社労士のたまご  -4ページ目

連結ピン

連結ピンとは、アメリカの組織心理学者R.リッカートが提唱したリーダーシップの考え方です。

簡単に言うと、下の組織ではリーダーという役割を果たし、上の組織では一メンバーの役割を果たします。その上の組織と下の組織をつなぐのが連結ピン機能と言われるものです。

この連結ピン機能には、上・横・下への3つの機能を発揮する必要があります。

まず、上(上司)に対しては、補佐機能(フォロワ-シップ)です。

この補佐機能は、①代行、②意見具申、③情報提供、④書類整理、⑤報告、の5つがあります。

次に、横(同僚)に対しては、協調機能(パートナーシップ)です。

これは、細かい説明は不要でしょう。

最後に、下(部下)に対しては、指導機能(リーダーシップ)です。

リーダーシップには3つのPが必要なんだそうです。

①ポーテンシー:メンバーに影響を与えること
②プロテクション:メンバーを守ること
③パーミッション:メンバーを許すこと

最近のリーダーには②と③が弱くなっているのではないでしょうか。

理化学研究所の笹井副センター長も、やっぱりそうかなあ。



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相手のサイン・シグナル

誰でも、他者を説得しなければならない機会は数多く存在すると思います。

しかし、なかなか上手く相手の納得を得られず、逆に反撃を受けたりすることもしばしばです。

そのような結果に陥ってしまった時、多くの場合こんな感想を耳にします。

自分としては一生懸命説得した。しかし、自分の論理性が弱かったために、上手く相手を説得できなかった、と。

しかし、実は必ずしもそうではありません。

そもそも、相手を説き伏せようというスタンスで臨んでいると、逆に結果が伴わないことが多くなります。

もっと酷いのが、分りましたといってもらって安心するケース。相手は本音では納得していないにも拘らず、分りましたといわないと埒が明かない。上司と部下で日常茶飯事的に起こる事象です。

これは、WIN-WINではなく、WIN-LOSEです。

政治家や官僚のロジックはもっと酷いですね。典型例として、「・・・とご理解いただきたい」。まさに、己の都合で説得します。自分本位な理屈を振り回して、相手に強要する。これを「傲岸不遜」と言わずして何と言うのでしょうか。

結局、自分の立てたシナリオ通り進めようとして、無理強いしてしまう。そこに、想定外の反論を食らうと、支離滅裂になってしまう事態を生じかねません。

上手に説得できないポイントは、相手の話を十分聴けていないということに尽きます。

他者を説得しようとする場合に、留意しないといけない原理原則は以下のようなものが挙げられます。

①喋らず、喋らせる
②否定せずにきく
③相手のシグナルに反応する

①何故、喋ったらいけないのでしょう。それは、喋るとこちらの意図やストーリー、着地点などが相手に筒抜けになるからです。相手が何を考えているのかをまず知らなくてはいけません。
②一旦否定してしまうと、相手は喋る意欲を失ってしまいます。あるいは、相手から反発を食らうだけです。
③相手の話題とは、相手が喋りたいと思っていることです。自慢話・手柄話などはその典型です。また、それは言葉の端々にサイン・シグナルとなって表れます。それを見逃さず、話の水を向けるということです。

以上の3点に留意するだけでも、説得の効果が増すこと請け合いです。


サインといえば・・・・。

妻の「離婚宣言」直前のサインはこれ!

1. なんだかんだと文句ばかり言っていたのに、突然、なにも言わなくなった
2. いつも決まった場所にしまってあった預金通帳や株券などがない
3. 外出が多くなり、夜になっても帰ってこない
4. 離婚経験のある友人と盛んに付き合っているようだ
5. 離婚に関する本が持ち物から出てきた。またはインターネットの履歴に離婚情報サイトのURLがある

こんなサインに気づく前に、改心しましょう!


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初めての秩父

本日は、高年齢雇用アドバイザーの業務の一環で、秩父のハローワークにご挨拶に伺いました。

場所は、秩父駅の二つ南隣の「影森」が最寄り駅です。

片道2時間半はかかりますので、約小1時間の挨拶に、ほぼ1日を要してしまいます。

どういうルートかと言うと、

9:50
 北与野駅を出発です。




10:03
 大宮駅で乗り換えです。




10:58
 熊谷駅の改札を出て、秩父線に乗り換えです。




周遊券が便利だと駅員が教えてくれたので、言われるままに購入。




さすがに乗る人が少なく、こんな感じです。途中駅で乗降ありましたが、最大でも1車両に10名程度でゆったりです。




12:13
 漸く影森駅に到着です。



コンクリートジャングルに囲まれた都会の喧騒とは打って変わって、のどかな光景が連なります。

13:00
がアポなので、昼食時間を踏まえてこの到着時刻にしたのですが、途中から昼食を摂る場所があるだろうかと、不安がよぎりました。

下車して、不安が的中しました。駅前に何もありません。古びた看板地図を見ると、100mほど先に焼きそば屋と少し離れた国道沿いに手打ちそばの表示が。

まず、焼きそば屋のある地点に行くと、全く跡形もありません。仕方なく、方向転換して国道にでると、ありました。幟に手打ちそばと書いてあります。

腹が減っていたので、少し早足で店の前に到着。ところが、目に飛び込んできたのは、「本日定休日」。

ほんまかいな?おいおい、毎日が定休日じゃないのか!だんだん気が荒くなってきました。

結局、食堂は見つけられず、コンビニのような店に入って、パンと豆乳を買いました。が、食べる場所もなく、立ち食いと相成りました。踏んだり蹴ったりです。

今度から車で来ようっと。


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じりつがたじんざい

激変する環境変化に適合するためにも、じりつがたじんざいの育成の必要性が叫ばれて久しいですね。

今回は、どうやって育成していくのかといった中身を問うわけではなく、言葉の定義について考えてみたいと思います。

「じりつ」というと、どういう漢字を思い浮かべるでしょうか。

文脈から考えると、まずは、自立でしょうか。そのあとに、自律が出てくる感じでしょうか。

この2つの単語。どこが違うのでしょうか。違いは漠然と分っているようで、実はよく分っていないのではないでしょうか。

辞書を紐解いてみると、以下のようになっています。

自立:他からの支配や助力を受けずに、存在すること。

自律:他からの支配や助力を受けず、自分の行動を自分の立てた規律に従って正しく規制すること。

やはり、分りにくいですね。

高橋俊介氏の受け売りですが、私は次のように説明しています。

マネジメントサイクルは一般的にPLANDOCHECKといわれますが、Pを更にWHATHOWに細分化します。

この中で、自分の頭でWHATを見出すことができることを「自立」と定義し、WHATHOWDOCHECKのサイクルを自ら回すことができることを「自律」と定義しています。

少なくとも、取り巻く環境の変化を予測し、何をすべきかの目標や方針、課題を自らが明確にしなければなりません。

更に、その目標や課題をどのような施策で実現するのかを考え、実際に行動に移し、得た成果を検証し次の目標につなげることができれば、自己完結的な業務を任せることもできるでしょう。

このような区分は、私としてもしっかり腹に落ちるものでしたので、必要に応じて使っています。

次に、「がた」ですね。これは、型しかありませんでした。失礼しました。

最後に、「じんざい」です。これは、「人材」や「人財」と表記されます。

辞書には、『人材:才能があり、役に立つ人。有能な人物。』とあります。一方、「人財」は造語ですから辞書にはありません。

ある説には、人材は代替がきく人、人財は代替がきかない人、と書いてあったりします。
人が重要という意識から、財(たから)の文字を用いたりするようです。

ここからは、私の独断と偏見を述べます。

経験則から言って「人財」を用いている企業が、本当に人を大切にして育てているかというと決してそうではありません。却って、人事のアリバイ作りとして研修を実施したり、人をおざなりにしている場合も少なくありません。ありたい姿や目標の意味を込めて、人事のマスターベーションとしてこの文字を使っているようにしか思えません。

もちろん、そんな企業ばかりとは言いませんが、得てしてその傾向が強いように感じられます。

そんな言葉遊びをしている暇があったら、本当にどうしたら人は育つのか、どうしたら活かせるのかを考えたほうがいいと思っています。

結論として、これから求められる「じりつがたじんざい」を、私なら「自律型人材」と表記しますが。



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噛み合わないやり取り

意思疎通というのは、なかなか難しいものです。

たまに上司役と部下役になってもらって、コミュニケーションの実習をしてもらうことがあります。

上司が質問をした内容に対して、部下が的外れのとんちんかんな返答をすることがよくあります。

この時、部下としては、不利にならないように確信犯的に話をはぐらかす場合もあれば、質問の趣旨が飲み込めていないままに返事をする場合等様々です。

これに対して、上司側も、そのまま受容してしまうことも少なくありません。

これは、話の論点がずれている事が気づかずに流してしまう場合や、ずれていることは分っているが、相手の自尊心を傷つけないようにそのまましゃべらせてしまう等の要因があります。

ただ、手をこまねいて流されてしまうと、話の展開がずれてしまうこともしばしば生じます。従って、趣旨がずれていれば、相手の発言を一旦ストップして軌道修正を図る必要があります。

さて、今、韓国で大惨事が起きています。

日本の常識では考えられないことが重なって、船内に多くの高校生が残されています。生存者が居れば、できるだけ早く救出してほしいと願っています。

ただ、急旋回した原因も知りたい気持ちも強いわけです。

ニュースを聞いていると、「何故急旋回したのですか」「舵が思ったより早く回ってしまった」と言うやり取りがありました。

これって、質問と返答が噛み合っていないですね。

本来なら、「答の論点がずれています。私の質問の趣旨は、何故急旋回したかの理由です。」このぐらいのことは、記者なら突っ込めばいいのに。

船長を始め、当事者の航海士も生還して逮捕されたのですから、いずれ分ることでしょう。

でも、韓国の記者は、コミュニケーションに慣れていないのでしょうか。日本のマスコミもそのまま垂れ流すのもいただけないですが。

ちょっと、枝葉末節なことにこだわってしまいました。



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