
技はですね、思うところがあったのはボディスラムとドロップキックですね。まずボディスラムは基本どの選手も左腕をブレーンバスターのように首に巻いてからやっていたんですね。これは全女式のボディスラムですよね。こうヘッドロックやリストロックなど、試合にはこれまでになかった女子プロレスがあったのですが、一方では伝統的な女子プロレスの動きも残っているんですね。これはうれしかったですね。
 
あとドロップキックですね。これは不思議なことに打ち方がみんな同じでした。細かなことを言うと岩谷選手と葉月選手だけちがいましたが、このふたりは同じ打ち方。あとはみんな同じ打ち方という感じです。技としては"華"があるドロップキック。この団体の選手はそれぞれ個性があるのに、なぜドロップキックに関しては同じ打ち方なのか?しかも打点がですね、みんな低めなんですよ。高さ出さないんですね。これは何か理由があるのでしょうかね?ちょっと不思議でしたね。

全体の試合としては、序盤から中盤にかけテンポアップしていくという流れがほとんどだったんですが、意外とオールドな技が多く、しかもマニアックなものが使われていることに驚かされました。それに加え、そんなに飛んだり跳ねたりもしなければ大技もひと試合でそこまで何個も出さないんですよ。現にトップロープから場外へ飛んだのもメインの試合だけだったんですね。でも試合内容は、いわゆる"地方だから"などということは一切なく、ものすごい充実していました。これは試合の組み立て、流れの作り方ががうまいということに他なりません。まったくもってポテンシャル、クオリティの高さに驚愕しました。

だからこそ思いました。やっぱりチケットは一般発売で買えるようにした方がいいですよ。固定ファンだけではあまりにもったいない。ボクのような昭和のファンで、所属レスラーをろくに知らない、試合も見たことない。団体のカラーもわからない状態で初めて観に行ったのに、こんなに楽しめたんですからね。マニアから、まったく無色な状態の人でも大丈夫なはずです。かわいい女子だらけなのに、でも、ものすごいプロレスをする。それをもっと広く知ってもらい、気軽に会場に観に来てもらった方が絶対にいいです。そうすればまた、女子プロレスの黄金時代が来るはずです。

そんな日が来ることを願っています。楽しい1日を、ありがとうございました。

星空の片隅で 1 ~チケット取得遊戯~

どうも!!流星仮面二世です!!
 
さあ、ということでございまして久々の観戦記になります。今回は6月4日に茨城県水戸市にありますリリーアリーナMITO(旧・水戸市民体育館)で行われましたスターダム「5★STAR GP 2022 予選リーグ開幕戦」です。
 
って、何!?流星仮面二世さんが女子プロレス観戦!?しかもスターダム!?と、こうお思いの方もいらっしゃったかと思います。
 
実はですね、不思議なことにプロレス観戦が止まってしまい何年も観戦に行けなくなってしまう時期というのが過去何度か、周期的に必ずこうあったんですね。最初は高校時代の3年間で、次が猪木さんの引退後以降。で今回のコロナ禍というわけなんですが、その途切れからの復活観戦が不思議なことに必ず女子プロレスからだったんです。
 
ということで、ここで女子プロレスを見て明るく楽しい世界を取り戻そうではないかと、パワーをいただこうではないかと、こういったわけなんでございます。
 
いやぁ~それにしても、なぜスターダムを・・・!?そうなんです。実はスターダムの試合は提供試合というのを11年前に一度だけ見たことがあるんですが、それっきりないんです。なのでまったくの未知数。ほぼ知識なしの状態なんですね。
 
そんな中で、なぜこれを見ようと思ったのか?それは周囲の反応から、なんです。
 
こう見ていると、ネット上でプロレス関連チェックしているとですね、Twitterとかブログでこのスターダムの試合のことや好きな選手の表情とかですね。ほぼ毎日、見かけるんですよ。それこそ、それを見るつもりはないのに必ず視界に入ってくるんですね。
 
これは、それだけたくさんの人が興味を持っているからに他ならないと思うんですよ。で、すごいなぁ~と。こんなにこの団体とレスラーに人々が夢中になる理由はなんなのかなぁ?と、日頃こう考えるようになっていたんです。
 
そんなときですね、偶然にも茨城県の水戸市民体育館、現在のリリーアリーナに来るというじゃないですか。だったら百聞一見。実際に現場で観戦して、どのようなものなのかをじっくりと見てみようじゃないかと、こう思い至ったわけなんです。
 
ということで、まずはチケット取得です。観戦を決意すると、さっそくネットにて発売日をチェック。発売中となっていることを確かめ最寄りのコンビニに行き、タッチパネルで探してレジで支払いし無事チケットを取得します。こうして準備も万端に・・・

なんて思ったら大間違いの大火傷!!そうは問屋が卸しません。
 
このチケット取得。これが想像以上に手強かったので、すいません。ちょっと経緯やら意見やら、いろいろ書かせていただきます。
 
プロレス観戦はなんと言ってもチケットですよね。そうですよ。だからボクもいつもチケットを取りに行く近所のお気に入りのファミマへと早々と向かいましたよ。
 
で、そこでタッチパネルにて探したんですが、いくらスターダムってやっても出てこないんですよ。あれ?これ検索の仕方が悪いのかな?とローマ字や日時、会場名でも探してみますが、おかしい・・・何をしようが出てこなかったんです。
 
もしかするとファミマでは取り扱ってないのかな?と今度はセブンイレブンへ移動します。ここで再びタッチパネルを駆使し探しますが・・・しかし新日本の6月3日の武道館とか他のプロレスはズラッと出てくるのに、やはりスターダムだけが出てこないんです。結局ローソンにも行きましたが結果は同じ。出てきませんでした。
 
「(もう、なんなんだよこれは!?どういうことなんだ!?)」
 
車に戻り、半ば苛立ちながらネットで検索し出てきたチケットぴあの発売案内のページをもう一度確認します。しかし最前列こそソールドとなっていますが、他の席はまだ取れる状態でした。
 
そこでふと思いました。もしかしてこれ、このぴあのネット画面で予約してからでないと取れないってことなのかな?と・・・
 
ということでチケットぴあのページに従い席を選択し、次に枚数を選択。そして「購入に進む」をクリックしてみました。
 
そうか。多分これで登録番号とかが表示されて、それをコンビニのタッチパネルに入力すれば出てくるんだな。そうならそうと、どこかに書いておいてくれればいいのになぁ~。と、少し安堵し画面を見てみると・・・

なんだこれ!?
 
オフィシャルファンクラブ!?無料会員入会!?何これ!?まさかファンクラブ入会しないとチケット取れないってことなのか!?
 
いやいや、そんな・・・いくらなんでも前売り券を一般発売しないプロレス団体なんて、あるはずがない。これまでに聞いたことないよ。そうだよ、きっとどこかに一般発売での購入ページがあるのに、おれが見逃してしまっているだけなんだよ。ははは・・・
 
と、探してみますが見れど探せど、それはどこにもありませんでした。
 
ちょ、ちょっと待ってくれ・・・これ本当にファンクラブ入会しないとチケット取れないの!?
 
今度はそちらを調べてみますが、スターダムのサイトはもちろん、ネット上でこの項を明確に説明しているものはいくら検索しても出てこず。わかりませんでした。
 
なんなんだこれは!?完全なる八方塞がりにして、ものすごいイライラとモヤモヤが自身を襲います。プロレスのチケット取るときはいつもワクワクするのに・・・長い観戦歴でも、こんな気持ちになったのは初めてです。
 
これは本当にどうしたら・・・そこで頭の中に閃光が過ります。そうだ!!こういうときはスターダム観戦経験者に教えてもらえばいいじゃないか!!
 
ということでプロレスファンであることはもちろんスターダム観戦のベテランであります「ひとりヨハネの黙示録」「海門橋のプロレス堕天使」の異名をとるルシファーさんにご教示をお願います。
 
直接のご連絡はわからなかったのでTwitterのDMにてお聞きしてみました。
 
すると・・・
 
「そうなんです。ファンクラブ会員になってないと前売りで買えないんです」
 
という返信が・・・
 
うーん、やっぱりそうだったのか・・・
 
教えていただき、はっきりしたことでこのモヤモヤした気持ちからは解放されました。しかしここですぐさま新たなモヤモヤが発生。脳を取り巻き始めます。
 
それは前売り券買うのにファンクラブ入らなきゃいけないという件です。いや、昨今は悪質な転売劇もあるので転売防止や、あるいは確固たるファンの獲得のためにこういうシステムも必要なのかもしれませんよ。何か理由があってのことなのかもしれません。でも・・・申し訳ないですが、これはちょっと理解に苦しいです。
 
先にも触れたようにスターダムは多くのファンの支持を受けている団体です。なので好きな人なら即入会もできるかもしれません。でも、たとえば何かでスターダムのレスラーを知り、このレスラーを見てみたいな。試合を観に行ってみたいなと・・・それは小さいお子さんかもしれませんし、年配の方かもしれません。これまでプロレスを知らなかった人かもしれません。そんな初歩の人が少しでも興味を持ち、せっかく観に行ってみようと思ったのに、いざチケットを取ろうとしたら「ファンクラブに入らないと取れない」となるんですよ。どうですかこれ?それはちがうと思いません?
 
せっかく興味を持った人がスターダムという門の前まで来ているのに、その門から遠ざけてしまうようなことをしているんですよ?なぜこんなシステムを取っているのでしょうか?
 
まず知ってもらうこと。そして興味を持った人が観戦に行きやすい環境を作ること。それこそが大事なところなのでは・・・ないのでしょうか?
 
とにかく、ここはボクが観るにそぐわない。そう思い今回は観戦を断念することにしました。
 
しかしその後、ルシファーさんが会員の登録の方は簡単だったはずなので・・・と、わざわざリンクを送ってくて詳しく丁寧に教えてくれたことで考えが変わります。
 
そう、ルシファーさんは実際に観戦したからこそ、この団体の魅力やいいところを知っているわけです。だから推し進めてくれてるんだと、 そう思い断念から一転。やっぱり観に行ってみようとチケット取得をやってみることにしました。
(※リンク送っていただかなければ本当に観に行かないつもりでした。ルシファーさん、ありがとうございました)
 
ということで始めてみます。取得には、まず始めにチケットぴあの会員に登録しなければなりません。
 
これは通常よくあるようなメアドやパス、個人情報の設定、入力となります。スターダムでなくても、ぴあにはお世話になることがあるかもしれないので、これはやっておいても損はないかなと思いました。
 
で、こうしてぴあに登録完了となると、今度はファンクラブ登録となります。
 
これは事前に行ったぴあの登録と連動しているので、ぴあの登録が済んでいればファンクラブの無料会員登録は情報共有となります。よってチケット購入を進めていくと画面に現れる入会する項のボタンをクリックすれば完了となります。
 
と、ここまででひとつ。ファンクラブの登録に関するご意見を・・・
 
その団体の確固たるファンであれば妥協も躊躇もないと思いますが、広くプロレスを楽しみたくていろんな団体を観戦しているファンの方がチケット取得のためにファンクラブへ入会、登録しなければならないと聞いたなら
 
「いや、そこまでは・・・」
 
と、ほとんどの方が身構えてしまうと思うんですよ。ねぇ?ボクも、そこまではなぁ~・・・と、かなり抵抗がありました。
 
「え~!!そのためだけにファンクラブに入んのぉ~!!」
 
と、嫁にもすっごい剣幕で驚かれましたしね。
 
しかしフタを開けてみると、今回行った無料会員の方に関しては、そこまでゴテゴテにファンクラブしていないんですよ。チケット情報のメールなんかは届くようになりますが、他には何もありません。結局のところ、ただ登録しただけ。とてもファンクラブと呼べる内容ではなかったんです。言ってみれば「チケット取得のための登録」をしただけ、だったんです。
 
ということは、つまりこれは「ファンクラブ」という言葉がよくないんですよ。この言葉によりチケット取ろうと考えている人を身構えさせてしまい、チケット取得に壁を作ってしまっているんです。この言葉が必要以上の抵抗感を生んでしまっているんですよ。
 
なので今後も一般発売は行わないので、このスタイルで販売していくのであればですよ。「ファンクラブ」なんて言葉はやめて
 
「スターダムのチケットを購入するにはチケットぴあに登録後、スターダムのチケット購入の為の登録が必要となります。登録後、購入が可能となります。購入される場合は以下の手順に従い、なんたらかんたら・・・」
 
と、した方がいいのではないかなと、こう思ったわけなんですよ。
 
ねぇ?「ファンクラブ」と言われるより、こっちの方が「あ、そうなんだ。それなら・・・」って気になりません?
 
購入する側からしたら、わからない、わかりずらい、必要以上の手間がかかる。これが一番困ることなんですよ。なのでスターダムやぴあのサイトには、まずスターダムのチケット取得までの流れですね。この説明を詳しく、わかりやすい表記でしていただきたいです。これが現時点でないので本当に、本当にわかりずらいです。是非ともお願いしたいです。
 
そして、ファンクラブ有料会員以外は「登録のみ」でチケット取得と、こう改善してみてはいかがでしょうかね?そうすればチケット取得しやすくなりますからイコール新しいファンがスターダムという門を潜りやすくなるはず。結果、売りも伸びるはずです。今後も一般発売はしないというのであれば、そのようにした方がよいのではないかなと思います。
 
ということで関係者がこのブログ読むことはないと思いますけど、少しでもご参考になったらとご意見させていただきました。以上、失礼致しました。
 
と、いうことでお話を戻しまして・・・そう、チケット取得にはまだ続きがあるんで、すいません。
 
こうしてファンクラブ登録が完了すると、やっとチケットの選択へと進めます。ページ内で席と枚数を選択し、購入手続きが完了。コンビニに行きタッチパネルにて番号を入力。料金を支払うことになります。
 
さあこれで受け取れる!!とレジで料金を支払います。いやぁ~長かったですね。ねぇ~。ね・・・
 
あれ?チケットは・・・?
 
「なんでしょうね?券の発行指示はありませんねぇ?」
 
と、レシートのみを渡すレジのおばちゃん。
 
な、なんだぁ?登録したじゃねぇか・・・カネも払ったじゃねーか!!なぜチケットをくれないのぉー!!
 
支払いに対しぴあから購入確認のメールが届きます。見てみると、ここからはぴあのサイトにある「Cloak」というシステムを使用し受け取り方法を選択、受け取るようなのです。で、なぜだかはわかりませんが、その「Cloak」を使って受け取りができるようになるのが支払いから1時間後らしいのです。つまり1時間後でないとチケットを手にすることができないのです。
 
こうして料金支払いから1時間後「Cloak」からコンビニ受け取りにするを選択し、入力番号をもらってまたコンビニに行き、今度はタッチパネルに受け取りのための番号を入力してカウンターでやっと受け取れた、というわけです。
 
ざっと、以上のような道のりを経て、ようやくチケットを手中に収めることができました。プロレスを生観戦するようになって約40年。観戦回数は60回くらいになりますが、最も苦戦し最も遠回りとなったチケット取得となりました。
 
さて、これだけかかったんだ。スターダム、期待は裏切らないだろうな~?
 
それでは観戦記。行かせてもらいます。
 

作りかけの記事から

『さて、こんな世の中というのが拍車をかけてか・・・昨今の100円ショップには「この値段で!?」というくらい性能の良いものやアイデア豊富な生活品や便利品が多く置かれています。他にもアニメなどのキャラクターの店限定商品や「diy(do-it-yourself)」という言葉で浸透した日曜大工の用品や、コロナ禍で急増したアウトドアの用品。果ては釣具まで、実に様々な品物が取り揃えてあることから幅広い年齢層が訪れるといいます。

 

そんな某100円ショップでパートをしているウチの嫁。嫁の店も然りで、多種多様な商品を扱うことから店には若い親子連れから年配の方まで多くのお客さんが見られるといいます。そしてその個性も様々・・・なかなかの人間模様があるようなのです。

 

"しゃべるブローニングM2重機関銃"の異名をとる速射砲トークにして、その声域はステカセキングの地獄のシンフォニー、100万ホーンをも上回るといわれるウチの嫁。クレイマー客撃退など朝飯前。それこそ店内で普通に話していても、どこにいても店中に声が伝わってしまうことから

 

「私語は慎むように」

 

と誤解されることもしばしばなんだそうです。

 

こんな調子ゆえ、店舗でのお客さんからの問い合わせはもちろんレジでの支払い時にもお客さんに対し何か一言MCを入れずにはいられないようで・・・結果、いろんなお客さんから覚えられてしまい

 

「おばちゃん、来たよ~」

 

という小さなお子さんから

 

「よぉ~。ねぇちゃんの声を聞きに来たぞ」

 

という年配者まで、通常の100円ショップではあり得ない"常連客"が存在するに至っているほどなんだそうです。

 

さて、そんなある日のこと。いつものようにレジをしていると、ある女性が並んでいることに気づきました。


その女性は同じ世代か、ちょっと若いくらいか・・・見た目は真面目そうでおとなしめな感じの人だったといいます。しかしある一点だけ、他の客とはちがう点がその女性にはあったそうなのです。


その"ある点"に気づくと、嫁はどうしてもそれを聞かずにはいられなくなってしまったそうなんです。

 

それはその女性客が持っていたトートバッグでした。手に持っておりカウンターに隠れてもいたのですべては見えませんでしたが、それは白地に飯伏と誰かがプリントされていたものだったそうです。

 

「(あらプロレスのだわ。でもこんなの、しまむらに売ってたかしら?)」

 

と、トートバッグにロックオンしながら、やがてレジはその女性の番になりました。嫁はレジを通すと、おつりを渡すタイミングで

 

「プロレス、お好きなんですか?」

 

と、その女性に話しかけました。

 

それがプロレスという点以外では、嫁にしてみればいつものことでした。しかしその言葉に女性の表情は、まるで「ねるねるねるね」を練り上げて鮮やかに色が変わっていったかのように、みるみるうちににこやかな表情になっていきました。そしてその笑みがマックスを迎えたかと思うと

 

「お好きなんですかーぁぁぁ!!」

 

と、トートバッグをバッと上げ、見せたそうなんです。

 

「(ななっ!?)」

 

まだおつりを持った状態で目前にあらわれたトートバッグ。両手を塞がれた形でのそれは、まさに飯伏の必殺「カミゴエ」のごとくカウンターで嫁に炸裂する形となったのです。

 

この予想外の反応にはさすがの嫁も一瞬たじろいでしまったそうですが、おかげでそれが棚橋と飯伏がプリントされているトートバッグだったということがわかりました。

 

聞けばこの女性は新日本プロレス大好きで飯伏の大ファンなんだそうな。テレビはもちろん、観戦もよく行くといい、それから、それから・・・

 

女性はもっと話をしていたかった様子でしたが、しかしこの日は混んでいたためレジ前を牛歩戦術こそすれど、押される客波に泣く泣く退散。「ではまた~」ということになり、この日はお店をあとにしたそうです。

 

二世「うむぅ~思わぬところにプロレスファンが潜んでいたもんだな。しかしそのカミゴエさん(この女性のこと)が持ってた棚橋と飯伏のトートバッグだけど、そんなの販売されてたことあるのかな?」

 

三世「わからないなぁ。自分で作ったのかな?」

 

嫁「棚橋が赤で飯伏が青のプリントだったのよ」

 

調べてみると、どうやら過去に新日本がASOKOというメーカーとコラボして出していたものということが判明しました。


これかぁ・・・(Instagram 「ASOKO ZAKKA STOREより)


二世「メイド・イン・しまむらじゃないのを普段から使っているのと、声かけたときのその反応だよなぁ。こりゃ、かなりのプロレス好きだろうなぁ」

 

嫁「もっと話したかった感じだし、相当プロレス好きだと思うよ。まぁでも、コスチュームや会場を見ただけでいつどの試合までわかるウチのノボセらほどじゃないだろうけどね」

 

二世、三世「の、ノボセ・・・」

 

とにかく・・・瓢箪から駒、灰吹きから蛇とは言ったものですが、やはり現代の新日本。そのファン層、人口密度はあなどれないなと思えた日となりました。

 

それから何日か過ぎた頃。いつものように嫁がレジに立っていると、見覚えのある女性が並んでいることに気づきました。

 

「(あ、こないだ来た飯伏が好きな人)」

 

やがてレジへと並びますが、前回とちがい今は店はちょうど空いている時間帯。カミゴエさんのあとにレジに並ぶ他のお客さんはいません。今日は少し話せそうと会計のあと

 

「どうも~こないだは~」

 

と嫁がカミゴエさんを見た瞬間、上着の隙間から覗くそのTシャツに目がいかないわけがありませんでした。

 

「あらこれ!!飯伏のTシャツですか?いいですね~」

 

「そうなんですよ~。これ○○のとき○○で買った○○で、それで~」

 

Tシャツというワードをキッカケに話が弾みだします。聞けばカミゴエさん、元々プロレスにはまったく興味がない人間だったのですが、息子さんが新日ファンだったため一緒に見ているうち自分もハマってしまい、最初の頃は一緒に行動などをしていたのですが現在では親子それぞれ別々にファンクラブに入っては各々行動するほど夢中になってしまったんだというのです。

 

当然、県内に新日本が来るときは欠かさず観戦に行っているんだそうです。然様、我が家のプロレス観戦日と当然被っていたことも多々あったことがわかりました。つまり、これまでこの女性と同じ会場にいたことが結構な頻度であった、ということです。

 

そんな中でも驚いたのは2018年11月28日に行われた「WORLD TAG LEAGUE 2018」でした。

 

この日、もちろんボクと三世は出陣していました。そう、忘れもしません三世の衝撃の日。あの運命が扉をノックする音から始まるというベートーベン交響曲第5番、シンフォニーNo.5が水戸市民体育館に鳴り弾いたオカダとの初対面の日です(73億人の中のふたり)

 

あの日、カミゴエさんが観戦に来ていたのはもちろん、祖母がオカダファンということで来場できない祖母のためオカダのサイン会に並んでいたというのです。う~ん、あの列に早くから並んでいたのか。何か因果めいたものを感じるなぁ・・・

 

こうして話が終わるとカミゴエさんはうれしそうに店を出、駐車場へと戻っていきました。

 

その後ろ姿を眺めながら、世の中、好きな人はいるんだな~と嫁が思い返していると、どうしたのでしょうか?なんと先ほど買い物を終えたはずのカミゴエさんが荷物を車に置きUターン。小走りにこちらに向かってきたかと思うと、また店内に入ってきて嫁のところに来たというのです。

 

何か買い忘れたのかしら・・・そう思っていた嫁の前に再び現れたカミゴエさん。一体どうしたのかと思うと

 

「そうそう、背中は、こうなっているんですよ~!!」

 

と後ろを向き、上着を肩から下ろし飯伏Tシャツのバックプリントを見せたのです。


まさに毒を喰わらば皿まで・・・この徹底したプロレスファンぶりのなんと素晴らしい!!そして、かわいらしい・・・!!

 

嫁「というわけなのよ。すごく楽しそうだったよ。あたしも楽しかったし」

 

三世「多分その人、Tシャツわざわざ着てきたんだよ」

 

嫁「え~?そんなに?あたしのシフトも知らないんだよ~?」

 

二世「いや、あり得るねぇ。気持ちの共有。同じプロレスファンがいたからうれしかったんだよ。それで見せたくて着てきたんだよ。わかるなぁ~」

 

その後もカミゴエさんは店に来て時間を見ては家庭のことやプロレスのことを嫁と話しているといいます。今はコロナ禍ですが、世の中が戻れば連絡取り合って、一緒に観戦に・・・なんて日が来るのも、そう遠くないかもしれません。


どこの誰かもわからない。でもフタを開けたら、まるで昔から知っているかのように解け合える・・・やっぱりプロレスって、いいですなぁ~』

 

というお話を昨年から作っていて、今年中には出そうかと思っていた5月初め頃。飯伏のTwitterで、あの騒動がありました。


事態は現在も続いており、もはや当人らが出るところに出、法の下で話し合いするしかないのではないか?そういう状況まできていると思われます。


何がどうなっているのか?双方のやり方はどうだったのか?残念ながらボクらにはわかりません。なのでこの件に関して何かを言うつもりはありません。

 

ただ、プロレスが日本で始まって約70年。これまでに日本のプロレスは、それはそれはいろいろなことがありました。もうこれでプロレスは終わり。このまま消滅して、語ることすらできなくなってしまうんだろうな・・・そんなことを思わざるを得ない尋常でない出来事は、たくさん、たっくさんありました。

 

でもプロレスは今でも続いています。終わりそうになっても、消滅しそうになっても。また復活し、逆に繁栄すらしてきました。


そう、それは創造の神ブラフマー、維持の神ビシュヌ、破壊の神シヴァ。この神々によりこの世のすべてのことは創られ、維持され、破壊され、そしてまた創られ維持され破壊されていくという、この繰り返しなんだというヒンズー教の三大神の教えのように、プロレスもまた創造、維持、破壊、そしてまた創造を繰り返してきたんです。なので今後、この騒動が大きく発展していったとしてもプロレスがこの世からなくなるということはないと思います。

 

しかし・・・かつてビューティー・ペアが解散したときにはハチマキ姿のファンが消え、テリー・ファンクが引退したときにはボンボンを持った女の子たちが消えました。初代タイガーマスクが突然いなくなるとちびっ子ファンが姿を消し、クラッシュギャルズがリングから去ったときは若い女の子のファンがたくさん姿を消しました。そして、引退というわけではありませんでしたが中邑やKUSHIDAが新日本マットから移籍したときですら、同じように姿を消していってしまったファンは、それは多くいました。

 

プロレスは続いていく。でも、変わっていく。それはわかってはいるのですが、何かがキッカケとなりファンが離れていってしまうことは、やはり寂しい気がします。


カミゴエさんは今回の出来事に何を見、何を思っているんだろう。最近は姿を見せなくなったというカミゴエさん。今はどういう気持ちなんだろう。楽しく新日本を見れているのかな?それとも・・・


それを思うと、なんともやるせない気持ちに・・・なってしまうのです。