委員長の気合だけは伝わりました | 松村マサル子の日常に訊け!

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役者・松村マサル子の日常で起こったことや感じたことを綴ります

あったあった、多分ココだろ。前にも1回来てるわな、この焼肉屋。
今日は商工会議所の委員会会議、年度末3月に大々的に行う予定のイベントについて話し合う場。今年の春先にやったロックフェス的なイベントの後継ネタを考える場ってコトですな。大筋は決まってるけどマジで大筋だけ、もっと全然詰める必要がある。こういう集まりはどんどん増えるンだろうな。
「あの、今日は商工会議所さんの予約は入ってませンけど」。ウソッ!?確かにクルマが少ない、当たりをつけて来たのが失敗だった。ただでさえ遅刻してンのに、えっと、だったらドコだ?この近辺だってのは間違いないのに!
あったあった!何ンだよ、上の店の真裏だったのね。お知らせファックスを持ってきてよかった、載ってた住所検索でナビった末の発見ですわ。小さい店だから貸切の札が下がってる。え、そンなに大勢来てンの?
何しろ20時時点でもクルマの温度計は32℃、昼間の営業回りでワイシャツはぐしょぐしょ、とてもまんまで来るワケにいかねぇって。なモンで一旦帰ってね、シャワー浴びてからやって来たのね。短パン+タンクトップで。なモンだから45分の遅刻、ココまで遅れる予定じゃなかったンだけどなぁ。
恐る恐る入ってビックリ、PCをプロジェクターに繋いでスクリーン投影の説明をしてるし。会議所の備品か?こンな会議をやるならね、そらぁ貸切にするしかねぇやね。会員の店ならでは。
いいトコだったンだろうな、話の腰を折る形になったらしくコッチへの視線が冷たい。こンだけ遅れてるしアタマは濡れてるし、何やってンだよになってもしゃーないッスね。俺的にゃ入口近くのイスで聞いてたかったのに空いてる奥の座敷に通されるし、背中を空けてもらってさ。ますます気まずいっつーの。
珍しく飲み食いになっても話し合いを続いて。へぇ、こういうのって初めてだわ。通常なら話し合い終わりでフツーの飲みになるトコだけど、この委員会はこういう感じなのね。委員長がモロモロ考えてきたネタを、集まったメンバーで更に練り上げるってテイで。はぁ~。
まぁ、そンだけ大変な作業だってコトなンだよ。去年度のロックフェスだって委員長はいっつも辛そうな顔してたし、今年の委員長も大変そうだ。全員で作ろうってコトですわな。ええ、ソレは全然いいッスよ、演劇人としたらイベント作りは大歓迎!
このイベントでもライブはやるそうだけどあくまで副次的なモノで、アートを前面に出すモノなのね。しかも表現という表現ならオールOKなイベント。マジで大丈夫かなぁ、表現文化のない地域だぜ?舞台芸術への理解も低いし。
だったら芝居部門も入れてくれよ?あ、ダメだ、ソレはいらねぇ。もしやるにしても、この辺りに任せられる芝居が出来る集団がいねぇし。イベントを観に来たって人が初めてその芝居を観て「あぁこンなモンか」って思われるのがヤだ。俺が旗揚げしてりゃ何がしかのアイデアを考えるンだけどなぁ。
そンな文化不毛の地、果たしてホントにアートでいいのか?ガチで心配…。